2023-08-05

最高のワーク!「3つのいいこと」で、自分も周りもご機嫌に!

今回は、「図書館員を、笑顔にしたい!」の続編です。

図書館の皆さんに笑顔になってもらうため、ポジティブ心理学実践インストラクターでもある私から、一つワークを紹介します。

これは「3つのいいこと」としてポジティブ心理学でよく知られる、幸福度を高めるワークです。とても簡単ですぐ終えられますので、皆さんもぜひやってみてください。

イメージ画像:海辺の青空

 

★そもそもポジティブ心理学って?

本題に入る前に。
そもそも「ポジティブ心理学」って、どんなものでしょうか?

ポジティブ心理学とは、「『人生を真に充実したものにするのは何か』という問いのもとに、幸福や強みなどのポジティブな要素を研究し、私たちの暮らしに実際に役立つものを提供」(※)する学問です。
(※)「ポジティブ心理学が1冊でわかる本」(成瀬まゆみ監訳) 日本語版監訳者まえがきより

よく誤解されますが、物ごとを自分にとって良い方に捉える「ポジティブ・シンキング」とは、全く関係ありません。

ポジティブ・シンキングは漠然とした心がけ(?)のようなものですが、ポジティブ心理学はファクトや理論・検証に裏打ちされた学問・研究領域です。

 

★「3つのいいこと」

ポジティブ心理学についておさらいしたところで、早速このワーク「3つのいいこと」に取り組んでみましょう。やり方は、びっくりするくらい簡単です。

  1. 毎晩眠る前にその日を振り返って、自分にとってよかったことを3つ書き出す
  2. その中で、自分の果たした役割を考える
  3. これを1週間続ける

たった、これだけ、です。ビックリするでしょう?(笑)
具体例を挙げれば、以下のような感じでしょうか。

  • 例1:
    (いいこと)家族が揃って、晩ご飯を食べられた。
    (自分の役割)ご飯の時間までに、家に帰れた。

  • 例2:
    (いいこと)職場の同僚と、ペットの話で盛り上がった。
    (自分の役割)昼休みに、気軽に声をかけた。

  • 例3:
    (いいこと)たまたま見たテレビが、面白かった。
    (自分の役割)いいタイミングで、テレビを付けた。

 

どんなささやかなことでも、構いません。自分がいいと思えれば、それだけでOKです。
自分の果たした役割も、「いいタイミングで、テレビを付けた」というレベルで十分です。

「えっ、こんな簡単なことでいいの?」と思われた方も多いでしょうね。
ですが、このワークを1週間行うだけで幸福感が6ヶ月間にわたって増す、とするポジティブ心理学のよく知られた研究があるのです。
(※もちろん、他の多くの研究同様、異なる見解や検証結果もあるようです)

ものは試し、皆さんぜひ今夜から、このワークをやってみてください!
(1週間やった後も、ときどき同じことをやってみると、さらに効果が期待できます)

 

★幸せは伝播する!

以前、感謝のひと言が職場を明るくする、という記事を書きました。

その記事でもご紹介しましたが、ハーバード大学の30年にもわたる研究によれば、個人が幸せでいると、友だちなど直接の知り合いの幸福度が15%も(!)上昇するそうです。
また、友だちの友だちにもそれが波及すると、分かっています。

これ、すごいことだと思いませんか?
個人の幸せが、知らず知らず、他の人に伝わるんですよ!?自分が幸せになれば、それが自然と周りの人に伝わっていくのです。

(考えてみれば、家族や親しい友人に笑顔が増えたら、きっと自分は影響を受けますよね。そう考えれば、至極当然だとも思えます)

 

私たち図書館員は、職場ではその本業でもって、「情報のチカラで、世界をもっと幸せに」できます。
それに加えて、自分が幸せでいることで、家族や友人の幸福度を高められるのですから、もう最高ですよね!

私もポジティブ心理学実践インストラクターとして、ポジティブ心理学の知見を活かし、周りの人たちを少しでも幸せにしていこうと思います。

ちなみに私は今、自分や周りの方々が、いかにご機嫌な日々を過ごせるか、よりよい人生を歩めるか、ということに強い関心を持っています。

これから、「図書館員とウェルビーイング」、「(働く環境としての)図書館とウェルビーイング」などを、深掘りしていこうと思います。

 

 

●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

実はわが家では、この「3つのいいこと」に近いことを、十数年前に始めていました。それも、誰かに教わったのではなく、思いつきで。(笑)

子どもたちにご機嫌に過ごして欲しいと思っていた私は、布団に入ったとき、「きょうの かんぱい(乾杯)!」を、毎日お互い伝え合うことにしたのです。

今日嬉しかった気持ちを口に出す、というだけではありますが、我が子たちが日々の中にささやかな喜びを見つけ出すきっかけになり、とてもいい習慣になりました。

超絶ネガティブで悲観主義者だった私が、こうして前向きな性格になれたのも、このワークが多少でも影響したのかもしれませんね(もちろんエビデンスはありませんが、ポジティブな自分はそんな風にも考えられます)。

 

れいことも毎日「きょうの かんぱい!」を伝え合ってきましたが、今はきょーこと同じことをしています。
「3つのいいこと」で、きょーこがお姉ちゃんのように、前向きで明るい子になってくれたら、いいなあ!

 

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