2011-06-28

病気と闘う、れいこ!

皆さん、すっかりご無沙汰しています。
このところ、全然ブログを更新できておらず、申し訳ありません。


実は今日は、私の人生で一番辛い日になりました。
率直に、書きましょう。
私の愛娘・れいこに、脳腫瘍が発見されました。現在までの検査では、余命1年、もって2~3年との診断です。

後ほど記しますが、思うところあって、当面このブログではもっぱら、れいこの闘病記を綴っていこうと思います。


<●病気と闘う、れいこ!>

○発症

6月23日(木)に、れいこが珍しく頭痛を訴えました。
翌日にも続くので、近所の内科に連れて行ったところ、軽い疲労程度の診察でした。内服薬をもらって飲んでみたのですが、週末も痛みはひかず、しかもれいこは終日ずっと居眠り。

月曜にさらに痛みが続き、近所の脳外科に受診に行きました。
CTを取ってもらったところ、非常に危険な状況である可能性が高い、とのことでした。CT写真では水の溜まっている部分が不自然に大きく、水頭症の恐れがあるとのことでした。

放置しておくと大変なことになると言われ、先生に推薦状を頂き、翌朝一番に宝塚市立病院にMRI検査を受けに行くことになりました。
この時点で先生には、相当の病気であることを覚悟しておくように言われました。


○MRI検査結果

市民病院では、予定どおりMRI検査を受けました。初診のカルテを作り、まず問診、MRI検査、そして検査結果をもとにした受診です。
そこで言われた結果は、想像を超えて悪いものでした。

・頭痛の原因は、おそらく水頭症。
・その水頭症は、脳腫瘍が脳内を圧迫して起きている(脳内でできた水の通り道になる管を、塞いでしまっているようでした)。

水頭症は、それほど治療が難しいわけではない。
ただし脳腫瘍は、脳幹などから出ており、場所が場所だけに切除等はできない。おそらく余命1年、もって2~3年。

私は椅子に座っていることもできず、横のベッドに寝かされる有様でした。


○治療へ

診察医のY先生はお若い方ですが、非常にしっかりと、こちらの様子を伺いながら、説明をしてくださいました。また、部長の先生も呼んでくださって、お二人それぞれのご意見を聞かせてくださいました。

結論として、このまますぐ、まずは水頭症の手術を行うことにしました。
頭痛の原因は水頭症であること、ここ数日非常に眠たがる様子が不安なこと(この日もれいこは、待合で何時間も眠って過ごしましたし、MRI機器の騒音の中でさえ眠っていたそうです)、腫瘍は今日明日の問題ではないこと、が主な理由です。


れいこは再度、病院中を歩き回り、血圧、心電図、採血、点滴、X線といったメニューをこなしました。いきなりの手術ですし、ただ事ではない様子は子供なりに察しているはずですが、健気に何も言いませんでした。
(もちろん、れいこには、絶望的な状況であることは伝えていません)
昨夜から泣いて泣いて過ごしている妻も、れいこの前では気丈な笑顔を見せていました。涙を隠している妻の姿は、強さを感じさせました。


○水頭症の手術

水頭症は、頭に水が溜まる病気です。手術は頭を少し開き、頭から腹部へ水を逃がす管を通すというものです。
こう聞くと大手術のようですが、頭の手術としてはそれほど難しいものではないそうです。

・・・とは言え、頭を開く手術ですから、こちらは相当緊張しました。
結局無事に終わったのですが、手術は2時間に及びました。妻が入院セット(着替えなど)を取りに帰ったので、一人で待っていたのですが、1時間を過ぎた頃からはもう大変でした。病室を100周くらいはしましたし、トイレも10回くらい行ったかも。(笑)

ともあれ、初日の手術は無事成功でした。
今は病室に泊まり込んで、れいこの横顔を見ながら、このエントリーを書いています。


○明るく強く、病気と闘う!

手術を待っている間、一つの大きな転機がありました。
中学1年の息子が妻と来てくれたので、家族会議を行いました。僕から息子に、この日の診断結果、つまりれいこの命が危ないことを話しました。
息子にこれを伝えるべきか、相当悩んだのですが、彼なら受け入れられるだろう、と。

話の最中は、親子でポロポロと涙を流していたのですが、これではダメだ、ということになりました。僕らが泣いていては、治るものも治らない。明るく強く、れいこを励まそうということに決めたのです。

「れいこちゃん、こんな病気で可哀想。ボロボロ・・・」ではなく、「こりゃ、れいこ!はよ治して、さっさと帰るで〜」というノリでしょうか。

れいこの前では、決して泣かない。そして何より、れいこは必ず治る!

・・・そう信じることにしたのです。

こう妻や息子と約束すると、何だか少し気持ちが軽くなりました。
もちろん、状況が絶望的なことは、分かっています。でも、僕らが願わなければ、家族が信じなければ、奇跡だって起こらないはず!井上家は、れいこと一緒に全員で、明るく強く、病気と闘います!

この闘病記を、ブログに綴ることにしたのも、そう。家族みんなで、このブログのことも相談しました。
いつか必ず、元気になったれいこと、このブログを読み返します。
「あのときは、最悪やったな〜。お父ちゃんなんか、泣いちゃって。(笑)」と言いながら。

きっと世の中には、病気と闘っている大勢の方がいるでしょう。
その人たちに、こんな一家がいて、病気に打ち勝ったことを知ってもらえれば、最高にハッピーですよね!?


○Twitterにて

ブログとほぼ同様の主旨で、Twitterも一つアカウントを作成しました。 @fight_Reiko です。
こちらも、明るく強く病気と闘います!れいこのことを、その闘いのことを、知って欲しいと思います。よろしければ、ぜひフォローをお願いします!


○最後に

さすがに、今日はキツイ一日でした。
しかし手術中の家族会議で、本当に楽にもなりましたし、前向きに病気と闘う決意もできました。

今日の泊まり込みは私だけなのですが、妻と息子が帰るときに、やっぱり妻は泣き出してしまったそうです。
しかし、そのときに息子が励ましてくれたそうで、また一つ大人になったと思います。

今日は、あまりに過酷なれいこの運命に涙し、そして人の優しさに涙しました。
きっと眠ろうとしたら、またポロポロやっちゃうんでしょう・・・でも、れいこの前では泣かない!


れいこのためにも、最後にもう一度言っておきましょう。

井上家は、病気なんかに負けない!明るく強く、病気と闘って、必ず勝ってみせる!
れいこ〜、長い闘いになるけど、最後は一緒に家に帰ろうや〜!

それでは、押忍!

追伸: ついでに、ブログのタイトルも暫定的に変えてみました!勝利の後に、元に戻します!
 

2 件のコメント:

  1. 突然の出来事の中で家族の絆や方針を固められた井上家の皆様の決意には感服いたします。我が家も6月27日に義母の(白血病の一種)余命宣告を受け、動揺をしていましたがブログを読んで励まされました。twitterもフォローさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

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  2. 拝見させていただきました。
    正直、コメントに悩みます。
    私も丁度、同じ年の子を持つ父として
    井上さんの強さに感動してます。
    れいちゃんは必ず!病気に立ち向かって何度も何度も立ち上がります!空手をやっている時も泣いても泣いても立ち向かっていた姿を思い出します。
    だから、彼女は必ず勝ちます!!
    長い闘いになりますが家族のサポートがあれば、大丈夫です。
    また、顔見に行きますね。

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