2011-07-18

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第21~22日目: 7月18~19日(月~火)】

6月28日に始まったれいこの闘病記、21~22日目です。
(初めての方は、まず初日・6月28日のエントリーをご覧ください)


○家族4人の時間

18日(祝)は、れいこのお兄ちゃん・シューイチローが、1週間ぶりに見舞いに来てくれました。さすがに現役学生ですので、週末か祝日くらいしか、大阪までは来ることができません。

お兄ちゃん相手に、どうぶつしょうぎ

この日も、往復3時間かかる病院まで、れいこを見舞いに来てくれました。だんだんと大人になるシューイチローです。



○空手の仲間たちのエール

この日も、れいこの空手の仲間たちから、勇気付けられました。
道場の仲間たち3人が、18日(祝)に外部の大会に出てきたのですが、何と!3人全員が決勝進出を果たしました!最終的には、優勝1人、準優勝2人です。

左から、優勝したむね、かつじ、そうた

試合後すぐに送られてきたこの写真、そして添えられた「れいこのおかげで頑張れました」という言葉。子供たちの頑張りに、私もついホロリ。

ありがとう、子供たち!
れいこも、井上家も、元気をもらったよ!



○お見舞い


この二日間も、大勢の方々がお越しくださいました。
れいこが一番喜んだのは、前の宝塚市立病院で入院していたときに同室にいた子が、お見舞いに来てくれたことです。



たった数日でしたが、一日中一緒に過ごし、親友と言えるくらいになった二人。
わざわざ、ご両親に妹さんまで揃って、一家でお見舞いに来てくださいました。
<しかも帰りは、妻と息子を、宝塚の自宅まで送ってくださいました。

この方は、ご自身のブログでもれいこのことを紹介し、応援してくださっています。
度々のお気遣い、本当にありがとうございます!


また、今日は自分の兄貴分と妹分が、揃って見舞いに来てくださいました。
元々図書館つながりですが、仕事を超えて、公私に渡って支えてくれる仲間たちです。れいこのために、大好きなリラックマぬいぐるみやお守り、CDなどをお持ちくださいました。
皆さん、本当にありがとうございます!


なお、明日20日(水)は午前中(=面会時間外)に、この治療のため外出します。
面会時間にひっかかる場合は、このブログやTwitterで時刻をアナウンスしますので、お見舞いにお越しくださる方は、事前にご確認ください。特に来週以降、夕方の不在が多くなります。




○放射線治療を開始

19日(火)から、いよいよ脳腫瘍の治療が始まりました。
治療方法については、「第17~18日目: 7月14~15日(木~金)」をご覧ください。


麻痺などが進行しているため、手術の結果が出る前に、提携病院である都島放射線科クリニックに行って、準備を進めておきました。
手続きをしたり、放射線治療のための検査・測定などをしたり。


手術結果は最悪のものでしたが、準備を進めておいたおかげで、スムーズに治療を開始できました。
治療方針を金曜に決定し、週末を除いた実質翌日である今日、治療を始められたのは、両病院の先生方のご配慮に他なりません。
(通常でしたら、今日になって紹介状を持って訪れ、そこから準備しますので、下手をすると1週間ほど時間がかかります)


今日の大阪は、台風の影響で、雨が降っていました。
徒歩10分足らずではありますが、今のれいこには、歩ける距離ではありませんので、車椅子を持って、タクシーで移動しました。



ここで、治療開始にあたり、病院から重点事項の説明がありました。
腫瘍を狙って放射線を当てるが、正常な細胞にも、必ず一定のダメージを与えてしまう。それがどれほどのダメージになるかは、やってみないと判らない、とのことでした。
腫瘍自体が消えても、何か障害が残る恐れは多分にあるそうです。

70グレイという放射線量は、通常ですとなかなかできない非常に高い数値です。効果が期待できる半面、非常に危険な側面も持つそうです。
先生方も、リスクは承知しながらも、この放射線量にかけるしかない、というご判断でした。


危険なことは、再三の説明で承知しています。
しかし、それでもやるしかありません。れいこに、他の選択肢はないのですから。


先生がおっしゃるに、れいこの罹った神経膠腫は、膵臓ガンと並んで、最もかかって欲しくない最悪の病気、とのことでした。
それでもベストを尽くす、と言ってくださった先生に深く感謝するとともに、信頼してれいこをお任せすることにしました。


事前の準備も済んでいましたので、治療はすぐに終わりました。
治療は体を固定し、下の図のような機械を使って、複数個所から頭に放射線を照射するものです。


1回だいたい20分で、毎回2.8グレイの放射線を照射します。8月下旬まで週5回、25回に分けてこの治療を行います。

れいこが縋るものは、もうほとんどこの治療しか、ありません。
この放射線治療が成功することを、願うばかりです。



○進行する症状

あまり書きたくはありませんが・・・。
れいこの症状が、進んでいます。それも、かなりの速さで。

6月下旬に宝塚市立病院に入院する前に、少し右目が腫れぼったいように思い始めました。入院し、手術が終わる7月初旬には、左足の麻痺が見受けられるようになりました。

それから2週間ほどで、左手の麻痺も目立つようになり、今ではろくに使うこともできません。左足も麻痺が進み、一人で歩かせることも不安になりました。
最近は、口からもポロリと、食べ物をこぼすことも増えてきました。これも、顔面の神経麻痺が進んでいるだと思います。

そして今日、左足に痙攣(けいれん)がきました。痙攣は、脳腫瘍の典型的な症状の一つです。


また、これは放射線治療の副作用でしょうか。
夕方、れいこが頭痛を訴えました。いつも完食する夕食も、ほとんど手を付けないままです。
看護師さんと相談し、軽度の副作用だろうと判断して横にさせたところ、そのまま眠ってしまいました。

IMRTは、比較的副作用の少ない技術ですが、やはりどうしても、治療開始時は副作用が出やすいそうです。今日の頭痛が、今夜限りのものであるといいのですが・・・。
幸い今日は、投薬するほどではなく、そのまま眠ってしまいましたが、今後が心配です。


副作用は、別としても。ジワリジワリと、病魔がれいこを蝕んでいることを感じます。
れいこが黙って座っていると、何もないようにすら思えますが、確実に症状は進んでいます。


こうした病気の進行を考えると、胃が締め付けられるような、鳩尾の辺りに痛みを感じます。いつも傍にいるのに、自分には何もできないことが、何よりの苦痛です。


月並みな言葉ですが、もしも代われるものなら、すぐにでもれいこと代わってやりたいと思います。
代われるものであれば、今すぐ自分の命が無くなってもいい。れいこを、助けてやりたいと、切に願います。



<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

今日から、治療が始まったね。台風の中、お出かけして偉かったな!

れいこが元気になるには、この治療は欠かせんのよ。
一番大事な治療やけん、頑張ってあと24回、一緒に通おうや。


もしかすると、今日話した副作用が出るかもしれんのよ。
頭が痛くなったり、吐き気がしたり。髪の毛も、抜けるかもしれん。

治療は痛くないけど、副作用がしんどいわいな。
お父さんたちもみんなで応援するけん、一緒に頑張ろや。


病気との闘いは、長くて、辛いと思う。
でも、こういう逆境でこそ、空手で鍛えた心で頑張らんといかんのじゃ。
自分のチカラで、病気に打ち勝ってくれ。


みんなが、お前の無事を願ってくれとる。

人が気持ちで何かをできるのなら、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、みんなの気持ちで、きっと奇跡だって起こせる。


元気になって、また家に帰ろう、れいこ。

 

1 件のコメント:

  1. ご家族のお気持ち、玲子ちゃんのことを考えると、すぐにはコメントできずにいました。
    玲子ちゃんホントによく頑張ってます。
    私からも抱きしめたいくらいです。

    玲子ちゃんの毎朝の「行ってきま~す」の声キッチンにいると聞こえますが早く聞きたい!
    おっきな声で挨拶!!井上家のみなさんいつも仲良くて、私にとって、理想の家族です。
    玲子ちゃんの完治を願ってます。
    明日の朝、登校班のママたちで、お見舞いを持って行かせていただいても大丈夫でしょうか?8時前になるかと思います。

    私のいとこ35歳男性も同じ病と闘っています。彼には5年生の息子と年中の娘がいます。
    全ては、把握していませんが、発病は、昨年11月です。
    3分の2の腫瘍が取れたようです。
    また情報があれば、お伝えしたいです。

    しゅうくんも夏休みに入るので、私からなにかお手伝いできることがあればいつでもおっしゃってください。ご飯も食べに来てくれてもいいです。
    何か助けになりたいです。

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