2013-09-07

「派遣さん」「委託さん」という呼び方

前々回、「ブログの文章を短く抑えていく」と宣言したのに、あまり上手くいっていないこのブログ。

れいこの愛犬・ラッキー。

「今度こそ、短く要点だけまとめるぞ!」と、今日もまたチャレンジ。でも、きっと・・・。(自粛)


○ネームプレートの件から

前回、「そのネームプレート、変えてもらえませんか? 」という記事を書きましたところ、意外なことに、かなり反応がありました。Twitterでのリプライ、RTの他、メールやメッセージなども多く頂きました。

私にしたら、ごくごく普通の感覚で書いただけなので、この反応は本当に予想しないことでした。ブログへのアクセスも多く、かなり読まれたようです。

もしかすると、委託、あるいは派遣といった形で働いている人たちの共感を呼んだのでしょうか?
そうだとしたら嬉しいことでもありますが、逆に不安も感じます。私が書いたことが新鮮だったり、「よく言ってくれました!」といったことでしたら、それはそのまま、今の図書館業界の不幸な状態を意味するものだからです。

繰り返しになりますが、雇用の形態が違ったとしても、同じ図書館で働く仲間です。役割分担こそあれ、みんなが支え合うパートナーであることを、忘れてはいけないと思います。


○お互いの呼び名

雇用形態に関する話でしたので、今回もそれに関連して、前から気になっている話を。

専任職員(呼び方はどうあれ、いわゆる正規職員的な身分)がよく、派遣や業務委託で働く人たちに向かって、「派遣さん」「委託さん」という呼び方をしていることに、私は強い違和感を感じます。


私はこれを、非常によくない呼び方だと思っています。
雇用形態が違えどみんな、ユーザーさんのため図書館のため、一緒に働く仲間です。それなのに、みんなをひとくくりにして「派遣さん」「委託さん」と呼んでしまう、これは本当によくないことだと思います。

グループとして呼ぶときならまだしも、個人を呼ぶときにすら、「丸善さん」「紀伊國屋さん」といった感じで呼んでいるケースすら、見たことがあります。
(この2社さんの名前を使ったのは、判りやすいがゆえで、他意はありません。勝手に名前を使って、スミマセン)

もっと悪いと、一人ひとりのお名前すらそもそも把握しようとしていない専任職員も、世の中にはいるようで・・・。

スタッフ一人ひとりを、現場を支える貴重なスタッフとしてリスペクトしていたら、こういうことにはならないのではないでしょうか。
個人を呼ぶときにすら「派遣さん」「委託さん」などと呼ぶのは、もはや業務や身分の偏見ですらなく、人格の否定に近いのではないでしょうか。


プロ野球に例えれば・・・。
監督が、外国籍のプレーヤーを「外人」などと呼んでいたら、絶対にいいチームはできませんよね。
「やっぱり4番は日本人が打たないと」などと、チームメイトとして認めないような発言をしたら、そのプレーヤーはどう思うでしょう?

野球チームには外国人プレーヤーだけでなく、先発投手や中継ぎ投手、スタメンの内野手も代走も必要です。全員がいて初めて一つのチームであって、その立場や身分によって差別されるべきではありません。


ちなみに私の職場では、業務委託で来てくださっているメンバーを総称で呼ぶときは、「カウンタースタッフさん」と呼ばせてもらっています。

カウンター業務を担ってくださっているからそう呼ぶだけであって、その呼び方には上下関係もありませんし、「自分たちと違う会社の人たち」といった意識もありません。企業名で呼ぶべきではないとの思いで、私が就任したときに提案したものです(幸い皆がすぐ同意してくれて、即日「委託さん」という呼び方は廃止されました)。

これも野球に例えるなら、「外人」と差別的に呼ぶのではなく、役割によって「投手陣」「内野手」などと呼ぶイメージです。こういう呼び方は、全く問題ないですよね?

「カウンタースタッフさん」と呼ぶのは総称であって、一人ひとりに声をかけるときは、もちろん「○○さん」とお名前で呼びます。全員が同じチームの仲間ですから、これもごくごく当然のことですよね。


○逆パターンも

呼び方を巡る問題には、逆パターンも存在します。
例えば、委託スタッフとして働く皆さんが、専任職員のことを「職員さん」「○○大学さん」などというケースです。

先のパターンとは違って、リスペクトがないからそう呼ぶ訳ではないでしょう。ですが、やはりあまりいい呼び方とは思えません。

カウンターで問い合わせがあったときに、「職員さんを呼んできますね」などとユーザーさんに言っているシーンはないでしょうか?
前にも書きましたように、ユーザーさんからすると、図書館で働く人はみんな同じです。その点において、少なくとも対外的には、こうした呼び方をするべきではないでしょう。


○仲間意識を

派遣や業務委託のスタッフとして働く方々からすれば、委託サイドの専任職員を同僚と思うことは、できないでしょう(少なくとも、公的な言動としては難しいでしょう)。


それゆえに、やはり委託サイドの専任職員が、その壁を取り壊すよう努めなければいけません。

委託サイドの専任職員が(特に立場が強い人ほど)、派遣や委託で働くスタッフを同僚としてリスペクトしてこそ、初めてチームの土壌ができます。そうした環境ができて初めて、その図書館はユーザーさんを満足させられるチームになれるのではないでしょうか。

少なくとも私は、自分のいる職場で同僚をこんなことで煩わせたくありません。
特別なことをする必要なんて、ありません。一緒に働く仲間を、ただ普通に一人の人間として見ればいいだけのことですから。


この記事や、先日書いた「そのネームプレート、変えてもらえませんか?」というエントリーが、無駄なものになりますように。「こんなこと、言われる間でもない。当然やん!」と多くの方々から言われることを、願っています。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今日は、れいこの15回目の月命日でした(「月命日」という言葉は好きではありませんが)。


毎月6日は、私たちにとって特別な日です。
私も今日は未取得の夏休みを職場で強奪し、家族と一緒に過ごしました。うそれいこ&きょーこを連れて初めて近所に出て、秋から入る保育所を見たり、ランチを食べに行ったりしました(途中で2度もウン○をしましたけど)。

夕食は、れいこが大好きだった料理を、妻が作ってくれました。食後のお菓子は、とっておきの「じゃがぽっくる」です(北海道限定で、れいこが大好きだったお菓子です)。

今は何もしてやれなくなりましたが、せめて気持ちだけは、ずっと寄り添っていてやりたいと思います。
れいこ〜、お父さんやお母さんは、いつまでもずっと一緒やけんな〜!!


それでは、押忍!

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