ところで、このペースでやっていたらいつまでも書き上がらないことに、ようやく自覚的になりました。
今日からは印象度の強いフォーラム1〜2本と、自分の主催イベントだけをレポートしていくことにします。ブースや懇親会、各種イベントなどネタは山ほどあるのですが、時間とのからみで断念せざるを得ません。
○教育・学習支援に取り組む図書館員に今、求められるもの~事例から探る“教育・学習センター”としての図書館の未来像~
前日の図書館総合展大交流会で幹事+2時くらいまで飲んでいたダメージを引きずりつつ、この日は上記フォーラムへ参加しました。
このフォーラムは登壇者4人が全員知人だったこともあり、ある意味面白い内容になるのが判っていたので、安心して(?)参加できました。
追手門学院大学附属図書館・高畑氏のお話は、派手ではないものの、学生との連携に実直に取り組んできた印象でした。多くの図書館、とりわけ中小規模図書館の方向性の一つかもしれません。
湘北短期大学図書館・高橋氏のお話は、同じ短大という観点からも、とても興味深いものでした。入学前、入学時、2年生と段階的+継続的にスキルアップを狙うしくみは、とりわけ短大という世界においては、評価に値するものでしょう。
質疑応答でも、その継続性によって主体的な学びがどれほど定着するのか、何が課題なのか・・・といったお話を伺いました。この辺りはお互いの課題でもありますが、試行錯誤を続ける高橋さんたちの姿勢には、プロフェッショナルを感じました。
同志社の岡部さん・鈴木さんのお話は、ホントの鉄板ですので、あえてここでは割愛します。もう皆さん、どこかでお話はお聞きですよね?
野末コーディネータからも「それぞれの図書館の事情を考えることが大事」といった話が出ましたが、それはもともと自明のことですね。この数年、改めてそれを口にする意味や環境が徐々に整ってきているのかもしれない・・・そう思えたフォーラムでした。
それはもしかしたら、このフォーラムで事例報告された3館をはじめとする各館の努力の積み重ねが生んだ、図書館界の成熟によるものなのかもしれません。
○OpenGLAM JAPAN設立記念フォーラム:文化機関が拓く、文化機関を拓くオープンデータの世界
このフォーラムの主旨は、主催のARG社Webサイトをご覧頂くといいでしょう。「文化機関のオープン化を推進するOpenGLAM JAPANの設立を記念したフォーラム」という説明が、端的に内容を表しています。
このフォーラムのエッセンスは、冒頭に岡本真氏が口にした話そのものでしょう。
例えば古い写真でも、黙ってただ持っているだけであったら、それらは死んでしまいます。それをWebで共有することで、誰かが情報を付加してくれる可能性が生じます。
写真でも、統計データでも、あらゆるコンテンツがそうでしょう。埋もれてしまったら、それは存在しないのと同じことです。どこかにストックされ、誰かがアクセスできる状態にしておくことが、いつか誰かの役に立ちます。
私たちは私たちだけのためにではなく後世のためにも、様々なデータをアーカイブし、残し、活用できるようにしておく必要があります。
それはL(Library)だけが単独で目指すべきものではなく、G(Gallery)、A(Archives)、M(Museum)と連携し、社会として情報資源を活用し、残し、Openにしていくべきものだと思えました。
いろいろな仕組みもそうですが、今最も大事なことは、私たちライブラリアンや情報に携わる人々が、この重要性を認識することです。
こうした活動の重要性を認め、一人ひとりがその意味合いを自覚することから、こうした活動が広がっていくのだと思いました。
・・・という訳で、この日の紹介は、このフォーラム2本とします。NIIさんのフォーラムも素晴らしかったですし、魅力的なブース、ポスターセッションなど、ぜひご紹介したいものもあるのですが、量的に断念します。続く第4回では、図書館総合展最終日をレポートしたいと思います。
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
昨日、うそれいと&きょーこと一緒に、紅葉を見に行きました。
秋は、何となく物悲しい時季ですね。
いろいろと、れいこのことを思い出します。
皮肉なことです。れいこの闘病を通じて、そしてれいこがいなくなかったことで、私たち家族の繋がりは、とても強く深いものになりました。
そしてなお、れいこは毎日私たちと一緒にいることを感じます。
きょーこが元気に育ち、愛しさが日々強くなるが故に、れいこのいない心の隙間も大きくなっています。
寂しいよ、れいこ。
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