今日は、バレンタインデー。娘は、朝からチョコレートづくり。
「誰にあげるん?」と聞くと、大勢の名前が。最後の方に、「お父さん」も出てきて、ようやく一安心。
しかし何故か、部屋にはこういうものも、転がっていました・・・。
さらに、盗み食いをする輩も。
さて、先日からの駆け足レポートの続きです。
1月29日(金)に、京都大学を中心とする「図書系職員勉強会(仮称)」に参加してきました。
この勉強会は、京都大学職員を中心にはしつつも、開かれた勉強会です。そのため、私もときどき寄せて頂いています。
以前、「学びあいのプラットフォームとしての勉強会@京都」というエントリーでも、レポートしたことがありましたね。
もう10年以上に渡って続いている勉強会で、今回は第119回とのことでした。
この日は日中、先日のエントリー「兵庫県図書館協会研究集会 『図書館の危機管理』 西河内さん熱弁!」に行っており、終わるなり京都へ直行しました。
今回は、新人企画ということで、新人職員の方々によるプレゼン3本が行われました。
当日のプレゼン資料やアブストは、「第119回勉強会の記録」として、「図書系職員勉強会(仮称)」HPに掲載されています。
「電子ジャーナルに明け暮れる医学図書館の日々」
中川 美葉氏 (京都大学医学図書館 閲覧担当)
残念ながら、講習後でもあり、乗り継ぎも悪く(と言うよりそもそも遠すぎ)、遅刻して完全に聞き逃してしまいました。
レポート代わりに、アブストとプレゼン資料を、上記HPでご覧ください。
「カーティン工科大学図書館・サービスの紹介」
大前 梓氏 (京都大学附属図書館 資料運用掛)
(これも、お話半ばにしてようやく会場入り。断片的に、印象的な点をご紹介)
- オーストラリアパースにある、カーティン工科大学図書館に留学していた。ユーザーとして、感じたことを紹介。
- 開館時間が長いことへのフォローは、安全面については充実している。夜間キャンパス内巡回バス、セキュリティーサービスによる個別の車による送迎など。
- 学生への連絡は、ほぼポータルサイトに集約。これを読んでいないのは、自分の責任。MyLibrary機能を含め、情報が充実している。
- 延滞罰金が、1日50セント課される。2時間貸しのReserve Itemは、1時間毎に50セント。20ドルに達すると、貸出禁止。延滞6週間で、自動的に紛失扱い。購入費用+登録費用15ドルを支払わなければならない(この時点で返却しても、15ドルは取られる!)。
- 外から見えるスタッフが少ない。自動貸出機やリターン・シュートで、貸返すら、スタッフに接しないことが多い。自動化・電子化されている部分が多いためだろうか。それ故に、ポータル等の定期チェックは必須。
- こうした経験をふまえて、京大図書館にも充実させていきたい部分はある。開館時間延長、利用スペース増設、利用マナーの向上・・・いろいろな案を出していきたい。
「原子炉実験所図書室とはどんなところか?」
古森 千尋氏(京都大学原子炉実験所 総務課図書掛)
- 1963年に原子炉実験所が発足し、1968年に図書掛として独立した。1996年に、現在の図書棟に移転した。わずか3名の図書室だけに、業務をボーダレス化し、省力化に取り組んでいる。
- IAEA発行資料、ICRPレポート、ICRUレポートなど、関連分野の専門資料を多く所蔵している。多岐に渡る研究であるため、一方で広い範囲で資料を収集している。化学・物理・数学・医学・生物学・農学・・・等々。
- 少人数を対象とした少規模図書室であり、相互の顔が見える関係。メール、電話等で連絡してもらえば、レファレンス・相互利用等に応えている。利用者の希望に副って、融通の利いたサービスを心掛けている。
- 原子炉実験所は泉南郡熊取町にあり、一つの敷地で百数十名が在籍している。教員と職員の距離が近く、一緒になってやっていることも多い。年2回の緊急時訓練、夜間・休日の宿直・日直、教職員の大半が加入する親睦会への参加など。
お二人のお話は、とても面白いものでした。いかにも若手職員らしい、フレッシュな語りぶりと感じ方が、とても新鮮に聞こえました。
会場の雰囲気もとても和やかで、質問はもちろん、笑いも絶えない発表となりました。
発表された皆さん、幹事の皆さん、本当にありがとうございました!
京都大学さんは、こうした元気な若手職員が毎年入ってきて、本当に羨ましい限りです!
ちなみに、この日ももちろん、終わった後の懇親会へ。
講師の若手3人さんや幹事の傍に座らせてもらい、いろいろとお話をすることができました。
この勉強会は、21時頃まで続きますので、ちょっと飲んだだけで、終電です。最近は、京大付近からの終電時間を把握していますので、安心してくつろげるようになりました。(笑)
22:55分に出れば、終電3本がきちんと連絡し合っているので、しっかりと帰れます。
ただし飲み過ぎても、途中下車する余裕はありません。(笑)
<勉強会情報>
関西圏で開催される勉強会で、私が参加を検討しているものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?
- 図書系職員勉強会(仮称)第120回勉強会「Bericht über Studien Reise nach Deutschland!~ドイツ・スタディツアー出張報告」
講師: 坂本 拓(京都大学工学研究科総務課図書掛 桂地球系図書室)
日時: 2月18日(木)18:30~21:00
場所: 京都大学附属図書館4階 スタッフラウンジ
2009年11月、ゲーテ・インスティチュート主催で、ドイツの5つの図書館・研究所を廻って来られた坂本氏。このツアーで得た、ポータル・オープンアクセス・リポジトリ・電子化、などのドイツでの最新の状況を、ご報告くださいます。 - 第171回 図書館情報学学習会「インフォーマルコミュニケーションって、なにかできそうじゃないですか?」
講師: 谷 航氏(Lifo)
日時: 2月18日(木)19:00~20:00
場所: 京都府立医科大学附属図書館2Fセミナールーム
「ゆるい飲み会@大阪」を主催されるなど、最近活躍中の谷さんが、まさにその得意分野について、お話くださいます。こういうテーマですから、終了後に飲み会もあるでしょう。間違いなく。 - (再掲)NII学術情報リテラシー教育担当者研修 2009年度大阪会場 第1回同窓会
幹事長: 井上 昌彦@空手家図書館員
日時: 2月20日(土)18:00~
場所: 梅田近辺(人数により調整)
私が参加したNII学術情報リテラシー教育担当者研修(2009年度大阪会場)で、同窓会を企画しました。
参加資格は、当日の受講生・講師・開催校(大阪大学)関係者とさせて頂きます。
メールアドレスが判る方には、別途ご案内を差し上げましたが、希望者は至急井上までご連絡ください(本来の申込み期限は、もう過ぎていますので。でも、ウェルカム!)。
なお、この研修については、以前のエントリーでも、3回に渡って紹介しています。 - (再掲)日本図書館研究会 第51回(2009年度)研究大会
日時: 2月21日(日)~2月22日(月)
場所: 同志社大学明徳館1番教室
私の所属する日本図書館研究会の開催する、年に1度の研究大会です。
実はもう参加申込み期日を過ぎているのですが・・・まあここなら、何とかしてくれるのではないかと(保証できませんけれど)。初日終了後、交流会あり。
実は21日が、某空手大会と日程が重なっていることが発覚して、参加が微妙に・・・。 - (再掲)大学図書館問題研究会 兵庫支部例会「はじめての、ブログとtwitter(ツイッター)」
サポーター: 井上 昌彦@空手家図書館員
日時: 2月27日(土)13:00~15:00
場所: 西宮市大学交流センター パソコン室
私が加入している大図研(ダイトケン)兵庫支部の例会。会員外もウェルカムです!(無料)
それにしても、私がやっていいんだろうか・・・と、今回も自問自答。ブログやtwitterをやっている方がいらしても、あんまり意味がありません。
準備の都合がありますので、希望される方は、事前にご一報ください!
なお、終了後、同日に開催される下記大阪支部例会と合同の飲み会をやろうかと企画中。こちらも、会員外の方もぜひ! - (再掲)大図研 大阪支部例会「ラーニングコモンズ見学会 」
日時: 2月27日(土)15:00~17:00
場所: 大阪大学・総合図書館(豊中キャンパス)
今年度、設置された大阪大学附属図書館の総合図書館を見学します。上の兵庫支部と日程がぶつかってしまい、さすがに参加できそうにありませんが、宣伝だけ。
終了後、同日に開催される上記兵庫支部企画と、合同飲み会をするかもしれません? - (再掲)第15回図書館利用教育実践セミナー(in 京都)「利用者の情報行動と情報リテラシー教育」
講師: 三輪 眞木子氏(放送大学ICT活用・遠隔教育センター教授)、野末 俊比古氏(青山学院大学教育人間科学部准教授)・和田 佳代子氏(昭和大学歯科医学教育推進室)
日時: 2月28日(日)9:30~13:00
場所: キャンパスプラザ京都 5階第1講義室
JLAの主催セミナーです。豪華な講師陣で、充実したセミナーになることでしょう!私も妻に外出申請書を提出して、認可決裁が下りたら、申込みをしようと思います。
<今日の小ネタ>
- YOMIURI ONLINE 教育ルネサンス「楽しい図書館(8)お茶飲み 気軽に会合」
読売新聞の教育面「教育ルネサンス」で、お茶の水大学と千葉大学図書館が取り上げられています!このブログでも以前取り上げさせて頂いた、茂出木さんと鈴木さんのコメントも掲載されています!
茂出木さんの「図書館も図書の所蔵だけでなく、学生が文章力や発表力をつけられる場所に変わる必要があった」鈴木さんの、「今後は専門科目などに対象を拡大する。足を運ばない学生へのPRが課題」は、いずれも流石的を射たお言葉!
(関連エントリー)
茂出木さん: 和光大学講演会 「ラーニング・コモンズとは何か? -新しい学びの場をつくる-」
鈴木さん: 人に何かを学んでもらうこと。それは、聞いてもらうことではなく、伝えること。(その2) - asahi.com「国会図書館『電子納本義務化を』 中川文科副大臣」
ここで言う「電子納本」は、いわゆる電子書籍の納本ではありません。書籍のデータを納本する、というお話です。仮に納本させたとして、それをどう使うのか、要検討です。?影響、大、大! - 朝日新聞 2月13日 19面(オピニオン)「インタビュー 日本文化のデジタル化」
ほぼ丸々一面、長尾国会図書館長のお話で埋め尽くされています。
朝日新聞が記した冒頭の文章には、「グーグルが仕掛けた世界規模の書籍デジタル化事業に対抗して、日本語文化を守る独自の『デジタル図書館』を主張する」と記載されています。
Googleに一定の評価を与えつつも、国会図書館によるデジタル化の必要性について、言及されています。デジタル化が「読書の可能性を広げる」ことを、訴えています。
<どうでもいい独り言>
最初にも書きましたが、今日はバレンタインデー。
何だかんだ言っても、やっぱり、ちょっと特別な日ですよね。最近では、女の人同士がチョコ交換をしたり、いろんなパターンがアリみたいですね。
ウチの娘も、今日は朝から一生懸命頑張っていました。お父ちゃんにも、もらえるようで、実はかなり楽しみにしています。
古い話になりますが。
私の母校(図書館情報大学)では、バレンタインデーは、結構賑やかでした。
女子学生が男子の倍くらいいましたから、あくまでシャレとしてではありますが、毎年女性陣がみんなして、たくさんヤロー連中にくれていましたね~。生協のおばちゃんまで、くれたりしてました。(笑)
「まあ、一応義理があるからね!」とか言われつつ。毎年、楽しい一日でした。
ヤローの方も、ヤローの方で。
ウケ狙いで、その日に限ってスーツで学校に来たり。「持ち切れないといけない」と言って、コンビニのビニール袋をたくさん持って来たり。
いや~、若いって、すごいな~。(笑)
最近は、職場で「女性陣から、男性陣へ一個ずつね!」というパターンで、毎年1つずつ持って帰るのが、お約束。う~ん、かつての栄光の日々が懐かしい。(笑)
も、申し訳ございません。後輩として、シャレのないチョコを今度は・・・!(w
返信削除ちなみに今年からマジでおっちゃんだらけの職場になった我が相方は、ヨソさまからのチョコが1個も無しになりました。1個でももらえるだけでもいいじゃないですか。ホワイトデー、忘れちゃダメですよ。
前のエントリでの話題になりますが、「かいじゅうたちのいるところ」は浦安市図書館では予約待ち状態です。宝塚市すごいなあ。子に書店で見せたところ、「かいじゅう」というタイトルと静かな印象の表紙に引き気味でした(w アンパンマンでも時に怖がる子だからなあ。ぜひ読んで欲しい絵本ではありますので、時期を見てリベンジを果たしたいと思います。
初めてコメントしますが、
返信削除タイ旅行って!
と今頃驚いております。
20年前のバレンタイン話は大変懐かしく、若いっていいなとあらためて思い返したり。
うちの子は幼稚園の女の子の友達2人からチョコレートをもらいご満悦の様子でした。
さて、西河内さんのお話、目に浮かぶようです。私は図問研でいろいろとお世話になり、お話をうかがう機会も多かったのですが、滋賀に移られてからもご活躍なのですね。
>あすさん、
返信削除>1個でももらえるだけでもいいじゃないですか。
そうですよね!
今年は、全く考えていなかったところから頂いて、すごく感動しました!
ホワイトデーを、忘れないようにしないとな・・・。
>「かいじゅうたちのいるところ」は浦安市図書館では予約待ち状態です。
これは、いい本ですからね~。映画もあって、殺到というところでしょうか。
以前、友人のところへ遊びに行くのに、この本を買って持って行ったことがあります。お譲ちゃんに大いに喜ばれ、そのまま何度も読み聞かせ。(笑)
>ゲんさん、
返信削除おお~、こちらでは初めまして~!お久しぶりですねえ。
>20年前のバレンタイン話は大変懐かしく、若いっていいなとあらためて思い返したり。
スーツを着て、大教室に現れたのは、君やろ!
>さて、西河内さんのお話、目に浮かぶようです。
そうですか、ゲんさんもお世話になっているのですね。
西河内さんは、てっきり荒川の方だと思っていたので、当日プロフィールを見てビックリしました。
こんなところでも、自分の勉強不足がバレバレ。
それにしても、西河内さんのお話は、とっても明快で良かったです!
機会があれば、またお話頂きたいですね~。