あのムエタイ旅行から、はや一月。
ゾウ遣いになるかと思われた子供たちも、毎日学校へ行っています(当たり前か)。
最近忙しいのを口実に、ブログ更新の習慣がすっかり、どこかへ行っていますね。
その間に、ブログのネタは山盛りに!
とても1回では書ききれないのですが、とりあえずどこへ行ったか、報告だけ。
- 大阪市立大学大学院 創造都市研究科 都市情報学専攻 知識情報基盤研究分野ワークショップ「国立国会図書館における書籍・雑誌のデジタル化の取組」
- 記録管理学会 特別例会+アートドキュメンテーション学会 研究会「MLA連携とその在り方について」
- 図書館員であつまって新年会@大阪
- 日本ペンクラブ・追手門学院共催セミナー「デジタル環境下における文学と図書館」
当分、ネタには困らないな・・・。
さて、今日の本題。
「国立国会図書館における書籍・雑誌のデジタル化の取組」
(発表: 国立国会図書館 原田 久義氏)
冒頭でも書きましたが、これは大阪市立大学大学院 創造都市研究科 都市情報学専攻 知識情報基盤研究分野のワークショップとして、企画されたものです。
このワークショップは、「オープンエントリー方式を取っており、外部参加を歓迎します。」とのことで、今までも寄せて頂くこと、しきり。
さてこの日のお話ですが、業務のために、30分ほど遅刻してしまいました。
序盤の大事なところを伺えませんでしたので、いつも以上に要領を得ないと思いますが、印象に残ったところや覚えておきたいところを、メモメモ。
- 近代デジタルライブラリーは、著作権の問題に加えて、旧字体のOCR読み取りの技術的困難さもあり、全文検索はまだまだ難しい。
(いっそGoogleブック検索のように、粗いデータでも、出しちゃえば?と思う私) - 例の127億円のデジタル化の話。「予想だにしなかった。ありがたいが、困っていると言えば、困っている」と苦笑。2010年度への繰越は、認められたので、継続して準備中。
- デジタル化の方法。原資料からは、オーバーヘッド方式のスキャナ、400dpi24ビットフルカラー。マイクロフィルムからは、A3サイズ400dpi、8ビットグレイスケール。
いずれも、JPEG2000及びJPEGにて。本文テキスト化については、「試行」。 - 2009年の著作権法改正により、「納本後直ちに電子化することができる」ようになった。商業出版への影響を考慮し、当事者協議会を開催したが、なかなか難しい。
- 関係者協議会の第一次合意で、デジタル化の方法は画像とすること、テキスト化については別途協議、となった。デジタル化したデータは、NDL内でのみ見られる。
NDLとしては、実施に際し、民間の市場経済活動を阻害することのないよう留意している。 - 関係者協議会の今後の課題は、大きく2つ。
- 図書館間の相互貸借に相当する利用
- 全文検索を可能とするテキスト化
- 近代デジタルライブラリーで、著作権者を探すための公開調査(HP掲載)は、アリバイ的なもので、それで見つかる権利者はほぼゼロ。
・・・というわけで、原田さんのお話は終了。
質疑応答の時間になり、またもや一番に挙手(一応自己擁護しておくと、大阪市大の方が、誰も手を挙げなかったので・・・)。
以下の2点について、質問。
- Q.資料の中のデジタル化予算を見ると、過去10年間に、数千万から2.5億円の幅があり、ずっと上下している。国として、評価が上下したり、政策的な判断がされたりしているのか?そうであれば、今後の見通しにも、繋がるのでは?
A.見通しは、全く立たない。予算の上下は、税額の増減だとか、目玉政策の有無だとかいった要因で変わる。2011年度以降のことは、どうなるか判らない。 - Q.権利団体側にも、デジタル化に前向きな出版社などがあると聞く。関係者協議で、そういう会社の声は聞こえないのか?
A.全く聞こえない。業界全体からすると、ごく一部の声だろうから無理もないのでは?
このテーマについては、図書館員の話題は尽きませんね。
しばらくの質疑応答を経て、予定どおり(?)懇親会へ。原田さんもお誘いして、大阪で喧々諤々の図書館論。(笑)
大阪市立大学 創造都市研究科さんは、社会人に門戸を開いている・・・というよりも、社会人大学院生を主な対象にしている、希有な大学院です。
そのせいあってか、こうしたワークショップには、毎回豪華な顔ぶれが。こうした場で、ビールを飲みながら、あれこれと語ることが、いかに大切なことか!
本当にそう思っているので、この日もやっぱり、終電で帰りました。いつも二次会の途中で、終電検索をする私。(笑)
(いつもの結論)
原田さん、大阪市大の皆さん、本当にありがとうございました!
いい勉強になりましたし、また新しいご縁ができたことを、本当に嬉しく思います!
<勉強会情報>
関西圏で開催される勉強会で、私が参加しようかと思っているものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?
- 平成21年度 兵庫県図書館協会 第1回研究集会「図書館の危機管理」
講師: 中沢 孝之氏(草津町立図書館)
日時: 1月29日(金)14:00-16:30
会場: 西宮市立中央図書館
この協会、もしやWebサイトを立ち上げていないのでは・・・?珍しく、公務出張。 - 日本図書館研究会 情報組織化研究グループ月例研究会「公共図書館WebOPACの現在」
講師: 渡邊 隆弘氏(帝塚山学院大学)
日時: 1月30日(土)14:30~17:00
会場: 大阪市立浪速人権文化センター 5階集会室
京阪神エリアで広くご活躍の渡邊さんのお話です。公共だけでなく、大学や専門図書館の方も、いかがでしょうか? - 大学図書館問題研究会 近畿4支部 新春合同例会「広報にキャラクターを活かす」
講師: 嶋田 晋氏(筑波大学図書館)
日時: 2月6日(土)14:00~16:30
会場: 奈良県中小企業会館
『大学の図書館』27(9)に寄稿された嶋田晋さんをお招きし、筑波大学図書館のキャラクター(がまじゃんぱー・ちゅーりっぷさん)の活用に関するご講演。
終了後、懇親会あり。なるべく1月31日までに事前申込みのこと。
そして!
大学図書館問題研究会 兵庫支部例会「はじめての、ブログとtwitter(ツイッター)」
サポーター: 井上 昌彦@空手家図書館員
日時: 2月27日(土)13:00~15:00
会場: 西宮市大学交流センター パソコン室
講師・・・というようなレベルのものではないので、自称・サポーターとして、例会を担当します。会員外もウェルカムです!(無料)
以下、大図研MLで流した案内文です。
「はじめての、ブログとtwitter(ツイッター)」
皆さん、「ブログ」と「twitter」は、もうお試しでしょうか?
「ブログは読んだことあるけど、twitterって名前しか知らない」という方も、多いでしょうね。もしかすると、「興味はあるけど、何も知らなくって・・・」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
これらは図書館員にとって、もう必須のアイテムです!
そこで2月例会では、「はじめての、ブログとtwitter(ツイッター)」と題し、これらを体験して頂く会を設けました。
ムズカシイ話は、一切なし!気楽に体験頂くための会です。
ブログやtwitterがどういうものか、まったく知らない方を対象に説明をします。
一人一台のパソコンを使ってブログやtwitterを見て、そして実際にブログを立ち上げたりtwitterを始めたりします。
「百聞は、一見にしかず!」
・・・ということで、ぜひ一緒にブログやtwitterに触れてみませんか?
本当に、ビックリするくらい簡単に、始められます!
図書館の情報を得られる有用なブログなども、紹介したいと思います。
会員外の方も大歓迎ですので、ぜひご参集ください。
日時: 2月27日(土)13:00-15:00
場所: 西宮市大学交流センター パソコン室
サポーター: 井上 昌彦
この日、支部としての正式な懇親会はないんですが・・・まあ、やっちゃいましょう!自分で飲み会まで企画しますので、参加希望の方、ぜひお知らせください!
PC教室の段取りもありますので、できるだけ事前にお知らせくださいね~。
<どうでもいい独り言>
久しぶりにブログを更新して、疲れました。
今回は、3時間半ほど・・・。
<「その割に、この内容かい!」っていうのは、ご容赦。
最近、どんどん外へ出て、いろんな刺激を受け、いろんな方々と接して。
今年はささやかながら目標を持っているのですが、自分にとって、飛躍の年になるといいなあ。
そしてそれが、周りの人にも、ちょっとでもプラスになればいいなあ。
・・・と、思います。
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