2013-03-12

行ってきました、日図研研究大会

3月3日(日)に、日図研(にっとけん、日本図書館研究会の略)の研究大会に参加してきました。
本当は翌4日(月)にシンポジウムもあったのですが、業務のため、泣く泣く1日だけの参加となりました。


もう1週間以上経ちますので、自分が特に考えさせられた部分のみ、簡単にレポートします。


○一番印象に残ったこと

  • 現職の図書館員だけではなく、関連分野の研究者との交流は大事。経験+理論、のような。その意味で、日図研は貴重な場になり得る。
  • 館種や担当が異なれば、視点が大きく異なる。自分の今の業務以外でも、いろんな話を聞いておくことが大事。
  • やっぱり、懇親会は大事。特に違う館種の方、教員、図書館以外の方と積極的に付き合っていくべき。

○いろいろな発表

日図研の研究大会とあって、この日も盛りだくさんのプログラム。
とても紹介しきれませんので、印象深かった発表のみ、一言ずつ。

石橋進一さんの「公立図書館の評価指標に関する考察と提言:『登録』」に係わる数字を中心に」について。
利用動向を示す数字として、登録数などが用いられること、登録と利用の混同などについて説明・提言されました。公共図書館員でない私には、身近な話ではありませんでしたが、おっしゃることには頷けます。ご発表は丁寧で、好感を持ちました。


久野和子さんの「場としての図書館:その歴史的展開と研究方法について」は、とても興味深い内容でした。
アメリカの図書館界を中心に研究されている「場としての図書館」("Library as place")について、今までの議論の展開を概観されました。その上で、「場としての図書館」研究の意義について、考察を加えられました。

こうした研究は、昨今のオンラインリソースを巡る議論の対極にあるのかもしれません。その観点からも重要な示唆も多く、注目される内容でした。
今後このテーマの進展と、久野さんのご活躍には注目したいと思います。
なお、久野さんはこの日、本年度の日図研奨励賞も受賞されました。おめでとうございます!


「マルチメディアと図書館」研究グループは、川瀬綾子さんが「情報環境生態系の変容と次世代図書館システム」と題して、発表されました。
このグループは、私の大学院の指導教員である北克一先生を中心に、研究を続けているグループです。私にとっては自分の関心ごとでもあり、日頃教えを頂いている分野でもありますので、とてもスムーズにお話を伺うことができました。

ですので、内容については思い切って、ここでは省略。(笑)
特筆しておきたいのは、発表者の川瀬さんのご発表ぶりでした。某大学で先生をしているだけあって、とても落ち着いたお話ぶりで良かったです。


オーラルヒストリー研究グループは、私がトサケンでご一緒させてもらっている石川敬史さんらによるご発表「千葉県立中央図書館『ひかり号』関係資料の分析:1940-1950年代を中心に」でした。
正直なところ私は、オーラルヒストリーについて全く知識を持っていないのですが、このような世界があるということに改めて驚かされました。
かつての移動図書館を巡る図書館員の努力や思い、そしてそれにスポットライトを当てようという石川さんたちの情熱に、ただただ圧倒されました。


図書館サービス研究グループは、「科目〈図書館サービス特論〉における障害者サービス論の展開についての検討」と題して、立花明彦さんが発表されました。
・・・が、正直に告白しておきましょう。
立花さんのお話は、あまり聞いていられませんでした。以前からご活躍ぶりを存じ上げていた立花さんのお話ではありましたが、今の私にとって、障害を持つ方に関する話を受け止める心の余裕がありません。どうしても、れいこのことを思い出さずにいられませんから。

そんな訳で、お話ほとんど頭に残っていないのですが・・・。
一番印象に残ったのは、(物理的な意味に限らず高齢者を含め)図書館の利用に支障がある方は、人口の30%にも達する、という指摘です。

そうした30%にも及ぶ方々がいるということに加え、私たちが忘れてはならないことは、健康な人でもある日突然病気やケガによって、図書館を利用することすら不自由になるかもしれない、ということです。れいこが、そうだったように。

それを思えば、障害を持つ人へのサービスは、誰にとってもごく身近な話題のはずです。そのことを、忘れないようにしたいと思います。


○懇親会

研究後、当然(!)懇親会に出席しました。
この日も大勢の方々とご挨拶したり、旧知の方々とご縁を深めることができました。

こういう場こそ、ぶっちゃけで講師とお話をしたり、いろいろな人と仲良くなるチャンスです。懇親会には参加しない方も多いですが、せっかくの機会ですから、皆さんぜひこういう場に出ましょうよ〜。

知人が多い、などと私は言って頂くことがありますが、それは懇親会があるからこそ!自分が無理をしてでも、懇親会に欠かさず出席しているからこそ!・・・と断言しておきます。(笑)



●れいこと

れいこが大好きだった、水木一郎さん。
去年の今頃、ひらかたパークで水木一郎さんのライブに連れて行ってやったことを思い出します。



今年も先日、ひらかたパークで水木一郎さんが来られて、ライブをされました。
れいこを連れて行ってやりたかったのですが、先約もありましたので、どうしても叶いませんでした。それに今は、れいこの思い出が強く残る場所へ行くのは、まだ妻にとって無理があります。

もうちょっと気持ちが落ち着いてきたら、バブーちゃんも連れて、家族で水木さんのライブに参加したいと思います。
れいこ〜、もうちょっと待っといてな!


それでは、今日はこの辺で。押忍!

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