2014-08-19

【ご案内】INFOMATES「超入門!大学図書館とラーニング・コモンズ」(私も登壇)

この数日、ダイトケンの仕事に追われています。
私が支部長を務める兵庫支部が、会報「大学の図書館」8月号の編集担当をしたり、今月の全国大会「利用者支援」分科会を担当開催したりしますので、両方最後の追い込み中なのです。


ダイトケン全国大会は、いよいよ今週末に迫ってきました。
当日参加も可能ですので、ぜひ。特に、東北の皆さま!全国からライブラリアンが集まってきますので、ぜひともこの学びと交流の場にお越しください!


★【ご案内】INFOMATES「超入門!大学図書館とラーニング・コモンズ」


さて皆さん、INFOMATESはご存じでしょうか?主に企業の図書館・情報部門の方々による研究会です。
縁あって、このINFOMATESに先日からちょくちょくお邪魔しています。ワールドカフェJ-GLOBALに関する勉強会などです。

そして今回、そのINFOMATESで貴重な機会を頂きました。「超入門!大学図書館とラーニング・コモンズ」と題して、お話をすることになったのです。
私は、ラーニング・コモンズ(以下、「ラーコモ」)のことを総括してお話するだけの知見を持っている訳ではないのですが、勤務先に大きな施設があるため、白羽の矢が立ったようです。



★当日の内容


当日は、一般論としてラーコモがどういったものなのか、どんな背景やニーズがあって大学図書館界でこういった動きがあるのか、お話ししたいと思います。その上で、本学のラーコモについても、事例紹介をしたいと思っています。

なお、今回主な聞き手として想定していますのは、企業の図書館・情報部門、あるいは他館種で、ラーコモのことをあまりご存じない方々です。今回のタイトルに「超入門」と付けているのも、そうした方々を主な対象に、一からラーコモの話をするためです。
率直に言えば、ある程度お話が見えている大学のライブラリアンが聞いてアレな話かと・・・。

そんな訳で、特に企業の図書館・情報部門の皆さま、あるいは他館種のライブラリアンの皆さま、よろしければ気軽にご参加ください。INFOMATESは気軽に参加できる場ですので、「井上の話を聞きに行っちゃろ」くらいのつもりで。
ちなみに終了後は懇親会もあるようですので、グダグダな結果に終わった私を慰めたい方も大歓迎です。(笑)

なお、「定員20名(先着順)」となっていますので、参加をお考えの方は申し込みサイトにてお早めに手続きをお願いします。


★2014.9.3追記


この件、開催日時・場所が判りにくいとのご指摘がありました。上のリンク「超入門!大学図書館とラーニング・コモンズ」のところから辿れるようにしておいたのですが、判りにくく申し訳ありません。改めて以下に、概要を追記します。

「超入門!大学図書館とラーニング・コモンズ」

【主催】INFOMATES
【開催主旨】こちらからご覧ください。

【日時】2014年9月19日(金)18:30-20:00
【場所】田辺三菱製薬株式会社(大阪市中央区北浜2-6-18)
【参加資格】どなたでも歓迎。大学図書館員でない方は、特に大歓迎!
【定員】20名、先着順。

【参加費】無料。ただし、懇親会は参加者負担。
【お申し込み】申し込みフォームにて。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
先日Web上のニュースで、いわゆる植物状態であった人が回復したところ、動けない間もずっと意識があった、という話を目にしました。


こうしたニュースを見ると、れいこのことを思い出します。
れいこも最後の2週間ほどは、ほとんど反応がない状態でしたが、最後まで私たちの声が届いていたと信じています。体こそ動かせないものの、れいこにはきっと感じることがあったでしょう。

最期のお別れの瞬間、れいこがポロリと流した2粒の涙が、忘れられません。最後の最後に、れいこが私たちへ何かを伝えてくれたのでしょう。

このニュースに、ずいぶんと救われた思いです。最後の2週間、みんなの気持ちがれいこに届いていたのですから。


2014-08-15

2014兵庫県朝の読書交流会に参加&ビブリオバトル優勝

皆さん、お盆休みを満喫されておいででしょうか。
私は妻を置いて、子どもたちと帰省中です。これがまた大変で・・・妻の偉大さを知る日々です。




★2014兵庫県朝の読書交流会


さて先日、神戸で開催された「2014兵庫県朝の読書交流会」に参加してきました。
学校図書館には非常に関わりの深い「朝の読書」ですが、大学図書館にいる私からすれば、ほぼ無縁のものでした。
今回ちょうど私のいる兵庫での開催でしたので、勉強させてもらおうと、全くの門外漢ながら思い切って参加してきました。

(参考)朝の読書には、4つのお約束があるそうです。
  • みんなでやる
  • 毎日やる
  • 好きな本でよい
  • ただ読むだけ
正直なところ、こうしたルールも「見たことはあるかな?」くらいしか、私は認識できていませんでした。参加前に予習しておいて良かった!


討論をお聞きしていて、以下の2点が共通認識であったように思えました。
  • 「朝の読書」の効果は広く認められており、現場では実施するべきものと認識されている。
  • 一方で現場の諸制約があり、実施ができていなかったり、適切なやり方がされていないケースも多々見受けられる。この改善が課題。

この交流会では、「朝の読書が必要なのか」という議論は全くありませんでした。それだけ「朝の読書」が、学校教育の中で一定の評価を得ているのでしょう。
他方、ホームルームの時間が10分しかないために国語の授業でやっていたり、先生が提出物を返却したりしながら実施、などという好ましくない事例も多数報告がありました。もちろん、未実施の学校も一定数あったり、一部には賛成でない先生もいたりするようです。

朝の読書について論じるほどの見識はありませんが、この日の多くの議論を通じて、朝の読書の重要性を感じることはできました。
参加者の多くは学校の先生方で、先生方も悩みながらよりよい教育を目指して頑張っておいでだということも、よく判りました。今後こうした議論に図書館員はもとより、本や教育に関する人たちがもっと幅広く参加していく必要があると思えました。




★ビブリオバトル優勝


午後からの交流会に先立って、午前中にはビブリオバトルが開催されました。実は私、ビブリオバトルは聴衆としてしか参加したことがありませんでしたので、思い切りついでにこちらにも出場してきました。

持っていった本は、ライブラリアンならご存じ、「はなぼん」です。この本に込められた花井さんの情熱や行動力を、学校の先生方たちにお伝えしたいと思い、チョイスしました。


「読書の重要性を知る皆さんだからこそ、一人の人間が本や図書館に情熱を傾け、信念を貫いた物語を楽しんで欲しい」と紹介をしました。
「はなぼん」の魅力が伝わったのか、望外にもこの日のチャンプ本として選ばれました。票を投じてくださった皆さん、ありがとうございました!


当日すぐに花井さんに報告したところ、ずいぶんと喜んでくださいました。私がリスペクトする花井さんの思いを誰かに伝えることができたのであれば、私にとってもとても嬉しいことです。

もう一つ嬉しかったことは、ウチの学生さんが、このビブリオバトルに参加してくれたことです。
彼は今までもビブリオバトルに何度か出場していて、今回誘ってみましたところ、忙しい中を出場してくれました。自分のところの学生さんと一緒にビブリオバトルに出場できるなんて、とても嬉しいことでした!Iさん、ご一緒してくれて、ありがとう!

今回の交流会とビブリオバトルは、とても楽しく魅力的な場でした。お誘いくださったNさんはじめ皆さま、ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

上でも書きましたが、先日からきょーこを連れて、帰省中です。
きょーこは初めて、妻と離れての生活となります。帰省して生活リズムも乱れていますので、大変です。昨夜も1時間近くひどいギャン泣きをして、私は疲労困憊です。(笑)


きょーこは実家で、毎日毎日お腹いっぱいご飯を食べています。食後やおやつには、大好きなバナナを欠かしません。このくしゃくしゃの顔を見てやってください。(笑)

ですが、このくしゃくしゃの顔には、ときどきれいこの面影を感じます。
れいこに似たこの笑顔に、何とも複雑な思いを抱く今日この頃です。


2014-08-11

MIS31で感じたこと、考えたこと

このところ、ネタがあるのに書く方が追い付かない状況です。そろそろ、ネタによっては書くのを諦めざるを得ない状況に・・・。(涙)
これももう2週間前になるのですが、MIS31(第31回 医学情報サービス研究大会)に参加してきました。とても素晴らしい場でしたので、今からでも雑感を記しておこうと思います。




★MISへ初参加


私は仕事上医学情報に接することがないもので、MIS(医学情報サービス研究大会)には、参加したことがありませんでした。
ですが、分野は違えど同じライブラリアンどうし。学ぶこともたくさんあるだろうと思い、今回思い切って初参加した次第です。

この規模の大会で(200名くらい参加)、知人がこんなに少ないことはこの数年なかったことで、違う分野の場に出てきて良かったなあ、と思えました。
参加してみれば、本当にいろいろな学びがありました。日頃接点のない医学系ライブラリアン(病院図書室の方々だとか)の皆さんとも大勢会うことができ、大いに世界が広がった思いです。


★戸惑い?


研究大会が始まって、最初はかなり戸惑いました。
例えば、参加者が誰の方を向いて情報サービスやこの議論を行っているのか、ということが判りませんでした。つまり、患者やその家族のためなのか、医師や看護師のためなのか、ということです。

念のため記しておくと、これは批判でなく、単なる疑問です。
例えば、医師を対象とした院内専門図書館などに対して、「患者やその家族を見ていない!」と批判するものではありません。おそらく、自分たちが誰のためにやっているのか、ということさえ各館で明確になっていれば、一緒の場での議論が成り立つのでしょう。
まあ、こうしたことが判らないくらいアウェイの場に出て行った、ということで。(笑)


そうそう、当日思い付いたことは、その場でツイートしていました。まっさえさんが、ツイートのまとめを作成してくれましたので、そちらをご覧ください。



★考えたこと


日頃全く接点がない世界での情報サービスに関する議論、とても参考になりました。
全体を通して感じたこと、考えたことを、書いておきましょう。

  • 情報サービスで患者や医師を支えよう、と真剣に考えている人たちがいることを再認識。
  • 一方で、患者や家族は文字通り、命をかけて闘っている。仮にもそれをサポートしたいというのなら、ライブラリアンも全身全霊で、というくらいの気持ちは当然必要でもある。
  • 患者やその家族が求めるものは、人によって随分異なるはず。人によっては医学情報ではなく、手を取って励ましてくれたり、一緒に泣いてくれる人を求めているかもしれない。
    (図書館の範疇でないと言えばそうなのだけれど、これを判っているかどうかは、サービスの根幹に関わること)
  • 医学・看護の情報サービスに携わる人たちは、どれくらい患者やその家族と話しているのだろうか?あるいは、自分が介護をしたことがあるのか?家族で病気と闘う一日一日の重さやその意味を、知っておかなければならない。

医学の話、とりわけ小児がん・小児在宅医療の話が続くと、れいこのことを思い出さざるを得ません。私にとっては、こうした話を聞くのもしんどいことです。
ですが、私はれいこと一緒に病気と闘い、れいこを看取ったからこそ、こうした患者的な視点を持っているのかもしれません。

医学というものに対し、図書館は何ができるのか。図書館にとっても、私にとっても、重い話です。

一つ考えたのは、れいこと闘った自分の経験を、こうした医学情報サービスに携わる人たちに伝えてはどうか・・・ということです。
私の場合、情報の収集だけでなく発信にも取り組んできたこと、「れいこ お助け隊」「れいこフレンズ」のように周りの人も一緒になってもらって活動したこと、などが独特かもしれません。

一つの事例に過ぎませんが、こうした話が何か皆さんのヒントになるのであれば、とも思います。患者視点を持つ情報サービス関係者として、何か報告でも考えてみようかな・・・?


愛知での懇親会は、名物・やまちゃん!



★大会運営の素晴らしさ


特筆しておきたいのは、このMIS31の大会運営の素晴らしさです!
私も今までにいろいろな大会に参加してきましたが、もっとも運営が素晴らしい大会の一つでした。母体の研究会等がない中で、いわば有志の手弁当で運営されたこの大会。本当に、最大級の賛辞を送ります。

プログラム等の本体的な部分だけでなく、グッズ販売、活躍するサポーター&ジュニア・サポーター(特にKちゃんのスピーチには感動!)、託児コーナーやお茶コーナーといった工夫の数々。


全員に配布された、MIS31バッグや厚手の冊子類!



グッズを買ったら、レシートにMIS31のロゴが!感動!


そして極めつけは、大会所信「QOL for MIS31(MIS31のためのQuality of Learning: 発表者・モデレーター・聴衆向け発表の場の質向上ガイド」です!
内容自体も素晴らしいのですが、こうしたものを創り上げ、共通のベクトルとしてオープンにするという発想や行動力に脱帽です。ホントに、感銘を受けました!

こうした素晴らしい大会運営は、MISの伝統的なノウハウだけでなく、小嶋委員長はじめ実行委員・サポーターの皆さんのご尽力によるものでしょう。また、出展くださった企業さんのお力もあるでしょう。運営に関わった全ての皆さんに、感謝します!
皆さんのおかげで、MIS31は本当に魅力的な学びと交流の場になったと思います!


この場にお誘いくださった、小嶋実行委員長には、本当に感謝です。
私が今回MISに初参加したのは、小嶋さんに「来るよね、来るよね?」と引っ張られた影響も、多分にあります。

ちなみに小嶋さんとは、私が企画して度々行っている図書館員の交流会@ナゴヤでご一緒したのが、ご縁の始まりです。
私は、自分のミッション+行動指針にもとづいて情報に関わる人と人をつなげる活動をしているつもりですが(交流会もその一つ)、それが直接こうしてカタチになると本当に嬉しいことです。

小嶋さん、皆さん、今回はホントにありがとうございました!素晴らしい大会でした!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

先日の大型台風、皆さんは大丈夫でしたか?兵庫は直撃でしたが、幸いわが家の周辺は大ごとにならずに済みました。


れいこも台風が来ると、子供らしくはしゃいでいたものです。
警報が出ると学校が休みになるので、「警報出て欲しいな〜」とか言っていました(学校は嫌いじゃなかったのに、子どもはこうですよね)。

こうした日常のちょっとしたことが、れいこと過ごした時間を思い出させます。
れいことの日々が、宝物のような毎日だったことを感じます。

2014-08-06

NIIさんの大学図書館職員短期研修で講師をします!

今日は参加のお誘いでもなく、ホントにアピールだけなのですが。
宣伝しようか迷っていたところ、公式Webサイトに出たら、すぐ見つかってソーシャルメディアに載ってしまったので、結局自分で宣伝することにしました。(笑)




★NIIさんの大学図書館職員短期研修で講師


大学図書館の方なら、この研修のことをご存じでしょう。公式サイトには、以下の目的が掲げられています。

大学図書館等の活動を活性化するため、大学図書館等の職員が、今後の図書館の企画・活動を担う要員となる上で必要な、図書館業務の基礎知識・最新知識を修得する。


原則として35歳以下の若手42名を対象に、今年は4日間かけて、東京と京都でそれぞれ開催されるそうです。
かのNIIさんの教育研修事業ですから非常によく知られ充実した研修ですし、そもそも私も若かった頃に受講しました。
(ちなみに、ちょうど先日受講した大学図書館職員【長期】研修とは別物ですので、念のため)

・・・で!
なぜかその素晴らしい研修の講師に、私がお招き頂きました!

私が受け持つのは、「大学図書館職員のスキルアップ法(仮)」というクラスです。東京・京都両会場を持たせてくださるとのことですので、日本中から集まる82名もの若手にお話をする機会を頂くことになります。

まさに過分のお話なのですが、私自身のミッションとその行動指針に照らせば、これはまさに千載一遇の機会です。自分自身が思い、考えていることを若手にじっくりと伝えられる機会を頂けるのですから、本当に嬉しいことですよね!

スケジュールを見れば、魅力的な講義や講師がズラリと並んでいます。他の講師のようにはやれないと思いますが、私なりに自分が取り組んできたことやその思いをお伝えできれば、と思います。


できれば受講生の皆さんとも交流したいものですが・・・前後のプログラムもビッシリですし、難しそうですね。受講される皆さま、もしよかったらせめて、お話の前後にぜひ名刺交換させてくださいね〜。
皆さま、ご同僚さんが参加されるときは、「井上がみんなと名刺交換したがってたで〜」とお伝えください!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

このところ、きょーこのバースデーで、いささか浮かれ気分だった井上家。
お祭り気分が終わると、またいろいろとれいこのことを思い出すようになりました。



今もなお、れいこのことを考えない日は、ただの一日だってありません。これからも、私が生きている限り、ずっとそうでしょう。
れいこときょーこが、二人で手をつなぐことがないのかと思うと、胸がギュッと痛みます。

きょーこにデレデレする日々ですが、れいこのことも世界で一番大好きです。
今までも、これからも。ずっと、ずっと。

2014-08-05

(受講報告)
大学図書館職員長期研修@つくば(最終回)

6月末から7月上旬にかけて行ってきた、つくばでの大学図書館職員長期研修。そのレポートも11回目にして、ようやく今回最終回です。
もうずいぶん経ってしまったので、完全にタイミングを逸しているのですが・・・。(汗)


この長期研修については、今までのレポートも、併せてご覧ください(予告初日2〜3日目4日目5日目週末編6日目7日目8日目9日目)。


★筑波大学図書館見学


前回記したように、本来最終日であったはずの金曜日が、スッポリと空いてしまいました。台風もたいしたことはなく、朝方には雨も止んでしまいました。

そこで筑波大学の皆さんにお願いして、当日は有志で筑波大学附属図書館(中央図書館)に見学に行きました。

受講生で勝手に見学をするツアーで考えていたのですが、受講生を誘ったところほぼ半数が参加してくれたため、結局筑波大学の皆さんが見学ツアーを開催してくださることになりました。


筑波大学図書館に行ったのは、それこそ20年以上ぶりでした。見学ツアーをセッティングくださったFさん、ご対応くださった皆さま、ありがとうございました!


★来年度以降の受講される皆さんへ


もしかしたら、来年度以降に受講される方が、たまたまこのブログをご覧になるかもしれませんね。今までの回で、その都度気づいたことは記してきましたので、多少は参考になるのではないでしょうか。

終わってみれば、やはり積極的な姿勢で参加することが何より大切だと思います。
黙って座っていてもやり過ごすことはできますが(笑)、せっかくの学びと交流の機会です。ぜひ、自分から学び、仲間をつくる姿勢で参加してはどうでしょうか。

かく言う私も、いくつかの目標をつくっていました。
  • 受講生全員と知り合いになる。全員に、覚えてもらう。
  • 最初の質疑応答で、一番に挙手する。期間中、受講生で一番質問をする。
  • 受講時間以外をフル活用する。前夜祭もするし、飲みにも行く。見学ツアーも開催する。
  • 同期生のMLなど、今後もパイプを活用する手段をつくる。
ひとまずは、目標達成というところでしょうか。


控え目な方が多く集まる年は、あまり交流がないこともあるようです。ある方からお聞きした話ですが、毎日受講後はサッと解散、見学ツアーなど一度もイベントをやったことがない、といった感じだったそうで。

誰か大声で音頭を取る人が、一人いると違うのですけれどね。
私は毎日講義が終わったら、周りの人たちを飲みに誘っていました。後半は、「今日ご飯に行ける人、18時半にホテルのロビーで!」とマイクで呼びかけていました(その成果が、飲み会14連チャン)。

実質最後の夜となった木曜には、筑波大学のご担当さんをお招きしての食事会も開催しました。これにはほぼ全員(!)が参加くださって、この長期研修への満足度の高さ、ご担当さんはじめ筑波大学の皆さんへの感謝の気持ちが、よく伺えました。
こういうカタチならみんなも参加しやすいと思いますし、私的には来年度の方々にぜひおススメしたいです(筑波大学さんのご迷惑にならないよう、十分に調整することも大切かと)。

この毎晩の飲み会や週末の見学ツアー、最終日の筑波大学附属図書館見学などを通じて、大勢の交流が深まったのではないかと自負しています。




かねがね聞いていたとおり、筑波大学での長期研修は本当に素晴らしい機会でした。
私たちの年代になると、なかなかこうしたまとまった勉強の時間を確保することは難しく、しっかりと体系的に学ぶことができる機会は貴重です。

直接的な知識・スキルはもとより、ここで2週間一緒に過ごした仲間ができる、ということの意味も大きいでしょう。気心のしれた仲間が日本中にできることは、お互いにとって本当に後々の財産になると思います。


★感謝


この研修では筑波大学の皆さんに、本当にお世話になりました。皆さんには、事前連絡から終了後の見学対応まで、本当に行き届いたお心遣いを頂きました。ただただ、感謝あるのみです。

特にご担当のお二人には、本当にお世話になりました。これだけ充実した研修だったのは、お二人のおかげに他なりません。この感謝の気持ちは、受講生全員に共通する気持ちだと思います。本当に、ありがとうございました!

そして受講生の皆さん、2週間どうもありがとうございました!
期間中は毎日飲み会に誘ったり、マイクを持っては連日あれこれと勧誘したり、出過ぎたことで失礼しました。

ですがいろいろな講義、演習、飲み会などを通じて、皆さんとお近づきになれたことは、本当に嬉しいことでした。メーリングリストもできましたし、ぜひこれからもよろしくお願いします。私がお役に立てることでしたら、いつでもご連絡くださいね〜!

それから、2週間もの間、快く研修に送り出してくださった職場の皆さん、ありがとうございました!ここで学んだことを、これからの業務に活かしたいと思います。

大勢の方々に、お世話になりました。皆さん、本当にありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

前回書きましたように、先日はきょーこの1歳の誕生日でした。 この数日、私たちはずいぶんと明るい気持ちで過ごすことができました。


きょーこの成長を喜び、きょーこのことを考えるほどに、れいこのことも思い出します。
れいこと重ねた日々、交わした言葉の大きさやその意味が、以前に増して感じられるようになりました。

どんなに平凡でも、家族が揃って元気に過ごせる毎日が、どれほど大切なものか。
れいこときょーこが、私たちに教えてくれています。

2014-08-04

内野安彦先生の出版記念講演会@大阪に行ってきました

だいぶ遅れてしまいましたが、10日ほど前に参加した内野安彦先生の出版記念講演@大阪が素晴らしかったので、今回はそのレポートです。




★講演「『図書館長の試み』で伝えたかったこと」(内野安彦先生)


このブログをご覧くださっている方々の多くは、5月に刊行された「図書館長の試み」という本を、ご存じでしょう。


この日の講師は、この本を書かれた内野安彦先生でした。
私は先生のお話に先立って、この「図書館長の試み」に目を通していました。初めてこの本を手に取って開いたページに、「フロアを歩いて、利用者にどんどん声をかけよう」といったお話が書いてありました。

「ええこと、書いてあるわいな〜」と思ってそのまま手にしたのですが、その著者に数ヶ月後にお目にかかって、こうしてお話を聞こうとは。(笑)

先生のお話は、専門的なスキルを論じたものではありません。チームマネジメント論、あるいはリーダーシップ論と言ったものです。
誤解を恐れずに言えば、この本には特別なことは何も書かれていません。ただただ当たり前の話が書かれているだけです。
本書を読めば、その当たり前の感覚の大切さや、それこそがチームマネジメントの核心なのだとが判ります。その感覚を大切にし続けたことが内野先生の強みであり、先生を先生たらしめているのでしょう。


★印象的だったこと


以下、講演で印象的だった言葉をいくつか紹介します。
  • 公共図書館、ならしてみると経費の70%ほどが人件費。人の占める比率がかくも高い仕事。それなら、人に投資しないと。
  • 部下が泣いているんなら、何とかしなくちゃ館長じゃないでしょ!館長は、優れた司書になれなくてもいい。部下を守れる管理者になって欲しい。
  • 図書館は、人で決まる。そして、人をつくるのは、管理者。
  • 図書館長の資質とは、矜持だ。
  • 正規職員と非正規職員の壁をなくしたい。
  • 図書館員なら、最低限自館の図書館に関する本や雑誌くらいは読むべき。「読む方がいい」ではない。できることなら、研究会に入ることも望ましい。
  • (図書館を異動で出た人へのメッセージ)どこの部署に行っても、「図書館は使える」って言えばいいんですよ!
  • (最後に「図書館サービスとは?」と聞かれ、)楽しんでやることだ!

こうしたお話を伺い、先生のお気持ちに接するうちに、ごく当たり前の感覚こそ、チーム運営には何よりも大事なのだと思わされました。内野先生も触れられていたように、公務員という特殊な世界の中で当たり前の感覚を貫き通すことは、存外に難しいことなのでしょう(まして館長ともなれば、なおさら)。

内野先生の口ぶりはずっと穏やかで落ち着いたものでしたが、胸中の熱い思いは、しっかりと私たちに伝わりました。内野先生、貴重なお話をありがとうございました!

この本をご覧になっていない皆さま、よろしければぜひ手に取ってみてください。先生のお気持ちの伝わる、素晴らしい1冊ですよ〜(私は図書館で借りて読んだのですが、この講演後に再読したくなり、わざわざ買い直しました)。

なお、当日の私のツイートは、こちらからご覧になれます。よろしければ、併せてご覧ください。



★あわせて感謝


この出版記念講演会は、「自由なるライブラリーフィールド」のセミナーとして開催されました。関西では知られるこの勉強会も、1年ぶりの開催でした。

「自由なるライブラリーフィールド」については、今までもこのブログで何度も参加レポートをしていますが、いつもとても勉強になります。
今回も大盛況で、素晴らしい会でした。いつも貴重な機会を提供くださるO大学のN村さん、E社のH田さん、ありがとうございました!


また、今回「図書館長の試み」を刊行くださったのは、樹村房(じゅそんぼう)さんです。
樹村房さんの公式サイトに表示されている書籍ジャンルのうち、一番上にあるのは「図書館」です。そこからも判るように、図書館に関する多くの図書を刊行くださっています。
先日このブログでご案内したダイトケン全国大会@山形でも、樹村房さんには協賛くださるなど、多くのご支援も頂いています。
(ちなみに私、樹村房さんが先日刊行された「図書館の現場力を育てる」を読んでの感想的なものを、某誌に掲載頂く予定です)

この講演会にも、大塚社長がわざわざご挨拶にお越しくださったり、本の即売会を開催してくださったりしました(私は話し込んでいるうちに買いそびれ、結局別に発注することになってしまいましたが・・・)。

樹村房さん、大切なパートナーとしていつも図書館界を支えてくださり、ありがとうございます!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今日は、嬉しいニュースがあります!

8月2日で、きょーこは1歳になりました!
この小さないのちが1年間元気に育ってくれたことを、本当に、本当に嬉しく思います。


お母さん特製ケーキの前で、「いっさ〜い!」



お父さんが乾杯するプレモルを欲しがるきょーこ(あげんぞ)


れいこが星になってから、毎日が苦痛でしかなかった私たちにとって、きょーこの誕生がどれほどに救いになったことか。
(もちろんお兄ちゃんも私たちの支えになってくれているのですが、高校生ともなれば、もう親の手を離れてしまっていますので・・・)

来年も、再来年も、それから先も。
ずっとずっと、祝っちゃるけんな。
ほやけん、きょーこ。これからも元気に育ってな!

お父さんお母さん、そしてれいこ姉ちゃんも、それだけを願ってるで〜!