2009-12-22

(今度こそ、本編) 図書館とアーカイブズの融合? 京都図書館情報学学習会にて学んだこと

  
私の職場でも、ささやかながら、クリスマスのお祝いです。


本当にささやかではありますが、それがウチらしくて、いい・・・と思っています。

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さて、一昨日泣く泣く断念しましたが、今日はちゃんとレポートを。
17日に、京都図書館情報学学習会に参加してきました。

「図書館とアーカイブズの融合 -京都府立総合資料館のめざすもの-」
(発表: 京都府立総合資料館 福島 幸宏 氏)


講師の福島氏は、同館歴史資料課に在籍されており、公文書管理をなさっておいでです。いわゆる、アーキビストということになるのでしょう。
自治体史編纂や大学講師などの傍ら、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会等で各種委員をなさっています。

非常に広く活動なさっておいでの方ですので、ご関心があれば、GoogleでもCiNiiでも、検索してみてください。(笑)
その福島氏が、今日は図書館とアーカイブズの融合について、語ってくださいました。

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まず最初に、「アーカイブズの世界」概観として、この世界のことをごくごく掻い摘んで、ご説明を頂きました。
  • アーカイブズ機能には、組織アーカイブズと収集アーカイブズがある。
    前者は、公文書・行政文書など、組織的に共有されているもの。京都府の場合、完結後25年を経過し、整理が済んだものから公開している。
    後者は、地域資料・古文書など。家・団体などが持っていることが多く、博物資料の混入も多い。福島氏の実体験で、封を開けると、数百年前の髷(断髪したもの)が出てきたこともある。

  • 戦災などにより、多くの資料が散逸する中、資料保存運動、自治体史編纂ブームが起こる(どうやら、私のイメージよりも、いろいろな資料を保存する動きがあるようだ)。しかし「平成の大合併」が一息つき、終息方向。

  • 今年、いわゆる公文書管理法が成立。各機関は、これにどう向き合う?
    公文書等の管理に関する法律
    (目的)
    第一条  この法律は、国及び独立行政法人等の諸活動や歴史的事実の記録である公文書等が、健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として、主権者である国民が主体的に利用し得るものであることにかんがみ、国民主権の理念にのっとり、公文書等の管理に関する基本的事項を定めること等により、行政文書等の適正な管理、歴史公文書等の適切な保存及び利用等を図り、もって行政が適正かつ効率的に運営されるようにするとともに、国及び独立行政法人等の有するその諸活動を現在及び将来の国民に説明する責務が全うされるようにすることを目的とする。

  • 公文書館的機能=「親組織資料の継続的な引継ぎがシステム化されていること」+「情報公開制度と別の枠組みで、管理・公開されていること」、とのこと。
    実質的に合格点にならない機関が多い、と氏は嘆かれていたが、それはどこの業界も一緒。

このさわりのお話をお聞きしただけで、この世界に対する全くの無知を自覚。
考えてみると、アーカイブズに関する資料は、図書館・アーカイブズとは何か(藤原書店)を、ざっと読んだくらいですし。
あ、それと「大学の図書館」28巻8号(2009年8月)で、福島氏が投稿されたのを、再度読み直してはきました。(笑)

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続いて、「図書館のなかのアーカイブ資料-利用者としての経験から」として、各地図書館が有する、ユニークな資料の紹介がありました。

  • A市立図書館の戦時資料
  • B市立中央図書館にある個人文書・旧行政村資料
  • C市立中央図書館の疎開資料
  • D大学図書館の年史編纂関連資料
  • E図書館の地域資料

これらが、例として説明されました。いずれも、レアな資料ばかり!

どうやら近世以前のものは、それなりに図書館でも管理されているようです。
一方で、近代以降-とりわけ、図書館資料として扱えないものが、うまく保存されていない現状があります。
福島氏はこうしたものを、本来行政・大学機能でしか果たせないものではないか、と指摘しました。

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そして、「図書館の生き残り方/アーカイブズの広め方」について。

まずアーカイブズの現状として、圧倒的な不在(数え方にもよりますが、全国に50館程度らしいです)・味方の少なさがあります。そもそも、MLA連携(※)どころか、AA連携すらない、という現状のようです。
一方で図書館は、「図書館像の揺らぎ」があり、いささか足元が覚束ないのが実情です。

福島氏は以下の2つのアプローチで、両者が連携する意味合いを説きます。
  • 地域資料の視点から、問題を再構成
    地域社会・各団体(大学を含む)が課題を把握し、その中に業務を位置付けることの重要性、専門性

  • 情報発信の主体としての強化型ライブラリ/アーカイブズ

(※)上述の「MLA連携」は、最近よく耳にするようになりましたね。MLAはそれぞれ、Museum、Library、Archivesを指し、比較的性格の近い3機関の連携を意味するようです。

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そして最後に、氏は「新館にむけての私案」をお話くださいました。
(京都府立総合資料館には、新館を建てる構想があります。詳しくは、総合資料館基本構想をご覧頂くといいでしょう。素人すぎてよく判りませんが、いろいろと練られた計画であるように思います)

一言で言うと福島氏は、新館にて「京都」に関する情報を、一手に集中・発信したい、とのことです。氏によると、ポイントは以下の3点です。

  • 唯一の<京都の記憶>のセーフティネット
    京都に関する資料を蓄積=府民の財産を集中する、ということだそうです。これは、京都という場所がら、他の地域以上にやりやすいことでしょうし、やる必要性がありますね。

  • 強化版アーカイブズ
    巨大なニッチ産業として、NDL・京都大学・公共図書館が拾えない情報の収集を考えるべき、とのことでした。

  • 府の事業としての耐性
    この規模・方法でしか出来ないという独自性を訴えられること、そのモデル設計が重要、とのことでした。

ご自身はこの私案を、「妄想」とおっしゃっていましたが。(笑)
この「妄想」のうち、非常に重要に示唆に富んだご指摘が!アーカイブズの概念において、収集・整理については含まれているが、利用・情報発信についてほとんど考えられていない、とのことです。なるほど~!

その文脈においても、LとAが連携する意味合いがありそうですね!
私たちは、資料を収集することに加え、提供する面でもプロフェッショナル(・・・のはず)です。Aがそうした面で知識と経験をお持ちでないとしたら、Lの長年の蓄積が活かせるのではないでしょうか。

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・・・ということで、今回の報告を終わります。
日頃なかなか馴染みのない・・・というか、全く勉強できていないテーマでしたので、すごく勉強になりました。
福島さんは、初学者にも判るように丁寧にお話くださったので、とても理解しやすかったです。質疑応答にもお答え頂き、感謝感謝です!改めて、お礼を申し上げます。

また、世話役をされた皆さんにも、いろいろとお世話になりました。突然当日の飛び込みにも関わらず、ウェルカムしてくださって、感謝しています。
特に、同館のF原さんや会場校・京都府立医科大学のY下さん、K原さんには、お世話になりました。ありがとうございました!

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<今日の小ネタ>

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<どうでもいい独り言>

前回は、中途半端なエントリーで申し訳ありませんでした。今日はお詫びに、朝5時台に起きて、このブログを書いています。(笑)
今日は23日(祝)ですが、授業開催日のために、終日出勤です。
もうそろそろ、支度をしませんと・・・。

本当は、この日も学習会の前に行った、京都精華大学情報館や京都府立総合資料館のレポートもしたかったのですが、それはやむを得ず次回に。

ところで!
もしかすると、今回が今年の最終の更新になるかもしれません。
実は、まもなく海外に行ってきます!何をしに行くかは、以下の4択で。

  1. クリスマスの旅
    ニューヨークでクリスマス満喫。子どもたちと本場のクリスマスを。

  2. 図書館の旅
    ヨーロッパ各地の図書館を求め、放浪の旅へ。自転車で欧州を走破。

  3. 武道の旅
    空手家として、最強の立ち技格闘技の一つ・ムエタイを観に。

  4. オーロラの旅
    抽選で当たった北極ツアーで、オーロラを観に。ホッカイロ100個購入予定。

・・・後になるほど、嘘くさい。(笑)

もしかすると、これで今年最後になるかもしれませんので、ご挨拶。
皆さん、今年は本当にお世話になりました。私にとっては、図書館に復帰した記念すべき年になりました。
また、このブログを開設して、皆さんともお付き合いのできた一年でした。本当に、感謝でいっぱいです!また来年も、よろしくお願いいたします!

いささか気が早いですが、どうぞよいお年をお迎えください。
 

2009-12-21

(予告編?) 図書館とアーカイブズの融合? 京都図書館情報学学習会にて学んだこと

 
とうとう、やって来ました!
我が家へも、デジタル化の波!

永年使ってきたテレビが、ここしばらく劇的な不調ぶりで。近未来的な節電機能を備えてしまって、番組を見ている最中に、勝手にビシバシ落ちる電源。
これにはさすがに耐えかね、東芝のREGZAを購入しました。


それにしても、前のSHARPのテレビも、長いこと働いてくれました。まさに、寿命です。
確か95年に購入したので、もう14年間。あまりテレビを見ない我が家とは言え、立派にお勤め終了といったところでしょうか。

95年に海を渡ったヒデオ・ノモの勇姿を、このテレビで何度も見たものです。メジャーリーグの生中継を夜中に見て、寝不足のまま、出勤したりしましたねえ・・・。
<あの頃の野球は良かった・・・(遠い目)。

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さて、今日の本題。
もう数日前になりますが、17日に京都図書館情報学学習会に参加してきました。

この日は、「図書館とアーカイブズの融合 -京都府立総合資料館のめざすもの-」と題し、京都府立総合資料館の福島 幸宏氏による講演が、京都府立医科大学附属図書館にて開催されました。

・・・で、意気込んで書こうと思ったら、何と!
また、資料を職場に忘れているではありませんか!

先天的な記憶喪失力を誇る私ですので、ここは報告を、ひとまず明日に延ばさざるを得ませんね・・・。やむなし、ということでご了承ください。

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ちなみにこの日は、23日(水)の休日出勤の振替で、休みを取りました。せっかく京都に行くのですから、いろいろと勉強したいですからね!

昼頃から、京都精華大学情報館を見学してきました。そして講師の福島さんがご所属の京都府立総合資料館を見学し、その後に少し早めに会場入りして、京都府立医科大学図書館を拝見してきました。

この辺りも、次回一緒にレポートできれば、と思います。

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<どうでもいい独り言>

本当に今回はこれだけになってしまいましたが、どうぞご容赦ください!
本来ですと、わざわざエントリーにすることもないのですが。ここしばらく忙しくて、ずっと更新できていませんでしたので、とりあえず生存証明ということで。

お詫びに、お父さん特製焼きそばを頬張る、私の身内の写真を。(笑)


いや、口の周りやあごに、青海苔いっぱい付いてますけど?
しかもカメラに気を取られ、横から迫りくるお兄ちゃんの魔の手に気付いていません。
(この後、これが元で、ひと騒動ありました・・・)

次回こそ!きちんとレポートしたいと思います。久しぶりの更新がこんな状態で、申し訳ありません! 
<もう2時を回ったので、ある意味良かった気も・・・。
 

2009-12-11

オフレコ密談会・・・第5回「自由なるライブラリーフィールド」

 
今日は、お見苦しい写真から。
昨日、道場に稽古に行って。久しぶりに、プロテクターなしで組手をやったら、弐段と参段の先生にやられて。
ビールを飲む頃には、右足首付近とそのちょっと爪先側2か所が腫れ出して。


何だか、右外側のシルエットが凸凹・・・。
まあ、我が家の湿布は無臭ですので、職場に貼って行っても大丈夫。

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さて、今日の本題。
12月8日に、第5回「自由なるライブラリーフィールド」(以下、「FLF」)に参加してきました。
このところ、忙しい日が続いていたので、その分まで定時ダッシュ!

この日のテーマは、「『大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)』を読もう」でした。

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この日の参加者は平日にも関わらず、31名。口コミだけで、毎回これくらいの人数が集まるのが、FLFのすごいところ。

早速、大々的にこの日の内容を紹介したいのですが・・・今回はすべての内容を、オフレコとし、ネットにも掲載禁止にしています。
上記審議のまとめ、特に電子ジャーナルの運用について率直な議論をするために、あらかじめ参加者の約束事になりました。

そういう訳で、今回は何も書けません。早くも、レポート終了!

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・・・と、これだけで終わる訳にも行きませんね。得意の懇親会の話もさせてもらいましょう。(笑)
これまた平日にも関わらず、21:30からの懇親会に20名もの方々が、集まりました!FLFは何と言っても、ここからが山場です!(笑)

いろんな勉強会に出られているコアな方々が、意外にFLF初参加だったこともあり、この日も大いに盛り上がりました。
いや~、ホントにFLFには、熱い人が大勢集まります。何でなんでしょうねえ?(笑)

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そういう訳で、予想どおり、私の帰りは終電に。
しかも最後は、例によって全力疾走する羽目に。途中までは余裕だったのに、気付けば駅の下で終電2分前!久しぶりに、焦りました。
<この時点では、まだ写真の状態の前夜でしたので、走れました。

いささか最後の時間の読みが甘かったですが、非常に充実した会になりました。
次回は、来年です。またこの場でご案内しますので、関西方面の方、ぜひご一緒しましょう!

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<今日の小ネタ>

 今日は、Google特集?

それにしても、Googleのおかげで、ネタに事欠きませんね~。(笑)

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<どうでもいい独り言>

前回のこのコーナーでも、ブルーな話を書きましたが。
<あのショックからは、徐々に復活中。
今日もちょっと、微妙な心境。

実は、息子が空手を辞めて、タッチフットかサッカーをしたいと言い始めました。
昨夜、子どもたち二人で昇級審査を受けに行っていたはずが、私が帰宅すると一人でお留守番しているじゃありませんか!
ちょっと涙目になりながら、「空手辞めるなら、審査を受けても仕方ない」と言って。

私としては、自分が10年近く打ち込んでいる空手ですから、息子とずっと一緒に稽古できれば・・・とは思っていました。
いつか、こんな日が来るだろうな、と思ってはいましたが・・・とうとう、来ましたね・・・。

空手を辞めて、本当にやりたいことに打ち込んでくれるのであれば、それはそれでいいと思っています。
一方で、そろそろ伸び悩んできて、安易な道を選んでいるだけのようにも見えて。自分自身、なかなか判断も付きませんし、割り切りもできません。

最終的には本人が決めることで、親がどうこうは言わないつもりですけれど。少しずつ、わが子が自分から離れて行くような気もして、ちょっと寂しくもあります。

・・・いずれにせよ、彼の決断が、彼自身にとってプラスとなりますように!
 

2009-12-07

図書館員であつまって飲み会@大阪

 
先日篠山にてトライした焼き物が、出来上がりました。


私のテーマは、「武骨」。
当日は、作成に90分与えられ、5分で終わってしまった私。
でも、ある意味でテーマどおりに、仕上がりました。
さっそく、一人で試飲会をする私。

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さてさて。
先日のエントリーでもご紹介しましたね。
昨日12月5日、「図書館員であつまって飲み会@大阪」というのが、ありました。

主催者 谷航さんのブログ:「図書館員であつまって飲み会@大阪」

この開催の呼びかけが、ふるっています。
「拝啓 図書館員の皆さま
友だちの輪を広げよう的なゆるい感じで集まりませんか」

谷さんとは、Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッションの大阪会場を、サポーターとして一緒に運営したつながりです。

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谷さんのブログにもありますとおり、谷さんと辰巳さんが発起人になって、ブログやtwitterなどで呼びかけをしてきました。

そしてこの日、集まった図書館員、実に39名!
大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、何故か千葉かも、合計6府県から集まった大勢のライブラリアン。

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主旨に「ゆるい感じ」を標榜しているとおり、この日はとてもゆるーく始まりました。
1時間以上前に来られた方が何名か、近くの書店で時間をつぶされたり、先に入って飲み始めたり。遅れてくる方、当日いきなり現れる方、それはもう「ゆるい」。(笑)

始まってからしばらくして、ようやく谷さんの挨拶。
そしてその後はひたすら、大いに飲み、大いに語らうのみ。予定時間が過ぎても、締めの挨拶もなく、そのままその店で飲み続けました。
帰る方は、それぞれ気が向くままに帰り、23時頃になってようやく、終電に合わせて流れ解散となりました。

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お題もなく、テーマもなく、余興もなかった、この集まり。それでも会は、大成功だったと思います。
とにかく、何もないのが良かったです。(笑)

谷さんの顔の広さもあり、あちこちから気ままに集まり、気ままに語らった皆さん。
ヘンな緊張感もなく、本当に盛り上がった会でした。
世話役をなさった谷さんと辰巳さんが、あちこちを回って場を盛り上げてくださって、とってもいい幹事ぶりでした。

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私としても、大勢の方々とお近づきになることができ、とても貴重な場でした。
半分くらいの方は、初めてお会いした方でしたので、今回も名刺をたくさん配りました。(笑)
公共図書館はもちろん、NDL、学校図書館の方や、アーキビスト、大学の先生(しかも図情大の恩師)、図情大の後輩といろんな方にお会いできました!

こうしたつながりを今後活かせるかどうかが、課題になりますね。
私としては、せっかくこうした機会に知り合えたのですから、ずっとご縁を保っていきたいところです(皆さんがそう思ってくださるかどうかは、判りませんが)。

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また、あまりにも盛会だったので、この集まりで新年会をやろう、ということになりました。もちろん、今回出席しなかった方も、ウェルカムです。
このブログでも宣伝させてもらいますので、ぜひ!皆さんご参加ください!

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それにしても。
下心を隠さずに言うと、正直、残念な思いも。

実は私も、こうした会を主催したいなあ、と思っていました。主催者になれば、参加者の皆さんとは強いパイプができますよね。
近いうちに、何かお題設定をして、私的な交流会をしたいなあ、と思っていたのですが。「お題設定をしない、ゆるい集まり」というテーマには、脱帽。
こうした会の企画は、自分の来年の目標の一つでしたので、ある意味、残念。(笑)

あ、でも、それはもうどうでもいい話です。
今はもう、こうしたいい集まりができましたので、大いに満足していますよ~!
<谷さん、辰巳さん。

幹事のお二人、そして参加された皆さん、どうもありがとうございました!
また新年会で、お会いしましょうね~。
<それと名刺をお持ちでなかった皆さん、ぜひとも、連絡先を教えてくださいね~。

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<どうでもいい独り言>

昨夜は、このゆるい飲み会で、大いに盛り上がりました。
そして明後日12月8日(火)は、「自由なるライブラリーフィールド」が開催されます。

この会も、これまた熱いメンバーが多く集まります。
今回の勉強テーマは、「『大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)』を読もう」ということで、勉強不足の私には厳しいテーマなのですが、何かを学んで帰ろうと思っています。

そして、もちろん!
「自由なるライブラリーフィールド」名物(?)の懇親会でも、大いに盛り上がってこようと思います!(この会も、随時途中退出としているのですが、必ず終電まで残ってしまいます)
ご参加の皆さん、よろしくお願いします!

追伸: 神戸の某外国語大学の皆さま。いつも大勢でのご参加、本当に頭が下がります。
でも!今回こそは、お忘れものの無いように!あらかじめ、お願いしておきますね。(笑)
<FLF名物になってしまいますよ~。(笑)
 

2009-12-04

司書課程の本を選べって?

 
今日も変わらず、雑談から。
大好きな映画、バック・トゥ・ザ・ヒューチャー。最近、わが家で3部作を見終わりました。第1作から、24年経っているなんて、信じられます?
<ねえ、アラフォーの皆さん!


パート3では、ドクがクララのことを、「10億兆に一人の女」と称するシーンがありました。どうやら、"one of googolprex"と言っている様子。
研究社新英和大辞典(第5版)によると、"googolprex"とは、1の後ろへ0を10の100乗付けて得られる数のことだそうで。

何でこんな言葉に喰い付いているかと言うと、"Google"のもとになった言葉が"googol"だからです、もちろん!
初めて、"googol"(正確には"googolprex"ですが)という言葉を耳にしました~。ちょっと感動。

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さて、そろそろ本題。
数時間前に、いつも親しくして頂いている(少なくとも私はそう思っている)Sさんから、メールが入りました。
何でも、司書課程用の図書が必要とのことで、何かいいものがないか、とのことでした。

素朴な疑問。
・・・何で、私に聞く・・・??

前から言っています通り、あちこちの勉強会には飛び込みますが、私は本当に得意分野ないですし。もっと、造詣の深い方がいくらでもいますのにね。
・・・とは思いつつ、いそいそと返事を書く私。

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Sさま

井上です。メールをありがとうございました。
「図書館方面学問の生き字引」とは程遠い私ですが、とりあえず返信します。(笑)

「司書課程関係図書」とおっしゃると、要するに、司書資格を取る勉強をしている学生のための本、ですね?難しいお題ですねえ・・・。

全然体系的な回答ではありませんが、自分が割と役に立ったと思える図書を、いくつか思いつくままに。
正直、ほとんどの図書は、詳細を覚えておらず、「あの本、良かった・・・ような気がするよ?」というレベルですが、比較的読みやすかったものを中心に。
本当に、自分が今思いつく程度で。
<何しろ今、自宅でビール飲みながら記憶を辿っています。(笑)

古くなってしまったものも多いので、その辺りは考慮してください。
また、熟読していないものも、多数含まれていますので、あくまで私見として、ご覧ください。
(とりあえず、ISBN・価格くらいは付けておきますが、入手可能かどうかは判りません)

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  • 現代の図書館―図書館概説
    藤野 幸雄
    勉誠社 (1998/03/10 出版)
    ISBN: 9784585001447
    価格: ¥1,890

  • 有斐閣アルマ
    図書館情報学入門
    藤野 幸雄 荒岡 興太郎 山本 順一
    有斐閣 (1997/12/20 出版)
    ISBN: 9784641120426
    価格: ¥1,995

  • 日外教養選書
    図書館の歴史
    寺田 光孝
    日外アソシエーツ 紀伊國屋書店〔発売〕 (1994/03/25 出版)
    ISBN: 9784816912276
    価格: ¥2,242

  • 図書館員への招待 (三訂版)
    塩見 昇【編著】
    教育史料出版会 (2004/06/05 出版)
    ISBN: 9784876524464
    価格: ¥1,785

  • 情報と文献の探索 (第3版)
    長沢 雅男【著】
    丸善 (1994/03/25 出版)
    ISBN: 9784621039434
    価格: ¥3,360

  • 情報源としてのレファレンスブックス (新版)
    長沢雅男 石黒祐子
    日本図書館協会 (2004/05 出版)
    ISBN: 9784820404040
    価格: ¥1,470

  • 新訂図書館活用術―探す・調べる・知る・学ぶ
    藤田 節子【著】
    日外アソシエーツ 紀伊国屋書店〔発売〕 (2002/06/25 出版)
    ISBN: 9784816917196
    価格: ¥2,940

  • 本の未来を考える=出版メディアパル
    電子出版学入門 ― 出版メディアのデジタル化と紙の本のゆくえ
    湯浅俊彦
    出版メディアパル (2009/06 出版)
    ISBN: 9784902251173
    価格: ¥1,260

  • 知っておきたい大学図書館の仕事 ― 現場に即した業務ガイドブック
    大学図書館の仕事制作委員会
    エルアイユ- (2006/04 出版)
    ISBN: 9784901983068
    価格: ¥2,730

  • 三一新書
    国立国会図書館入門
    国立国会図書館【監修】 NDL入門編集委員会【編】
    三一書房 (1998/05/15 出版)
    ISBN: 9784380980084
    価格: ¥997

  • ちくま新書
    図書館に訊け!
    井上 真琴【著】
    筑摩書房 (2004/08/10 出版)
    ISBN: 9784480061867
    価格: ¥777

  • 岩波新書
    未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告
    菅谷 明子【著】
    岩波書店 (2003/09/19 出版)
    ISBN: 9784004308379
    価格: ¥735

  • 情報基盤としての図書館
    根本 彰【著】
    勁草書房 (2002/04/10 出版)
    ISBN: 9784326050154
    価格: ¥2,940
    (最後に載っている図書館関連文献紹介が、非常に充実していたと記憶しています。私に聞くより、これをご覧になる方が)

  • まちの図書館でしらべる
    『まちの図書館でしらべる』編集委員会【編】
    柏書房 (2002/01/25 出版)
    ISBN: 9784760121717
    価格: ¥2,100

  • 中公新書
    アメリカ議会図書館―世界最大の情報センター
    藤野 幸雄【著】
    中央公論社 (1998/07/25 出版)
    ISBN: 9784121014283
    価格: ¥693

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この下の4件は、もう古典でしょうか。昨今の状況を捉えたものではありませんが、押さえておきたい文献です。

  • 中小都市における公共図書館の運営 ― 中小公共図書館運営基準委員会報告
    日本図書館協会 (1986/07 出版)
    ISBN: 9784820473015
    価格: ¥1,365
    (いわゆる「中小レポート」)

  • 市民の図書館 (増補版)
    日本図書館協会 (1991/11 出版)
    ISBN: 9784820476009
    価格: ¥871

  • われらの図書館
    前川 恒雄【著】
    筑摩書房 (1987/04/25 出版)
    ISBN: 9784480853752
    価格: ¥1,890

  • イギリスの公共図書館
    トマス・ケリ- イ-ディス・ケリ-
    東京大学出版会 (1983/10 出版)
    ISBN: 9784130010016
    価格: ¥3,465

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学生用参考図書的なものを選ぶなら、以下がお薦めでしょうか。

  • 図書館学基礎資料 (第8版)
    今 まど子【編著】
    樹村房 (2009/02/25 出版)
    ISBN: 9784883671502
    価格: ¥1,050

  • 「図書館の自由に関する宣言1979年改訂」解説 (第2版)
    日本図書館協会 (2004/03 出版)
    ISBN: 9784820403289
    価格: ¥892

  • 日本の図書館 〈2008〉 ― 統計と名簿
    日本図書館協会 (2009/01 出版)
    ISBN: 9784820408192
    価格: ¥13,650

  • 図書館年鑑 〈2008〉
    日本図書館協会 (2008/07 出版)
    ISBN: 9784820408048
    価格: ¥19,950

  • 図書館情報学用語辞典 (第3版)
    日本図書館情報学会用語辞典編集委員会【編】
    丸善 (2007/12/25 出版)
    ISBN: 9784621079287
    価格: ¥3,990

  • 最新 図書館用語大辞典
    図書館用語辞典編集委員会【編】
    柏書房 (2004/04/30 出版)
    ISBN: 9784760124893
    価格: ¥8,925

  • 図書館ハンドブック (第6版)
    日本図書館協会 (2005/05 出版)
    ISBN: 9784820405030
    価格: ¥5,250

  • 図書館用語集 (3訂版)
    日本図書館協会 (2003/11 出版)
    ISBN: 9784820403203
    価格: ¥2,625

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ビールを飲みながら、本棚をチラチラ見て、適当に書いただけですが、お役に立つんですかねえ・・・?

そう言えば、もっと気になることが。
「本館館長より、井上さん名指しの依頼」があって、今回のメールを頂いたようなんですが、どういうことなんでしょうか?館長さんは、私をご存じ??
<とりあえず、Sさん、返信くださーい!

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<今日の小ネタ>

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<どうでもいい独り言>

先日、少し苦い思いをしてしまいました。
きっかけは、ほんの些細なことだったのですが。娘に我慢がならず、手を出してしまったのです。

怒るのは、正直日常茶飯事ですけれど。手を出してしまうのは、絶対にしてはいけないと、常々思っているところです。
ですがこの日は、ちょっと私もイライラしていて。つい。

娘とは、お互いに謝り合ったのですが。やっぱり、胸の奥に、罪悪感のようなものが残っています。
それがあったのが日曜、以来毎日毎日、何度も思い出してため息をつく日々。

娘は何もなかったように振舞っていますが(子どもだけに、本当に忘れ切っているのかも?)、私が立ち直れません。
何で、あんなことをしたんでしょうね・・・?

今日もビールを飲みながらも、また、ため息。