2014-12-30

年末休み中に、業務委託開館している勤務先図書館に行ってみて、ちょこっと考えたこと

皆さん、いよいよ年の瀬ですね!
私も長期休暇に入ってから、自分の勤務先の図書館に行ってきました。業務委託のことを含め、ちょこっと考えるものもありました。




★閲覧席に座るということ


私の勤務先は、とある私立大学図書館です。普段は夜間を中心に、窓口サービスの多くを業務委託しています。年末年始には、専任が一人も出勤せず、業務委託スタッフだけで終日開館する日もあります。
(以下、こうした日を便宜上「委託開館日」と呼びます)

私は4月に異動で、大学図書館に9年ぶりに復帰したばかり。
ですので、卒論・修論・進級論文等で慌ただしい年末についても、そして委託開館日についても、様子が分かりません。

そこで、この時期の館内の様子を一度見ておこうと。
委託開館日は毎年ありますから、お願いしておいても支障なくやってくださるですが、この時期特有の館内の空気を、私自身が肌で感じておくことが大切だと思ったのです。


そんな訳で、ほんの半日でしたが、自分の勤務している図書館に行ってきました。
館内の様子を感じに行ったのですから、事務室ではなく、利用者用の閲覧席に座りました。30分くらいずつ、館内のあちこちのコーナーに。利用者として館内で過ごすことで、僅かながらもその空気を感じ取れました。

この半日の経験だけで、図書館を急に変えられるものではありません。
ですが、ライブラリアンが肌で現場を知っていることは、魅力的な図書館をつくる上でとても重要だと思います。




★業務委託の仲間と


今回、館内の空気を肌で感じることの他に、もう一つ目的がありました。それは、業務委託で働いてくれている仲間に、ひと言だけでも声をかけることです。

自分が休んでいる年末に頑張ってくれている仲間に、少しでも寄り添うことができれば、と。
業務としては委託しているのですが、気持ちの面では丸投げではなく、みんなに感謝していることを伝えられたらいいかな、と。ついでに、差し入れも持って。(笑)

私は業務委託という制度は、必ずしも悪いものではないと思っています。
ただ、委託側が受託側を「業者」扱いしたり、個々のスタッフへのリスペクトがなかったりすると、間違いなくお互いにとって不幸になります。

業務委託といっても、人間どうし。
うまくいく条件は、一にも二にも信頼関係です(断言)。

雇用形態は違っていても、結局のところ、お互いに雇われ人同士ですからね(笑)。お客様と業者の関係ではなく、同僚であり仲間であるはずです。受託側のスタッフがより輝くのは、自分たちへの感謝やリスペクトがある職場に違いありません。

そう考えれば、委託開館日だからと丸投げよりは、(たまにでも)気にかけて覗きに来てくれる専任職員がいる方がいいですよね。「年末やのに、出勤お疲れさまです。ありがとうございます!」と言ってもらうだけで、誰しも前向きな気持ちで仕事ができるというものです。

お互いに、図書館を通じて所属機関や自治体などを良くしていきたい、と考える仲間どうしです。所属だとか役割だとか、そうした小さな枠ではなく、同じライブラリアンとして認め合い、信頼関係を築いていきたいですよね!

直接雇用であろうと、派遣や委託スタッフであろうと、お互いに「同僚」「仲間」と言える図書館界を一緒につくっていきましょう!


★おまけ


これらのテーマについては、過去に書いてみたものがあります。
利用者目線になってみる、ということについては「椅子の座り心地は、いかが?」を、業務委託については「『派遣さん』『委託さん』という呼び方」「そのネームプレート、変えてもらえませんか?」を併せてご覧頂ければ幸いです。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
年末に帰省していると、どうしてもれいこのことを考えます。田舎が好きで、いつも帰省を楽しみにしていた、れいこ。


実家やその近所を訪れるたび、れいこと一緒にそこで過ごしたことを思い出します。自分の生活圏のほとんどに、れいことの思い出があります。この寂しさは、決して消えることがないのでしょう。

そんな私たちにとっては、きょーこが生まれて来てくれたことが、本当に救いになっています。

きょーこには、ただただ元気に育って欲しい、毎日毎日そう考えています。
きょーこ、お前には、見守ってくれよるお姉ちゃんがおるんやけんな!元気に育つんやで〜!

れいこ〜、きょーこを頼むで!!

2014-12-28

(インタビュアー終了報告)
『未来の図書館、はじめませんか?』刊行記念&書肆スウィートヒアアフター開店記念 「図書館×書店」の未来を探る著者トーク

遅くなりましたが、先日の記事でご案内差し上げました標記イベントが無事終了しましたので、ご報告します。
ちなみに私は、著者へのインタビュアーとして登壇しました。




★岡本真氏の新刊「未来の図書館、はじめませんか?」


このトークショーがあったから言うのではありませんが、アカデミック・リソース・ガイド社の岡本真氏の新刊「未来の図書館、はじめませんか?」は、素晴らしい本でした。

地域社会の中で、これから図書館がどのような役割を果たして行くべきなのか、そして誰がそれを考えていくべきなのか。それを考えたい人に、ぜひ手にして欲しい1冊です。


私もこの本を自分で購入し、読みふけりました。岡本さんからも贈呈の申し出を頂いたのですが、自分で対価を払って読みたい、とお断りした次第です。
私がわざわざ自腹で読むことを選んだこの本、まだご覧になっていない方には、強くおススメします!


★新規開店「書肆スウィートヒアアフター」


この書店については、先日の記事でご紹介したとおりです。神戸・元町商店街から少し入ったところに新たにつくられた、小さな、ですがいろいろな思いの込められた書店です。



「何時間でも、ゆっくりしていってください」という店主・宮崎さんの言葉に誘われ、ホントに半日くらい軽く滞在してしまいそうな居心地の良さです。(笑)
皆さんもぜひ一度、書肆スウィートヒアアフターに足を運んでください。


★「図書館×書店」の未来を探る著者トーク


トークショーは、おかげ様でとても盛況でした!
椅子が足りなくなり、立ち見も出て店内はいっぱいになりました。これもひとえに、岡本さんの新刊、そして書肆スウィートヒアアフターさんへの期待や感謝の表れかと思います。


岡本さんからは、たくさんの話を聞きました。現在の図書館への批判、まちの中の図書館や書店の未来、そしてそれらが出会うところなど、様々な話が広がりました。

また、このトークショーではメインスピーカーが一方的に話をするだけではなく、店主・宮崎さんや参加者にも討論に加わってもらう形としました。いわゆる著者トークショーとしてはやや異彩を放ちながら、結果的に議論が深まり、より魅力ある場となったと考えています。

素晴らしい話をお聞かせくださった岡本さん、宮崎さん、そしてご参加くださった皆さん、ありがとうございました!至らないインタビュアーでしたが、岡本さんはじめ皆さんの思いや情熱が少しでもシェアされたのでしたら、とても嬉しいことです。


岡本さんはよく毒も吐きますが(失礼!)、おっしゃっていることは極めてまっとうです。このイベントや新著を通じて、彼の思いが全国に届くことを、私自身強く願っています。
そうなれば少しずつでも良い図書館が増え、そしてそれが最終的に、より良い地域社会づくりに資することになるでしょう。


なお、このトークショーについては、アカデミック・リソース・ガイド社Webサイトや参加者ブログ(神戸・図書館ネットワークさんklarer-himmel13さん)でもレポートされていますので、ぜひそちらもご覧ください!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
数日前に、大事な友人から「お嬢さんたちに」とお菓子を頂きました。早速うそれいこ&きょーこに渡しました。きょーこの、この顔!


友人の言葉にあった「たち」という言葉。
このひと言が、どれほどに私たちの心に寄り添ってくれたものであることでしょう。きょーこだけでなく、今もなおこうしてれいこのことを忘れずにいてくれる友人がいることは、本当に嬉しいことです。

こうした友人みんなに支えられ、きょーこの笑顔を励みにして、井上家は頑張ることができています。

みんな、いつもありがとう。

2014-12-26

学生さんたちへのトーク「オフィシャルじゃない!聞いてもらえるプレゼンテクニック」!

私の職場には、面白い制度があります。
ラーニング・コモンズ(大学図書館とは別の建物)で、ゲストが昼休みに、学生さんたち相手にお話するのです。
学生さんたちはランチを食べながら、研究、就職活動などはもとより、海外での生活、NPOでの活動など、人生の先輩からいろいろな経験談を聞き、話し合うことができます。




★コンセプト(のようなもの)


そして先日、何故か私がこれに指名されたのです。
学生さんたちに自分の思いや考えを伝えられるこの機会、私が断る訳もありません。(笑)

事務局と相談した上で、テーマは「オフィシャルじゃない!聞いてもらえるプレゼンテクニック」としました。
これは、私があちこちでお話の機会を頂いていることを知っていたスタッフからの提案でした。

学生さんたちはプレゼンの指導も受けるようですが、それはゼミ発表や学会のために、いかに情報を整理して伝えるかというスタンダードなもののようです。
そこで私は、それとは違うアプローチとして、聞き手を惹き付けるためのプレゼンテクニックをお伝えしたいと思いました。




★内容


わずか30分の持ち時間ですので、自分が日頃、人前で話すにあたって意識していることのエッセンスだけお伝えするのがやっとでした。



この日のポイントは、以下のとおりです。
  • プレゼンは、コミュニケーションである!
  • TPOによっては、聞き手の共感を得ることが一番大切。(学会などでは知識を伝達することが主目的であるのに対し、)
  • プレゼンの目的は何か、考えて話すこと。共感を得るプレゼンの目的は、相手の行動を変えること。

詳しくは、以下の当日スライドをご覧ください。



終了後、時間をオーバーするくらい大勢から質問を受けて意見を交わして、私自身が楽しみました。
閉会してからも、わざわざ図書館まで質問しに来てくれた学生さんや、すれ違ったときにお礼を言ってくれる学生さんがいて、本当に 嬉しかったです。

お聞きくださった学生さん、教職員の皆さん、ありがとうございました!
私の拙い話が、学生さんたちに響いていたらいいな〜!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
皆さん、クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?わが家はきょーこのおかげで、賑やかなクリスマスになりました。

朝起きると、プレゼントが!

ですが、こうした楽しい時間を過ごすほどに、れいこがいない寂しさがこみ上げてきます。家族みんなが揃うクリスマスがもう来ないことが、とても辛く悲しいです。

わずかな救いは、きょーこたちが健やかに育ってくれていることです。
れいこが毎年そうしてくれていたように、きょーこがお母さんと一緒にケーキをつくる日が来ることを願います。

きょーこ、お前のケーキが楽しみじゃ〜。
はよ、お父さんとれいこ姉ちゃんに、ケーキをふるまってな〜!

2014-12-23

【参加者募集】12月27日(土)ライブラリアンの交流会@ナゴヤ

いよいよ、年末が迫ってきましたね!
私は公私ともども、年内に終えておきたい仕事がたくさん山積みなのですが、果たして・・・?




★ライブラリアンの交流会@ナゴヤ


今日もまた、お誘いです。
すでに開催間際なのですが、以下のとおり、またナゴヤでライブラリアンの交流会を行ことにしました。皆さん、ぜひ!

★ライブラリアンの交流会

【日時】
2014年12月27日(土)18:30-(遅刻・早退でも歓迎!)
【場所】
ナゴヤ駅徒歩圏(調整中)
【参加資格】
図書館に関心のある方なら、どなたでも。図書館員の場合、特に専任でない方、派遣・委託の方を大歓迎!(所属を公開しなくてもOK)
【定員】
調整中(少人数限定で先着順とする可能性あり)期限までにお申し込みの方は、受付可能!
【参加費】
調整中
【お申し込み】
karatekalibrarian@gmail.com宛メールにて、お名前と(支障のない範囲で)ご所属をお知らせください。なお、近々に締め切る予定です締切は12月25日(木)正午としますので、参加をお考えの方は今すぐお知らせください!


特にテーマを設ける訳でもなく、ライブラリアン同士で気軽に交流しようというものです。どなたでも歓迎ですので、ぜひお気軽に!
詳細は追って、このページに追記する他、Twitter@karatelibrarian私のfacebookで案内しますので、よろしくお願いします!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
たまたまなのですが、このところ続けて「お子さんは、何人ですか?」という質問をされることがありました。


私はもちろん、「3人です!」と答えています。
れいこは今もなお、かけがえのないわが子ですから、私には「2人です」という返事はできません。「高校生から1歳児までいるんですよ」と答えれば、突っ込んで聞かれることもありませんしね。

れいこ〜、お前とお父ちゃんらは、ずっとずっと家族やけんな〜。いつまでも一緒やで〜!


2014-12-21

終了しました、愛知図書館協会ソーシャルメディア研修!

いささか、古い話になるのですが。
8月に開催されたダイトケン全国大会@山形にて、私が支部長を務める兵庫支部がメインになって、「利用者支援」分科会を開催しました。その結果が望外に良かったので、まずそのご報告だけ!


5段階評価で、平均点は何と4.9点でした!お一人を覗き、全員が満点評価をしてくださいました。自由記述も好意的な記載ばかりで、運営サイドとしては本当に嬉しい限り。
同大会の報告記事に追記しましたので、詳しくはそちらをご覧ください!


★研修内容


さて、本題です。
11月27日(木)に愛知図書館協会ソーシャルメディア研修会が行われました。その講師にお招き頂き、お話をしてきましたので、今日はそのご報告です(先日の案内記事)。


私の講演のポイントは、以下のとおりでした。
  • ソーシャルメディアは、その双方向性こそが特長であり、活用すべき理由。図書館は、今までにない利用者とのコミュニケーションチャネルとして、活用すべき。
  • 運用に先立って、どんなことをしたいのかをよく考え、ガイドラインの制定などしっかりと検討をすることが大切。
  • 図書館員個人としてもソーシャルメディアを活用し、自身の学びを発信し、かつ図書館の成長につなげるべき。

以下は、当日のスライドです。上記観点からご覧頂ければ幸いです。



私の講演終了後は、地元の3館から、ソーシャルメディアの活用事例報告がありました。
スタンダードな情報発信スタイルの愛知県図書館さん、ゆるいツイートなどで好評を博している田原市図書館さん、独自企画とリンクさせ上手な展開をみせる愛知教育大学さんと、個性豊かで素晴らしい発表でした。

事例報告後は、グループ討論を行いました。
グループごとに決めたテーマで自由に討論してもらい、最後にシェア発表をしてもらいました。それぞれのグループで収穫があったようで、何よりです。


★講義を終えて


率直に、書きましょう。
講演終了後は、かなり凹みました。正直、今まで講師をした中で、一番反応が見えない研修だったからです。
笑顔で楽しそうに聞いている人が少ない、頷きながら聞いている人が少ない、舟を漕いでいる人が何人かいる、質疑応答で誰も挙手しない、講演直後の名刺交換に一人も来てくれない・・・。講演直後は、かなりガッカリしていました。

正直、今回はやりにくさが多分にありました。
アウェーであること、50人足らずの参加者は圧倒的に公共図書館の方が多いこと、知人が少なくどの辺りにニーズがあるか判らなかったこと、参加者によってソーシャルメディアへの理解・実践度が大きく異なること、などです。


・・・が!
グループ討論や当日夜の懇親会で何人もの方々から声をかけて頂き、だいぶ元気が出ました。そして驚きだったのは、参加者アンケートです。「大変参考になった」、「とても勉強になった」、「楽しかった」、「もっと時間が欲しかった」という意見の数々。

え〜、そうなん!?
それなら、もっと素直に感情を表現してくれてええのに・・・。

・・・と思いはしましたが、それでもこのアンケートは嬉しかったです。
他方、自分はまだ本当に聞き手の皆さんと、キャッチボールができていないなあと反省しました。アンケートに書かれたこうした気持ちを読み取れず、一人でガッカリしていた自分は本当に未熟な講師でした。これを糧に、また頑張りたいと思います!


★感謝


上に書いたような意味からも、今回の講演はとても勉強になりました。聞き手にとって大切なヒントを差し上げられる講師になるべく、これからも頑張りたいと思います。

ご参加くださった皆さん、そして貴重な機会を与えてくださいました協会の皆さん、当日夜に研修懇親会を開催くださった「東海ライブラリアンおもてなし隊」の皆さん、ありがとうございました!

そして、セットで参加させて頂いた、翌日の某研修会の皆さんにも、お礼を申します。
参加させてくださった関係者の皆さん、素晴らしいお話を聞かせてくださったうめちゃん先生、事例報告やブース発表をしてくださった各館の皆さん、ありがとうございました!

(余談ながら、うめちゃん先生のお話は、本当に魅力的なものでした。自分とは全く異なる講義スタイルながら、そのお話に引き込まれ、自分の力不足を再認識させられました。うめちゃん、ホントに勉強になりました。ありがとう〜!)



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
このところのきょーこの成長は、目を見張るほどです。

まだ話せる言葉は「まんま(ごはん)」、「おや(おやすみ)」くらいなのですが、聞く方は本当によく分かるようになりました。


シールを渡して、「お母さんに、ペタってして来て〜」と言うと、ちゃんとお母さんの顔にシールを貼ってきます。絵本を読みたがったときに、「ちょっと待ってね〜」と言うと、絵本を持ってお母さんのところへ行ってしまいます。
ホントに、日々成長しているということですね。

きょーこ、れいこ姉ちゃんの分まで元気に育つんやぞ〜!!


2014-12-09

大学図書館員のスキルアップ法について話してみるなど。

NII(国立情報学研究所)さんによる大学図書館職員短期研修が、11月に東日本会場(東京大学)でも開催されました。
先日も書きましたように、「大学図書館員のスキルアップ法」の講師にご指名頂き登壇しましたので、今日はそのレポートを(ほぼ1ヶ月遅れ・・・)。




★大学図書館職員短期研修


今回話してきたことは、基本的に西日本会場(京都大学)と同じ内容です。スライドも同一で、話す内容を多少ブラッシュアップした程度でした。
(スライドは、後日同研修公式サイトにアップされるとのことですので、そちらをご覧ください)
話のポイントは前回同様ですので、西日本会場(京都大学)の報告にてご覧ください。

東日本会場の方ですが、先日届いた受講生アンケート集計結果を拝見すると、いろいろな意見はあったものの、おおむね好意的に受け止めてもらえたように感じています。
「仲間と一緒に頑張ることこそ、最高のレベルアップ方法」というメッセージは、伝わったように思いました。アンケートの中には「衝撃的」という言葉もあり、皆さんに何か響いたとしたら、本当に嬉しいです。

他方、自分の伝えたかったことがそうできていなかったのでは、と思えるコメントもありました。だいぶ場慣れはしてきたものの、まだまだ講師としての私自身の力量不足を痛感するところでもあります。


ところで、今回嬉しかったことは、講演後に大勢の方々が名刺交換に並んでくださったことです!
自分の講義の中で「大勢とつながろう、研修会でも積極的にネットワークをつくろう」という話をしたのですが、それが受講生に届いたのでしょうか。

この日は何と、12名(!)もの方々が終了後に並んで頂き、本当に感動しました!(感動です、感動!本当に!!)
大勢いらしたので15分の休み時間では話し切れず、終盤の方はほとんどお話もできませんでした。せっかく長い間並んでくださったのに、本当に申し訳なく残念な気持ちです。

後で伺ったところでは、「このコマ以降、名刺交換する姿が増えた」「質問の挙手が増えた」とのことです。そうだとしたら、講師冥利に尽きますね。

受講生の皆さん、本当にありがとうございました!
私にとっても、日本中から集まる若手ライブラリアンに、自分の気持ちを伝えることのできる機会を頂けたのは、本当に嬉しいことでした!

このような貴重な機会を与えてくださいましたNII・東京大学・京都大学の皆さま、本当にありがとうございました!




★空手家ライブラリアンをおもてなし&旨い酒を飲む会


当日の夜は、私の親友が標記イベントを開催してくれました。
30名以上の方々が集まってくださり、とても楽しい時間を過ごすことができました。その日まで私と面識のなかった受講生さんも数名来てくださって、感激しました!

こうした飲み会を通じて、私の個人ミッションとその行動指針に掲げている、ライブラリアンをつなげることがまた少しできたのかと思うと、嬉しい限りです。
(あまり嬉し過ぎて、この日は2時半まで飲んでしまいました・・・)

お越しくださった皆さま、こんな素晴らしい場を提供してくれたふみえはん、ありがとうございました!


★雄松堂書店さん国際稀覯書展


翌日、ちょうど開催されていた、雄松堂書店さんの国際稀覯書展へ立ち寄りました。雄松堂さんらしく、素晴らしい貴重な図書がズラリと並ぶさまは圧巻でした!


かつて本学の営業担当をされていた雄松堂京都の方が、偶然東京へいらしていて、お会いすることができました。
このとき、かの哲学者・ヘーゲルの自筆書き込み本が発見されたことが非常に話題になっていたのですが、その本についても古書部の方と一緒に実物を見せてくださり、詳しいお話を聞かせてくださいました。

途中で知人が来店したり、馴染みの図書館総合展事務局の方々が来られたりして、気付けば古書の話をあれこれと2時間あまり。本好きな仲間との時間は、とても楽しいですね!
雄松堂の皆さん、とても素晴らしい時間を、ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

このところのきょーこの絵本好きは、留まるところを知りません。毎日絵本を持っては私たちのところへ来て、読んでくれるようにアピールします。


週末も図書館に行き、大型本コーナーに目をつけたきょーこ。
大好きな「はらぺこあおむし」の超大型本を見つけ、自分でもページをめくっていました。

れいこ姉ちゃんも、絵本が大好きだったね。
きょーこ、お姉ちゃんみたいに、本の好きな子に育ってな!(もう十分そうなった気もするけど)

2014-12-06

「図書館×書店」の未来を探る@argトーク in 書肆スウィートヒアアフター
(私もインタビュアーで登壇!)

先日講師でお呼ばれしたNIIさんの大学図書館職員短期研修、受講生さんのアンケートが集計されて届きました。


望外のコメント、思いがけない意見、意図しなかった受け止められ方など、いろいろな声を楽しんだり反省したりしています。次回は、この研修のことを書きますね〜。


★『未来の図書館、はじめませんか?』刊行記念&書肆スウィートヒアアフター開店記念 「図書館×書店」の未来を探る著者トーク


さて、今日はお誘いです。
神戸に新しくできたばかりの書店「書肆スウィートヒアアフター」さんにて、12月14日(日)に標記のイベントが開催されます。イベントページは、こちら

かのアカデミック・リソース・ガイド社代表取締役・岡本真さんや、彼が最近刊行された『未来の図書館、はじめませんか?』については、もうご存じの方ばかりでしょう。
このイベントは、この図書の刊行と、書肆スウィートヒアアフターさんの開店を祝っての記念イベントです。

岡本さんにはちょくちょくご一緒頂いていて、ダイトケン関西合同例会 兼 Code4Lib JAPANワークショップや私立短期大学図書館協議会全国研修会は、彼の力によるところ大で大盛況となりました。

その岡本さんと、またこうして一緒の企画を開催できることになり、本当に嬉しいことです。彼がこの本に込めた願いや真意を、どこまで汲み取れるか判りませんが、少しでもそれを引き出しお伝えできるよう頑張ります!

(画像は同書店facebookより)

私も早速、書肆スウィートヒアアフターさんを訪ねてきました。
クラウドファンディングで開業資金を集めるのに成功し、12月1日にオープンしたばかりなのだとか。新刊と古書の両方を扱っている、ユニークなお店でした。いろいろな本がありましたが、特に西洋史・国際関係といった本が特に充実している印象でした。

皆さん、当日は岡本さんの思いを受け止めに、そしてこの新しい書店を満喫しに、ぜひご来場ください!

参加をご希望の方は、facebookイベントページか、Twitter@bookssweet宛にご一報ください。私にご連絡頂いても結構ですよ〜。
なお、今後お申し込みになる方は、申し訳ありませんが立ち見になる可能性大です。あらかじめご了承ください。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

れいこが星になって、はや900日あまりが過ぎました。この間、ただの一日たりとも、れいこのことを忘れたことはありません。


毎朝毎晩れいこに向かって、声をかけています。「れいこ〜、愛しているぜぇ!」と声をかけるのが、私の日課です。

今もなお変わらないこの思い、れいこに届くといいな!れいこ〜、世界一大好きじゃけんね〜!


2014-12-04

今さらの図書館総合展回顧

皆さま、ご無沙汰しています。例によって更新が滞りがちで、申し訳ありません。11月は、いろいろと忙しかったのです・・・!
1ヶ月遅れにはなりますが、図書館総合展運営協力委員でもありますし、図書館総合展回顧をしておきたいと思います。


NIIさんの大学図書館職員短期研修@東京大学や、愛知図書館協会さんのソーシャルメディア研修でお話したことも、ぜひ報告したいと思っているのですが・・・。


★全体的に


今年は年休を3日間ももらって、パシフィコ横浜の期間中、まるまる参加してきました。
7月につくばの長期研修で2週間も出張に行かせて頂いたので、もうこれ以上旅費を申請するのも忍びがたく(笑)。
これだけの場で勉強したり仲間をつくったりできるのでしたら、カネを出してもらわなくても、プロとして充分な見返りがあります。

さて、全体を通しての雑感です。

  • 図書館総合展は、今年も素晴らしい場でした。多くを学び、大勢とつながったり交流を深めたりできました。ライブラリアンにとって、日本一重要な場だと思います。

  • 今年は1週間の開催でしたが、パシフィコ以外の認知度が、今も少し低いようで気がかりです。最終日の横浜市中央図書館も、魅力的なテーマでしたのに、あの参加人数ではもったいなさ過ぎ。

  • 未だになお、名刺を持っていない人が多くいることが、残念で仕方ありません。せっかくお話をしても、名刺がなければほぼご縁は途絶えてしまいます。
    余るくらいの量を持って来たらいいですし、公費を出してもらえないのでしたら、私費でつくったら済むことです(1枚10円かそこらで、仲間とのつながりを維持できるんですよ!)。

  • この機に乗じて開催した、オプション企画が充実し過ぎでした。いずれもちょっと手伝った程度でしたが、しぶたんがメインでほとんどやってくれた図書館総合展大交流会、S沼さんがしかけて小鼠さんが段取りしてくれた図書館総合展おまけ会。あと、参加しただけですが、総合展関係者ドラゴン祭り。(笑)
    図書館総合展といった場では、知識・スキルの獲得以上に、図書館に関する仲間との交流を深めることが大事だと再認識しました。

  • (私的な話ですが)今もなお、れいこのことで私たち一家に寄り添ってくれる友人が多く、とても嬉しく思いました。
    そっとリラックマグッズを渡してくれる先輩、れいこへのお菓子を持ってきてくれる友人、さりげなくこちらの様子をあれこれ聞いてくれる仲間。みんなに支えられていることを感じます。皆さん、本当にありがとうございます!




★フォーラムのこと


一つ一つのフォーラムが魅力的で、出展者の意欲を感じるところ大でした。参加したフォーラムについて、一言ずつ。


なお、この4日間の様子は、以下からもぜひご覧ください。


★感謝


今回もまた、大勢の方々にお世話になりました。
一番にお礼を言いたいのは、これだけの機会を全国のライブラリアンに提供くださっている、総合展運営委員や裏方の皆さんにです。佐藤委員長はじめ皆さん、本当にありがとうございました!

また、出展者の皆さん、ありがとうございました。皆さんのご出展がなければ、図書館総合展は成立し得ません。感謝でいっぱいです。
そしてお会いできたすべての皆さん、ありがとうございました。れいこのことで応援くださった皆さんにも、深く感謝しています。

みんな、ありがとう〜!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
先週末、妻が3日間も出張で不在にするという一大イベントがありました。
そうなれば、きょーこの世話は当然、私ひとり・・・!怒濤の3日間でした。


ごはんを食べさせたり、一緒にお風呂に入ったり、寝かしつけたり。そんなことも、妻がいないと本当に目一杯。お兄ちゃんにきょーこを預けて、その間に掃除機をかけたり、皿を洗ったりしました。
片付いて腰を下ろすと、待っていたと言わんばかりに絵本を持って近寄ってくる、きょーこ・・・。(笑)

は〜、疲れました〜。
妻の偉大さを知る三日間でした。僕はそれなりに育児をする方だと思いますが、育児って大変です。

でも、きょーことたくさんの時間を過ごすことができ、嬉しかったです!きょーこもまた、お父ちゃんに惚れ直したことでしょう!