2020-10-20

二十歳になるはずだった日

(今回は図書館ネタではありません)

今日、10月20日はれいこのバースデーです。
れいこは、2000年の生まれです。元気でいられれば、まさに今日、二十歳になっていました。



★今年の10月20日


れいこが星になって、はや8年4ヶ月になります。
今もれいこのことを思わない日は、ただの一日もありません。

私は今日、休暇をもらいました。
家にいても思い詰めてしまうかもしれず仕事に行こうと考えていたのですが、やはりこの日ばかりは、れいこと一緒に過ごすことにしました。

ハタチという節目を、私が意識し過ぎたのでしょうか。
昨日はため息ばかり出て仕事もあまり手につかず、夕方からは頭痛もしてきて、定時で帰宅しました。帰宅後は家族で過ごし、だいぶ気持ちも落ち着きました。


今日は体調も戻り、朝かられいこの部屋で掃除をしたり、れいこの写真を見たりして過ごしました。もちろん、れいこの愛犬・ラッキーも一緒です。
こうして見るれいこの写真一枚一枚が、今となっては何よりの宝物です。


ところでれいこは、多少まとまったお金を持っていました。
今までに頂いてきた誕生祝い、入学祝い、お年玉などです。これらは大人になったら渡す約束で私たちが預かっていた、気持ちの込められた大切なお金です。

二十歳になったのを機に、このお金を全て、病気の子ども達のための活動に寄付することにしました。きっとれいこも、そうした使い方を望んでいますから。


さて昼は、れいこが大好きだったネパール料理屋さんに、行ってきました。
れいこが星になってから以来でしたが、雰囲気は変わっていませんでした。れいこも、喜んでくれたかな?


夜は家族で、お祝いをしました。
れいこが大好きだった鶏の唐揚げとタルトタタンを、妻が作ってくれました。れいこは妻の唐揚げが本当に大好きで、「飽きちゃうといけないから、とっておきの時だけにして、普段は作らないでね!」と言っていたほどでした。

二十歳になったれいこのために、友人が贈ってくれたビールも、一緒に頂きました。
主役のいないバースデーは寂しくもありましたが、きょーこのおかげで、笑顔で食卓を囲みました。ありがとう、きょーこ!


★感謝


れいこの闘病中も、そして今も、大勢の方々が寄り添ってくださっていることには、感謝しかありません。

実は私は、直接れいこの話を人にすることが苦手です(知って欲しいのに喋れないジレンマ…)。
私はブログやSNSに泣き言を書くばかりですが、それでも皆さんが応援くださることを、本当に嬉しく思っています。


「れいこ お助け隊」「れいこフレンズ」はじめ、大勢の皆さんの長年のご厚情がありがたいです。

毎年欠かさず、花を贈ってくださる方。手紙をくださる方、SNSでコメントをくださる方。こうした日やセカンド・バースデー(6月6日)に、毎年休みを取らせてくれる同僚たち。何も言わなくても、そっとれいこに思いを寄せてくださる方。

そして、れいこの友達のみんな。
近所でときどき会うのですが、みんな立派な大人になり、大学に行ったり働いたりしています。彼らが成長した姿を見ると、とても嬉しく眩しく感じます(寂しくもありますが)。
毎年「れいこパーティー!」に来てくれる仲間もいて、れいこは友達に恵まれたと感じます。

れいこを知る皆さん、れいこと会ったことがなくても井上家を応援くださる皆さん、本当にありがとうございます!


★これから


れいこが元気だったら、どんな大人になっているでしょう。
毎日、そんなことを取り留めなく考えます。

れいこのことを考えていると、つい涙が出そうになりますが、きょーこがいてくれるおかげで、毎日笑って過ごすことができます。


私たちが涙を流して過ごすより、きょーこも含めて一家が笑顔でいることを、れいこも願っているでしょう。
これからも、れいこへの思いは大切にしつつ、きょーこと一緒に前を向いていきたいと思います。

私もこうした経験をしたからこそ、マイ・ミッションに則って「明るく楽しく前向きに!」頑張ります。皆さん、これからもよろしくお願いします!


★あわせてご報告


このバースデーに合わせるように、れいこのお兄ちゃんが大学院の入試に合格し、修士課程に進学することになりました。
れいこ共々応援くださっていた皆さん、ありがとうございました!