2012-04-15

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第288~293日目: 4月10~15日(火~日)】


2011年6月28日に始まったれいこの闘病記、288~293日目です。
(初めての方は、まず初日・2011年6月28日のエントリーをご覧ください)


<●お願い>

このブログには、れいこの病状に関する情報を、ほぼそのまま掲載しています。
一方で、れいこの回復が厳しいこと、余命まで告げられたことは、本人には伝えていません。
れいこに話しかけて頂く際はもちろんですが、れいこに接する可能性のあるお子さん方にお話される際、ご配慮をお願いします。

お子さん方には、「れいこが頭にできた、悪いできものと闘っている。治るまでには、まだだいぶかかりそう」といった言い方にして頂ければ、幸いです。

「命が危ない」、「余命1~2年」といった部分については、特に配慮ください。れいこのためにも、お子さん方のためにも。

このような危惧をしつつも、あえてブログでの情報発信を行っています。皆さまのご配慮・ご協力をお願いいたします。



○命名「ラッキー」! チワワを抱いた、れいこ

今までも何度か書きましたが、まもなくわが家にチワワがやって来ます。
ペットショップのガラス越しには見ていたそのチワワを、とうとう14日(土)に、れいこは抱くことができました!



このチワワが家に来るようになったのは、妻のフォロワーさんが「メイク・ア・ウィッシュ」 のことを教えてくれたことが、きっかけでした。
申込みをしたところ、打ち合わせの末に、れいこの夢を叶えてくれることになりました。

そして、れいこがお願いした夢は、「チワワと一緒に暮らしたい」でした。体の不自由なれいこは、自分が抱いてやれる小さな犬を希望したようです。


以来数ヶ月、「メイク・ア・ウィッシュ」との打ち合わせが続きました。
いろいろと準備を重ねた上で、れいこが希望するチワワの赤ちゃんを、とても手厚いアフターケアをしてくれるペットショップから、購入することになりました。

そして、そのチワワが先日からペットショップに来ています。
今はまだ、何度か打つワクチンが終わっていなくて引き取れないのですが、この日から触ることはできるようになりました。

喜び勇んで、ペットショップへ出かけた、れいこ。
感動の対面を果たし、大喜びでした。



ずっとれいこが秘密にしてきた、チワワの名前も発表されました。
命名「ラッキー」です!

この名前は、これまたれいこが大好きなAKB48の歌「ラッキーセブン」から取ったそうです。この歌には、「どんな試練も乗り越えられる」という歌詞があるそうで、れいこ自身の強い願いが込められています。


ラッキーがわが家に来るのは、もう1度ワクチンを終えた5月の連休明け。ちょうどその頃から、再々度の長期入院の可能性もある、れいこ。
ですがラッキーと暮らす喜びが、れいこにまた励まし、そして生きるチカラを与えてくれることと思います。


良かったね、れいこ!
絶対に元気になって、ずっとラッキーと5人家族(?)で暮らそうな!
 
メイク・ア・ウィッシュの皆さん、そしてご一緒くださったIさん、本当にありがとうございました!



○小学校も本格化

先日始業式を迎えたれいこですが、授業も本格化してきました。

3月頃からの猛烈な眠気も、少し治まって来ています。
そのため、 今までのところ奇跡的にほとんど教室で起きているようです。
<かろうじて、ですが。(笑)


今年度も、大好きな担任の先生でしたので、れいこは学校が楽しいようです。私たち両親も、安心してれいこを学校に送っています。

校長先生や介助の先生(常時れいこに貼り付いてくださる専属の先生)が、今年から交替されましたので、 11日(水)に学校と打ち合わせも行いました。
担任の先生はもちろん、校長先生、教頭先生、保健室の先生、同じ6年生の先生・・・もう職員室のオールスターです。(笑)
この打ち合わせは、れいこの発症経緯から、来月末の修学旅行をどうするかといったことにまで及びました。

学校の先生方は、今後も私たちや主治医との打ち合わせを続けてくださるとのことでした。先生方が、本気でれいこに関わってくださっていること、本当に嬉しく思います。

先生方、今年度もれいこをよろしくお願いします!


○れいこの体調

このところ、れいこの体調は一進一退といった感じでしょうか。

悪い方からお伝えしておくと、このところ頻繁に頭痛がするようになりました。それも、痛みが強いことが多く、病院から渡されている鎮痛剤(ロキソニン)を服用することが増えています。
幸い、特別にひどくなることは少なく、 少し休むと痛みが和らいでいるようです。

極端な運動不足から、血圧の低下も見られます。
先日などは、上が68で下が42でした。少し手足を動かすと上がるのですが、あまり良くはありませんね。

幸い、週3回の訪問看護に来てもらっている中で、理学療法士さんも来てくださっていますので、リハビリなどでしっかり体調を整えるようにしていきます。



いい方としては、右足が少ししっかりしてきた感じがします。
まだ自力で立ち上がるところまでは遠いですが、抱え起こすときに自分でグッとチカラを入れてくれるようになり、ずいぶんと私たちの介助が楽になりました。

それと、多少声が出るようになってきたようです。
理学療法士さんが教えてくれた、発音練習がいいのかもしれません。「い」と「う」の発声練習がいいと聞いて、一日に何度も「い、の、う、え、れ、い、こ」と練習しています。

この辺りは、頑張り屋のれいこの本領発揮です。
先日などは、寝言で「い、の、う、え、れ、い、こ!」と言っていたくらいですから!(笑)



○「れいこ10,000ありがとうプロジェクト」

ヘンな名前ですけれど。
本人に断りなく始めました、「れいこ10,000(イチマン)ありがとうプロジェクト」。


例えば、「お父さん、お茶ちょうだい」と言われ、そうしてあげること。
すると、れいこが「ありがとう」と言ってくれること。

ほとんど体の自由の効かないれいこにとって、ささいなことも人に頼らなければいけません。


このプロジェクトは、れいこにちょっとしたことをしてあげて、「ありがとう」と言ってもらうのを、10,000回も続けていこうというものです。
10,000という数字に具体的な意味はありませんし、実際にカウントもしていません。

私たちがれいこのためになら、どんな小さいことでも10,000回だってやってあげる、というれいこへのメッセージです。
私たちかられいこへの「頼ってくれて、ありがとう」という意味でもあります。

れいこはいつも、何かしてあげると「ありがとう」を返してくれます。
こんな状態でも、身内にでも、お礼を言えるれいこであり続けて欲しいですし、それを言える物理的なコンディションでもあり続けて欲しい、という願いでもあります。

このやり取りが10,000回も繰り返される頃には、きっとれいこも良くなっているはず、という強い期待も持っています。


いつかれいこが元気になったら、今度はれいこと私たちが、社会の皆さんに「ありがとう」を返します。
今まで大勢の方々に支えられ、励まされてきたことを、れいこや私たちが10,000回の「ありがとう」で社会に返していきたいと考えています。

ボランティアをするのか、寄付をすることなのか、判りません。
でも、必ず10,000回だって「ありがとう」を、誰かのために社会に返していきたいと思います。


いつか、みんなに「ありがとう」を言えるその日が、れいこに来ますことを。
切に、切に願っています。



<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

まずは、ラッキーを抱いてやれたこと、良かったね!
本当に可愛いワンちゃんで、お父さんたちも新しい家族を迎えることを、嬉しく思うよ。


「どんな試練も乗り越えられる」という歌詞を名前の由来にしたこと、れいこの強い気持ちを感じたよ。
こんな願いを込められたラッキーが、きっとれいこに幸運をもたらしてくれるやろな。

このところ病状は悪くなっとるけど、泣きごとを言わずに毎日頑張るお前に、お父さんは本当に感心しとる。わしらのできることなら、本当に何でもしてやりたい。

「れいこ10,000ありがとうプロジェクト」も、ほんのちょっとやけど、わしらのそういう気持ちを伝えたつもりなんよ。できることは何でもやっちゃるけん、はよ病気を治せ。


ラッキーと一緒に、家族4人と1匹で、ずっと楽しく暮らそうな。
また新しい約束やぞ、れいこ。

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