送ってもらった、リラックマクッキーも、しっかり食べられるようになっています。
<リラックマが、何だか可哀そう。(笑)
さて、今日の本題です。
<●【参加報告】 大阪市立大学ワークショップ「電子ジャーナル、機関リポジトリ、ラーニング・コモンズ -デジタルネットワーク時代の大学図書館の大学図書館の役割とサービス-」 (名古屋大学附属図書館 加藤 信哉氏)>
最近徐々に、図書館活動に復帰し始めている、私。
れいこの発症以来、通っていた大学院も休学しているのですが、このところれいこの体調がとてもいいので、久しぶりにワークショップに参加してきました。
久しぶりですので、ごく簡単なレポートでご容赦ください。(笑)
○印象に残ったこと
お聞きしたうち、印象に残った部分を、思い付くままに。
必ずしも、お話の要点とは限りません。
- はじめに指摘しておくのが、パラダイムの崩壊。
教育・研究に必要な資料・情報を収集し、整理・提供するという付加価値型大学図書館パラダイムは、完全に崩壊している。 - 大学図書館に関する動向では、学生中心の学習の増大。知識を与えるスタイルではなく、自ら知識を学ぶスタイルへ。
図書館は長時間開館することで、セキュリティ確保などの新しい課題も。 - 大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)。495機関が参加する、世界有数のコンソ。オールジャパンのコンソが出来た意義は、とても大きい!
- ILL(文献複写)は、2005年度をピークに減少。外国語雑誌だけでなく、和雑誌の複写依頼が減っていることにも、注目すべき。
- 機関リポジトリ数の国別割合を比較すると、日本は米英独に続き、世界4位。世界の6%を占める(1位アメリカは19%)。
- セルフ・アーカイビングを許可している雑誌は、世界的には約95%。出版社ベースでは、約73%。
一方、日本ではアーカイブを認めない・検討中・非公開等で、約74%。 - 「オープンアクセス」と「パブリックアクセス」は、区分して使用する。前者は、研究者自身の研究成果を公開すること。後者は、公的資金を受けた研究が義務的に成果を公開すること。
- ラーニング・コモンズは、情報サービスではなく、利用者サービス。利用者に図書館を快適に使ってもらえるよう、図書館を再構築しなければならない。
- 今後の大学の課題は、グーグル、アップル、フェイスブックなどの新たなネット上の知識システムに対し、大学という古い知識形成の場が、何を固有にできるかを明らかにしなければならない。
短い時間で、これだけ盛りだくさんのテーマを、講師は整理してお話くださいました。
お話はスタンダードなものが多かったですが、統計データなどをきちんと明示されていて、非常に納得しやすいお話でした。
特に感謝しておきたいのが、データが新しいことですね。あちこちで用いた統計の大半が、最新と言えるデータでした(今月のデータも多数!)。
えてして、こういうときに3年くらい前のデータが使われますが、現状を反映できているのか、不安になりますからね。
○質疑応答
質疑応答の時間はいつものごとく、臆面なく挙手して質問してみました。
- Q1.電子ジャーナルのビッグディールに替わり得る別のモデルとは?
A.巨額の維持費を必要としないモデルだ。全タイトルの電子ジャーナルを契約するのではなく、一部をペイパービューにしたり、タイトル単位契約にしたりすることで、維持費を抑えられるかもしれない。 - Q2.ラーニング・コモンズが機関全体のビジョンや使命と整合する、というのはどういう意味か?ビジョン・使命は、多様なものでは?
A.それぞれの大学のビジョン・使命に応じた、ラーニング・コモンズを設置すべき、という主旨だ。ラーニング・コモンズは、大学の仕事であって、図書館の仕事ではない。
いつものごとく、いささか勉強不足な質問ではありましたが、丁寧にご説明くださいました。講師の加藤さん、ありがとうございました!
○当然、懇親会!
ワークショップ後は、当然のごとく、懇親会へ。
大阪市立大学ワークショップは、議事録に残せない話を講師とできる二次会が、重要とされています。(笑)
この日私は、講師の横に座らせて頂きました。
いろいろとお話を伺うことができて、楽しかったです。
講師は、私が大学生のときに私の母校で勤務されていたことも判り、ますます頭が上がらないことに。(笑)
ところで、この日もまた新しい出会いがありました。
学外からご参加くださった方々が、懇親会まで出席してくださって、いろいろな方とお近づきになることができました。
こういう場で、お近づきになっておくことは、お互いにとって本当に財産になりますよね!
以上、取り留めがなくなりましたが、レポート代わりにしておきます。
加藤さん、ありがとうございました。また、参加された皆さん、お疲れさまでした!
<●どうでもいい独り言(最後も雑談)>
先日の出張に続き、職場や家を離れて、ワークショップに参加できました。
久しぶりの大学院は、勉強にもなり楽しくもあり、本当に新鮮な思いでした!
このところ娘の具合がいいので、私も少し明るい気持ちにもなっていて、状況が許す範囲で、いろいろとまた活動したいと思っています。皆さん、よろしくお願いいたします!
久しぶりにお会いできた先生方や大勢の仲間たちが、れいこのことを気遣ってくださったことも、本当に嬉しかったです。
このみんなの気持ちは、きっとれいこにも届くことでしょう!
それでは、押忍!
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