2009-11-11

和光大学講演会 「ラーニング・コモンズとは何か? -新しい学びの場をつくる-」

 
これ、昨夜のディナーのうちの一品です。何だか判ります?
昨日の図書館総合展で、お会いした知人方に「今日飲みに行こうよ~」と声をかけて回り、そこで遭遇した食べ物です。


答えを知りたい方は、総合展で井上まで。(笑)

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さて、今日の本題。
まずは、昨日保留にした、7日(土)の講演会から。これは、和光大学附属梅根記念図書・情報館主催公開講演会「ラーニング・コモンズとは何か?-新しい学びの場をつくる-」というものでした。

和光大学附属梅根記念図書・情報館主催公開講演会 「ラーニング・コモンズとは何か?-新しい学びの場をつくる-」
(Googleキャッシュ)

どのみち、日曜から東京へ出かけるつもりでいた私。
その前日に、こんな内容の講演会があるのなら、余分に一泊してでも!・・・と食い付いてしまいました。とりあえず、土曜の朝の新幹線でダッシュ!

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「お茶の水女子大学附属図書館における学習・教育支援の課題と取り組み」
(講師:お茶の水女子大学 茂出木 理子氏)


実は恥ずかしながら、茂出木さんのお話を伺うのは、これが初めてでした。書かれた文章は、あちこちで拝見していましたが。
実際にお話を伺ってみると、予想以上のインパクト!直球です、ええ、直球。決して変化球を投げず、しかもど真ん中というか、インハイいっぱいというかのストレート。前向きで、魅力いっぱいのパワーボールでした。(笑)

印象に残った点を。
  • ラーニング・コモンズとは、箱物だと思ったら大間違い!ブツを作るのではなく、やりたいことがあって、思いがあって、それを具現化するものだ。
  • チャンスは逃すな!チャンスは、滅多にないからチャンス!一生に一度かも。
  • 評価のために仕事をするのではないが、評価が次の仕事への糧になる。
  • キャリア・カフェ(これが特長!)が併設されている。通る人が見ていくことが、学生にも職員にも刺激になり、度胸もつく。
  • ブレイン・ストーミングも大事。リラックスできる環境、メンバーを乗せることに徹する進行役、ポイントを絞った具体的な問題設定、タイプの異なるメンバー構成等などが要件。
  • 職場もラーニング・コモンズだ!「この組織で働くことが、自分にとってもメリット」という気持ちの集合体としての組織。よい学習空間であり、よい職場環境でもあるラーニング・コモンズに。
  • どんなときも、「ノー」と言わない。前向き、前向き。要望は、すべてキャッチ!
お話は、とても面白かったです。ラーニング・コモンズというテーマ設定ではありましたが、きっと何のお話を聞いても面白かったでしょう。例のLiSAちゃんたちのお話でも、絶対面白いはず。

・・・というか、この日のお話を、ラーニング・コモンズの各論として受け止めてしまうようでは、ダメですよね。図書館員が、どのように図書館に向かい合うのか、というお話であったと思います。
その意味においても、本当にいいお話でした。

質疑応答では、例によって手を挙げました。<臆面なし。

Q. 単なる器ではないラーニング・コモンズに込められたメッセージを、どのように学生と図書館員に伝えるのか(あるいは伝えないのか)?

A.職員には、毎日毎日言って聞いてもらっていることで、もう十分に伝わっている。学生には、特段のメッセージとして送っている訳ではないが、「雰囲気」として伝わっている。「ここまでなら、騒いでもいいだろう(コレ以上はダメかな)」といったような、感覚的な線引きが出来ている。

なるほど。
掲示などでなく、空気で伝わっていくのであれば、最上。素晴らしい!

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「学習環境デザインとラーニング・コモンズ ~米国における動向を中心に~」
(講師:丸善株式会社 矢野 正也氏)


早くからラーニング・コモンズに関心を持たれていた講師が、ラーニング・コモンズについて、説明をしてくださいました。数年前、国内では先駆的に、海外視察に行かれたご経験が活かされているようでした。

  • 茂出木さんがおっしゃるように、ラーニング・コモンズは、器の話ではない。背景にあるのは、学びのあり方の変化。グループ学習的なスタイルの浸透はもちろん、資格獲得学習、就職関連情報、ビジネススキル獲得へのニーズ。
  • 学生は、授業が終わったら、どこにいるか?この重要なポイントに気付いているか。アンケートを取ると、飲食できるところ、サークルのスペースなどが上位に来る(図書館、PC教室などは、その次)。
  • はこだて未来大学情報ライブラリーのコンセプトを見よ!オープンスペースの意味合い。
  • 学部教育の新たなパラダイム転換 → 「知識の伝達」から「知識の創出・自主的学習」への移行。
  • Weigle Information Commons Music Videoを見てみよう。必見!(これはオモロイ!)
  • ラーニング・コモンズは、学習環境のデザイン。学生の自己実現の場として、複合的な目的を持った環境のデザインが必要。
ナマで現場を歩いた方ゆえの説得力がありました。それにしても、Weigleビデオは必見です!

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 「和光大学図書・情報館における学習・教育支援の取り組み」
(講師:和光大学図書・情報館 沢里 冬子氏)


和光大学さんでの学習支援の取り組みについて、ポイントを要約してお話がありました。時間の都合もあり、あまりゆっくりと伺えなかったのが残念。

学生さんが、読書習慣を身に付けるために図書館として何ができるか、また図書館を身近に利用してもらうために何をしたら良いか、改めて考え直したとのことでした。
面白かったのは、Let's Read Project。読書や本にまつわる活動を、学生と図書館が一緒に楽しむというコンセプトのもと、学生さんが本棚を作ったり、選書ツアーをしたり。


見えにくいかもしれませんが、多くのPOPなど、学生の手作り品でいっぱい!

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終わった後は、館内見学ツアーと交流会を用意して頂いていました。さすが和光大学さん、この当りも抜かりないですね!

交流会では、講師の茂出木さんとも、初めてご挨拶(質疑応答のときに、マイク越しにお話しましたが)。有名人の大先輩のお目にかかって、ちょっと緊張していましたかね?<してないか。(笑)
本当にパワフルな方で、この数年で急にお茶の水大さんが注目を浴びるようになった理由も、よく判りました。常々思っていることですが、図書館員の情熱以上に図書館を変えていくものなし、です。

また、ネットでは常々お世話になっている法政大の方にも、お目にかかれました。
この方も図情大ご出身で、私とは同窓です。MLはもちろん、個人的にメールでご教示頂いたこともあり、お会いできて本当に嬉しかったです!

(売名行為を兼ねて行っている)質疑応答のときに名乗っていたため、お声をかけて頂くことに繋がりました。皆さんもぜひ、研修会では挙手して質疑応答を!

<ちなみにこの日は、一気に図情大の先輩4人に、初めてお目にかかることができました。同窓というパイプがまた出来たこと、本当に嬉しいことです。
<でももちろん、同窓以前に、多くの図書館関係者とお近づきになれることが嬉しいのです。今後も助け合っていける同業者のネットワークを、もっともっと強化していきたいです。

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<どうでもいい独り言>

東京・横浜6日間の旅も、いよいよ半ばを過ぎました。本当に充実した毎日!
図書館総合展も昨日から始まりましたが、それを書くところまで行きませんでした。このエントリーは、2日目の朝書いているのですが、もう宿を出ないと、2日目の講演に遅れてしまいそうです。

宿は総合展会場から、徒歩20分。海際を歩いて行ける最高のロケーションだと思っていたのですが、今日はあいにくの雨ですね。一駅だけですが、電車にしようかな。

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ところで。
連日通っているネットカフェ。安いようですが、これが意外と高い出費です。
ちなみに昨日は、ブログを書くために、1,480円もかかってしまいました。今日はホテルのPC貸出サービスを
利用しています。一泊1,00円かかるので回避していたのですが、経験的にこっちの方が安いようで。(笑)

これはやっぱり、モバイルノート購入か?・・・と思い始めています。
家族会議に申請して、買ってもらおうかな・・・私の今の第一希望は、
こんなVAIOなんですけれど。ちょっと高いなあ・・・。
東京・横浜6日間お上りさんツアーの後では、いささかお財布も厳しいです。
 

4 件のコメント:

Naoto さんのコメント...

こんにちは。「ネットでは常々お世話になっている法政大の方」>私です。こちらこそお世話さまです。
「この方も図情大ご出身」>図情大ではなく図書館短大別科です。歳が分かりますね…
図情の方に怒られるといけないので念のため。でも私は同窓と思ってますよ。
そして私もお会いできて嬉しかったです!
「茂出木さんのお話を伺うのは、これが初めて」>そうですか~。インパクト強いでしょう。私は茂出木さんに「あんたストーカー?」と言われるほどの茂出木ウオッチャーなのですが、日々進化しているところがまたすごいんです。
「この日のお話を、ラーニング・コモンズの各論として受け止めてしまうようでは、ダメですよね。図書館員が、どのように図書館に向かい合うのか、というお話であったと思います」>そうですね同感です。
そして、ラーニングコモンズというのは、図書館にとっては、今後どのように利用者に向かい合うのかという新たなチャレンジなんですよね。
(ブログに投稿するの初めてなので心配ですがやってみます。えいっ)

茂出木理子 さんのコメント...

こんにちわ。
茂出木理子です。
ここ1週間で、急速に仲良くならされているような気がします。(^^)強引な方はどちかと言うと好みです。

さて、「日々進化しているところがまたすごい」との過分のお言葉をありがとうございます。

だって、土屋先生とか原田先生とか総合展フォーラムとかで怒涛に語りまくる方々と対決せねばならぬのですもん。勝ち負けではなく、(そもそもああいう怒涛のエネルギーに勝てるとは思ってもないけど)
きっちり対決せずに、(図書館情報学)研究者と現場図書館員とに理解は成立しないと思うんです。

井上 昌彦 さんのコメント...

>Naotoさん、

どうも、こんにちは!
こちらへの訪問、非常に嬉しいです!!先日は本当に、ありがとうございました。図情の大先輩に、突然道案内まで押しつけて、申し訳なかったです!

>図情の方に怒られるといけないので念のため。でも私は同窓と思ってますよ。

もちろん、先輩ですよ!
区切って考える方が、おかしいと思います。もう、顎で使っちゃってください。(笑)

>(ブログに投稿するの初めてなので心配ですがやってみます。えいっ)

うまくいっていますね。
このブログは、コメントがしばらく反映されないので、心配になりますね。

それでは、また。
ぜひとも、ときどき覗いてください!

井上 昌彦 さんのコメント...

>茂出木さん、

これまた、こちらでは初めまして!
先日は、ありがとうございました。わざわざ、上京した甲斐がありました。

それにしても。
ストーカーまで付いているほどの大先輩にお越し頂き、恐縮です!

>ここ1週間で、急速に仲良くならされているような気がします。(^^)強引な方はどちかと言うと好みです。

おお、何と!
「ならされている」というところがひっかかりますけれど(笑)、いい方に解釈しておきますね~。
私も直球型ピッチャー、非常に惹かれます!

>だって、土屋先生とか原田先生とか総合展フォーラムとかで怒涛に語りまくる方々と対決せねばならぬのですもん。

なるほど、そうですね!
押し切られたら、負けですよね!
(茂出木さんが押し切られるところを、あんまり想像できていませんが)

原田先生の弾丸トークなんかは、自分に向いてきたら被弾しまくり。

それでは、また。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!