とにかく感激、感謝です!
図書館総合展が、実に4年ぶりに対面開催されました。私もパシフィコ横浜に行って、大勢の仲間と再会することができました。
今日は、この感激と感謝、そしてこの図書館総合展での自分の登壇について、記します。
★図書館総合展とは
このブログをご覧くださっている皆さんは、図書館総合展をよくご存じでしょう。図書館総合展は、「館種を越えた図書館界全体の交流・情報交換の場」で、図書館界最大のイベントとされています。
メイン会場となるパシフィコ横浜には、毎年各館種の図書館員や、出版・教育・システムなど関連分野の方々が多く集い、これからの図書館のあり方を議論したり、交流を深めたりしています。
それがここ3年間はコロナ禍の影響により、メイン会場であるパシフィコ横浜では開催はされませんでした。
★再会、また再会!
そのパシフィコ横浜での対面開催は、実に4年ぶりとあって、ものすごい熱量でした!
私もこの機を逃さず、2日ともに参加してきました(今年は2日だけの開催)。
いくつかのフォーラムに参加し、多くのブースを回り、夜は恒例の大交流会に参加しました。
2日間で再会した仲間は、100人はくだらないでしょう。
ほとんどの方とはコロナ禍以来お会いできていませんでしたから、仲間たちとの4-5年ぶりの再会には、もう感激するばかり!
数年ぶりにも関わらず、旧知の皆さんが変わらない調子で「空手家さ〜ん!」と声をかけてくださったこと、本当に嬉しかったです。
もちろん私だけでなく、誰もが声をかけ合い、互いに再会を喜んでいました。
再会のハイライトは、初日夜の大交流会でした。今年は80人を超える関係者が一堂に集まり、再会を喜び合いました。
この大交流会は、今までに多くの図書館関係者どうしを繋げてきた場です。またこの場が戻ってきたこと、本当に嬉しいことでした。
なお、今年も大交流会の主催者は、「しぶたん」こと澁田さんでした。
異動で図書館を離れられた今も、こうして 図書館関係者が交流を深める機会を設けてくださっています。
とりわけ今年は、大勢が再会する(もちろん、たくさんの新しい出会いも)貴重な場となり、しぶたんには感謝しかありません。しぶたん、今年も本当にありがとう!
★丸善雄松堂さんフォーラム
2日目には、丸善雄松堂さんのフォーラム「これからの地域のまなびを考える ー電子書籍がつなぐみらいー」に登壇しました(開催趣旨・登壇者等)。
丸善雄松堂さんとは、何度も入念な打ち合わせを重ねました。
電子書籍を切り口としつつも、単なる利用促進などにとどめず、今後の地域社会のまなびはどのようにあるべきか、という将来に向けた議論を試みました。
私の発表では、勤務先での事例を報告しつつ、議論の呼び水として以下の論点を提示しました。
- 地域のまなびにおいて、電子書籍はどれくらい有用?
- 電子書籍について、出版社・書店・図書館+利用者のWin-Winバランスは?
- (空間としての)まなびの場、交流の場の意義は?
- 現在の地域のまなびにおいて、(大学)図書館の役割は?
これらがどれくらい適切な論点だったかは別として、コーディネーターの山内先生、一緒に登壇してくださった村上館長、高田専務のおかげで、いくつかの議論ができたように思います。
一つ印象的だったのは、予想以上に「出版社・書店・図書館+利用者のWin-Winバランス」について、議論されたことでした。
電子書籍はビジネスモデルとして提供されているものである以上、持続的であることが不可欠です。図書館だけが(あるいは利用者だけが)良くなるよう考えることには、強く反対します。
ステークホルダー皆が折り合い、それぞれがメリットを享受するしかけを創らない限り、このモデルは絶対に成功を得られません。
前半でそう言及したところ、他のパネリスト、そしてフロアの皆さんがその点を受け止めてくださりつつ、議論が広がったように思います。
この日の論点は多岐にわたり、(当然ながら)地域のまなびや電子書籍について、結論めいたものが出た訳ではありません。
ただ、フロアを含めた議論により、多様な参加者一人ひとりが地域のまなびと電子書籍のあり方を考えることができたこと、この点は一定の評価ができるのではないでしょうか。
なお、このフォーラムを語るにあたって、見逃せない点があります。
それは、参加者が実に多様であったことです。 多くのフォーラムでは参加者のほとんどを図書館員が占め、もっぱらその視点での議論になりがちですが、 今回の参加者のお立場・ご所属・ご身分などは、実に多様でした。
こうした多様な人たちが多く議論に加わり、一緒に議論したことの意義は、見逃されるべきではないでしょう。丸善雄松堂さんのセンセプトが多くの方に響いた、ということなのでしょうね。
来場者の多様性に関連して、一つ感激したことがあります。
フォーラム後、私は大勢の方々から、名刺交換のお申し出を頂きました。私が名刺交換のお申し出をいただくのは、普段はほとんど図書館員からなのですが、今回は実にいろいろな方々からお声がけ頂き、驚かされました。
情報サービス会社、NPO、ライター、議員、ベンダー、電子系出版社、大学出版会…。
これは多様な来場者層が、そのまま名刺交換頂いた方々にも影響したのでしょう。とは言え、私にとってこうしたことは初めてで、多くの新しいご縁を頂き、とても感激しました!
(もう一つ言えば、後の方々はずいぶんお待ち頂いた上に、最後は廊下でのご挨拶となり、申し訳ありませんでした。ただ、そうまでして名刺交換くださったことは、これまた感激でもありました!)
そんなことで、自分自身にとってもよい学び、そして新たな出会いの場となりました。
貴重な機会を与えてくださった丸善雄松堂の皆さん、ご参加くださった皆さんに、改めてお礼申し上げます。
★図書館総合展を終えて(対面大事!)
今年の図書館総合展では、大勢の仲間と再会することができ、感無量の2日間でした。ご一緒くださった皆さん、本当にありがとうございました!
コロナ禍以降、オンラインでの勉強会やフォーラムなどが増えてきました。参加のしやすさなど、そのメリットを否定する気はありませんが、やはり対面ならではの良さを今回実感しました。
一堂に会してお互いの目を見ながら議論し、夜は仲間と杯を傾ける。そんなことの大切さを、コロナ禍によって再認識させられた格好でしょうか。
今後、オンラインを上手に併用しつつも、対面ならではの学びや交流を続けていければと思いました。
図書館総合展の事務局、スポンサー、そしてご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!皆さんとご一緒できましたこと、感謝でいっぱい、ただ感激です。ぜひまた、来年の図書館総合展でお会いしましょう!
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
先日10月20日は、れいこのバースデーでした。元気だったら、23歳になっていた、れいこ。
れいこのいないバースデーは、これでもう12回目。だんだんと、れいことの日々が遠ざかっていきます。
その間に、きょーこは10歳になりました。
れいこが病気になったときに10歳だったので、ここまできょーこが元気で育ってくれたことが嬉しいような、れいこのことを思い出して素直に喜べないような、そんな気持ちです。
このままきょーこが、れいこ姉ちゃんの分まで、元気に育ってくれますように。私たちの願いは、ただそれだけです。
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