2015-11-09

あなただけが頑張ってもダメなんです、図書館は!

先日案内の記事も書きましたが、いよいよ図書館業界最大のイベント・図書館総合展が迫ってきましたね!
私は図書館総合展運営協力委員ですが、それ以前に一人のライブラリアンとして、多くの方にこのイベントにご参加頂きたいと思っています。当日参加も可能ですので、皆さんぜひ!


そうそう、別途ご案内しています「空手家図書館員さんを名古屋で囲む会@20151122」「東京で『空手家ライブラリアン』井上昌彦さんを囲む会」にも、ぜひ!



★眼科に行ったときに


さて、本題です。
先日ちょいとしたことで、眼科に行ってきました。知人の看護師さんから、「とても評判がよい医者」と聞いたので、わざわざそこを選んで行きました。

・・・が!
ダメダメでした、その病院。私は不愉快な気持ちで、帰ることになりました。

最初にドアを開けながら「こんにちは!」と声をかけた私に対し、受付のスタッフは下を向いたまま、愛想なく「診察ですか?」。
・・・もうこの時点で、こっちの印象はかなり悪いですよね?

受付を済ませて、医療スタッフの検査を受けたときも、そうです。私が「お願いします!」と言っても返事もなく、「これを読んでください」と紙を渡されただけでした。

とにかく、スタッフ4〜5人全員が無愛想。笑顔なし、最低限の伝達しか言葉に出さない状況でした。

ところがそれに対し、診察くださった医者は、評判のどおりの素晴らしい方でした。
笑顔で親切、説明も丁寧でウェルカムな雰囲気。安心して、受診することができました。




★ひるがえって


先生はとても良かったですが、私は絶対にこの病院には二度と行きません。行けばまた確実に、不愉快な思いをするからです。

ひるがえって、これを図書館で考えてみれば、どうでしょうか?皆さんの図書館は、こうした思いを絶対にさせないところでしょうか?

私の周りの熱意あるライブラリアンの一部(多く?)は、同僚との温度差に頭を痛めているように思います。
本人は一生懸命頑張ろう、ユーザーさんを喜ばせようと思っていますが、同僚みんながそう思っている訳ではない、というのはよくある話です。

そして、そんなときに私たちはえてして、「自分だけでも頑張ろう!」と思ってしまいがちです。

ですがそのとき、私たちの図書館は、この眼科のようになっているのではないでしょうか?どれだけいい医者がいても、他のスタッフがダメダメなら、患者は「二度とあの病院には行かない」と思うかもしれません。



★改めて自分の図書館を思い起こすと


ここで改めて、自分の図書館を考えてみるといいかもしれません。
例えば、ユーザーさんに笑顔で挨拶はできていますか?気持ちよい会話や受け答えができていますか?

カウンターに背を向けて座っているスタッフはいませんか?内職や雑談で、声をかけられるまでユーザーさんに気付かないことはないですか?
ユーザーさんがいるのに私語をしたり、大声で打ち合わせをしていることはないですか?返却された娯楽誌などを、パラパラめくっているスタッフはいませんか?

もしこうしたスタッフがいれば、ユーザーさんにとっては不愉快な印象を与えることでしょう(それが管理職であれ非常勤であれ)。それはもしかしたら、一人頑張っているスタッフがいたところで、挽回できない失点かもしれません。

「自分だけでも頑張ろう」ではなく、どうやってそうしたスタッフ全員、もっと言えばチームを変えていくか、私たちは考えるべきではないでしょうか。


手前味噌な話をすれば、私が前にいた短期大学図書館は、全員がこうしたことを強く意識できていたチームだと思います。
この図書館は、入館者数が4年間で2.4倍にもなったのですが、その大きな要因の一つは、スタッフの意識が変わったことだと思います。

この当時、私はボス的な立場でしたが、この入館者増は私の成果ではありません。私の言うことを受け止めてくれた全スタッフ、いわばチームの意識改革による成果だと思っています。
(もちろん他にもいろいろな要因があり、自分たちの手柄ばかりではありません)


ともあれ、自分だけが頑張るのではなくチームみんなで、まずはユーザーさんに気持ちよく利用してもらう、そんなことから図書館は良くなっていくのではないでしょうか(自戒とともに)。

私たちライブラリアンはプロですから、提供する技術・サービス内容のレベルが高いことは当然でしょう。ですが、まずはそれ以前のところにも気を配れるようになりたいですね。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
このところ、自分とれいことの関係が、またちょっと変わってきたように感じています。


うまく表現できないのですが、れいこのことを考えると、楽しかった思い出よりも辛かった闘病のことばかりが思い出されます。
どこかでれいこのことを思い出すと、次にそこを通りかかったときにも、れいこのことを思い出してみたり。前よりもちょくちょく思い出しては、胸を痛める毎日です。


それでも日々、明るく振る舞うことができているのは、きょーこのおかげです。きょーこが、毎日を元気に過ごすエネルギーをくれています。

きょーこ、これからもお父ちゃんらを元気にしてや〜!
お前にはれいこ姉ちゃんも、ついとるけんな!

1 件のコメント:

井上 昌彦@空手家図書館員 さんのコメント...

匿名さん、コメントをありがとうございました。
お元気になられたとのこと、何よりです。

ご紹介頂いたメールアドレスですが、別の方のものですよね。
無断掲載になってもいけませんので、勝手ながら投稿は削除させて頂きます。

私の記事も読まれていないようですので、こうした判断をさせて頂きます。
ご了承ください。