2009-09-22

第4回「自由なるライブラリーフィールド」に参加

 
当然、今日も雑談から。(笑)
今までに何度もコメントを頂き、最近は「往復書簡」にまでなっている、たきせあきひこさん。「たきせあきひこさんって誰?」という声を頂きましたので、簡単に紹介を。
<本人に、断りなく宣伝。

たきせあきひこさんは、私の同窓です。私よりいくつもお若く、一緒に在籍したことはありませんが、後輩の後輩です。
職業は、何とプロのパズル作家!これで会社まで設立した方です。凄すぎ!

 パズル作家 たきせあきひこ氏 オフィシャルサイト
 http://www.puzzlecreator.jp/

オフィシャル・サイトには、以下のプロフィールが掲載されています。

日本では数少ない(らしい)「パズル製作」を本業とする「プロパズル作家」です。2006年で作家暦10年を数えました。

主に、パズル専門誌や携帯アプリ、ゲームソフト向けにパズルを製作しています。イラスト系、数理系、ワード系問わず、幅広く活動を行っています。

カラー版「絵の出る迷路」の考案者として知られています。


普段はパズルなんて全くしない私ですが、彼の本だけは楽しめるので、わが家には何冊もあります。(笑)
今は、氏がこの夏に出した「段位認定漢字ナンバークロス200題 (白夜ムック Vol. 352 白夜書房パズルシリーズ)」にチャレンジ中です。


息子と一緒にやっています。5年生も熱中。

ちなみに今、Amazonで「たきせあきひこ」で検索すると、31冊もヒットします!ご関心のある方は、ぜひたきせあきひこさんの本を手に取ってみてください!

たきせあきひこさん、無断広告でしたが、いいですよね?(笑)

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さて、ようやく本題です。
18日(金)に、第4回「自由なるライブラリーフィールド」(以下、「FLF」)に参加してきました。
FLFは、大阪で開催しているオープン自主勉強会です。詳しくは、下記ブログをご覧ください。

 FLFブログ
 http://freedomlibrary.blog100.fc2.com/blog-date-20090901.html

上記ブログにも書いてあります通り、今回は「後期開始前のウォーミングアップ企画:図書館ガイダンスとオープンキャンパス」というトピックで開催されました。参加者は、大学図書館を中心に、30名弱といったところでしょうか。
2本の事例発表の後、参加者全員によるディスカッションが行われました。

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<事例発表1>
 「初年次教育にかかわる図書館ガイダンスの紹介事例」
 大阪経済法科大学 太田 潔 氏

太田さんはまず、一番のユーザーである大学生をめぐる状況について、説明をされました。
特に、今春とうとう4年生大学だけ(短大を除く)の進学率が50%を突破し、レベルが下がったと言われる大学1年生に対し、どのような初年次教育が必要であるか、お話を頂きました。

大阪経済法科大学では、初年次教育の一つに「大学演習」という授業を開講しておいでです。教員・職員、そして特長的であることに、上級生が一緒になって、授業を行っています。
この授業の1コマで、図書館ガイダンスを行い、新入生全員に受講させています。
授業の配布資料なども頂き、非常に丁寧なガイダンスをしていることも、よく判りました。

ユニークなのは、ガイダンスの最初に映画を数分間上演して、ツカミにしているところです。
ちなみに今年度使われたのは、「タイムマシン」だそうで。未来の図書館が、出てくるそうですよ。このツカミは、先般お話を伺った、仁上さんの手法とも一致しますね。

もう一つユニークだったのは、ガイダンスで学生さんに出している宿題です。
朝日新聞記事検索データベース「聞蔵」を使って、自分の誕生日の記事を検索し、それを100字に要約するというものでした。うーん、これ真似したいな。(笑)

ちなみに太田さんは、「『初年次教育』にかかわる大学図書館の役割についての一考察 -最近の動き-」というご発表を、『図書館雑誌』102巻2号(特集「大学図書館の現在」)94~96頁に掲載されています。ご興味があれば、ぜひご覧ください。

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<事例発表2>
 「初年次教育と大学図書館:情報リテラシーにおける「読み」の支援」
 大阪女学院大学 川崎 千加 氏

川崎さんは、まず「全入時代」について、説明をされました。
これは、100%が進学するのではなく、学力を問わずに80%以上が入学できる状況であることを、指摘されました。
次いで、初年次教育が大学への円滑な移行(単なる補習ではない)であり、導入教育が学士課程における専門教育への到達を目指すものであることを、説明されました。

大阪女学院大学では、1)初年次教育、2)情報リテラシー教育、3)キャリア教育を「読み」という視点で融合させ、トータルな自己形成スキルの取得を目指しているとのことでした。
多くの大学でも、1)+2)を志向しているとは思いますが、そこに読書という切り口で、しかも3)をセットにして自己を総合的に高める、という視点は非常に際立った観点であると思います。

いわば、生涯に渡って情報社会を生きるためのリテラシーを、読書を通じて形成することが狙いだと思います。その「読み」を支援するために図書館が大いに貢献するという考え方は、大いに共感できるものです。

ちなみに川崎さんは、昨年下記の発表をなさっておいでです。本発表と非常に関連の深い発表ですので、ご関心のある方は、ぜひご覧ください。
<私は当日、川崎さんから抜き刷りを頂いて、拝見しました。


「大学一年生を対象とする学習スキル教育とキャリア教育の融合--大阪女学院大学「自己形成スキル」の試みから」
手嶋 英貴、川崎 千加、小松 泰信
大阪女学院大学紀要 (5) pp.119〜144 2008


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これらのご発表の後に、フリーディスカッションが行われました。
私からは、講師の川崎さんに2点質問をしました。
  1. 非常に素晴らしい初年次教育プランだと思うが、2年目以降をどのように考えておいでか?
  2. 読書は1年限りの指導ではなく、継続性を持って初めて意味をなすものだと思うが、その点についてはいかがか?

そしてこれに対し、以下のご回答を頂きました。
  1. 2年目以降、直接1年目と繋がる特定の科目がある訳ではない。本学では、2年目以降もほとんどの科目でレポートが科されるし、もちろん卒論もある。そのための、そして将来のキャリアの基盤となるスキルと、全学共通の論文スタイルであるAPAスタイルを初年時で身に付けるものである。
  2. 初年次は、読むことに慣れ、幅広い読み物に触れる。その上で、自己の考えを表現する力を付けることが、この科目の狙いである。全員という訳ではないが、この科目を通じて、ある程度読書が習慣化される学生は多い。

・・・なるほど~。よく練っておいでですね!基盤となる習慣付けとスキルアップ、まさに初年次教育!明確な位置付けと目的に、感心です。

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ところでこの日、私にとって、感激的な出来事が!
初めてご挨拶した方が、すでにこのブログのことをご存じで、「ブログ書かれていますよね?」と言ってくださったのです!
ブログを開設して半年、初めてのことでした!感激!

・・・って、皆さんには、ホントにどうでもいいですよね?(笑)
でも、私には非常に感激的なことでしたので、ついつい書いてしまいました。どうぞご容赦を。

ちなみに、この日もやはり、FLF恒例の懇親会へ。
この日も、15人ほどの方々が懇親会に参加し、大いに語り合いました。私は例によって終電で、ギリギリセーフでした。
ビールをご一緒した方々とは、一気にお近づきになれるのが、いいですね!
次回がまた、楽しみです。

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<どうでもいい独り言>

先週はNIIの目録講習会やFLFに出席して、面識が出来た方が大勢いらっしゃいます。
もしかすると、そのうち何人かの方が、このブログをご覧くださるかも・・・と思うと、ちょっと緊張しています。迂闊なことは、書けないかな。(笑)

初めてご覧になる方がいらっしゃいましたら、画面右側の「当ブログの主旨」をご覧くださいね!
そこに書いてあります通り、これは知り合えた方々とのコミュニケーションツールとして使っているブログです。あまり張り切らずやっていきますので、ご覧になる方も、ゆるーい気持ちでお付き合いくだされば幸いです。

もしよかったら、ご関心があるときだけで構いませんので、ご感想等頂ければ幸いです。
メールでも結構ですし、コメントとしてご記入頂ければ、もっと嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
 

2 件のコメント:

  1. FLFの花田です。井上さん、今回もご参加頂き有難うございました!あと、懇親会のご案内役もお願いしてしまい申し訳ございませんでした。井上さんは毎回会を盛り上げていただけるので感謝しています。しかも、このような詳細なレポートまでアップ頂き・・。FLFのブログにも発表要旨はアップする予定ですが、井上さんの視点でいち早くアップ頂くことは大変助かります。我々FLFのブログと空手家図書館の奮戦記で相乗効果があると確信していますので、宜しくお願い致します。

    今回も終電ギリギリで帰宅されたようでよかったです・・。間に合わなければ、ご遠慮なく私の家でご一泊下さい。その場合、朝が明けるまで二人で飲むことになるでしょうけど。それはそれで懇親会の延長ということで、また良しですね!

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  2. >花田さん、どうも!
    コメントを頂き、ありがとうございました。
    FLFがあのような場になっているのは、ひとえに花田さんのおかげです!こちらこそ、感謝しています。

    FLFのブログにも、ちょくちょく書かせて頂いていますが、賑やかし程度ですみません。

    終電は、今回は間に合いましたよ!
    間に合わなかったら、花田さんのケータイを鳴らして、延長戦を挑むところでした。(笑)

    それでは、今後ともよろしくお願いします!

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