2014-02-17

企業情報部門の方々とのワールドカフェ→館種を超えた連携の重要性を再認識

今週11日(火・祝)にワークショップ「新年度にはじめる、図書館のソーシャルメディア!」を開催した勢いに乗って、14日(金)にINFOMATESの活動に初参加してきました。




★INFOMATESとこの日のテーマについて


INFOMATES(情報活動研究会)は「情報問題に関心がある方々が集い、情報交換することで、切磋琢磨する場を提供する」ことを目的とする団体だそうです。
私も今まで全くご縁がありませんでしたが、トサケン(図書館サービス計画研究所)のMLでご案内を頂きましたので、参加してみました。

INFOMATESに参加されている方々の大半は、企業の情報部門でした。ライブラリアンは、その多くを占める主要な構成員のようです。

そしてこの日のテーマは、「図書館・情報部門は,この時代をどう生き抜いていくのか?:アイディアの創出」でした。ワールドカフェ方式により、アイディアを出し、自由な議論を深めていこうというものでした。


★館種を超えた連携の重要性


このワールドカフェを経験し、私が一番お伝えしたいこと。
討論そのものも非常に興味深かったのですが、それ以上に強く感じたのが、館種を超えた連携が必要だということです。

おそらく、このブログを読んでくださっている方の多くは、大学/短大図書館にご所属でしょう。企業図書館の方々は私たちが思っている以上に、私たちと違う角度から図書館の世界を見ています。
この日、企業図書館の方々の集まりにアウェイで参加し、その文化に触れて、初めてそれを理解しました。

企業図書館と大学/短大図書館は、そもそもの前提も違いますし、持っている情報も違います。
他館種に対する情報が欠落していることはお互いにとって、何よりユーザーにとっての不幸です。例えば、企業さんの中には「大学で外部の人間に対して、文献のコピーを提供してくれるか、聞いていいのかどうかすら迷う」といったお声もありました。

また、企業さん同士は、同業者であればあるほど競合関係の中にあり、大学/短大図書館のような直接的かつ制度的な連携が困難である様子も伺えました(お聞きした限りでは、INFOMATESのような試みは、かなり例外的なもののように思えました)。

企業図書館も大学/短大図書館も、お互いに情報提供サービスを目的とするプロフェッショナルでありながら、情報も共有できておらず学び合えてもいない現状は、社会にとって大きな損失と言えるでしょう。

例えば、この日のワールドカフェでも、以下のような話が出ていました。
  • 限られた予算をいかに効率的に使うか
  • 成果をいかに内部でアピールするか
  • どのように人を惹き付け、集う場にしていくか
  • 少ないマンパワーを何に振り向け、どう結果に繋げるか 等々

これらは、大学/短大図書館でも、全く同じ課題を持っていますね。もちろん、公共図書館や学校図書館の方々も、同じでしょう。
このような課題に対し、同じライブラリアンとして一緒に知恵を絞り、よりよい方策を探ることが求められるのは当然のことでしょう。




★まずは交流から


いきなり制度的な連携は困難かと思いますので、まずは相互認識・相互理解からスタートすることが重要だと思えました。

例えば、大学/短大図書館の勉強会などにおいても、企業図書館の方々に参加して頂けるよう配慮するといいですね。企業図書館(あるいは専門図書館)の方々によるイベントなどにも、どんどん参加するといいのだと思います。

情報に関する人は、ライブラリアンだけではありません。知財・産官学連携・ベンダー・出版など、関連する分野は広範です。こうした分野とも連携しながら、情報のチカラとその流通を高め、それをより良い社会に繋げていくことができたらいいですね。

私もイベント企画などで、こうしたことを意識していきたいと思います。まずは、個人的なネットワークをつくり、お互いに相互理解するところから始めていきましょう!

以上、INFOMATESに参加しての雑感でした。肝心のワールドカフェについては、触れず終いで申し訳ありません。(汗)
お世話になった皆さま、よろしければ今後もぜひ参加させて頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

先日インフルエンザを発症したきょーこは、治るヒマもなく突発性発疹を発症しました。1週間の間に、2度も38〜39度台の熱が出て、親も子も大変でした。


人生初の肩車!

ようやく、この月曜から1週間ぶりに保育園に行くことができます。よかったね、きょーこ!
休んでいる間も、熱の割には元気でした(機嫌は悪かったですが)。れいこお姉ちゃんが、応援してくれていたのかな?

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