2013-12-03

図書館総合展回顧録(その6)

この一ヶ月ほど続いてきた、図書館総合展+関東図書館ツアーのレポートも、いよいよ今回が最終回です。
書きたいことは山ほどあるのですが・・・まとめ切れず、それでいてダラダラと長くレポートして今に至りました・・・。文章を上手に書くことは、なかなかに難しいですね。


前回までに書いてきた、「図書館総合展の参加心得3ヶ条」第1回第2回第3回第4回第5回も併せてご覧ください。


○私的ツアー厳選3館!

図書館総合展、それに続くしぶたんオプショナルツアーを終えた後、さらに関東で2泊しました。目的は、今日ご紹介する厳選の3館を見学することです。
いずれも厚かましく、知人を頼って行ったものですが、温かく迎えてくださいました。皆さん、ありがとうございました。


明治大学 和泉図書館


図書館員であれば、誰もがその名前を知っているであろう、明治大学和泉図書館。現在の大学図書館において、最も注目を集める図書館の一つでしょう。


ここのS事務長さんは、この和泉図書館の立役者とあって、この業界で広く知られる方です。自称「明治大学和泉図書館事務長兼ツアーガイド」であるSさんにお願いしたところ、土曜であるのにも関わらず、わざわざご自身で案内してくださいました(私一人に、2時間ほども!)。

この素晴らしい図書館を理解するには、公式サイト、特に動画「明治大学和泉図書館~人と人・人と情報を結ぶ架け橋として~」をご覧頂くのが一番いいと思います。

あえて一言で説明するのであれば、最も利用者さんに向かい合った図書館、ということになるでしょうか。
大学の中の立ち位置や図書館に求められるものを見据えつつ、大学の教育・研究をどう担っていくのか。その点だけを、徹底して考え抜いた図書館だと思います。

見学の前後に、Sさんと30分ほどあれこれ話をしました。
長い時間ではありませんでしたが、Sさんの仕事への思いや、従来の組織や価値観に捉われずに取り組みを進めてきたことが伺えました。「俺が責任取るから、やってみろ!」なんて言えるボス、最高ですね!

和泉図書館、本当に素晴らしい図書館でした。今までに訪れた図書館の中でも、最も心に響いた図書館です。
もしまだ訪れたことがない方がいらしたら、ぜひ訪問を!自称・ツアーガイドのSさんが、きっと歓迎してくださいますよ!

●ご案内
先日からお知らせしていますとおり、「関西ライブラリアンおもてなし隊」が12月5日の夜、Sさんをお迎えして大阪で勉強会+懇親会を行います。
どなたでも歓迎ですので、ぜひご参加ください!(詳しくは、こちら



立教大学池袋図書館


続いて見学したのは、立教大学池袋図書館でした。明治大学和泉図書館と並び、注目されている図書館です。


先日もレポートしました通り、図書館総合展でも「伝統と革新の新図書館~立教大学池袋図書館開館から1年~『本気で勉強したくなる図書館』をめざして」というフォーラムが開催されるなど、非常に高く評価されている図書館です。

入ってみての第一印象は、非常に落ち着いた図書館だということでした。全体的にシックで重厚な配色、設計になっており、いい意味で「伝統」的な大学図書館だと言えるでしょう。

他方、機能にとことん拘っているのは、上記フォーラムで伺ったところです。設備の良さはもとより、机の配置やブックワゴンの高さなど、随所に小さな工夫の積み重ねが感じられました。


明治大学和泉図書館を見学したときも思ったのですが、この図書館もいわゆるラーコモ的な部分は、それほどには大きくありません。
関西方面では同志社大学ラーコモ関西学院大学アカデミックコモンズなどがその大きさで知られています。そのイメージからすると、この日見学した両館は、(少なくとも表面的には)大規模なラーコモ的なエリアを設けている訳ではありません。

大学における教育のあり方や既存施設が担っているものとの関係、図書館の中でのウェイトなどから、こうした判断をしているのでしょうね。


番外編: 日本一早い図書館総合展シェア会@東京


この日の夜は、「日本一早い図書館総合展シェア会@東京」を企画開催しました。

図書館総合展運営委員からも、「シェア会等の情報があれば公式サイトに掲載する」というPRが流れていましたので、どうせなら一番にやろうと。もちろん、公式サイトにも載せて頂きました。(笑)

大勢の方々が来てくださって、非常に楽しい時間を過ごすことができました。嬉しかったのは、新しいご縁をいろいろと作れたことですね。
例えば、先日ご案内した「世界の童話図書館@西葛西駅前」の話です。笹沼館長に私の大学時代の友人に会わせたところ、読み聞かせボランティアの経験を活かして、世界の童話図書館のサポートをしてもらえることになりました。

こうして新たな出会いが生まれ、それが図書館界を良くすることに繋がるのは、本当に嬉しいことです。自分のミッション+行動指針が、また一つ実を結んだと感じます。

こうした喜びがあるからこそ、いろいろなイベントを企画しようと思えます。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!


印刷博物館


この関東図書館ツアーの締めくくりは、印刷博物館の見学でした。
10年くらい前に、時間がない中でチラっと通り抜けだけしたことがあって、いつかまたゆっくり来たいと思っていました。ようやく、それを実現することができて、とても嬉しいです。


前に研究会でご一緒した方を訪ねて伺ったところ、VIP待遇(?)をして頂きました。
印刷博物館では数々の資料・動画・音声などを用いて、印刷の歴史やその産物、意義などについて、広く紹介しています。それらを丁寧にご説明頂いたり、VRシアターで「マチュピチュー太陽の聖地」を見せて頂いたり、活版印刷体験をさせて頂いたり。

このようにして、もともと素晴らしいこの博物館を、存分に堪能しました。ご対応くださいました、印刷博物館の皆さんには、本当に感謝しています。


こうして、1週間に渡る図書館ツアーは終了しました。

図書館総合展に全日程参加し、関東のユニークな7館を見学し、そして何より多くの方々との出会いを得ました。

いろいろと学んだこと以上に、この大勢の方々との出会い、そして旧知の皆さんとお会いできたことが、何よりの収穫でした。ご一緒くださった皆さん、見学でお世話になった皆さん、図書館総合展運営サイドの皆さん、本当にありがとうございました!

ちなみに、頂いたお名刺は、100枚超!全員にお礼メールをお送りするのに、1週間以上かかりました・・・。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

昨日(2日)は、きょーこの誕生からちょうど4ヶ月でした。
日々、元気に育ってくれていることに、大きな喜びを感じています。



れいこのことがあってから、1日1日の重みを感じるようになりました。
家族が揃って、毎日を元気で過ごせること。そんな平凡な1日に勝る幸せは、ありません。

きょーこ、元気に育てやな。
れいこ、きょーこを見守っていてやってな!

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