2023-09-18

ご挨拶しても、それっきりじゃないですか…?名刺交換した人の96.2%から、メールを頂くワザ!

皆さん、研修会などで講師や隣の席の人と名刺交換したものの、それっきりになっていること、ありませんか?

むしろほとんどの方は、それが普通かもしれませんね。
勇気を出してやっと名刺交換したのに、それっきり…。3ヶ月も経てばお相手は、あなたのお名前やお顔はもちろん、会ったことすら思い出せなくなってしまいます。

イメージ画像:渓谷

 

★何のための名刺交換?

そもそも、皆さんは何のために名刺交換をしているのでしょうか?
この人と今後情報交換したい、この人からまた教わりたい、講師を頼みたい、こんな理由が多いのではないでしょうか。

それなのにほとんどの皆さんは、名刺交換をしても、それっきりですよね。長くお付き合い頂くどころか、数ヶ月後には完全に(そう、完全に!)忘れ去られている訳です。

1年後に何か聞きたいことが出てきたとして、果たしてその人にメールを送ったり、電話をかけたりできるでしょうか?
仮にあなたにその勇気があったとして、お相手はほとんど記憶もないあなたのために、ベストの回答をしてくれるでしょうか?

 

★もしメールのやり取りをできていたら…?

ところが、もし名刺交換をした人が、その直後にあなたにメールを送ってくださっていたら、どうでしょうか?

おそらくお相手は何となくでもあなたのことを覚えていて、こちらから連絡したときも、「ああ、あのときご一緒した…!」となるのではないでしょうか?

お相手があなたにメールを書いてくださるとしたら、必ずあなたのことを思い出しながら書いているはずです。
しかもメールには、ご所属やお名前を入力しますよね。メールを1通書いている間に、お相手は名刺交換をしたシーンを思い出し、あなたのことが記憶に刻まれます。

ですので、お相手からメールを頂けるとしたら、それは今後のお付き合いの可能性が広がったことを意味します。あなたにとって、それは本当に嬉しいことですよね!

 

そして今回、そんなあなたにご紹介したいワザがあります。
それは、名刺交換した人の96.2%(!)の方から、メールを頂く方法です。実に簡単で、あなたも今日から確実に実践できます。

ちなみに「96.2%」というのは、実測値です。このワザの効果を確認しようと一年間、名刺交換した方々のうち私にメールを送ってくださった方の人数を、実際にカウントしたものです(210人中、何と202人も!)。

これまでの研修講師の際にも、このワザについては度々紹介してきました。
先日のSPODフォーラムなど、これまで何度もご質問を頂きましたので、この機に記事にしておきます。

 

★初対面の人からメールを頂くワザとは!?

勿体ぶらず、説明しましょう。
実に簡単、そのワザとはズバリ、「あなたが先にメールを書く」、ただそれだけなのです。

メールには、特別なことを書く必要はありません。お礼の気持ちを手短に伝える、それだけで十分です。そうすれば、きっとお相手の方は、あなたにメールをくださいます。

 

「え、そんなことで…?」と思った方は、考えてみてください。

あなたが出張した翌朝出勤すると、昨日の研修で隣の席に座っていた人から、「お会いできて嬉しかったです、ありがとうございました」といったメールが届いていたら、どうでしょうか?
気の利いたことが書いていなくても嬉しいですし、あなたはきっとそのメールに返信しようと思いますよね?

人には、「返報性の法則」が働きます(好意などを受けた人は、相手に何かしらのお返しをしたくなる、という心理ですね)。
あなたがメールを送れば、お相手は返信するだけでなく、知らず知らずのうちにあなたにいい印象を持ち、記憶にも残ります。

 

★凡事徹底

驚くほどシンプルなこのワザ、どう思われましたか?

講演などでこの話をすると、多くの方が「何だ、そんなことか。どんなすごいテクニックかと思ったのに」といったお顔をされます。
ですが、そう思われたのであれば、失礼ながらその方は、本気で人とのご縁を作ろうとしていないのでしょう。

仮にも人に覚えてもらいたい、今後のお付き合いを願いたい、ということであれば、しかるべき努力をするべきです。お礼メール一つで覚えてもらえるものなら、それくらいお安いことではないでしょうか。

本当に人とのご縁を持ちたい方なら、「何だ、そんなことか」ではなく、「そんな手があったか!今日からは、俺もやっちゃる!」と受け止められるのでしょう。

 

「凡事徹底」という言葉があります。誰にでもできるような平凡なことを徹底して行う、ということです。

私は自分に特別な技能も才能もないことを理解していますが、マイ・ミッションに従い図書館界をよりよいものにするために、せめて人とのご縁だけは大切にしよう、と心に決めています。
お会いした全ての方々にメールを送り、感謝を伝えることは、そんな私にとっての「凡事徹底」です。

私はもう10年以上、名刺を頂いた図書館業界の仲間には、おそらく一人の例外もなくお礼メールを送っています。
また他にも、マイ名刺に拘ったり、「仲間になってくださいカード」を作ったりして、人とのご縁を大切にしようと努めています。

もし私が図書館界に多くの知己を得ているとすれば、こうした凡事の積み重ねの成果かもしれません。

 

…ということで、皆さんもぜひ、今日(!)から出会った人に、お礼メールを書くようにしてはどうでしょうか?

とは言えもちろん、1度メールのやり取りをしただけで、長期的な関係を築くことはできませんよね。
「ライブラリアン同士のご縁を大切にしちゃうぞプロジェクト」や「1-7-30-180」ルール(このブログでは書いたことがないかも?ご要望があれば、記事にします)など、ご縁を長く大切にすることも、併せて考えて頂ければ嬉しいです。

図書館員がつながり合い、学び合えるネットワークを自分たちで創ることで、よりよい図書館、よりよい社会を創っていきましょう!

 

●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

先日、私がコロナに罹患して散々だったことを記事にしましたが、実はその少し前、きょーこも罹患していました。おそらく私は、娘からプレゼントを受け取っていたのでしょう。

きょーこは、熱がポンと一瞬上がったものの、ずっと元気でした。
もう4年生ですから、自分の部屋で別居生活をしてくれたのですが、その間もマンガを読んだりYoutubeを観たり、クッションと闘ったり。(笑)

親はあれこれ心配していたのですが、本人はケロッとしていましたね。そのうちに私がダウンしてしまいましたし、そろそろ親は自分たちの方を心配をするべきかもしれませんね。

きょーちゃん、れいこ姉ちゃんの分まで、元気に育ってやー!お父ちゃんたちが願っとるんは、ただそれだけやけんね!

 

2023-09-07

アレでダウンしてました…(ご報告とお詫び)

とあることで、大勢の方々にご迷惑をおかけしましたので、今回はそのご報告とお詫びです。

イメージ写真:サファリパーク

 

★ダウンしてました(現在進行形)

このご時世ですので、お察しかもしれませんが、コロナウィルスに感染しました。

土曜にパッと38度台の熱が出て、検査に行ったら陰性で。夜には平熱に戻ったので安心していたところ、翌朝には39度超になりました。
その夜はしんどさと喉の痛みで眠れないくらいになり、翌朝にはとうとう40度に!

ヨレヨレで這うように再検査に行ったところ、今度は陽性でした…。やっぱりね…。

病院ではやはり例の「発症から5日間は外出しないで」を、言われました。
それもあって、まだ自宅療養中です。4日間くらいはホントにしんどかったのですが、ようやく机に向かうことができるくらいにはなり、この記事を書いています。

 

★お詫び

今週は予定がいろいろあったので、ずいぶん大勢の方々に、ご迷惑をおかけしました。

まずは、本業から。
詳細は書けませんが、9月から、私のいる課は大きな転換点を迎えたところでした。こんなものでしょうか、名ばかりとは言えリーダーの私が、そのタイミングでダウンしてしまう、という失態でした。

せめてもの救いを挙げるなら、初日だけは元気で出勤でき、新メンバーを含めたみんなにアイス72本の差し入れができたことでしょうか。
「カシ出し」の大切さを訴える私、節目の日にみんなに喜んでもらえたことは、嬉しいことでした。w

また、本業とは別に、某図書館イベントの登壇打ち合わせがありましたのに、ドタキャンとなりました。まだ未公表かと思いますのでお名前等出しませんが、先生や運営の皆様にお詫び申し上げます。

 

大勢の方々にご迷惑をおかけした、という点では、福岡女学院大学さんの研修講師をキャンセルしたことが、一番申し訳ないことでした。

学内外から大勢のご参加予定だっただけに、本当にご迷惑をおかけすることとなりました。喉を激しく痛めたこともあり、オンライン開催への切り替えも提案できず、心苦しい限りです。

この研修当日に博多で、私が個人的に開催予定だった、図書館関係者の交流会も中止となりました。こちらも大勢の方々にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。

 

★せめて前向きに…

実は私、初めて外部から依頼を受けて講師を務めた研修が、ちょうど10年前の夏でした。
その間に数十回は講師を務めたと思いますが、これまで自分からキャンセルしたことは、ただの一度もありませんでした。
その意味でも今回のダウンは、自分自身に失望でした…。

こういうときは、自分の好きな言葉「人生に失敗なんてない。あるのは、成功と経験だけ」を思い出すようにします。
今回手痛い失敗でしたが、これも後になれば、いい経験なのかもしれません(ご迷惑をおかけしておいて言うことではないですが…)。

 

ところで気を取り直して、お伝えしたいことがあります。
ありがたいことに、この福岡女学院大学さんの研修は、もう一度チャンスを頂けることになりました!

研修を中止とせず、2月に延期する方向でご検討頂けることになったのです。参加予定だった皆さん、ご都合が合えばぜひまたご検討願えますでしょうか。今度こそ、体調を整えて万全で臨みます!

福岡女学院大学の皆さん、勝手をお許し頂いただけでなくこのようなご配慮まで、本当にありがとうございます!(申し訳ないやら、でも感謝でいっぱいやら)

 

さて今回の件では、月並みですが健康管理の大切さを改めて実感しました。
今でも人と近くで話すときは基本マスクをしていますし、ワクチンも合計4回打っていますので、それなりに気を遣っているつもりでしたが…結果的には大勢に迷惑をかけてしましました。

今後、今まで以上に健康管理には留意しようと思います。ご迷惑をおかけしましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

 

●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

今回ダウンしてから自宅の別室で、自主隔離生活を送っています。階下には家族がおり、声も聞こえてきますが、やはり一人で病気と闘うのは、辛いものですね。

振り返れば、れいこの1年ほどの闘病生活は、こんな毎日だったのかもしれません。
主な入院先は自宅から離れた大阪の病院で、夜間の家族滞在は認められておらず、れいこは一人の時間が長かったのです。

せめてれいこが眠るまでは、と夜は横で見守っていたものです。ですが遠方のため、翌朝早くにはなかなか来られませんでした。
れいこは夜中に目を覚ましても一人、朝起きても一人。家族もおらず、さぞ寂しい思いをしていたことでしょう。
私はたった数日ですがこうして一人で過ごし、今改めて当時のれいこの気持ちに思い至りました。

 

今思うと、自分がなぜあんな状況で仕事に行っていたのか、分かりません。
娘が大病を患っているのに、先の心配をして、仕事も続けていたのですからね(と言っても、欠勤になったくらい、仕事を放り出して病院に通ってはいましたが)。
今日の食費がないじゃなし、仕事なんて放り出して1秒でも長く、れいこと一緒にいてやれば良かったです。

れいこが星になってから10年余り、私はずっと後悔しています。おそらくこの先も、ずっと。きっと自分には、勇気がなかったのでしょう。

もし今、れいこと過ごせる時間が1日でも戻ってくるなら、私は自分の寿命全てを差し出しても、れいこと過ごすことを選ぶでしょう。これは本当に、心からそう思えます。

れいちゃん、お父ちゃんが一緒にいられないことが多かったの、ホントにごめんな。
もう一度会いたいよ、れいこ。

 

2023-09-03

3年半ぶりのリアル研修講師をやったら、もっと講師にチャレンジしたくなった件

先日、愛媛大学さんから貴重な機会をいただき、3年半ぶりに対面でのリアル研修講師を務めました。いろいろと思うところもあったので、記しておきます。

イメージ画像:青空

 

★SPODフォーラム

お話の機会を頂いたのは、SPODフォーラムという場です。四国の教職員が500人規模で集まる、おそらく四国で一番大きなFD/SDフォーラムです。

そのSPODフォーラムで、今年も「若手職員向け超入門! 研究者と学術情報流通」と題した講演を行いました。
初めて担当したのがもう4年前で、オンラインの年もありましたが、それ以来毎年ご依頼頂いています。

数年ぶりのSPODフォーラムの対面開催で、さらに私にとっては、実に3年半ぶり(!)のリアル研修講師でした。しかも故郷・愛媛での登壇とあって、今回は意気込んで臨みました。

 

★今年のねらい

今年は以下の2点を中心に、前年度の資料をブラッシュアップしました。

  1. 聞き手が理解しやすい流れに再構成
  2. これまで以上に聞き手を意識し、理解しやすくなるよう、構成を一から見直しました。地味な改善ながら、かなり流れが良くなりました。
    (聞き手をここまで意識できるようになったのは、何といっても日本プロフェショナル講師協会での学びの成果です!)

  3. 「3つの喫緊課題」を新設
  4. 私が講師をする研修で最も避けたいことは、聞き手が「ええ話、聞けたなー」と思っただけで終わり、次の行動に結びつかないことです。
    そこで、職場に持ち帰って議論してもらえるように、講演のうち早急な対応が必要な3点だけピックアップし、「3つの喫緊課題」に纏めました。受講の皆さんには宿題として、この「3つの喫緊課題」について他の人と情報/意見交換するよう、お願いしました。

講演スライドは、こちらからご覧になれます。

会場の様子

 

★講演を終えて

実に3年半ぶりのリアル研修講師、楽しみました!
さすがに最初は若干緊張気味で喋りも拙かったですが、すぐにいつもの調子(笑)に戻ったような気がします。

若手(今回の対象は入職数年の職員)に自分の知識や経験をお伝えし、考えて頂くことで、大学が良くなり社会が良くなるのかと思うと、本当に嬉しいことです。

貴重な機会を与えてくださった中井先生、毎年行き届いたサポートをしてくださる事務局の皆さん、本当にありがとうございました!


講演後、お若い方も名刺交換に来てくださいました。
感謝を伝えられましたが、感謝するのは私の方でしょう。こうして耳を傾けてくださる方々のためにも、また頑張っていこうと思いました。

 

余談ながら、同日夜は「えひめライブラリアンシップネットワーク」のリスタート・ミーティングを仲間と主催しました。
こちらもコロナで数年間活動できておらず、この日私が愛媛に帰るのに合わせて、リスタートの勉強会・懇親会を開催したものです。やっぱり、リアルでの学びと交流は、嬉しいですね!

 

★研修講師活動に打ち込みたい!

新年の決意表明でも触れましたが、自分がこれからどのように生きていくのか、どのように図書館界や社会に貢献していけるのか、毎日毎日考えています。

その中ではっきり固まってきたのが、研修講師活動に打ち込みたい、という気持ちです。今回のSPODフォーラムをやってみて、その気持ちはますます強くなりました。

 

上でも記しましたが、研修講師は自分の知識や経験を人に伝え、それによって図書館や大学、社会をより良いものに変えていける存在です。そんな魅力のある講師活動に、今まで以上に積極的に取り組みたい、と考えるようになりました。

(ここでも、昨年入会した日本プロフェショナル講師協会で、多くの研修講師(ほとんどがプロ!)に接し、その奥深さや魅力を学んだことが、強く影響しています)


そして何より私、講師をするのが好きなんですね!今回、改めて実感しました!
初めての方にお会いし、自分なりのメッセージを送り、ときには強く共感頂ける。誰かの役に立ち、喜んでもらえる。その場でそれを伝えられ、新たな交流が生まれる。これがとても嬉しく、講師の醍醐味だと感じます。

 

では今の私に、十分なスキルやマインドが備わっているのでしょうか?
残念ながら、まだまだ勉強中としか言えません。しかし、チャレンジしなければ何も生まれません。自転車のランプは漕がないと点かないのですから、自転車の横で待っていても仕方ないですよね?

実は今、小さなものや相談中のものも合わせれば、5件ほど講師・発表の機会を頂いています。これらにチャレンジしながら、少しずつ自身の成長にも繋げていければと思います。皆さん、研修の機会がありましたら、ぜひお声掛けください!


なお、私は研修講師を受けるに当たって、謝金・旅費ポリシーを定めていますので、併せてご覧ください(謝金など頂けなくても講師にチャレンジします、という宣言です!)。

 

 

●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

きょーこも4年生になり、だいぶ一丁前の口をきくようになりました。
夏休みの宿題や塾の課題も自分でちゃんとやるから、親がスケジュール管理しなくてもいい、と。

そこまで言うので本人に任せてみたところ、何と始業式の朝、読書感想文を書いているではありませんか!
塾の課題は間に合いもせず。やらないまま、堂々と塾に行ったようです(塾に入った直後なのに!)。

どちらも終わってない気配がしていたのですが、失敗させたらいいと思い、あえて放置していました。そんな親の期待にバッチリ応えた、きょーこです。


我が子ながら、なかなかの大物。れいこもきっと、お空で笑いよるやろね。

まあ、ええ経験ができて良かったね、きょーこ!
(来年こそは大丈夫、と信じておるぞよ…)