2011-02-27

【参加者募集!】 Code4Lib JAPANワークショップ、京阪神にて初開催!
ダイトケン関西3支部合同例会 「めざせ!図書館発、USTREAM中継!」

こんな大事なエントリーのときですら、雑談から始まるこのブログ。
先日行われた、2分の1成人式で、娘がこんなものを作って帰ってきました。


う~ん、感涙・・・。
お父ちゃんは、最近涙腺が弱くなってきたかもしれんよ・・・。


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さて、今日の本題。


大学図書館問題研究会 関西3支部新春合同例会
(兼 第5回Code4Lib JAPAN Workshop)


「めざせ!図書館発、USTREAM中継!」

~基礎から、集客ノウハウまで~


京阪神エリア初!
Code4Lib JAPANワークショップ開催!

大学図書館問題研究会(略称・ダイトケン)恒例の新春合同例会として、「めざせ!図書館発、USTREAM中継!」を、以下の要領で開催します。
どなたでもご参加頂けますので、ぜひお申込みください。

【主催】 大学図書館問題研究会 兵庫支部 (京都支部、大阪支部)
【協力】 Code4Lib JAPAN
【日時】 2011年3月19日(土) 11:00-18:00(終了時間調整中)
【会場】 関西学院大学大阪梅田キャンパス

ちなみに私、主催支部・兵庫で「Code4Lib JAPAN誘致実行委員長」です(勝手に名乗っているだけなのですが)。顔なじみの皆さま、「井上がやることなら、付き合っちゃろか」と思われたら、ぜひ!


○ワークショップ内容

図書館や自分の所属する勉強会などで、講演やちょっとした研修をネット配信できたら・・・そう思うことは、ありませんか?

今、もっとも手軽にチャレンジできるネット中継に、USTREAMがあります。今回の新春合同例会は、そのUSTREAMについて、ワークショップ形式で学んでみたいと思います。

  1. まずはUSTREAMの基本操作を学ぶ
  2. その上で、USTREAM中継を盛り上げるためのスキルを学ぶ


ワークショップは、講師の指導を受けつつ、他の受講者と教えあいながら、体験を重ねてスキルアップしますので、USTREAMをまったく知らない方でも、一から学ぶことができます。

今回の特長は、単なる中継技術にとどまらず、Twitterと連携するなど、どのようにUSTREAM中継を盛り上げ、いかに図書館のプレゼンスを高めるか、といったノウハウを学ぶことにあります。
 そのため、USTREAMをまったく知らない方はもとより、USTREAM中継をすでに行っている人にも、ぜひともご参加頂きたいと考えています。


なお今回は、現在図書館の世界で最も注目を集めている、Code4Lib JAPANの協力を得て、第5回Code4Lib JAPANワークショップを兼ねて開催します(ダイトケン兵庫支部は、Code4Lib JAPANのスポンサーです)。
Code4Lib JAPANワークショップは、京阪神では初開催、この機会にぜひともご参加ください!

なお、今回はCode4Lib JAPANと協議の上、参加者全員をしっかりとサポートするため、先着30名限定(先着順)での受付としました。
参加をご希望の方は、今すぐ!お申込みください!


○PC・ネット環境
  • 当日は1人1台のPCを使用するワークショップ形式となります。
    原則として、各自でPC(*)を持参してください(持参頂いた場合、参加費を500円ディスカウントします)。
    *持参頂くPCについて、OS等は不問ですが、動画利用のための一般的なスペックを備えたものをお持ちください。

  • PCを持参できない方には、貸出を行います(先着20名限定)。
    ノートPC(Windows) VersaPro J VJ22G/X-A タイプVX (i3-350M 2.26GHz) ; Windows7 Professional
    ノートPC(Mac) MacBook (2.4GHz); Windows7 Home Edition


  • 複数PCによる同時接続可能なemobile、WiMAX等のWi-Fi対応機器(Pocket WiFiなど)を持参し、提供いただける方はご協力ください。


○講師

Code4Lib JAPANより、以下のお二人を講師としてお招きします。
 岡本 真氏 (アカデミック・リソース・ガイド株式会社)
 林 賢紀氏 (農林水産研究情報総合センター)


○参加費
  • 会員2,000円、非会員2,500円
  • 下記のいずれか/両方に該当する場合、500円ディスカウントします。
    • 非正規職員の方 (いわゆる専任でない方、期限付き雇用、嘱託、アルバイト、派遣、契約社員等)
    • ノートPCを持参される方(電源アダプターも、お持ちください)
  • Code4Lib JAPANのサポーター/スポンサーによる参加費割引は、適用できません(この参加費が、すでにスポンサー価格を適用しているため)。
  • 昼食を取りながらのプログラムが予定されているため、全員にお弁当を用意します(参加費と別に1,050円、お茶付き)。会場は、飲食物持ち込み禁止となっていますので、こちらでご注文ください。
  • 参加費・昼食代は、当日受付にてお支払いください。

○ご参考: Code4Lib JAPANの過去のワークショップ参加費は、一人1~2万円程度となっています。今回、ダイトケン兵庫支部がスポンサーになることで、破格の参加費でご参加頂けます(内容は、今までのワークショップに、勝るとも劣りません)。


○お申込み・キャンセル方法
  • お申し込みは、申込みフォームからお願いします。3月15日(火)まで受け付けます(先着30名限定)
  • 参加者名簿を作成し、当日の参加者に配布します。掲載を希望されない場合は、その旨を申し込み画面「メッセージ」入力欄に記載してください。
  • キャンセルの際は、お問い合わせページより、お知らせください。
    なお、3月16日(水)以降のキャンセルは、参加費・懇親会費をお支払い頂く場合がありますので、ご了承ください。

この機に、ダイトケンの兵庫、京都、大阪支部のいずれかに入会された場合、今回の参加費が無料となります。  (昼食代は有料)


○ハッシュタグ

Twitterアカウントをお持ちの方は、ぜひこのワークショップについて、ご周知をお願いします。
当日参加された方は、どんどんTwitterでレポートして頂いて結構です。
なお、ハッシュタグは、 #dtkkansai と #c4ljp をご利用ください!


○懇親会

ワークショップ終了後は、懇親会があります。
申込みフォームに、懇親会参加の可否を選択できるようになっていますので、奮ってご参加ください。 もちろん、講師にも参加頂く予定ですので、お楽しみに!

・・・というワケで、Code4Lib JAPAN協力による、ダイトケン関西3支部合同例会 「めざせ!図書館発、USTREAM中継!~基礎から、集客ノウハウまで~」のご案内でした。
年度末のお忙しい時期とは思いますが、皆さま、ぜひご参加ください!

申込みフォームは、こちら。


 
<●勉強会情報>

私は参加できないのですが、お世話になっている方からの依頼で、せっせと周知。(笑)

(再掲)第16回 図書館利用教育実践セミナー(in 京都)「情報リテラシー教育の実践~すべての図書館で利用教育を」

【日時】 3月12日(土)9:30~13:00
【場所】 キャンパスプラザ京都(京都駅前)第1講義室
【プログラム等】
◆基調報告
「英国における情報リテラシー教育をめぐる最近の動向(仮題)」
講師: 野末 俊比古 氏
(JLA図書館利用教育委員会委員長/青山学院大学)

◆動向紹介 「アクセシビリティを考慮した図書館利用教育ウェブサイトの作成―JIS X8341-3改訂の動向」
講師: 福田 博同 氏(同委員/跡見学園女子大学)

◆実践報告
1.大阪府立中央図書館における図書館利用教育
講師 : 藤田 章子 氏(大阪府立中央図書館協力振興課)

2.教員との協働によるライティング指導の試み―大阪大学附属図書館の事例
講師 : 赤井 規晃 氏(大阪大学附属図書館利用支援課)

3.問いをつくるスパイラル―考えることから探究学習をはじめよう!
講師 : 天野 由貴 氏(同委員/椙山女学園高・中図書館)

【参加費】 JLA個人会員500円/JLA個人会員以外1,000円
【事前申込み】 下記の申込書に記入し、3月7日(月)までに、cue●jla.or.jp宛てに電子メールにて(「●」を「@」に置き換えてください)。


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《図書館利用教育実践セミナー》 参加申込書 3月12日(土)
■申込日:   月   日
■氏名(氏名ヨミ):
■JLA個人会員/JLA個人会員以外(会員の場合は会員番号:        )
■所属:
■住所:
■電話番号:
■電子メール:

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毎年恒例となっているこのセミナー、今年も充実のコンテンツです。図書館利用教育委員をなさっている京都のAさんからも、強いお薦めを頂いています。
<「宣伝してね!」というメッセージも。(笑)
残念ながら、私はこの日出勤のため、出られないのですが・・・。(涙)

ついでに言うと。
ここ数年、恒例となったこの図書館利用教育実践セミナー後に、私がトサケンオフ会を企画していました。
大盛況だった昨年は、23名の方々に参加頂き、ランチ会→恵文社ツアー→飲み会という豪華三本立て企画。
(詳しくは、過去エントリー「(ご報告)大盛況!2日連続企画!(その2:トサケンオフ会 in 京都編) 」をご覧ください)

今年はセミナーに欠席ですから、さすがに企画できそうにありませんが・・・。



<●どうでもいい独り言(最後も雑談)>

この何ヶ月間か、ずっと自分の中で大きな課題だった、Code4Lib JAPAN京阪神誘致が、ようやく実現することになりました。

諸般の事情と私の怠慢により、ズルズルと長引いてしまいましたが、ここまで助けてくださった、ダイトケン兵庫支部、D-ヒョーゴの皆さんに感謝します。
ダイトケン京都・大阪両支部からは、いろいろな形でご支援を頂きました。また、数名の有志の方にも、貴重なご意見を頂きながら、進めてくることができました。

そして、Code4Lib JAPAN事務局の林さん、藤田さん、そしてとりわけARG岡本さんには、最初の提案から実現まで、ずっとお世話になりました。この場を借りて、お礼を申し上げます。
本当に皆さん、ありがとうございます!このご恩は、盛会にすることで、お返しします!

・・・って、これじゃあ、「どうでもいい独り言」じゃないですね!(笑)
次はきちんと、どうでもいいネタを書くようにします。
押忍!

2011-02-20

【参加報告】私立短期大学図書館協議会 (&全国研修委員拝命)

今日も雑談から始まる、このブログ。

先日、娘の小学校で、2分の1成人式がありました。
わが子も、もう10歳になるんだなあ・・・と思うと、多少ホロリとしないでもありません。


一人一人賞状をもらった後、どんな大人になりたいか、グループ発表しました。
他の子どもたちの写真を勝手にアップするのもどうかと思うと、こんな写真しか。(笑)

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さて、今日の本題。

<●【参加報告】私立短期大学図書館協議会 (臨時総会)」>

私の職場も加入している、私立短期大学図書館協議会という団体があります。加盟館ではよく、「短大図協」(たんだいときょう)だとか「私短図協」(したんときょう)などと、略して呼びます。

18日に、この短大図協の臨時総会がありましたので、ごく簡単にご紹介します。
さすがに、今回は詳しいことを書きにくいのですが、こうした活動もある、という紹介程度に。


○理念と目的

このブログを書くにあたって、短大図協のWebサイトを探したところ、きちんと理念と目的が記載されていました。
<初めて、読んだけど。

本会は、私立短期大学図書館相互の連絡および研究にあたり、図書館の発展向上を図ることによって私立短期大学の使命達成に寄与することを目的とする。

・・・ということですね〜。(知らなかったけど)


○この日の検討内容

詳しいことは、書けませんが・・・。
この日は、今後の短大図協のあり方にからめ、規程に関する討論を行いました。背景になっているのは、短大をめぐる状況の変化です。
  • 18才人口の減少
  • →短大そのものの減少
    4年生大学への移行、短大の閉校などにより、ピーク時(1997年)の504校から369校へ。
  • →短大図協加盟館の減少
    短大そのものの減少に比例して、ピーク時の338校から177校へ。10年あまりで、半数に!
  • →マンパワー、収入の減少
    当然、やれることも減ってくることに・・・。

こうした背景を受け、身の丈にあった活動を、相互に協力する形でやっていこうと。組織の活動形態を、実情にあったものにして、活きた活動にしていこう、という前向きなものです。

規程改正などもありましたので、非常に大変な調整があったかと思います。会長校のO大学短期大学部のS田さんはじめ、皆さんのお力で、この日の議論にまで辿り着きました。
S田さん、役員の皆さん、ありがとうございました!


○全国研修委員に就任

あわせてこの臨時総会で、私も全国研修委員に就任することになりました。
これは、2012年夏に関西で開催される全国研修会を企画する委員で、近畿地区から選出された5名の「精鋭」です。

先の話ではありますが、やる以上は充実した研修会にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。まだ打ち合わせもしていませんが、自分としては、以下のようなスタンスでやりたいなあ、と。
  • 参加型
  • 図書館員の繋がり強化
  • 外部の方の参加可能

ちなみに。
今回わが館は、訳あって委員就任パス権を持っていたのですが。あえて、それを行使せず打診を引き受けました。

そのことを、きちんと総会の場でO大学さん(S田さん)からご紹介頂き、わが館としても非常に顔が立ちました。これはきちんと、館長や上司に報告しておきませんとね!
O大学さん、S田さんのお心遣いには、深く感謝するところです。ありがとうございました!


○これからの短大図協

正直なところ、短大は一定の役割を終えた感は拭えず、これから劇的に状況が改善されることは、まずないでしょう。

そのような中で、(上の内容とも重複しますが、)今後の短大図協は、身の丈にあった活動を図らないといけないと思います。横の繋がりを強め、やれる範囲で、地道な活動を心がけていく必要がありそうです。
私たちが企画する全国研修会が、何かのヒントにでもなればいいな、と思っています。


○会長校さんの図書館の見学

帰りは、お世話になったO大学さんへの感謝の気持ちで、撤収のお手伝い。
そのご褒美か、撤収後に会長校O大学図書館を見学させてもらうことができました。丁寧に説明までして頂いて、大いに勉強になりました。


小さいながらも、手をかけたサービスが伺える、温かみのある図書館でした。
勝手にブログに掲載するのもアレですので、詳細は控えます。入口の写真だけ、イメージで。


で、見学後は、もちろん懇親会にも行きました。
体調が悪い中でしたが、ここはやっぱりご一緒しませんとね!ビールを飲みながらの懇親会、大いに盛り上がりました!

・・・ということで、短大図協の報告でした。



<●勉強会情報>


第16回 図書館利用教育実践セミナー(in 京都)「情報リテラシー教育の実践~すべての図書館で利用教育を」

【日時】 3月12日(土)9:30~13:00
【場所】 キャンパスプラザ京都(京都駅前)第1講義室

【プログラム等】  
◆基調報告  「英国における情報リテラシー教育をめぐる最近の動向(仮題)」
講師 : 野末 俊比古 氏(JLA図書館利用教育委員会委員長/青山学院大学)

◆動向紹介  「アクセシビリティを考慮した図書館利用教育ウェブサイトの作成―JIS X8341-3改訂の動向」
講師 : 福田 博同 氏(同委員/跡見学園女子大学)

◆実践報告
1.大阪府立中央図書館における図書館利用教育
講師 : 藤田 章子 氏(大阪府立中央図書館協力振興課)
2.教員との協働によるライティング指導の試み―大阪大学附属図書館の事例
講師 : 赤井 規晃 氏(大阪大学附属図書館利用支援課)
3.問いをつくるスパイラル―考えることから探究学習をはじめよう!
講師 : 天野 由貴 氏(同委員/椙山女学園高・中図書館)

【参加費】 JLA個人会員500円/JLA個人会員以外1,000円

【事前申込み】
下記の申込書に記入し、3月7日(月)までに、cue●jla.or.jp宛てに電子メールにて(「●」を「@」に置き換えてください)。

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《図書館利用教育実践セミナー》 参加申込書  3月12日(土)
■申込日:   月   日
■氏名(氏名ヨミ):
■JLA個人会員/JLA個人会員以外(会員の場合は会員番号:        )
■所属:
■住所:
■電話番号:
■電子メール:
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毎年恒例となっているこのセミナー、今年も充実のコンテンツです。図書館利用教育委員をなさっている京都のAさんからも、強いお薦めを頂いています。
<「宣伝してね!」というメッセージも。(笑)
残念ながら、私はこの日出勤のため、出られないのですが・・・。(涙)

ついでに言うと。
ここ数年、恒例となったこの図書館利用教育実践セミナー後に、私がトサケンオフ会を企画していました。
大盛況だった昨年は、23名の方々に参加頂き、ランチ会→恵文社ツアー→飲み会という豪華三本立て企画。
詳しくは、過去エントリー「(ご報告)大盛況!2日連続企画!(その2:トサケンオフ会 in 京都編) 」をご覧ください。
今年はさすがに企画できそうにありませんが・・・。無念。

お時間が取れる方は、ぜひご参加ください。




 <●どうでもいい独り言(最後も雑談)>

「どうでもいい」話ではないのですが。
今日(19日)から明日にかけて、日本図書館研究会の研究大会が開催されています。

上でご紹介した短大図協に続き、この日も多くの出会いがありました。及ばずながら、私も知人同士を紹介したり。

人と人との繋がり、狭い図書館界では、本当に大事なものだと感じています。今日の出会いが、自分にとって、大きなものになるのではないか・・・と思うと、本当に嬉しく感じられます。

明日(20日)も、当日参加を受け付けるそうです。事前登録されていない方も、よろしければぜひ!

それでは、押忍!

2011-02-17

(空手ネタ)第10回記念J-1大会、終了!ようすけ、念願の初優勝!

今日は、空手ネタです。
それでも、やっぱり雑談から。

バレンタインデーに、娘はチョコレートづくりに挑戦。意外と上手。


・・・で、自分も、お父さんやお兄ちゃんと、同じだけ食べていました。


この娘のお父ちゃんは、愛娘からチョコをもらって、かなり喜んでいたという噂です。(笑)

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さて、今日の本題。

<●第10回記念J-1大会、終了!>

2月13日(日)宝塚市立武道館にて、第10回記念J-1空手・格闘技オープン選手権大会が開催されました。

J-1は、わが拳真館主催の大会で、今回は記念すべき第10回。今年も多くの他流派を迎え、記念大会にふさわしい、例年以上の熱戦が繰り広げられました。


写真は、開会式です。記念大会らしく、大勢の先生方、各流派の師範方が集まってくださいました。



選手宣誓は、中学男子の部・かい君(拳真館)。堂々とした選手宣誓でした。この後の試合では、決勝戦こそ僅差で敗れたものの、準優勝に輝きました!



永野支部長によるルール説明に、子どもたちも真剣に聞き入っています。支部長は全学年の決勝戦を含め、多くの試合を主審として見届けてくれました。



女の子も、頑張っています。
手前味噌ながら、赤いヘッドギアは、れーこ選手。各学年、女子選手も頑張りました。
むねのり、かつじと共に、この日で3週連続の大会出場です!



午後の試合に先立ち、恒例、館長の試し割が披露され、会場からは驚愕の声が上がりました。
この日も、板、垂木、瓦、煉瓦、バットなど、次々に木っ端微塵にしてされました。写真のように、片側しか固定していない垂木を折るのは、見た目以上に非常に難しい技です(少なくとも、私では不可能…)。



最もハイレベルだった、中学男子の部 決勝戦です。赤のヘッドギアが、かい君。華麗なハイキックを放ったところです。
僅差の判定で優勝を逃したものの、次回に期待を抱かせる試合でした。これからは私も、組手の相手をしても気を抜けませんね〜。強くなったなあ、かい君!



表彰式。4年生男子の部で優勝した、ようすけ選手です。
今まで活躍が光りながらも、なかなか手が届かなかった大きなトロフィー。決勝の相手は、強豪選手でしたが、見事な上段蹴りで、試合をものにしました。
お兄ちゃんのりゅうのすけも、6年の部で準優勝。兄弟で、毎日稽古に通っている成果が出たね!



入賞者全員での記念撮影です。拳真館に限らず、子供たちはみんな、いい笑顔!



こちらは、拳真館の選手たち。
入賞者だけではなく、参加した選手全員に胸を張って欲しいです。一生懸命頑張った子供たち、全員を褒めてあげたい!



今日の拳真館の主役たちのうち、4人で記念撮影です(こっそり一人、混じっていますが)。
上の写真のすぐ後に入賞者で集まって撮ろうとしたのですが、他の子どもたちはもうどこかへ走り去っていました。(笑)


○私的なベストバウト

この日は2コートで試合をしていたこともあり、私も審判やボード係などで、全体を見ることができませんでした。見られた範囲は限られていますが、最も印象に残った試合を挙げましょう。

まずはやはり、今日最高の殊勲・ようすけの決勝戦です。
他の大会でも何度も優勝するなど、よく知られた他流派のKくん相手に、真っ向勝負でした。上段蹴りが決まったときには、歓声が起きました!

そして、かい君の決勝戦。
こちらも気合い十分の試合でしたね。鮮やかな上段前蹴りに、会場が湧きました。本戦では、あと数秒のところで判定で敗れることになりましたが、この大会の最終戦は、最高に盛り上がりました。

そして最後に、もう一試合。
決勝戦ではありませんが、あつみvsけんたの3位決定戦を、挙げておきましょう。手の内を知りあった2人の対決、お互いに必死で闘いました。
最後は先輩の意地で、あつみが延長戦を制しましたが、むしろ気迫では、敗れたけんたが勝っているほどでした。応援していた、けんたママの目にも、熱いものが・・・(あ、書いちゃった)。
今までになく、気持ちが前面に押し出されたけんたの組手、本当に誉めてあげたいです。

もちろん他にも、いい試合がたくさんありました。
りゅうのすけ、むねのりの決勝戦も、本当に素晴らしい試合でした。初出場のりゅうく君も、いきなりトロフィーを持ち帰ることになり、素晴らしかったです。思い切りがよく、実戦向きにも思いました。

他にも、勝ち上がれなかったものの、素晴らしい組手を見せてくれた子どもたちも多かったです。審判のときと重なって、声援を送れなかった子も多くて残念です。


○次回に向けて

参加した選手の子どもたち、そして親御さん、お疲れさまでした。
この日の主役は、子どもたち全員です。親御さんは、何度でも誉めてあげてください。今度の日曜に、「先週のJ-1は、ホントにすごかったね~」と声をかけてあげるとか、ね。

せっかくの試合に出たのですから、少しずつでも反省もしておきましょう!
私も娘には、「何が足りなかった?」、「次から稽古で、何を目指す?」といったことを聞いて、考えさせています。考えることが、きっと次に繋がります。


ところで、参加されなかった拳真館の選手と親御さん方へ。
次回の大会には、ぜひ一緒に挑みましょう!子どもたちは、不安や怖さを乗り越えて、あの場に立っています。その経験が、きっとどこかに活かされます。負けて、学ぶものがあります。

親子ともども、いろいろ忙しいとは思いますが、できるだけ大会にもチャレンジしませんか?少なくとも、拳真館主催の道内大会・J-1には、極力出たらいいと思います。
(慣れた道場、移動の負担の少なさ、応援の多さなど、条件的にはアウェーよりも格段に有利です)
こうした大会でお互いを応援することを通じ、子どもたちも成長していきます。

ぜひ、次の大会には、大勢が参加することを願っています!
(ちなみに今回、拳真館からは30名ほどの参加でした。門下生の数を考えると、決して高い参加率ではありませんね)


○感謝

最後になりましたが、参加してくれた選手の皆さん、親御さん、ありがとうございました。
また、他流派の先生方、応援や審判をありがとうございました。

役員をしてくださった親御さん方には、改めてお礼を申し上げます。事前の打ち合わせ・準備、当日の朝から終日にわたる係、本当にお疲れさまでした。
いつもながら、親御さんのご協力なしでは、絶対に大会は成り立ちません。ご尽力には、本当に感謝しています。

そして館長、支部長、先生方、ありがとうございました。
このような機会を頂き、子どもたちにとって、とてもいい経験になったと思います。これからも、ご指導をよろしくお願いいたします。



<●どうでもいい独り言(最後も雑談)>

こうした大会を見るにつけ、空手をしたくてウズウズします。
・・・が、残念ながら捻挫の回復が思わしくなく、稽古はずっと休んだまま。

もう歩くのには支障がないのですが、空手をするまでには、まだしばらく時間がかかりそうです。
5月初旬には、出ようと思っていた義道会館の試合もありますが、今回は見送りになりそうです・・・。3月頃から体を動かしても、2ヶ月近いブランクを取り戻すのは無理かなあ・・・?

本当に、初期にきちんと病院に行っておけばよかったです。よく考えると、捻挫直後に、むねパパのところに行けば良かったのですが・・・。

まあ、気長に治します。皆さんも、ケガには気を付けてください。
それでは、押忍!
 

それでは、押忍!

2011-02-13

セマンティックWebのオントロジ

この数日、各地で大雪だったようですね。
皆さんは、大丈夫でしたか?

そんな中、愛媛の実家から、宅急便が届きました。
開けてみると、バレンタイン(?)なのか、リラックマのチョコレート。


・・・が、一瞬でリラックマ命のわが子に、確保されてしまいました。
気の毒な私に、代わりのチョコレートをあげようという方、14日に限らず受け付けていますので、いつでもどうぞ?(笑)




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さて、今日の本題。

<●「セマンティックWebのオントロジ」>

先日、大阪市立大学 創造都市研究科の授業「情報資源管理論」の中で、セマンティックWebについて勉強しました。
自分の選択テーマについて30~40分ほどの発表(+1時間ほどの質疑応答や先生の補足に耐える)というスタイルの授業でした。

今回、自分のための再整理を兼ねて、ごくかいつまんでセマンティックWebとオントロジについて、記してみます。
予備知識もない中、一ヶ月足らずのにわか勉強ですので、いろいろと細かい不備もあろうかと思いますが、そこは大人の対応をお願いします。(笑)

なお、オントロジ言語OWLをベースに学習したのですが、細かいタグの説明は割愛し、セマンティックWebという概念についてのみ、ご紹介する形にしたいと思います。
ここではセマンティックWebについて、白紙の方に説明することをイメージしていますので、そのつもりでご覧ください。


○授業で使用したスライド

スライドの左右部分をクリックすることで、前後のスライドを表示することができます。






このスライドの内容を少しだけ膨らませて、以下にセマンティックWebとオントロジについて、簡単に紹介したいと思います。



○現在のWebの問題点

まず、こんな経験はないでしょうか?

大阪の梅田近辺で、水曜の午後に営業している歯医者を探したい。

そこでサーチエンジンを検索すると・・・
→ 「梅田」太郎さんが開業している「梅田歯科」がヒットしたりする。
→ 実際に梅田にあるのか、いちいちページを開いてみないと判らない。
→ 梅田近辺の歯医者もヒットするが、水曜やっているか、いちいちページを開いてみないと判らない。


これらは、そもそもコンピュータが、入力した「梅田」が地名なのか、人名なのかを理解していないことに起因していますね。

最近のサーチエンジンはお利口ですから、梅田(あるいは「大阪」)の場合、ほぼ地名だと判断してくれるようです。
ですが、梅田太郎さんの病院を知りたいケースであれば、逆にまともにヒットしない恐れがありますね。また、梅田ですから地名と判断しやすいだけで、「中野」だとか「山口」のようなケースですと、地名も人名も多くヒットしてしまいそうです。

また、営業時間などがWebサイトに掲載されていても、その判断ができない場合もあります。
典型的な例は、「診察日:月~土」などと書かれている場合ですね。これではとても、コンピュータに水曜やっているかどうか判断させるのは、無理でしょう。
仮に、「梅田 歯医者 営業 水曜」などといった条件で検索しても、ヒットしないわけです。

当然と言えば当然ですが、これらは現在のWebやサーチエンジンでは、解決が難しい問題です。


○セマンティックWebとは?

先ほどの課題を解決するには、コンピュータがWebに掲載されている情報の意味を理解できればいい、ということになりますね。
  • ホームページに記載されている「梅田」が、人名なのか、所在地なのか。
  • 「診察日」と書かれている表記が、「営業日」にあたるものなのか。
現在のWebが人間が読んで理解するためのものであるのに対し、コンピュータにWeb上の情報を理解させ、こうした判断をできるようにしたWebを、「セマンティックWeb」(Semantic Web=「意味を持つWeb」)と呼びます。

これは、現在のWebの生みの親とも言うべきTim Berners-Leeが提唱した概念です。彼はこれを、コンピュータが処理できる「データの網の目」(Web of data)とも呼んでいます。

具体的な例を挙げましょう。 「梅田」というデータは「所在地」のデータである、というように、データにデータを付与しておきます(データに対するデータを、「メタデータ」といいます)。

「診察日」であろうと、「診療日」であろうと、「開業日」であろうと。これらがいずれも「営業日」を表すもの、というデータを付与すれば、それを読んだコンピュータが理解できますね。



○セマンティックWeb提唱までの背景
  • もともとインターネットは、大学間などある程度クローズされた中で、文書間をリンクするなどといったものを想定。

  • Bernars-Leeが、情報をハイパーテキストとするWebを提唱。これが現在のWebにつながったが、リンク先がどういう意味・情報なのか、その説明などをする機能を持たない。
    現在のWebは、(当初の理念からみれば)整合性などを犠牲にして単純さ・分散を志向し、巨大なハイパーシステムとして普及した。

  • そのため、現在のWebは元の理念からすれば、欠陥だらけ。「ある意味では驚くほど役立たず」(Tim Berners-Lee)

  • そこで、Webの発展のため、1994年にW3C(WWW Consortium)が設立された。XMLなど、新しい仕様の策定を行っている。今後、セマンティックWebについても、舵取り役を期待されている。


 ○セマンティックWebを支える技術

セマンティックWebを表す際に、それを支える技術を階層的に示した、下図が用いられます(これを、レイヤーケーキと呼びます)。



このレイヤーケーキは、Tim Berners-Leeが用いているものですが、技術の進歩・普及などにより、今までに何度かの改訂を経ています。 以下、底辺から順にざっと紹介します。
  • URI/IRI
    底辺に位置し、セマンティックWebを大元で支える技術です。Web上のリソースを識別するためのもので、ホームページのURLなどに代表されるものです。

  • RDFとXML
    RDFについては、後述します。XMLは、機械処理を可能にするためのマークアップ記述言語です。簡潔で厳密、使いやすい標準的な技術です。

  • Query:SPAQRL, Ontology:OWL, RDFS, Rule:RIF
    メタデータで用いられる、意味情報の共有するための技術です。OWLとRDFSについては、後述します。

  • Trust, Proof, Unifying logic
    セマンティックWebを利用しての推論が、正しいことを証明する技術です。

  • Crypto
    全体を支える暗号技術です。



○RDFとは

RDFとは、“Resource Description Framework”の略です。 Web上のリソースに関する情報を、明瞭かつ論理的に表現するデータモデルで、それを記述するための言語体系です。すべてのデータを、主語+述語+目的語で表現します。

例えば、以下の図の場合。



「自分の名前は、井上である」ということを表す図(ラベル付き有向グラフ)です。
この場合、主語=「自分」、述語=「~の名前は~である」、目的語=「井上」となります。 これらは、URIを使用して、記述することができます。 (これは例ですので、架空のURIを使用しています)


これを、XMLとRDFで表現すると、以下のようになります。


このようにRDFは、
  • 情報の意味
  • 他の情報との関係
  • Web上の場所
・・・などを表現することができます。

さらに、RDFS(RDF Schema)により、RDFの語彙を定義することができます。
RDFは述語(プロパティ)を用いて言葉の関係を示しますが、述語自体がどういうものかは、このRDFSで定義します。グループ分け、プロパティの定義域、値域、階層関係なども表現できます。
 こうして、「梅田」が「所在地」であるということを、きちんと定義すればよいのですね。


ところで皆さんは、ご贔屓のブログを、どのようにチェックされていますか? RSSリーダーを使っておいでの方は、RDFの実用例として理解しやすいのではないでしょうか。


上の写真は、サンプルのGoogleリーダーです。 ざっくりというと、自分のお気に入りサイトが更新されたら、知らせてくれる仕掛けですね。

RSS(RDF Site Summary)は、対応しているブログから、タイトルや更新日付などの情報を受取っています。それは、何がタイトルなのか、何が更新日付なのかを、RDFを用いてやり取りしたり、表現したりすることができるからなのです。


○OWLとは?

概念の記述、関係、形式化、推論などを示すものが、オントロジーです。
オントロジーによって、「診療日」と「営業時間」が同じものを指すことを表現することができます。 (上に書いたRDFSは、RDFの語彙を定義できますが、概念やリソースの関係を精密に表現するのは難しい面もあります)
そして、オントロジー言語として、W3Cに勧告されているのがOWLです。

OWLと書いて、「アウル」と読みます(「オウル」と呼ぶケースもあるようですが)。
これは、Web Ontology Languageの略です。普通に考えるとWOLになりそうですが、他にWOLと略される言葉があることから、フクロウ(知恵の象徴)をもじってOWLになったそうです。

オントロジーには、語彙の関係を示すレベルから、厳密な論理的帰結を導く概念記述を行うものまで、さまざまあります。
ここでは詳しく触れませんが、OWLにはニーズに応じるための3つのサブ言語があり、以下のようなさまざまな関係などを表現することができます。
  • 2つ以上の論理組み合わせ(積、和など)
  • 取り得る値に関する制約
  • 出現回数に関する制約
  • 他のプロパティとの関係

・・・と書いても、イメージできませんよね?書いている私自身、何が何だかよく判らなくなりそうに・・・。(笑)


○OWLで表現できる例

例えば、以下のようなことをOWLで表現できます。
  • ピアノ・トリオは、3人の奏者で構成され、少なくとも1人はピアノ奏者である、と条件づけ。
  • 「広報部報道課」と「コミュニケーション本部広報部」から、報道課はコミュニケーション本部の一部門であることを推論できる。
  • 学生番号が判れば、学生を特定できることを示す。
とてもじゃないですが、ここでOWLの詳しい記述はしきれません。ご興味がある方は、スライドに掲載している参考文献をご覧ください。


○セマンティックWebの今後の課題

セマンティックWebの有用性を疑う人はほとんどいないとは思うのですが、実現までのハードルは、極めて高そうですね。素人の私が考えるだけでも、いろいろな課題が思い浮かびます。
  1. 誰がメタデータを付与するのか。モチベーション?意識せずに参加できるしくみ?
  2. データの信頼性・安全性をどのように担保するのか?
  3. キラーコンテンツが必要?
  4. 人工知能開発とのオーバーラップ?
これらが妥当な懸念かどうかすら怪しいですが(笑)、特に1,2について、何らかのスキームができないとしんどいでしょうね。

最近の無料ブログツールはほとんど、RSS対応ですね。そのため、今ブログを書いている人の大半は、自分が意識していないうちにRSS対応のブログを発信している状況です。
こんな感じで、ユーザーが意識しないうちに、一定のルールに乗ってしまう仕組みが必要に思います。


・・・ということで、セマンティックWebのおさらいでした。
今ざっと読み返しましたが、予備知識なくこのブログを読んだ方は、この説明では全然判らないでしょうねえ・・・。(涙)
それに、予備知識がある方には、説明不足やツッコミどころが山ほどあるんでしょうねえ・・・。(大涙)

このブログでは全然判らないでしょうから、勉強したい方は、参考文献からどうぞ!




<●勉強会情報>

関西圏で開催される勉強会で、私が参加予定のものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?

(再掲)日本図書館研究会 2010年度研究大会

【日時】 2月19日(土)~20日(日)
【場所】 相愛大学
【プログラム等】 公式サイト参照
【参加費】 会員2,000円、非会員3,000円、懇親会参加費5,000円

【事前申込み】 原則、2/14までに公式サイト参照の上、申込み。
(特に昼食、懇親会は事前登録必要)

【懇親会】 19日(土)17:30-19:30

私も入会しています、日本図書館研究会の研究大会です。会員でない方の参加も大歓迎ですので、いかがでしょうか? 長尾NDL館長、北先生、湯浅先生、常世田さんといったビッグネームも、大勢いらっしゃいますよ!



<●どうでもいい独り言(最後も雑談)>

今日は、私のいる道場の主催する空手大会です。

この数日、体調不良で今一つでしたが、今日はそんなことは言っていられません。今日は一日、審判をしないといけませんから。

子どもたちが真剣に勝負する場、いい加減な状態では臨めませんよね!珍しく薬も飲んで、昨夜も9時には寝ましたよ~。

ちなみに私、ある意味でだけ、審判に自信を持っています。
判定の技術はまだまだ駆け出しですが、迷わないこと、揺らがないことには、自信があります。おそるおそる旗を挙げたりしませんし、他の審判が何と言おうと、自分の信じたとおり旗を挙げます。

やっぱり審判は、堂々としていること、揺らがないことが大事ですよね!

今日も、頑張ります!押忍!

2011-02-10

【参加報告】 日本出版学会「公共図書館における電子書籍サービス-大日本印刷・CHIグループによる電子図書館の構築支援サービスの取り組み」

最近なぜか、家族に髪をまとめさせようというわが娘。
この日は、お母ちゃん・お父ちゃんに断られたので、無謀にもお兄ちゃんに。


・・・もちろんグチャグチャになって、自分でやり直したことは言う間でもありません。

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さて、今日の本題。
すごく遅いレポートで恐縮ですが、先月参加した日本出版学会 関西部会の報告を。

<●【参加報告】 日本出版学会「公共図書館における電子書籍サービス-大日本印刷・CHIグループによる電子図書館の構築支援サービスの取り組み」>

開催趣旨、スケジュールなどについては、日本出版学会公式サイトをご覧ください。
なお、講師は、以下のお二人でした。
  • 株式会社図書館流通センター 取締役 永田 薫氏
  • 大日本印刷株式会社 教育・出版流通ソリューション本部 花田 一郎氏
(日本出版学会公式サイトでは、永田さんのお名前しか出ていませんでしたので、ご紹介しておきます)

<念のため、補足>

説明の必要もないと思いますが、丸善さんと図書館流通センターさん(以下、「TRC」)は、大日本印刷株式会社さん(以下、「DNP」)のもと2010年2月に経営統合され、「CHIグループ」を設立されています。




○公共図書館と出版の現状認識、公共図書館の電子書籍・図書館についてのニーズ (永田氏)

  • 日本には、約4,000の出版社と29の取次(日本出版取次協会加盟)があり、そこから約16,000の小売店やTRCへ本を送っている。TRCは、「図書館の本屋さん」としての機能を持つ。 
  • 日本の出版物流通は、再販売価格維持制度(=定価販売)と委託販売制度(=返品可)のもと、流通が成り立っている。TRCは図書館向けマーケティングが出来ており、格段に返品率が低く、かつ適正に流せるだけの在庫管理を行っている。

     

  • 出版物の販売金額は、1997年の2兆6,563億円をピークに激減。2009年は、1兆9,356億円に。特に雑誌は、ピークの7割程度で、販売減少が著しい。
  • 返品率の上昇も、大きな課題。2009年は、書籍40.6%、雑誌が36.2%にもなる。1960年は、書籍が31.6%、雑誌は22.7%だった。
  • 書籍の平均単価が下がっていることも、販売総額を落としている原因。平均単価は、2002年に1,250円近かったものが、2009年は1,146円にまで落ちている。
  • 出版社の東京一極集中が、顕著になっている。現在の4,000社のうち、東京だけで3,000社を超える。しかも、千代田区などお堀周りに集中していることも特徴的。
  • 書店数の減少も、顕著。新規出店よりも、閉店の方が多い。一方で、新規出店は大型化しているため、売り場総面積は広がっている。地方では、もう1,000平米の店では、書店業は成立しないとさえ言われている。
  • 日本の電子書籍市場は、2009年度推計で574億円、そのうち9割がケータイ向けコンテンツ。2014年度には、この2.3倍の約1,300億円に成長との予測も。
  • 創造された知が出版され、新たな知の提供となり、知の蓄積、知の交流が起きる。この知・情報の循環で、図書館をどう捉えるのかが重要。
  • 公共図書館は、館数・蔵書冊数・来館者数・貸出数などが伸びているのに、資料費が減っているという現実。
  • 資料費に占める、紙の本を購入するための予算の比率は、公共図書館では77%。大学図書館は、36%。大学図書館において紙の本は、もはや資料の一部でしかない。
  • 公共図書館には、PC利用環境も不足している。一館あたりの平均所有PCは4.7台、うちネットに接続できるものは2.9台。
    有料データベース導入率は、市立でも10%に過ぎない。広報・E-mail等でのレファレンス・電子化資料提供・メルアド公開等、すべてが低い数字。
  • 公共図書館では、地域資料のデジタル化を推進し、地域の情報拠点となるべき。地域の資料が集まりやすく、寄贈を受けやすい仕組みを。
  • 公共図書館が資料をデジタル化することで、大きなメリットがある。現物の保存と、閲覧利用の両方が容易になる。アメリカの私立高校で、65台のKindleを導入したところ、かえって入館者が増えた、という事例もあり、地域活性化にも結び付く。
  • 電子書籍では、どういうものを提供するのか。絶版本、マルチメディア型書籍、ボーンデジタル書籍、地域資料、個人出版物、外国語資料、地方・海外新聞など、いろいろなものが考えられる。
  • モノから無形データへの変化に伴い、受入・配架・貸出などが減り、肉体労働の減少的な側面が生じるかもしれない。
  • 紙の本3,000冊を電子書籍にできれば、15本の書架が減るということ。それをどう考えるか、何かに活かせるか。スペースや利用環境の変化にも、関心を持つべきだ。
  • 当然、運営管理全般の変化も起きる。サーバー・システム管理(セキュリティーなど)、スタッフの養成・研修、利用者教育などを考える必要がある。

日本の出版状況、公共図書館の現状を、データを交えながら丁寧にご説明くださいました。

最も関心を惹かれたのは、「知・情報の循環」というお話でした。電子書籍(あるいは他のいろいろな電子リソース)が普及して、「本が画面で読めるようになった!」というだけでは、寂しいですよね。
こうした電子書籍がどのように、知や学術の流れを変え、何をもたらすのか。電子リソースの本質は何なのか。そうしたことを考えさせてくださるお話でした。

(講師の永田さんは、質疑応答や会後の懇親会でもこれらについて、いろいろと示唆に満ちたお話をお聞かせくださいました)


○電子図書館の事例と展望(花田氏)

ここでは事例紹介として、話題の堺市立図書館が導入している電子図書館サービス「TRC-DL」に関する説明がありました。
システム構成図や利用イメージなどを含んだご説明でしたので、ここでは概要のみ紹介しておきましょう。

  • コンセプトは、情報環境の変化によるハイブリッド図書館の実現。TRC-DLは、デジタルコンテンツ配信ASPプラットフォームサービス。
  • デジタルコンテンツは、以下の3コンセプトからなる。
    1. 電子書籍(出版社保有コンテンツ)
    2. 貴重史料(各図書館保有コンテンツ)
    3. 情報発信(各図書館保有コンテンツ)

    1. 読者が無料で閲覧できる仕組み。専用ビューワーを使い、自宅などからも閲覧可能。
    • アクセスはID方式、ダウンロード不可。コンテンツはDRMで保護され、不正コピーもできない。
    • 所蔵できなかった資料の代替、蔵書スペースの軽減などのニーズに応える。大学図書館においては、遠隔地利用者への情報提供(通信教育課程への対応など)、教科書、シラバスなどへの対応も。
    • TRC-DLは、図書館基幹システムと連携し、付加価値を提供。電子図書館機能だけでなく、E-ラーニング、フォトDB検索システム(仮称)、デジタルアーカイブなども、DNP・CHIグループで提供したい。

    講師からは、実際にTRC-DLの画面などを写しながら、説明して頂きました。

    お話の中で、「電子図書館は、リアルな本の複製ではない。すぐ見られて、知的好奇心を満たすもの」といったお話が印象的でした。 図書館員はえてして、ユーザー側の視点でばかり見がちですが、DNPさんとしては、DRMなど著者・出版社への十分な配慮もしている様子が伺えました。その上で、実用性の見込めるシステムを模索した様子です。

    それにしても、これだけのシステムであっても、専用ビューワーがまだ必要なのですね。近い将来、HTMLやブラウザが十分に拡張され、個々の環境に依存しない(=専用ビューワーや専用ファイル形式を使わない)閲覧環境が実現して欲しいものです。


    ・・・ということで、今回のレポートを終えたいと思います。講師の永田さん、花田さんの丁寧なお話ぶりが、印象的でした。講師のお二人、そしてご参加くださいました皆さん、ありがとうございました!

    なお、日本出版学会は、常時会員を募集しています。 図書館員が関心を持ちそうな部会などを開催していますので、ご関心がある方は、ぜひこちらをご覧ください。




    <●勉強会情報>

    関西圏で開催される勉強会で、私が参加予定のものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?

    日本図書館研究会 2010年度研究大会

    【日時】 2月19日(土)~20日(日)
    【場所】 相愛大学
    【プログラム等】 公式サイト参照
    【参加費】 会員2,000円、非会員3,000円、懇親会参加費5,000円
    【事前申込み】 原則、2/14までに公式サイト参照の上、申込み。
    (特に昼食、懇親会は事前登録必要)
    【懇親会】 19日(土)17:30-19:30

    私も入会しています、日本図書館研究会の研究大会です。会員でない方の参加も大歓迎ですので、いかがでしょうか?
    長尾NDL館長、北先生、湯浅先生、常世田さんといったビッグネームも、大勢いらっしゃいますよ!


    <●今日の小ネタ>


      <●どうでもいい独り言(最後も雑談)>

      先月に続き、また体調不良で仕事を休んでしまいました・・・。
      昨日・今日と二日連続、明日の祝日とあわせて、思いがけない3連休です。

      先週土曜に、この数週間かかりきりだった大学院の発表「セマンティックWebとオントロジ」が終了して、気が抜けたのでしょうか。その夜に、ほっとして炬燵で寝込んでしまったら、即、喉がガラガラに。

      昨日も爆睡、さすがに今日はなかなか眠れません。
      この機に、録画してあった映画「アラビアのロレンス」を観ました。4時間近い大作ですが、一気に鑑賞。アカデミー7部門受賞の名画と言われるゆえんか、非常に美しい映像が印象的な一作でした。



      明日は映画ではなく、もう少し活動的に過ごせるようになればいいんですけれどね~。夜には、D-ヒョーゴの決起集会もありますので、何としても回復しませんとね!

      それでは、押忍!

      2011-02-07

      (空手ネタ)極真神戸大会、終了。ひろき準優勝、そうた3位入賞!

      今日は、空手ネタです。
      図書館関係者の方、申し訳ありません。

      それでも、やっぱり雑談から。
      先日の節分、わが家でも定番の恵方巻きを。



      しかしこの恵方巻き、多すぎて食べきれず。結局、翌日の私の弁当が恵方巻きに・・・。

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      さて、今日の本題。

      <●極真神戸大会、終了。>

      6日(日)に開催された、第2回極真神戸大会に参加してきました。


      300名近い選手が参加する、大きな大会でした。
      会場は神戸市立王子スポーツセンターで、先週に比べると移動時間は3分の1で済みました。(笑)

      今回拳真館から参加した選手は、れんと・そうた・かつじ・すばる・れいこ・ひろき・むねのり・りゅうのすけの8人でした。みんな一生懸命、素晴らしい組手を見せてくれました!



      ○ひろき準優勝!

      今日の主役は、何と言ってもひろきでした!

      この日は自分より大きな相手との試合が続きましたが、持ち前のスピードで対抗しました。1回戦から相手のサイドへ回ろうという意志がはっきりと見える組手で、まさに拳真館の目指す空手でした。

      圧巻は、準決勝です。
      一回りも大きく、力強く大技を出してくる相手に対し、ステップとブロックでしのぎ切り、最後は判定で勝負しました。判定が出たときには、会場から大きな拍手と声援が送られました!

      残念ながら決勝戦では力及ばなかったものの、判定まで競り合う素晴らしい内容でした。


      赤いヘッドギアが、ひろきです。決勝戦でも、この体格差をものともせず、最後まで闘い抜きました!

      準優勝を勝ち取り、これで3大会連続トロフィーとなったひろき。今年は6年生になりますし、拳真館少年部を引っ張って行ってくれると思います。

      おめでとう、ひろき!


      ○そうた、3位入賞!

      ひろきに先駆けて、一番にトロフィーを確定させたのは、そうたでした。
      初戦から、どんどんと前に出てくる相手でしたが、そうたも積極的に闘いました。接戦続きでしたが、持ち前のガッツで、見事に3位のトロフィーを獲得しました!

      試合後は、ひろきと並んでこの笑顔!



      ○来週のJ-1に向けて

      そして、来週はいよいよ本番、拳真館主催・J-1が開催されます。
      他流派から、大勢の強豪選手が出場してきます。拳真館主催の大会ですから、そう簡単には負けられません。館長・先生方のもと、子どもたち、ご父母の皆さん、一般部みんなで一つになって頑張りましょう!

      子どもたち、ガンバレ~!!



      <●どうでもいい独り言(最後も雑談)>

      ここしばらく、通っている大学院の発表のため、テンパっていました。
      ようやく土曜日にその発表が終わり、この数週間のプレッシャーから解放されたところです。これからは、また空手にも頑張るぞ~!

      ちなみに発表は、「セマンティックWebとオントロジ」。
      また図書館の方向けに、このブログでもざっと纏めてみたいところです。

      それでは、押忍!