2009-11-15

行ってきました! 図書館総合展+ARGカフェ&ARGフェスト (その1)

 
何と!
このブログのアクセスが、5,000件を突破しました!

カウンターを設置して4ヵ月半あまり、予想よりもはるかに早く進んでいます。
これもひとえに、この拙いブログを読んでくださっている皆さんのおかげ。
当初は、一日5アクセスくらいなんだろう、と思っていました。何しろ、カウンターも、4桁しか用意しなかったぐらいです。(笑)

先日のエントリーで、お茶の水大学の茂出木さんの講演をお聞きしたことを書きました。
そうしたら何と、茂出木さんがお茶の水女子大学附属図書館LiSA活動日誌から、リンクを張ってくださっているではないですか!
あの天下の茂出木さんが!この素人ブログに・・・。
・・・恐縮です、ハイ。
<茂出木さん、これからもよろしくお願いします!

たぶん、5,000カウント突破も、この影響かも?きっと、大勢の茂出木ファンが、あっちのブログから辿ってきて、予定より早く大台達成したのでは?(笑)

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ところで。
疲れています!本当に。
充実していました、東京・横浜7日間の旅。そりゃあ、疲れますよね~。

さて、木曜深夜・・・というか、金曜早くに帰ってみると、机の上に、娘の置手紙が。


「おとうさんへ おしごとがんばって つかれたよね。あしたか あさって アルバイト(足もみ、ふみ かたもみ)してあげるよ おぼえといてね」

う~ん、感動。(ジ~ン)

・・・ん?
でも、「アルバイト」? ・・・もしかして、有料?(涙)

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さて、今日のネタは、東京・横浜7日間の旅。最終的なスケジュールは、以下のようになりました。

・・・という訳で、足掛け7日の旅、無事終了。

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それにしても!
さすがに、結構疲れました。飲んだ後、何度もブログを書いたり、見学先にお礼のメールを出したりしに、深夜までネットカフェにいましたしね。
1週間、とにかく目いっぱい、スケジュールを詰め込みました!

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さて、以下に図書館総合展の個別プログラムをレポートします。
でも、何しろ3日分です。それぞれ数行程度、ポイントだけを記したいと思います。

ご存じない方のために。
図書館総合展は、大学の授業のように、複数のプログラム(=フォーラム)が同時進行します。参加者は、それぞれ参加したいプログラムに出ることができます。
フォーラムは、午前で1コマ、午後が2コマ行われます。それぞれ、90分程度です。

また、同時に図書館関連企業さんのブースが展示されたり、ポスター展示+セッションが行われたりしていて、自由に見て回ることができます。
雰囲気は、こんな感じ。








フォーラムの方は、大会議室のようなところでやるので、また違う雰囲気ですが。
とりあえず、ブースやパネルの雰囲気、伝わります?

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初日:10日(火)1コマ目

「伝える技術と方法: 情報リテラシー "リレートーク"and"交流サロン」
(コーディネーター: 青山学院大学 野末 俊比古氏)


リレートーク:
 天野 由貴氏 (椙山女学園高・中図書館)
 石川 敬史氏 (工学院大学図書館)
 戸田 光昭氏 (駿河台大学名誉教授)
 福田 博同氏 (跡見学園女子大学)

コーディネーターは、ご存じ野末先生でした。まず、リレートークで、上記の方々がご発表。
その上で、会場四隅にリレートークの講師4人が陣取り、好きなところを自由にぶらつきながら、自由に講師や他の参加者とサロン的交流をしようというものです。

リレートーク 印象に残ったこと:
  • (天野氏)長時間集中することができない中高生に、いかに理解してもらうか。こちらが一生懸命話し続けるのではなく、集中できる方法を。
    全体の時間構成として、前半は講義+見学、後半は実習に。話は、まず結論を伝え、そこから説明をする逆三角形型に。
    コミュニケーションは、視・聴・味(わう)・触・嗅の5感で。その上で、学生さんは何を言いたいのか、考えよう。

  • (石川氏)図書館が学生さんのことを考えず、一方的に話すだけでは、苦痛どころか逆効果。図書館の自己満足的な通過儀礼は止めること。
    ではどうすればよいか?という疑問を感じることが大切。大学生活全体を捉え、どのように学生さんと付き合えばいいのか、考えよう。
    例えば入学後の全体説明会で、「レファレンス・カウンターとは何をするところか。カウンターに行って、聞いておいで!」と言ってみよう。

リレートーク後は、予定どおり交流サロンに。参加者は思い思いに、講師のところへ。菓子も用意されていて、気軽に行き来自由なのが、良かったです。
講師と話をしたり、

・・・ただ!
何と言っても、時間が足りませんでした。この講師陣にトークを頂き、自由に交流するのであれば、やはり2コマくらいの時間が必要だったのではないかと。

講師の野末先生は、あえて「自分の進行が悪かった」と謝っておいででしたが、先生の非ではないでしょう。良く言えば、それだけの時間が欲しいほど、いい講師陣とプログラムだった、ということでしょうか。
(悪く言うのであれば、もう少しトークを短くすべきだったかも得ないかもしれません)

この方式自体は、非常にいいと思います。アイディアは高く評価したいですが、来年は2コマぶち抜きでやりたいところです。来年もぜひ、このスタイルで!

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初日:10日(火)2~3コマ目

「財政危機をチャンスに変える思考と戦略 ~低成長時代の図書館サービス指導理念~」
(コーディネーター: 国立公文書館館長、図書館振興財団理事 高山 正也氏)


講師:
 上山 信一氏 (慶應義塾大学 総合政策学部 教授)
 根本  彰氏 (東京大学大学院 教育学研究科 教授)
 岡本  真氏 (ACADEMIC RESOURCE GUIDE 編集長)
 山田 真美氏 (作家、日印芸術研究所言語センター長)

講演 印象に残ったこと:
  • (上山氏)図書館などミュージアム的組織は、運営が非常に難しい。本を中心とした装置産業であるが流行性に依存する。公共的なものでありながら、サービス組織でもある。経営とは、こうした矛盾をどう解消するか、である。

  • (根本氏)「資料提供」論による功罪がある。貸出を中心に図書館の発展に寄与してきたが、これがなければ図書館が発展しなかったかは疑問。
    司書の評価が低いことが問題か。約3,000の公共図書館に対し、司書として配属されている専任職員は、5,400人足らず。
    図書館は誰のためのものか、今一度検討すべき。コミュニティ全体のものであり、未来の住民に資料を提供するためにも、資料保存や見合った人員・サービスが必要。一方で、財政難のときは、サービス縮小もやむを得ない。有料サービスの導入も検討すべき。

  • (岡本氏)横並びの画一主義があり、考え方を変えるところからスタートすべき。個々のオープン志向が、まず必要。ウェブサービスに学ぶべきだ。内部リソースだけで、どうこうできる時代ではない。将来への投資としても、オープン志向が必要。すべての人が、ステークホルダーになる。
    まずは館種を超えたネットワークを創ろう。館種によらず、優秀な人材は、今は専任でない身分に多い。こうした人材を吸い上げる仕組みを。働かないのに好待遇の専任は、退場すべき。

  • (岡本氏)図書館は、国民の認知率が100%の驚くべき機関。利用経験率も、最近の世代は、それに近い。このアドバンテージを、何故活かせない?
    共創モデルとして、参加型レファレンスを考えては。ライブラリアンが、すべてに答えられるのか。Yahoo知恵袋の方が、はるかに優秀で、これを超える図書館員はいない。
    HPにGiveUP事例を掲載し、市民に協力を求める方法で、実績を挙げたケースもある。

  • (岡本氏)最後は、リスクを承知で、未知の一歩を踏み出す決断をするだけだ。それも早く!図書館が、決断できる体力を残しているうちに!

  • (山田氏)共通の趣味・嗜好がなくなった現代において、図書館は独自のテーマに特化していくべきだ。イスラム教では、コーランが唯一の教えであり、他の本は一切求められない。すべてを紙で集めよう、という発想そのものを疑ってもよい。

この講義では、何と言っても岡本氏の話が刺激的でした。
参加者は、多かれ少なかれショックを受けている様子でしたが、一方でそれなりに理解を示しているようでもありました。
<では、何故何も変わらないのでしょうね?

岡本氏のお話は、「何をするにもリスクがある!図書館は今、求めるリターンを何に定め、そのためにどんなリスクを冒せるのか考えよう!」というメッセージです。

後のフォーラムで出てきた貸出履歴の活用等、従来の価値観を打破していく必要があるのでしょう。そのために私たちは、何を考え、何を行っていくべきなのでしょうか。
参加者それぞれの、宿題です。

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さて、無事この日のフォーラムも終わり、晩はもちろん飲み会をセッティング。
この日、あちこちで知人に会うたびに、「今晩飲みに行こう!フォーラム後、受付前で集合!」と呼びかけておきました。
その甲斐あって、6名の方がご一緒してくださいました。

駅前の店に入ったところ、中にえらく盛り上がっている20人ほどの集団が。
近づいてみると、図書館界で最も名を知られる先生方はじめ、有名人がズラリ!どうやら、別の大きいフォーラム終了後に流れてきたグループのようでした。

千葉大学の某T先生ともうお一人のT先生、筑波大学の某I先生、同大学のかたつむりさん、お茶の水大学のMさん・・・等々。
<みんなバレバレですか?

ちょうどそこへ、私がお誘いしておいた慶應のT先生が。私とT先生の二人で、名刺をかかえてご挨拶に。やがて、両チームが入り乱れて、店の内外で大名刺交換会に発展。いっぱい営業トークしてきました。

こうして、初日は無事終了。
大勢の方にも初めてお目にかかり、いい一日となりました。予想どおり、一気には書ききれませんでしたので、2日目以降のレポートは、改めます。

ちなみに、この時の料理が、先日のエントリーに掲載した写真です。何だか判ります、コレ?

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<今日の小ネタ>

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<どうでもいい独り言>

東京・横浜ツアー中から、ずっと疲労気味。
やや睡眠不足です。平均4時間くらいは眠っていますが、やっぱり旅行中は疲れるのでしょうか。

何しろ、宴会も多いですから。
先週土曜から、明日の日曜までの9日間中、何と8日が飲み会!捨て身で、スケジュール組んでいます。
戻った初日に職場の研修会、今日(土曜)は日本出版学会秋季大会とその懇親会。そして明日は、所属する道場主催の空手大会。この打ち上げも、きっと夜中まで・・・。

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この1週間、図書館1年生として、名刺もいっぱい配って配って、もらってもらって。頂いたお名刺は、何と88枚!
<まあ、7日もあったからですが。1日にすれば、15枚足らず。
帰りの新幹線は、ずっと名刺整理でした。(笑)

この方々のうち、どれくらいの方々が、私と今後お付き合いくださるのか。大いに楽しみです。
私はそれなりに積極的に、自分からご挨拶するようにしていますが、名刺交換だけしても、仕方ありません。

1年経って何か相談したいことがあったときに、気軽に聞ける関係。それをこれから、どれだけ築けるかが勝負です。皆さん、どうぞお付き合いをお願いします!
 

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