ずいぶん久しぶりの更新になってしまい、申し訳ありません。
たいしたこともしていないのですが、それなりには忙しい日々・・・と言い訳をしておいて。
お詫びに、このブログのデザインを変更してみましたが(笑)、いかがでしょうか?
先日は、父の日でしたね。
私も、娘からお手紙をもらいました。「おとうさん、大すき」と!
謎の天使島が描かれていますが、そこはサラリと。
それにしても、嬉しさの傍らで、こういう手紙をもらえるのも今年こそ最後なんじゃないか・・・と不安にも。(汗)
さて、本題です。
<●佐々木俊尚さん「電子書籍の衝撃」刊行記念ライブトーク>
19日(土)に大阪のジュンク堂で、表記ライブトークが行われました。
佐々木俊尚さんについては、説明は要りませんよね。
佐々木俊尚さん公式サイト
佐々木俊尚さんは、twitterでも @sasakitoshinao というアカウントで、情報発信をなさっておいでです。
今回のライブトークは、「電子書籍の衝撃」の刊行記念としての企画でした。
この本、とても良かったです!
この著作では、単にiPadなど物理的なデバイスの普及だけで、電子書籍が広がりつつあるのではないことを、しっかりと学ぶことができます。
昨今の電子書籍関連の現状を把握したい方に、強くお薦めします。
さて。
この日のライブトークは、ジュンク堂のカフェスペースで、先着40名限定でした。
・・・が。
実は、申込みをしたときには、すでに満席になっていました。(涙)
キャンセル待ちも受付けていないということでしたので、ダメ元で会場に行ってみようと思っていたところ!
当日、知人の知人が行けなくなってしまったとのことで、急遽参加することができました~。
いろいろと勉強にもなり、何より楽しいライブトークでした!
当日は、iPadでひたすらツイート中継していましたので、それをご紹介する形で、ご報告に代えようと思います。
- 今日の佐々木俊尚さんの大阪でのお話、誰かドタキャンして変わってくれないかなあ?
- @sasakitoshinao 今、大阪は雨は上がりました。ご講演に伺いたかったのですが、満席で入場不可とのこと。残念です(かすかな期待で、とりあえず会場に行ってみるつもりですが)。盛会を願っています。
- 運良く、欠席の方の代理で、 @sasakitoshinao さんのトークライブに飛び込めることに。大阪堂島のジュンク堂にて。ちょうど、授業の空きゴマもあるので、このまま参加してきます!
- ジュンク堂到着。まもなく、佐々木俊尚さんのライブトーク開始。
- いよいよ、@sasakitoshinao さんのトーク、始まり。いきなり、つかみが上手い。
- エスプレッソブックマシーン。300ページの本を、四分以下で印刷。300ページなら、1600円くらいで印刷可能。
- Google editionで販売されたものを、このマシンで簡単に利用。これは、電子書籍と考えるべきか?
- コンテンツとコンベアの間に、コンテナがある。このコンテナが重要。今までは、印刷だったが、今回デジタル配信が加わった。
- コンテナが変わるのは、人類史上で二度目。写本から印刷に変わったのが一回目、そしてデジタル配信が二度目の変化。
- デジタル配信が変えるのは本の中身ではなく、本の読まれ方。
- デジタル配信によって、コストはほとんどかからなくなる。アマゾンDTPなどによって、簡単に配信できる仕組みができた。これが、劇的に出版部数を増やす可能性がある。
- 八月にも、日本語版キンドル?
- 結構、@sasakitoshinao さんは出版界をこきおろし。w サイゾー?にも、うらみつらみを買いたとか。
- 出版点数は、デジタル配信で十倍になるのでは。年間80~90万点に。
- 足腰の弱い出版社は、あぶない。雑誌依存は、危険。古い体質の出版社も。
- どこかヒットが出て、利益を出せばいいという文芸誌モデルは、崩壊するだろう。新人発掘モデル等、日本の出版文化は激変するだろう。
- 出版文化は、出版社だけが維持しているのではない。
- ひょっとしたら、ブログやツイッターを通じて、今までは以上にいい出版文化になる可能生もある。
- デジタル配信は本をフラット化し、ソーシャルメディアに接続する。
- 時間をかけて、熟して行く本がある。古い本も新しい本も、同時に読める文化であるべき。古い本も新しい本も、フラットに読める社会。
- 本は、コンテキストの中で捉えられることが重要。「リストラされそうな人のための本」など、メッセージ性で手に取らせることの意味。本の持つ背景、文脈。
- ソーシャルメディア。水流が縦横に流れ、水溜りや沼が多数あるビオトープに。いろいろなコミュニティが、あっていい。そこに、それぞれが必要な情報を投げ込めるか。
- 情報は、人を軸として流れる。
- Curationとは、情報を収集、選別、意味付け、共有すること。
- コンテンツそのものよりも、膨大なコンテンツから、重要なものを拾い出すCurationが重要。
- Curator=情報コンシェルジュ、目利き、コンテキスト演出家。ツイッターなどで、個人がこの役割を。
- 書店が、Curatorになるべき。本は単体ではなく、コンテキストの中で読まれる。この構造を、ソーシャルメディアに接続された一般の個人が支えるべき。
- フロー情報だけではなく、ストック情報が大切。本は、ストック。デジタルになっても。
- 膨大なストックがフラットに配置される電子書籍の世界。ストックされた遺産を、フローが掬い出す。
- かつて、印刷は世界を変えた。新技術や新理論が、本当に史上初かどうか確認できるようになった。これは、ルネッサンスの礎となった。
- 聖書が印刷されることで、庶民に神の声を直接届けるようになった。これは、教会の中抜き。これにより、社会にどれほどの影響を与えたか。
- 電子書籍は、新たな知の世界を拓く。
- 講演終了。これから質疑応答。
- 雑誌 の休刊が多く、物書きはしんどくなった。以前12本持っていた連載が、休刊で今は3本になっている。
- 「図書館には、十分な可能性があると思いますよ」
- ツイッターでつぶやかれた、猫の本特集。かつて、往来堂が。
- ケータイ小説では、書き手に対するリスペクトとして、紙の本が買われる。紙との逆転現象。
- ソーシャルメディアがインフラになるというのは、将来像。現実は、まだまだ。Webだけみていると、そう思えない。
- ツイッターは、ミクシィよりもよほど使われそうだ。ミクシィ以上に普及して使われる可能性がある。
- かくして、@sasakitoshinao さんの講演終了。すごく面白かった!本にサインも頂いたし、ご挨拶もできた。 さあ、これからダッシュで院に戻って授業だ!押忍!
- @sasakitoshinao さん、今日の大阪ジュンク堂でのご講演では、ありがとうございました。本に書かれていないお話も多く、とてもよかったです。また機会がありましたら、ぜひご教示ください。(質問してサインも頂いた図書館員です)
質疑応答の時間には、今後の図書館の存在意義について質問しましたが、とても丁寧に応えて頂きました。「図書館には、十分な可能性があると思いますよ」というお言葉も頂き、励まされました。
う~ん、ますます佐々木さんのファンになってしまいました。
・・・というわけで。
当日の雰囲気だけでも伝われば幸いです。
<●勉強会情報>
関西圏で開催される勉強会で、私が参加予定のものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?
- 第7回 「自由なるライブラリーフィールド」
テーマ:「岐路に立つデータベース講習会」
日時: 7月1日(木)19:00~21:20
場所: 大阪市立生涯学習センター 第5研修室
終了後、懇親会あり。懇親会も、強くお薦め!
<●どうでもいい独り言>
上記の佐々木俊尚さんのライブトークの日、忙しい一日を過ごしました。ざっと、こんな感じ。この日は、もうほとんど捨て身。(笑)
- 1限から、通っている大阪市立大学大学院の授業。「研究方法論」、「情報科学基礎」を合計3コマ受講。
- 3限終了後、ダッシュでジュンク堂へ。佐々木さんのライブトーク拝聴。
- 再びダッシュで学校に戻り、5限に指導教員・北先生による「オープンスタンダードシステム論」を受講。
- 5限終了後、これもダッシュで日本図書館研究会情報組織化研究グループの月例会で、慶應義塾大学の入江伸氏の講演に。予想どおり、講演は終わっており、質疑応答などをお聞きするのが、やっと。それでも、終了後にご挨拶+名刺交換だけは、かろうじて。
- その足で京都に向かい、東邦大学+順天堂大学の「野走りの会」を迎撃。旧知の3人とともに、エネルギッシュな関東メンバー4人と大いに懇談。帰りは当然終電、午前様。
この「野走りの会」の皆さんとの懇談は、本当に良かったです!初めてとは思えないほど、お近づきになることができました!たくさん書きたいことはありますが、またの機会に。
Yさん、Kさん、Mさん、Aさん、またお越しくださいね~!それと、音頭を取ってくれたK大のYさん、参加してくださったO大Mさん、N大Oさん、ありがとうございました~。
まあ、こんな生活してたら、ブログをアップする時間なんて、ないですよね?(笑)
それでは皆さん、押忍!