2009-06-24

「第5回学術情報ソリューションセミナー in 大阪」に参加!

巷で噂の、エコポイント。
どうやら、図書カードと交換も可能のようですね。
iPhone買って、古いケータイと交換したら、エコポイントくれないかなー。<幻想。

-------------------------------------------------

さて今日は、サンメディアさんの開催する「第5回学術情報ソリューションセミナー in 大阪」に参加してきました!今日は、自腹参加ではなく、ちゃんとした出張で。(笑)

 「第5回学術情報ソリューションセミナー in 大阪」
 http://www.sunmedia.co.jp/modules/bulletin0/article.php?storyid=109

 株式会社サンメディアさん(トップページ)
 http://www.sunmedia.co.jp/

サンメディアさんは、いつもながら、いろいろと頑張っておいでですね!あちこちでの活動ぶりが、キラリと光ります。
今回も大阪の他にも、複数の会場を設けておいででしたが、メンバー調整をされたり、大学を主催の形にして自らは後援となるなど、いろいろとご配慮の様子。さすがだなあ。

-------------------------------------------------

さて、今日のプログラムは、上記HPでご覧頂くとして。
第一部は、正直、イメージしていたものと違っていました。「講演とアップデートセッション」となってはいましたが、実質的には、商品紹介のような形でした。
まあ考えてみれば、ご所属等からも明らかで、もう少し私が行間を読んでおくべきだったのでしょう(笑)。

講演タイトルからして、もっと大きなお話かと意気込んでしまっていたので、いささか肩透かしにはなってしまいましたが(笑)。いろいろと、勉強にはなりました。
(予想と違っていただけで、サンメディアさんや講師を、非難するものではありません)

-------------------------------------------------

午後の第二部が、メイン企画のパネルディスカッションでした。
「学術情報流通の未来-出版社、利用者の語る10年後」と題した講演は、以下の豪華なメンバー。

 コーディネーター:宇陀則彦氏
     (筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科准教授)
 パネリスト:小島陽介氏(ProQuest日本支社長)
       松田真美氏(医学中央雑誌刊行会 部長)
       久保山健氏(大阪大学情報推進部)

お題として冒頭で宇陀先生から提示されたのが、10年後に図書予算が半額になったらどうするか、というテーマ。

この日のパネルディスカッションは、システムの話にからめて、どのように対応するかという議論になりました。
久保山氏からは、カスタマイズを減らす/オープンソースを使う(氏は、オープンソースを導入することには、否定的でしたが)ことで圧縮した資源を何に充てるのか、それが重要だろうというご指摘をされました。

久保山氏のご意見は正しいと思いますが、一方で、否応なしに、すべての図書館関連予算を半減されるような事態になったらどうしよう・・・とも、懸念してみたり。
<この問いかけに、私自身、全く答えを用意していませんが。

-------------------------------------------------

宇陀先生からは他にも、図書館は利用者を見ているか、というご指摘もありました。「数年に一度取るアンケートなどは、全く役に立たない」と先生はバッサリ。
図書館を使っていて、図書館に好意的なユーザーの回答ではなく、「図書館は役に立たない!」と思っているユーザーの声を、少しでも吸い上げているか、というご発言は、私の胸にグサリ。

また、「図書館は、自分たちが大学の教育・研究の中心だと思っているが、大学からすると単なる一部署に過ぎない」というお話もありました。

これはまさに、宇陀先生がおっしゃる通り!

私は前に図書館にいたとき、何のかんの言っても、図書館はずっと教育・研究のインフラで、全学(少なくとも教員)から、ある種のリスペクトは得ているのだと思っていました。
しかし、異動で図書館を離れてみると!
「図書館」という言葉すら、滅多に耳にすることがない日々。こんなに、フツーの部署なのか・・・と驚かされました。

おそらく、図書館を離れたことのない方々の多くには、本質的には理解できないことだと思います。私も、判ってはいるつもりでいたのすが、判っていませんでしたので。(笑)

こうした状況を考えるに、学内(とりわけ法人/大学執行部)に対し、どのように図書館の重要性を訴えるか、予算措置をさせるか、ということについては、宇陀先生のご発言を待つまでもありません。
<・・・と言いつつ、やはり答えのない私。

-------------------------------------------------

この挑戦的なコーディネーターに対し、フロアの図書館員は無言。
恥ずかしながら、私も、そう。
「セミナーや勉強会に行ったら、絶対何か質問しちゃる!(愛媛風に)」と思っている私ですが、今日は考えが全然まとまりませんでした。明快な答えを出せず、返すべき質問もまとまらず。フロアの一員として、あるべき姿ではなかったです・・・。
<猛省。

フロアから発言されたうち、刺激的だったのは、前にこのブログで紹介させて頂いた、某印刷のN氏。
曰く、「印刷業界は20年前に、活版印刷から電子写植へ、大規模な変革をせざるを得なかった。図書館は、本当に危機感を持っているのか!?」、「1000年後に、電子リソースを読めるよう、集中して考えるのは図書館を置いてないだろう!?」。
う~ん、耳に痛い・・・。

図書館が、本当に危機感を持っているのかどうか・・・おそらく、大半の図書館/図書館員にとって、そこまで切実な危機感を持っていないというのが、現実でしょう。
この日の宇陀先生、そしてN氏のご発言をお聞きして、何かヒントを頂いた気がします。
<この段階で「ヒント」などと言っていることが、すでに危機感欠如の表れなのでしょうけれど・・・。

また、こうした挑戦的なお言葉に、フロアからどんどん異論・反論が出ない状況も、やはり危機感を欠いていることの証左なのでしょう。
これから本腰入れて、考えてみなければ・・・と思いつつ、今日のところは結論の出せない私。

それにしても、いろいろと、勉強になりました。
現時点で答えは持っていませんが、グサリとくるご指摘も2,3頂くことができ、貴重な場となりました。
パネリストの皆さんももちろんですが、サンメディアさん、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。
サンメディアさんは、進行にもいろいろとお気遣いくださって、感謝感激です。
数年前からお世話になっている方もいらっしゃって、ようやく今の部署の名刺をお渡しすることができ、一安心。

また明日から、日常業務に復活。また頑張ろ~。

-------------------------------------------------

<どうでもいい独り言>

今日は、出張で早く帰れたので、道場に行って空手の稽古。
図書館に復帰後は、少しずつ稽古に通えるようになりました(前部署にいたときは、ほとんど稽古に行けませんでしたので・・・)。

稽古も一時期は週3回、痛みが引く間もないくらい、道場に通っていましたが。
最近は少しずつ、長い間稽古をじっくり重ねて、じわじわと武を練ることの意味を考えるようになってきました。
時間をかけて、それなりの時間をかけて、判るようになることもあるのでは。

例えるなら、木が長い年月を経て、年輪を重ねるように。
私自身、薄紙を1枚1枚重ねるように、武を練っていきたいなあ、と思う次第。
押忍!

0 件のコメント:

コメントを投稿