2014-07-20

どれだけ電子書籍に向き合うか、という覚悟

先日から報告しています、つくばでの大学図書館職員長期研修レポート(予告初日2〜3日目4日目5日目週末編6日目7日目8日目)。

まだそのレポート連載中ではありますが、今日はダイトケン大阪支部例会「電子学術書利用実験について(報告)」に参加させてもらったので、その報告をしておきましょう。



★会の主旨・内容


この例会の案内は、ダイトケン大阪支部ブログに掲載されていますので、そちらをご覧ください。
慶應義塾大学の呼びかけで行われていた「電子学術書利用実験プロジェクト」参加機関である、立命館大学の安東さん、神戸大学の前川さんからレポートがありました。・・・が、どこまでネットに書いていいものか聞くのを失念してしまいました・・・ということで、お話の内容については省略します(スミマセン)。


★印象的だったこと


この日、最も印象的だったお話は、前川さんがおっしゃったことです。
それは、電子書籍のビジネスモデルが確立してきた場合、大学図書館はどれだけそれに向き合うための、言わばその覚悟を持っているのか、という問いかけでした。

お二人の話や参加者の意見などを聞いた範囲では、このプロジェクトにおいて多くの参加出版者さんは、真剣にビジネスモデルを模索されていたそうです。かたや大学図書館サイドは、悪く言えば様子を見ようとするような雰囲気もあったのかもしれません。

図書館はどこまで真剣に電子書籍のビジネスモデル化に真剣に向き合えていたのか・・・無料の「実験」ゆえにもしかすると、温度差があったのかもしれません。
(このプロジェクトの主体である慶應さんは、やはり強い情熱を持っていたように伺いました)

出版者からそれなりのオファーがあったとき、自分たちの図書館予算のどれだけを電子書籍に割き、どのように蔵書やサービスを構築し、自身の将来をどう描いていくのか。それをしっかりと考えている図書館が、どれほどあるでしょうか。
(もちろん、今回のプロジェクト参加館に限らず、です)

この前川さんの問いかけは、私たちがどれだけ自分たちの図書館が目指す姿や本質を考えているか、という投げかけだったのかもしれません。ある意味、非常に根源的な問いかけだったと思いました。

講師の安東さん、前川さん、そして貴重な学びの機会を与えてくださった大阪支部の皆さん、ありがとうございました!


【念のため、補足】
上記の話は、今回お二人や参加者の声を聞きながら、私が持った印象です。参加館がそうした「覚悟」を持っていなかったという批判ではありませんし、ましてお二人がそうした批判めいたことをおっしゃっていたのではありません。
私たちはどれだけ自分たちのありたい姿を考えているだろうか、という自戒の念を込めた私の感想ですので、くれぐれも誤解なさいませんよう。

誤解を与えかねないデリケートな面もあると思いましたので、あらかじめお断りしておきます。



★余談


この日知り合えた方のうち、お一人は私のことをご存じでした。
Twitterでご覧くださっていたそうで、会場で私を見て、「もしかすると空手家さんでは」と思われていたようです(あの小さな道着の写真で、よくお分かりになったと感心!)。ご挨拶もして、いろいろと話もはずみ、帰りも途中までご一緒しました。

で、言いたいのは、ここからです。
晩家に帰ってメールを開くと、さっそくこの方からお礼メールが入っていました。こうなると、こちらの印象はすごくアップしますよね!

皆さんに、特に若手におススメしたいのは、これです!
お会いしたらすぐ、お礼のメールを入れること。これだけで、相手の印象はとても違います。自分のことを仲間だと思ってもらえるか、一度会っただけの人として数ヶ月もしたら思い出せなくなるか、これで左右されます。

かく言う私も、名刺交換した人全員に、翌日までにお礼メールを送っています(図書館総合展やつくばの長期研修など、大勢と一度にお会いするとだいぶ遅くなりますが、それでも必ず送ります)。
私がもし比較的友人が多いとしたら、きっとお礼メールもその理由ではないかと思っています。

ともあれ、今日はこの友人の心遣いが印象に残りました。こういうの、嬉しいですよね!
私が自身のミッションとその行動指針に掲げ目指している、ライブラリアン同士のつながりは、こういうところから始まるのかもしれませんね!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
この日の会場は、西九条の某所。西九条は、若い頃草野球をしに毎月通っていた場所です。よく、お兄ちゃんやれいこも連れて行ったものです。

いつも野球に行くとき、今日の会場の前を通っていました。この日の会場前に小さな公園があり、れいこを遊ばせたりしたものです。



こうしたれいこの思い出が残る場所は、やはり辛いものがあります。

今日は全くそれに気づかず、公園を前にした瞬間に、そこがれいこと過ごした場所であるを思い出しました。思いがけずれいこの思い出に触れると、どうしても気持ちのコントロールができないことがあります。

今もなお、れいこのことを思い出し、胸を痛める毎日です。


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