2009-09-20

たきせあきひこさんとの往復書簡 (その2)

 
今日は、このブログに、カレンダーを新設してみました。


サンプル画像は2006年になってしまっていますが。

右側のコラムに、「当ブログの主旨」、「管理人プロフィール」がありますよね。その下に、このカレンダーを置きました。
いつ記事をアップしたのか、カレンダーがあるとよく判りますし、過去の記事も読みやすくなったと思います。いかがでしょうね?

ちなみに。
このブログのシステムBloggerには、もともとカレンダー設置機能がありません。カレンダーを作るには、自分でカスタマイズするなり、ネット上のリソースを用意するなりしなければいけません。
私の場合、「クリボウのBlogger Tips」を参考に・・・というより、そのまま流用させて頂きました。クリボウさん、ありがとうございました。

 「クリボウのBlogger Tips」
 http://www.kuribo.info/

-------------------------------------------------------------------

さて、今日の図書館ネタです。
今日は、「自由なるライブラリーフィールド」のことを書こうと思っていたのですが・・・当日の配布資料を、職場に忘れてきてしまいました。
資料なしでは、書きにくいところもありますので、こちらのアップはしばしお待ちください。

ちょうど今日、たきせあきひこさんから先日のエントリーについて、新しくコメントを頂きました。今日は、そちらへレスをしたいと思います。
まず、頂いたたきせあきひこさんのコメントを、改めてご紹介します。


こんにちはー。バタバタしていて反応が遅れてすいません。

ちょっと乱暴にまとめちゃいますが、
「今のシステムが、本の価格を押し上げ、書店の利益幅を圧迫している。それが書店のデメリットである」
という回答をありがとうございました。

この内容について、いつも本当にそうなのかな? という疑問が消えないんですよね。

まず、なんで返品を見越して本を作るのか。

当然、返品率を抑えようと思えば抑えられるわけですよね。配本を減らせばいいんだから。でもそれをしないのは、(広告と割り切って)多めに配本して露出を増やした方が売れるからで、そこでの利益の方が、たとえ返品があったとしても大きいからですよね。

つまり、配本数を抑えれば、逆に売れなくなってしまい、むしろ値段を上げざるをえなくなる。そういう状況もあるんじゃないのかと。これこそ負のスパイラルだなぁ、と。

4割の返品が、どこでも悪玉のように取り上げられますが、ここを本以外の他の商品にはあってあたりまえの<宣伝広告費の部分>ととらえれば、それほど高コストではないんじゃないかと、つい思っちゃうんですよね。

例えば…と書きはじめると長くなっちゃいますので、この辺で。

それ以外の思うところは、「大手への優先配本」などの問題点も見えてきましたし、某メーリスに書いた感じですね。ちょっと公では言いづらい内容かなぁ。

まぁ、この辺の議論は出版社や取次の人にも話を聞きながら進めたいですね。でないと、現実とかい離していっちゃいそうで、怖いですね…(^-^;;


・・・というご意見でした。
たきせあきひこさん、コメントをありがとうございました!
早速、コメントに対して、いくつか思うところを書いてみたいと思います。


ちょっと乱暴にまとめちゃいますが、
「今のシステムが、本の価格を押し上げ、書店の利益幅を圧迫している。それが書店のデメリットである」
という回答をありがとうございました。


端的なまとめを、ありがとうございます。
その後の部分「書店がリスクを背負って、主体的な品定めをしないこと、これこそが再販委託制度の一番のデメリットではないでしょうか?」という部分も、最重要ポイントかと思っています。


4割の返品が、どこでも悪玉のように取り上げられますが、ここを本以外の他の商品にはあってあたりまえの<宣伝広告費の部分>ととらえれば、それほど高コストではないんじゃないかと、つい思っちゃうんですよね。


宣伝費ですか!本を刊行されるたきせあきひこさんのお立場ならではの、いい視点だろうと思います。
正直、そういった着眼点は欠けていましたので、考えさせられるところ大です。

返品率が高くなる理由について、前回触れられなかったことがあります。
出版業界全体がおしなべて資金に余裕がなく、極端な自転車操業であることが返品率を高めている、という指摘です。

例を挙げながら、説明しましょう。
例えば、600部しか売れない本を、ある出版社が出すことになったとしましょう。
この出版社は、600部しか売れないと見込みながらも、1,000部刊行する訳です。それを取次に全て出すと、1,000部分の代金が入ってきます。

数か月後に400部が返品されてくると、当然その分を払い戻すことにはなりますが、何ヶ月間は400部分が浮いて使えることになりますよね。
これが、出版社にとっては、非常に大きな運転資金になっているということなのです。

大手出版社ですとそうでもないのかもしれませんが、大半の中小出版社では、運転資金にすら不自由しているのが現状と聞いてしています。
上の例でいえば、1タイトル毎に400点分の運転資金が、数ヶ月に渡って無利子で使えることが非常に大きく、1タイトル当たりの出版点数とともに、新刊のタイトル数を増やす直接的な一因になっているという訳です(もちろん、余分に刷った本が売れれば、万々歳です)。

・・・と書いてはみたものの。
これがどこまで、実情に見合った指摘なのか、定かではありません。
繰り返しになりますが、出版に関しては、私は全くのド素人。そもそも、ここに好き勝手に書けるようなレベルではありません。(笑)


それ以外の思うところは、「大手への優先配本」などの問題点も見えてきましたし、某メーリスに書いた感じですね。ちょっと公では言いづらい内容かなぁ。
まぁ、この辺の議論は出版社や取次の人にも話を聞きながら進めたいですね。でないと、現実とかい離していっちゃいそうで、怖いですね…(^-^;;


そうですね!例のMLにも投げて頂いたおかげで、いろいろなご意見をお聞きすることができ、勉強になりました。
おっしゃる通り、出版社や取次の方にも、お話を伺いたいところです。
その意味で、先日訪れた大阪屋さんで伺ったお話は、いろいろと勉強になりました。<特に、オフレコ話が。(笑)

例によってとりとめがなくなりましたが、今日はこの辺で。
たきせあきひこさん、コメントをありがとうございました。ぜひまた、こうした形で意見交換ができればと思います。どうぞよろしくお願いします。

もちろん他の方々からも、ご意見や情報提供を頂きたいと思っています。
ぜひぜひ、よろしくお願いいたします!

-------------------------------------------------------------------

<どうでもいい独り言>

皆さん、シルバーウィークは、いかがお過ごしでしょうか?
私は、5連休中3日間が出勤で、しかも飛び飛び出勤なので、連休が一度もありません。

妻子は、初日から実家に遊びに帰ってしまいました。
悲しいことに、仕事以外のスケジュールは全くありません。子どもたちがいないとスケジュールがないとは・・・日頃いかに、子どもたちと時間を過ごしているのかを、再認識。
<いいお父ちゃんでしょ?

仕方ないので、2日半の休みの間に、ちょっと詰めていろいろとやってみようかと思っています。
一つは、このブログのための整理です。アップしたい情報はいっぱいあるのですが、生来の無精者で、全然まとまらず・・・。この機に、読んだ本の読書レポートなども、書いておきたいところですが。<きっと無理。

カレンダー以外にも、機能的にアップしたいこともあります。少しずつですが、いろいろ試していこうと思います。ご意見等ありましたら、ぜひお聞かせください。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿