ですが自分には思うところがあって、少なくとも今は、黒帯(有段者)を締める気がありません。
★前置き
私の道場は、元々フルコンタクト空手制です。実際に打撃を与えて相手を倒す、というものです。
ですが近年そこから脱却し、実戦を想定した稽古をしています。
いざと言うとき(例えば、道端で一方的にからまれて逃げられないときなど)、自分や家族の安全を守れる技術を追究しています。
私の道場では、髪を掴む、相手を投げる、喉を打つ、倒れた相手にとどめをさす、といった実戦的な要素を加えて稽古しています。
★黒帯を締めない3つの理由
私は、空手歴15年余りです。黒帯の1つ下の茶帯(1級)で、この帯を締めて13年目です。
15年も稽古を重ねて黒帯を締めていない人は、ほぼ皆無です。私の道場でも、普通7〜8年もすれば黒帯です。私も昇段審査を受ければ、きっと合格するでしょう。
ですが私は、昇段審査を受けません。理由は、3つ。
- 未熟と感じていること
これが、一番の理由です。技術の未熟さ、メンタルを含めた自分自身の至らなさを感じています。
相対評価ではなく、自身が黒帯にふさわしいと思えるかどうかが大切だと考えています。
- 審査のための稽古を避けたいこと
残念ながら、私たちの追究している技術と現在の審査基準とは一致していません。審査を受けるためには、いわゆる型など、それ用の稽古が必要です。
型が役に立たないとは思いませんが、限られた稽古の時間は、より実践的な技の追究に充てたいのです。
- 後輩たちへの戒め
一般的に空手界は安易に黒帯を認め過ぎる、と感じています(例外も多々ありますが)。残念ながら、基本ができていない黒帯も少なくありません。
私は、黒帯が値打ちものだと思います。私の尊敬する師範も、茶帯で6年修行したと聞きました。
「井上さんですら、まだ茶帯で稽古しとるんや!俺ももっと頑張ろう!」と後輩たちに感じて欲しいものです。
★自分の信念に
道場関係者にもこのブログを読んでくださっている方がいらっしゃいますが、正直な気持ちを記しました(もちろん、自分の道場や先輩方を批判する意図はありません)。
私は自分の信念に従い、帯の色に拘らず、百錬千鍛で精進したいと思います。稽古を重ね、いつか自分が黒帯に相応しいと思える日が来れば、昇段審査に挑戦します。
空手家もそう、図書館員もそう。
自分の信念にもとづき、行動を貫くことが大切ではないでしょうか。
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
先日、きょーことお芋掘りに行きました。
きょーこなりに頑張って、かなりの収穫でした。
れいこが通った道を、少しずつきょーこも追いかけています。
毎日ちょっとずつお姉ちゃんになっていくきょーこの姿を、れいこも優しく見守ってくれていると思います。
きょーちゃん、お姉ちゃんの分まで、元気に育ってね!
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