2014-01-13

大学職員フォーラムへ参加してみました。
(高等教育研究会 2013年度大学職員フォーラム)

今回、高等教育研究会 2013年度大学職員フォーラムに参加してきましたので、そのレポートをしておきます。
「連載・図書館員のセルフブランティング」については、今回はお休みということで。




●今日一番、伝えたいこと

  • (大学)図書館員同士のネットワークは大事だけれど、大学/短大職員全体での繋がりも同じように大事。その交流によって、図書館だけにとらわれない大学/短大全体の運営という視点を持ちたい。
  • 勉強会などの自主的活動は、組織を強くするために非常に重要。評価は分かれるが、十分に貢献し得る。


★前振り的に


このイベントの正式名称は、高等教育研究会の2013年度大学職員フォーラム「大学職員個人の自発的活動・ネットワークはどのように大学を変えるのか?ー公的な組織・業務に対する個人の視点・ネットワークでの仕掛けを考えるー」でした(開催主旨等)。

昨今、ラーニング・コモンズの設置に見られるように、大学や大学図書館において、アクティブ・ラーニングの支援を中心とした新しい学習支援の動きが見られます。
私自身も以前から、大学/短大の図書館が学生さんを支援するためには、もっともっと教育に踏み込んでいかなければいけない、と強く感じていました。

教育現場のことを知らないライブラリアンがあまりにも多いですし(私自身そうですが)、何らかの形でもっと教育のデザインや運営について、関わり学んでいきたいと思っていました。

そんな矢先、前から気になっていた高等教育研究会が開催されるとのことで、京都まで出かけてきました。往復3時間以上かけて・・・。(涙)


★この日の内容


基調講演は、「組織変革につながる自主的活動とは」(南山大学大学院ビジネス研究科・安藤史江先生)で、とても魅力的なお話でした。
そもそもフォーマルな組織を、インフォーマルな勉強会等で補完する必要が生じているのは計画の失敗である、と指摘しつつ、条件が整えば自主的活動も成功し得ることをご説明くださいました。

とある自治体の成功例を詳細に説明しつつ、「すべての革新的な取り組み、アイディアは『既存価値』の否定・疑問から生まれる」、「自主的活動が組織成果として日の目を見るためには、組織による合法化が必要」、「活動の先の目指すレベル(目的地)は何かで、求められる出発地の在り方も変わる」といったお話を頂きました。



続いて、3件の事例報告がありました。詳しく紹介しきれませんが、いずれも示唆に満ちた事例でした。

  • 「事務系職員クラブ」を業務として位置付け設計した事例(佐賀大学総務部 末次剛健志氏)
  • 「風通しの良さ」をつくるために、自分の大学・公立大学全体の勉強会を立ち上げた事例(首都大学東京管理部 宮林常崇氏)
  • 飲み会以上勉強会未満の学内広場、知識教授よりコミュニケーション促進の「むすび塾」の事例(京都産業大学総務部 中原正樹氏)

実は私、自分の勤めるキャンパスで有志勉強会を立ち上げてみようかと思っているところです。この事例3件は、自分がやろうとしていることについて、たくさんのヒントを与えてくれました。

これらの事例に共通しているのは、中心になった人たちの情熱、そしてコンセプトがしっかりとできていたところです。その点が、何よりの成功の秘訣だと思いました。

全体を通してみれば、安藤先生に理論的なアプローチや事例への解説を頂いた上で、3つの実践報告を行うという構成が素晴らしかったです(人選を含めて)。
この日のコーディネーターでいらした京都大学・中元崇氏はじめ事務局の皆さんで、そうした構成を吟味されたのでしょう。講師陣だけでなく、コーディネーターや事務局の皆さんにも感謝したいと思います。

なお、当日のツイートのまとめを作成しておきましたので、併せてご覧ください。


★雑感的に


この日得たものの一つは、「今まで自分が勉強会などをインフォーマルにやってきたことは、決して間違っていなかった」という自己肯定感です。私の活動は、学内的には思いっきりアウトローですが、それにある種の後押しをもらったような。(笑)

インフォーマルな勉強会と言えども、組織にとって非常に有用な活動たりえますし、今後も積極的に学内外でアクションを起こしていきたいと思います。

一方でこうしたスタイルは、決してメインストリームではないことも感じました。組織にとってこうした活動は、やはり本来的なものではありません。公的な枠組みにするなり、組織のコンセンサスを得るなり、何らかの模索を図るべきなのかもしれません。今後、考えていきたいと思います。



また、大学/短大職員同士の繋がりや情報交換も、非常に大事だと感じました。
私は大勢のライブラリアンとはお付き合いがありますが、それ以外の部署に勤める方々とは、ほとんど接点がありません。一緒に飲んで話してみると、違う大学の図書館以外の方々との話も、非常に学ぶところ大でした。

今まで自分は、ひたすらライブラリアンのネットワークに拘ってきたところがありました。ですが今後は、こうした大学/短大職員のネットワークも大切にし、改めて大学/短大の運営を強く意識していきたいと思いました。

いろいろな形はあれど、私たち職員は繋がり学ぶことによってよりよい教育を提供し、社会に貢献しなければいけません。こうした場に出てくる熱心な方々と議論をすることで、そうした思いを再認識させてもらいました。
それは私のミッション+行動指針そのものでもあり、これからも頑張っていこうと決意を新たにしました。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
きょーこが生まれてから、はや5ヶ月半近く。昨日から、離乳食を始めました。


・・・と言っても初日ですから、重湯をほんのひとさじ分、飲ませただけです。これから少しずつ、離乳食らしいものにしていきます。

れいこのときは果汁などを飲ませていたのですが、今はあまりそうしないそうですね。13年ぶりの育児は、いろいろな違いが出ています。

れいこもその違いに驚きながらも、きょーこを見守ってくれているでしょう。

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