2016-08-08

図書館管理職の皆さんに取り組んで欲しい2つのこと

前回、指定管理や業務委託のスタッフが陥りがちな課題の話をしました(本当は、直営・正規でも同じですが)。今回はその続きです。

イメージ画像:緑の公園



★組織が取り組むべき2つの点


これらは、個人の問題であると同時に、組織の問題です。
図書館運営を担う組織は、(とりわけ指定管理・業務委託では)より良い図書館を作るため、すなわち優れた図書館員を育成するため、以下の2点に努めるべきです。

  • 研修を行うこと
    業務に直接必要な知識・スキルを身に付けられる機会を提供することは、組織として最低限の務めです。館内研修や協議会研修への派遣など、長期的・継続的な研修が必要です。

    特に多くの組織で、非正規スタッフに対する育成の視点が欠けています。彼らにこそ、公務・公費で学びの機会が必要です。

    そして、知識・スキルの習得以上に大切なのは、プロフェッショナル意識の醸造、すなわち彼らを啓発することです。
    一人一人のライブラリアンがプロとして自らの価値を高めていける人材になるよう、組織は啓発していかなければいけません。


  • 処遇を改善すること
    プロとしての知識・スキル、そして意識を持つ図書館員を雇用し続けるためには、相応の処遇が必要です。とりわけ、非正規で現場を担うスタッフの処遇を改善すべきです。

    大学や自治体の未来を思い描き、今後の図書館を担ってもらう人材を、時給千円で雇用できるでしょうか?
    非正規で働く人材は、厳しい環境に置かれています。彼らの多くは、時給が百円上がるだけでも、転職を考えてしまう状況に置かれています。

    人は見合った処遇があってこそ、自ら研鑽に取り組むことができます。
    安定した処遇こそが個々の成長につながり、それが図書館の持つ力、ひいては社会の機能を高める好循環を起こします。

    (とは言え、図書館員全てを厚遇すべきとは思いません。しかるべき人材に、相応の処遇をするべきと考えているだけです。知識もプロ意識も持たない人には、逆の意味で相応の処遇しか必要ないとも考えます)

イメージ画像:湖のある風景



★上層部・管理職の皆さんへ


管理職の皆さん、ぜひ研修と処遇を考えてください。この2つはどちらも欠かせない、車の両輪です。

どこから着手したらよいか・・・と思われるなら、まずはプロとしての意識を高めてくれる講師を呼びましょう。とにかく最初は、プロ意識を高める啓発です。プロ意識が高まれば、知識などは後から付いてきます。

管理職の皆さん、一番図書館を変えやすい立ち位置にいるのは、あなたたちです。お忘れなく!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
まず、お願いです。このブログの記事は、各回1,000字以内で書くことにしていますが・・・今後このコーナーだけは、その文字数カウント外とさせてください。

1,000字にまとめるのは予想以上に難しいことで、なかなかこのコーナーに文字を割く余裕ができません。ですので、このコーナーはプラスアルファということで。
私としても、れいこを応援くださった皆さんに、れいこ&きょーこの報告をしたいので、このような形にさせてください。


イメージ画像:


さて、今日は嬉しいご報告を。
8月2日にきょーこは、元気に3歳のバースデーを迎えました!
きょーこが健やかにバースデーを迎えてくれたことを、れいこが一番喜んでくれていることでしょう!

ここまで元気に成長してくれたことを、ただただ嬉しく思います。
きょーこ、れいこ姉ちゃんの分まで、元気に強く育ってや〜!

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