今回、院生さんたちの前でお話しする機会を頂き、そうした交流の重要性を感じましたので、ご報告します。
★将を射んと欲すれば?
学部との連携強化にあたり、一番のターゲットは、やはり教員だと思います。教員の理解・信頼なしには、大学・キャンパスの中での活動もままなりません。
教員との連携策は別途いろいろとやっているところではあるのですが、それに近い身分である院生さん・研究員さんの信頼を得ることも、同様に大切なことだと考えています。
やはり院生さん・研究員さんは、学部生さんよりはるかに先生方に近い立ち位置にいらっしゃいます。この方々の信頼を得ることなしに、先生方の信頼を得ることはできないでしょう。
(もちろん、損得だけで、院生さんたちとつながろうとしているのではありませんが)
院生さんたちともお近づきになりたい・・・と思っていた矢先に、ちょうど院生さんたちの定期イベントで話をして欲しいということになり、喜んでお引き受けすることにしました。
★この日お話したこと
この日は、「学術情報の世界 〜研究のために知っておきたい話あれこれ〜」と題して、お話をさせてもらいました。
コンセプトは、院生さんの研究を取り巻く世界について知ってもらう、というものです。自分の研究だけをしていても気づきにくい学術・研究の世界の広がりについて知ることが、院生さんの視野や研究の裾野を広げると思ってのことです。
(公開用に一部の情報を加工・削除しています)
ライブラリアンの話としては、以下の点でユニークだったかもしれません。
- 知財部にいた経験から、研究・教員評価・外部資金といった話を含んでいること。
- 2年前に大学院を修了した経験を含め、情報をめぐる話ができること。
もともと院生さん数名に話をするだけと思っていましたのに、当日になると先生方までゾロゾロと(笑)。いきなりハードルが上がり、大変でした。(笑)
お話をさせてもらった後は、院生さん・研究員さんたちと、あれこれ1時間半以上懇談し、とても有意義な時間を過ごしました。手前味噌ですが、院生さんたちにとっても、悪くない時間を過ごせたのではないかと思います。
★学部との信頼関係の構築
この日再認識したことは、大学図書館は学部との信頼関係を構築することなしには、何もできないということです。
大学の先生方、研究者、院生さんたちがライブラリアンを信頼し、図書館の持つ可能性やチカラを認めなければ、何もできません。
おそらくこの日聞いてくださった院生さんたちは、(全員かどうかは別として)ライブラリアンに対して一定の評価をしてくださったでしょうし、ある種の信頼感のようなものを、(少しだけは)感じてくれたのではないかと思います。
こうしたことを積み重ね、信頼を得てこそ、学部と大学図書館のあるべき姿を実現できるのではないかと感じました。
私は今の職場でまだ一年ですし、信頼されていると思える院生さんは、まだほんの数人です。これからそれを増やしていけるよう、頑張ります。
学内で会ったときに「井上さん、こんにちは!」と名前を付けて声をかけてもらえるような、そんな関係になれたらと思います。
★余談ながら
実は今回のプレゼンをする際に、雑誌「LRG(ライブラリー・リソース・ガイド)」10号を、大いに参考にしました。ズバリ、特別寄稿「ライブラリアンの講演術」(中央大学・梅澤貴典さん)です!
これは実に、素晴らしい文章でした!
文章を読ませてもらいながら、「ああ、うめちゃん先生(梅澤さん)の話は、そうやったなあ」だとか、「おお、こんな工夫しとるんや!」と感心することしきりでした。
今回の私のプレゼンでも、うめちゃん先生のワザをいろいろと盗みました。せっかく公開された彼のテクニック、これを活かせないようでは、ライブラリアンの名がすたります。うめちゃん、ありがとう!
もしまだこの号をご覧になっていない方がいらしたら、ぜひ手に取ってみてください!絶賛おススメです!
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
先日ご案内しました「れいこパーティー!」まで、あと2週間足らずとなりました。
れいこを応援してくださった全ての皆さんを歓迎しますので、ぜひ気軽にお越しください!
れいこのことを思うと、今も胸が苦しくなりますが、いくら泣いても喚いてもどうにもなりません。せめてれいこが寂しくならないよう、この2日間は明るく賑やかに過ごしてやろうと考えています。
皆さん、しんみりではなく、明るくれいことパーティーを楽しみに来てくださいね〜!