病気と明るく強く闘う、れいこ（第9日目: 7月6日）

6月28日に始まったれいこの闘病記、9日目です。

（毎日夜に、その日の闘病記をアップしていますが、今日はずれ込んでしまいました。昨日の分を、遅れてアップしています）

○お礼

まずは、お礼から。
昨日のエントリーで、転院先候補の病院について情報を募集したところ、予想を超える数の情報が寄せられました。
しかもその大半は、体験談など公式サイトなどでは入手できない情報だったり、病院や図書館関係者でないと見付けられない文献関連情報だったりしました。

また、Twitterで情報提供をお願いしたところ、そのツイートが100件以上（！）リツイート（転送のようなもの）して頂きました。

恩師、同僚、同窓、友人・・・本当に多くの皆さんが、れいこのために時間を割いてくださいました。時間に余裕がなく、個別にお礼を言えておりませんが、本当に、心から感謝しています。皆さん、ありがとうございました！

○退院しました！

水頭症の手術は経過も良好で、おかげ様で、退院することができました。

わずかな計算外としては、抜糸をしたときに、まだ一部頭の傷口が完全に塞がりきっていなかったことでしょうか。

抜糸中（怖くて正視できなかった父）
念のため、そこだけ簡単な再縫合をしました。これは、転院先の病院で取ってもらうことになりそうです。


退院祝いとして、お父さん・お母さんからは、DSのゲームを贈りました。
れいこが希望するJボードは、まだちょっと危ないので、完治したときまで、最後のお楽しみにとっておくことになりました。

そして職場の同僚から、れいこへの退院祝いとして頂いたプレゼント。


子ども用香水やかわいいノートをもらい、大はしゃぎでした。

同僚には、本当に迷惑をかけているのですが、みんな良くしてくれます。これを渡されたときは、不覚にも職場でホロリとやっちゃいました。（笑）
みんな、本当にありがとう！

○兵庫県立こども病院に行ってきました

転院先の有力候補の一つ、兵庫県立こども病院に行ってきました。

これが、また遠い！
結論から言うと、この日は非常に厳しい診断をくだされました。
このブログは、実家の家族や大勢の仲間たちが読んでくれているのですが、隠すことはやめましょう。

「MRIの検査結果だけからの判断」との断り付きでしたが、れいこはおそらく脳幹グリオーマであり、最悪の見立てをしなければいけない、とのことでした。

お話を聞いてくださったN先生は非常に立派な方で、私たちのことを気遣いつつ、いろいろなアドバイスをくださいました。大変失礼ながら、いくつかの病院を回っていることなども率直にお伝えし、いろいろと相談に乗って頂きました。

この症状への対応は、小児科と脳外科・内科との連携が不可欠で、そのためには私たちが転院先として考えている3病院は、いずれも適切な機関だろうとのお言葉も頂きました。
病院によっては、多少アプローチは違うかもしれないが、基本的な見立てと治療方法は、どこでも大きくは違わないことも、ご教示頂きました。


兵庫県立こども病院は、とてもいい病院でした。N先生も、昨日のH先生同様、信頼してれいこをお任せできる先生だと感じました。
病院の決定も、今日明日にも行わなければならず、よく考えてみます。

○麻痺の発症

これも、隠さずに書きましょう。

この数日、れいこに麻痺の症状が出始めたようです。
手術前後から、歩き方がおかしい気がしていたのですが、主治医の先生によると、やはり脳腫瘍によるもののようです。特に、左足が顕著です。

病院のベッドにいるとそれほど目立ちませんが、家で過ごしてみると、やはり普通ではありません。歩くときに、足を引きずっています。

それでも、ゲームはするらしい・・・
帰りは自転車の後部座席に載せて連れて帰りましたが、左足を足掛けに載せていられず、しきりに足を滑らせていました。

気になってみていると、ご飯を食べるときも、ポロポロと零しています。
もっともこれは、昔からずっとそうでしたので、雑なだけかもしれません。ただ、今この状況では、悪い方に見えてしまいます。


時間に余裕がなくなりました。

早急に転院し、治療を開始しなければいけません。木曜も予定を変更して、朝から主治医の先生と、転院を早める方向で相談します。

○妻の強さ

いつもずっと「弱い女やなあ・・・」と思ってきた妻の内面の強さを、このところ、目の当たりにしています。

この日も兵庫県立こども病院の診断を受けて、妻は泣いて、泣いて、また泣いて。
それが、れいこの前に出ると、気丈に涙をこらえます。笑顔で、「今日は久しぶりに家に帰るから、れいちゃんの大好きなハンバーグにしようか！」と言っています。

「女は弱し、されど母は強し」なのでしょうか。
妻の強さに、後押しされる自分がいます。僕も、強くなろう。


・・・って、妻も読んでいるブログで書くの、恥ずかしい！（笑）

○クルマがない！

この日はちょっとブルーな話題が多かったので、明るく・・・というか、厚かましいネタも。もうこうなれば、何でもお願いしてしまいます。（笑）

わが家には、クルマがありません。今後必要になれば購入も考えますが、先々の長い治療のことを考えると、負担が大きいです。

実は退院の際、道場の仲間のMさんが申し出てくださって、いろいろな荷物を運んでもらいました。雨も降っていて、どうしようか困っていたところでしたので、本当に助かりました。
＜Mさん、ありがとうございました～。


・・・で、今後クルマが必要なときは、Twitterとブログで、「明日、誰かクルマ出してもらえない？」などと、遠慮なくおねだりしてみようかなあ、と。
もし可能な方がいらしたら、「明日ヒマやけん、足になっちゃろ！」と一報くだされば、嬉しいです。

もっと言えば。
おヒマなときに僕の顔を見たら、「なんか、クルマで行かないかんとこ、ない？」などと言ってもらえれば最高かな。（笑）
さすがの僕も、皆さんの顔を見るなり「足になって！」とは、なかなか言い出しにくいので。（笑）

毎回毎回タクシーに乗ってなんていられませんし、先行きが見えないだけに、正直おカネは本当に切り詰めていかないといけません。
厚かましいですが、どうぞよろしくお願いします！

○七夕のお願い

七夕も近いので、一家でお願いごとを書きました。





れいこのお願いは、「家族が健康で幸せでありますよう（自分もはやくなおりますように）」というものでした。

こんなときなのに、自分のことよりも、家族のことを先に書いてくれる、れいこ。その優しい気持ちに、つい涙します。

お父さんたちの願いは一つだけ、れいこが早く元気になりますように！

＜●最後に、れいこへ。＞

れいこへ。

退院、おめでとう。まずは、良かった。

昨日、久しぶりに家族みんなで過ごした一晩は、みんな笑顔でいっぱいやったね。ようやくみんなが揃って、テレビを見たり、ご飯を食べたり。
プレゼントした、ゲームも面白いみたいで、良かったな。

今日は、新しいクロックスも、プレゼントしたね。
ちょっと大きいサイズやけんな。この靴が、ピッタリのサイズになる頃までには、元気になっときよ。



でも、これからがようやく、本当の闘いやで。
昨日も伝えたけど、アタマの病気で、手や足が痺れとるよね？大きい病院で治してもらえるけん、早くそこへ行こう。

早く治して、すっかり元気になって、今度こそ本当のお祝いをしよう。そのときは、Jボードも買ってあげるけん、一緒に乗ろうやね。


れいこが元気になることを、ただただ願っとるよ。