2013-07-23

マイ名刺をつくろう!(連載・図書館員のセルフブランディング5)

このところ、ろくにブログの更新をできずに、申し訳ありません。
後で書きますが、バブーちゃん誕生の気配や妻の体調不良などもあって、時間に余裕がありません。土曜もまた救急車でしたし・・・。(涙)

例によって関係ない、れいこ。

素直なもので、更新をしないとこのブログへのアクセス数も、だいぶ落ちてきます。
ほぼ連日更新している時期は、1日700〜800アクセス程度ありますが、手を抜き始めるとそれが激減します。この数日のログを見ると、少ない日は300アクセスを割った日も・・・頑張ります。



○今日一番、伝えたいこと

さて、今日はマイ名刺(=個人のオリジナル名刺)をつくろう、という話です。ポイントは、以下の3点でしょうか。

  • (職場で用意されるものではなく)自分だけのオリジナル名刺をつくることが大事。
  • 名刺は、自分の第一印象を左右するツール。いわば、初対面の人の自分への評価を良くできる武器。
  • 名刺にはいろいろな情報を。名刺をもとに、共通の話題が見つかり、接点ができることも多い。


○マイ名刺の効果

私はよくいろいろなところで、マイ名刺をつくろう、という話をしています。
ここで「マイ名刺」と言っていますのは、職場で作っている名刺の話ではありません。一から作った、自分だけの名刺のことです。

私がこの数年以内にご挨拶した方なら、私の「空手家図書館員」の名刺をお持ちでしょう。(笑)



初対面の人が、公的な名刺に続いて、こういう名刺を出して来たらどうでしょう?少なくとも、印象に残ることは間違いないですよね?

名刺交換をしても大抵の場合、数ヶ月もしたら「あれ?この人、誰だっけ?」ということになりますよね。でも、こうした名刺をもらっていたら、「ああ、あの人ね!」ということになるのではないでしょうか。

普段何気なく出している名刺ですが、工夫すればその効果は絶大です。マイ名刺には、以下のようなメリットがあります。

  1. 相手に強い第一印象を与える
  2. 営業パンフなどと違い、相手が確実に受け取ってくれる
  3. いろいろな情報・メッセージを伝えられる。それはそのまま、自分のPRになる。
  4. 初対面の人と載せている情報とに接点があれば、その場で急に話がはずむ
  5. わざわざ名刺をつくっている前向きな人、というポジティブな印象を与える
  6. 名刺は捨てられにくいので、こちらの情報が相手の手元に残りやすい
  7. 自分が活動する団体等を載せておけば、団体のPRにもなる

特に重要なのは、1.と3.でしょう。名刺は、自分の最強の営業ツールとなり得ます。


○名刺に載せたいこと

名刺には、自分をPRするために、いろいろなことを載せて構いません。特に、以下のような情報を載せるといいでしょう。

  • ニックネーム+フルネーム
    ニックネームについては、この連載の前の回でご紹介しましたね。「空手家図書館員」などと、堂々と名刺に入れてしまいましょう!

  • 写真
    写真はもちろん、顔が写っているものが望ましいですね。似顔絵もアリです。

  • 出身地・出身校、所属している研究会・活動などのプロフィール
    出身地・出身校・居住地などは、ベタなプロフィールですが、意外に効果があります。それから、図書館系の団体・研究会などに入っている人は、それも書いておくといいですね。
    「●●大学ご出身ですか、僕もそうなんです!」、「私もトサケン入ってます!」などと、連帯意識が深まることが多くあります。

  • 趣味・特技
    個性を演出する意味で、趣味・特技はぜひ書いておきたいところです。覚えてもらえるような特技があれば最高ですが、ありがちな趣味なら、ちょっと一言書き足しましょう。
    例えば読書が趣味なら、好きな作家を書くとか、作品名を入れるとかするだけでも、だいぶ違います。「シバリョー命のレキジョです!」とか、どうでしょうか?(笑)


○私の場合

ではここで、ケーススタディとして、私の名刺についてご説明しましょう。私の名刺は、上の写真のとおりですので、あわせてご覧ください。

  • 全体の構成
    2枚つながり×両面=4面構成を、折り畳んで渡します。4面構成としているのは、情報量を増やすためと、インパクトを与えるためです。

  • オモテ面(上の写真では右上)
    ここの記載は、3つだけ。「空手家図書館員」というニックネーム+氏名+写真です。
    一番最初に見せたいのは、やはり「空手家図書館員」という文字です。ブログやTwitterで相手が知っている可能性がありますので、ここをオモテにしています。
    写真は自分の認知度を高めるため、Twitter・facebook・ブログのアイコンと同じものにしています。

  • 2面目(上の写真では左下)
    ここには、自分のブログ、ミッション、Twitter・facebookアカウント等を載せています。
    基本的に自分が一番見て欲しいのはここで、ブログを読んでもらえれば、自分のやっていることは伝わると思います。そして、自分にとって最も重要なミッションもしっかりと掲載しています。
    プライベートメールアドレスや、ケータイも載せています。ただしケータイは、最後の一文字だけ伏せてあります(これは、電話番号を教え合おうというメッセージです)。

  • 3面目(上の写真では右下)
    出身校などを書いている面です。ただし一番上は、「実戦空手道脩己會拳真館(準指導員)」としています。図書館員なのに空手が先頭、という方がインパクトがありますよね。
    続けて、大学院を「2013年3月修了」などと赤字でアピールし、最後に図書館情報大学卒業と記載しています。

  • 最後の面(上の写真では左上)
    所属している研究会などを記しています。せっかくいろいろな活動に参加していますので、しっかりアピールします。

    ダイトケン(大学図書館問題研究会)兵庫支部支部長+全国委員、トサケン(図書館サービス計画研究所)幹事長+運営委員、エル・ライブラリー広報大臣+サポート会員、図書館総合展運営協力委員Code4Lib Japan個人サポーター、マイニング探検会Lifo日本図書館研究会日本出版学会などなど。

いかがでしょうか?
この名刺、それなりにネタになっていると思いません?(笑)

上のようにいろいろな場で、(恥ずかしいですが)この名刺を差し出しています。お会いできた多くの方々は、この名刺のおかげで「空手家図書館員」というニックネームを覚えてくれていると思います。

ただし、これくらいイロものになると、名刺を出すのに勇気がちょっとだけ必要です。懇親会くらいならいいのですが、公務出張などの研修会で出すのはさすがに・・・(でも、出しますけれど)。

私の場合、最近ではマイ・ミッション・カードも一緒にお渡しするようにしています。



この折り畳み名刺+ミッション・カードを出せば、自分はどうみても控えめなキャラクターには思われません。(笑)

これらのおかげで、最初のインパクトとしては、十二分に与えられていると自負しています。
さらにこの名刺で、「空手家さんですか!知ってますよ!」などと言ってくださることが多く、効果は絶大だと思います。


○リスクも

正直に、言っておきましょう。
こうした行為には、リスクがあるのも事実です。

それは、この名刺を出したときに、怪訝そうな顔をする方も少なからずいる、ということです。「何だ、このヒト・・・?」みたいな。
まあ、それはそうでしょう。そう思われても、仕方ないですよね。(笑)

ですが私は、こうしたリスクを含めても、マイ名刺のメリットは絶大だと思っています。
セルフブランディング的に考えれば、公的名刺を出して10人全員に普通に思われるよりも、マイ名刺を出して5人に「この人、オモロいなあ!」と思われる方が重要だと思います(仮に残る5人に怪訝な顔をされたとしても)。

もっとも実際のところは、10人中9人は、肯定的に受け止めてくれますけれどね(たぶん)。


それでは、マイ名刺の話は、これくらいにしておきましょう。
次回は、この名刺を持って外へ出てみることについて書いてみます。



●れいこと

最後にまた、れいこと井上家の話を。

上でも少し書きましたが、井上家はれいこの弟/妹の誕生を前に、臨戦態勢です。予定日は今月25日、もう明後日に迫ってきました。


ですが、ここまでなかなか順調とは言えませんでした。
妻は6月の部分破水で救急車+入院となり、そして先週末に2度目の救急車となりました。予定していた助産院にはお世話になることもできず、そのまま搬送先の病院へ転院することになりました。

先日から、前駆陣痛も続いています。
昨夜もいよいよ出産かと思い病院へ飛び込んだところ、結局出産に至らず、朝の3時に病院から引き上げて来る始末。(笑)

お母さんのお腹の中は、気持ちいいのかな?バブーちゃんは、のんびりさんなのでしょうね。
れいこもきっと、早くバブーちゃんに会いたいよね!


それでは、押忍!

2013-07-16

一人ひとりが考える、図書館の危機管理

先週末に起きた、宝塚市役所の放火事件は、衝撃的でした。
当日も妻から無事だとメールが入り、何のことかと思っていたら、あの事件です。

私は宝塚市民ですから、歩いていける距離でそんな出来事があった、ということに強いリアリティを感じます。昨日も期日前投票に行ってきたのですが、違うフロアにまで、煤けたような感じや焦げた匂いがこびり付いていました。

例によって関係ない、れいこ。

そんなワケで今日は、「連載・図書館員のセルフブランディング」をお休みして、図書館の危機管理について、考えてみたいと思います。


○今日一番、伝えたいこと

  • 危機管理において、大事なものはマニュアルではない。第一、危機が起きても、マニュアルを開く時間などない。
  • 危機管理は、職員一人ひとりがさまざまな危機を想定し、真剣に向き合うことが大事。何が一番優先なのかを、しっかりと理解しておくことが必須。


○どうして危機管理?

図書館という施設には、いろいろな特性があります。
夜間や休日など、他部署が閉まっているときも長時間空いていること。誰でも自由に入れること(*)。非常に多数の資産があり、誰もがそれらを自由に手に取れること。職員の人数の割に広いフロアで死角も多いこと、などなど。

(*)大学図書館においては、入館ゲートの設置が一般的になっており、正規ユーザー以外は入館自体できなくなっています。これは、危機管理の観点から普及したものです。
しかし、図書館界全体としてみればこれはむしろ例外的です。大学図書館以外の図書館の多くには、誰でも自由に入り、資料を自由に手に取れるのが実情でしょう。むしろそこにこそ、図書館の存在意義があるのですから。


そしてこれらの特性は、そのまま図書館において非常事態が発生しやすいことや、発生した場合に単独の緊急対応が必要なことを、示唆しています。火事、地震、不審者の侵入、急病人の発生などなど・・・。

万一の際には、少ないスタッフで広いエリアに散らばる大勢のユーザーの安全を確保しなければいけないことも、重要な点でしょう。


○全員で考える!

危機管理とは言うものの、きっと危機はいつだって想定外です。想定していないものだからこそ、危機なのでしょう。

その意味においては、危機管理マニュアルなどというのは、あまり役立つものではありません。火事や急病人など、ある程度パターン化できるものはマニュアル化できますが、想定外は常に起こり得ます。
例えば宝塚市役所にも、まさか火炎瓶を投げつけられる想定まではしていなかったことでしょう(火事対策、といったものはあると思いますが)。

それに、いくらしっかりとマニュアルを整理したところで、本当の危機にそれを読む余裕があるとは思えません。火事現場で、危機管理マニュアルを読んだら「上司の判断を仰ぐ」とか書いてあったりして。
<上司がいるとも限らないのに。(笑)

結局のところ、本当の土壇場では、その現場に居合わせたスタッフで対応するしかありません。
マニュアルにどれだけ整理された情報が載っていようとも、全く意味がないのです。


・・・では、大事なことは何か?
それは、職員全員で(そう、一人残らず、本当の全員で)、こうした危機のことを考え、いざというときに何を優先すべきなのかを考えておく、という一点でしょう。

役職者だとか、専任職員だとか、委託スタッフであるとか、そうしたことは関係ありません。
本当の危機が発生したとき、その現場にいるほんの数人のスタッフが一瞬でどう行動するか、それだけが重要です。スタッフ全員がこうしたことを真剣に考え、話し、いざというときの行動原理(それも、極めてシンプルなもの)を確認し合っておくことが、何よりも重要なのでしょう。

例えば書庫で突然発火した場合、どんな立場であれ、そこにいるスタッフがまず対応しなければいけない、ということです。そのために、例外なく全員でこうしたことを考えておく必要がありますね。


○突き詰めれば・・・

ライブラリアンの危機管理は、突き詰めれば、以下の3点に尽きると思います。

  1. ユーザーの命や安全を確保すること
  2. それとともに、自分や同僚の命や安全を確保すること
  3. (上に反さない範囲で)資料や施設・設備も守ること

おそらく、危機管理を掘り下げて考えれば、この3点に集約されるのではないでしょうか。
職場全員が議論をする中で、この結論に辿り着き、みんなが本当に深くこのことを理解し、そして何より行動できることに意味があるのでしょう。

ライブラリアンの行動原理は、いつだってシンプルです。


○例えば、ウチの場合

余談ながら、私の職場の話も。

例えば、ユーザーが倒れたのに委託スタッフしかおらず、救急車を呼ぶ判断を即座にできなかった・・・などということがあってはいけませんよね。

私の職場では、「救急車を呼ぶなど善処した結果、それが必要なかった場合も、スタッフは一切責任を問われることはない」、「緊急時はカウンターを無人にしてもよいので、しかるべき初期対応をする」といったことを明記しています。

当然と言えば当然のことですが、職場での議論をする中で、ユーザーの命・安全が最優先であることを明確にするため、こうした表現を入れました。

いざというときにマニュアルを読む間がないことは判っていますが、このマニュアルを委託スタッフを含めた全員で共有する中で、「変な心配は要らない。他のどんなことよりも、ユーザーの安全確保のために全力を尽くして欲しい」というメッセージを送っているつもりです。
(もちろん、直接的にも口にしていますが)


繰り返しになりますが、大事なものはマニュアルではありません。
全員が真剣に危機管理ということに向き合い、何を優先すべきかを考える、という行為にあります(マニュアルづくりという過程において、これに取り組むのが一番スマートかもしれませんね)。

皆さんの職場では、全員がこうした認識を持たれているでしょうか?
この宝塚市役所の事件を機に、職場で少しだけでも再確認の時間を持ってはいかがでしょうか。


最後になりましたが、大事なことを。
私が危機管理を考える上で、こうした根幹の部分を教えてくださったのは、かの西河内さんです。今も何かとお世話になっていますが、初めてお会いした日に、氏から危機管理に対する考え方を学んだことは、本当に貴重な経験でした。
そのときの内容は、こちらをご覧ください。


●れいこと

最後にまた、れいこと井上家の話を。

バブーちゃんの予定日まで、とうとうあと10日を切りました。先週末の検診でも順調で、もういつ生まれてもおかしくないとのことでした。


れいこのことがあって、どうしてもと望んだ新しい生命。出産を間際に控え、本当に感慨深いものがあります。

きっとれいこも、お空から応援してくれていることでしょう。
れいこ〜、もうちょっとでお前にきょうだいが生まれるで〜。待っといてや〜。


それでは、押忍!

2013-07-08

ニックネームをつくろう!(連載・図書館員のセルフブランディング4)

このところ、ブログの更新が遅れ気味で申し訳ありません。
私が支部長をしているダイトケン兵庫支部関連でいろいろと忙しく、そちらに時間を取られています。

例によって関係ない、れいこ。

この週末も、ダイトケン関連で書いたメールだけで15通!
その他に支部のマニュアル的なものをつくったり、支部大会の準備をしたり・・・。合間には福岡支部の例会にTwitterだけで参加して、まさにダイトケンな週末でした。(笑)

ですが今日は久しぶりに、自分のブログに時間をかけることにしましょう。


○今日一番、伝えたいこと

  • ニックネームは、自分を印象づけるもの。覚えてもらうためのツールとして、よく考える。
  • ニックネームは、変えられない。自分がどうセルフブランディングをしていくのか考えて、後悔のないように。
  • 決めたニックネームはずっとそれを使い、PRし続けることが大事。


○ニックネームは最強の武器

この連載の1回目でも書きましたが、4年前に図書館に復帰したときに自分で「空手家図書館員」と名乗ったことは、本当に成功だったと思っています。(笑)

手前味噌ですが・・・「空手家図書館員」は、図書館員のニックネームとしては、同業者にかなり知られている方でしょう。
たぶん、空手をしている図書館員はたくさんいると思いますが、「空手家図書館員」という言い方をすれば、一番想像されるのは私ではないでしょうか(自意識過剰?)。

いささか思い上がり気味ではありますが(笑)、それくらいニックネームは効果的な武器だと思います。
たぶん、ライブラリアンで私を知っている人の9割は「空手家図書館員」というニックネームもご存じです。自分のブログの名前にも入れていますし、私のことを「空手家さん」と呼ぶ方々も少なからずいらしゃって、それがまた宣伝になっています。

こうした経験からも、ニックネームは一度認知されると、本当に強力な自己PRツールになると断言します。
私自身、セルフブランディングに努めてきましたが、「空手家図書館員」というニックネームがなかったら、絶対にこうもうまくいかなかったと思います。

ある意味で、私にとって最大の武器は、「空手家図書館員」というニックネームそのものとすら言えるでしょう。


○ニックネームを決めるときに考えたこと

そんな訳で、とてもうまくいったと思える、私のニックネーム。
そのニックネームを付けるのにあたっては、それなりにいろいろと考えました。せっかくやるのですから、覚えてもらうためにどんなニックネームがいいか・・・。いろいろと迷いながら考えました。

ニックネームを決めるにあたって、具体的には、以下のような点を条件として考えました。

  • 自分の個性・キャラクターを表すもの
  • 「図書館」とは違うカテゴリーとの組み合わせで、インパクトのあるもの
  • GoogleやYahooで検索したときに、絶対に最上位に来ること
  • 言いやすくて、覚えやすい
  • ちょっとリスペクトされるようなイメージ
  • 会ったときに意外な印象を与えられるよう、ニックネームと私自身の外見とのミスマッチがあること


こうしたことを考え、「空手家図書館員」と名乗ることにしました(今でもですが、当時名乗るのは相当恥ずかしかったです・・・)。
この時点で、空手歴はまだ9年しかなかったのですが、いろいろ考えて練った挙げ句に、ベタなところに落ち着きました。

今では他館の方々から、「空手家さん」と呼ばれることも増えました。
4年間いろんな図書館の活動やセルフブランディングに取り組んできた中で、一番のヒットはこの名前なんじゃないかと、本気で思っています。


○名前が決まってから

このニックネームに決めてから、できるだけこれを使うようにしました。
「空手家図書館員の奮戦記」と題したこのブログを開始しましたし、複数持っているプライベートのメールアドレスは、すべて「karatekalibrarian」と入れました。Twitterアカウントも@karatelibrarianにしました。

<Twitterは「@karatekalibrarian」にしたかったのですが、文字数制限にひっかかってしまい、泣く泣く「ka」を取ったという経緯が・・・。(涙)

そして、2年くらい前に、マイ名刺もつくりました。
日々更新し、現在では以下のような4面ものになっています。


常に更新され続けているマイ名刺

名刺は、バカになりません。
初対面の方の第一印象を変えますし、自分のことを覚えておいてもらえるかどうかを左右するツールです。効果は絶大であることを、お伝えしておきましょう。

もうそろそろ、この名刺も500人くらいの図書館関係者にお渡ししたでしょうか。
ずっとこの名刺=ニックネームを使い続けることが、とても大事だと思っています。一度決めて売り出したニックネームを変えるのは、あまりにもロスですから、私はこの先もずっと「空手家図書館員」を名乗り続けるワケですね。(笑)


最後に、もう一度。
繰り返しになりますが、ニックネームはとても協力な武器になります。セルフブランディングに取り組んでみよう、と思うのであれば、ぜひニックネームを考えてみませんか?

次回は、このマイ名刺について、いろいろと書いてみたいと思います。



●れいこと

今日も最後に、れいこと井上家の話を。

先日の部分破水で入院したときに、いつ生まれるか判らないと言われ、厳戒態勢で備えていた井上家ですが・・・今のところ、まだ気配がありません。


先日の助産院でも、まだ生まれるのはちょっと先かもしれない、とのことでした。
生まれるときには、赤ちゃんも下がって来るし、ホルモンが分泌されてお腹に独特のてかりも出るそうで。

結局、予定日の25日頃になるのかもしれませんね。
まあ、ゆっくり育ったらいいよね。れいこ、ついてやっててな〜。


それでは、押忍!

2013-07-05

兵庫のラーコモ、見てきました(その2)
(ダイトケン兵庫支部例会を開催!)

6月29日(土)にダイトケン兵庫支部にて開催しました、ラーコモ見学会「ドライブで訪ねる、関学アカデミックコモンズ&兵庫教育大学PAO」について、前回に引き続きご報告します。

例によって関係ない、れいこ。ストロイドで、まるまるちゃんな頃。

この後編では、同日見学した関西学院大学図書メディア館と、兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAOをご紹介します。


○関西学院大学図書メディア館

今回の企画は、ラーコモ(ラーニングコモンズ)を見学することが、目的です。
その点からすると、図書メディア館は見学対象とはならないのですが・・・せっかく関西学院大学神戸三田キャンパスへお邪魔したのですから、図書メディア館もぜひ訪ねたいと思い、見学のお願いをしました。

(図書メディア館は、神戸三田キャンパスに設けられた大学図書館です。先日記しましたように、アカデミックコモンズは大学図書館とは別組織です)

図書メディア館は、神戸三田キャンパスの教育・研究を支える重要な施設ですが、ラーコモ見学会の報告という主旨を鑑み、今回詳しい報告は割愛します。





印象的だったのは、アカデミックコモンズとの棲み分けをユーザーに訴えている、とのお話です。
アカデミックコモンズは、飲食を含め、学生さん同士が自由に話し合ったりできる自由度の高い空間です。それに対し図書メディア館は、静謐な学びの場としての機能を高めていこうとしているようにも見えました。

学生さんたちも判っているのか、館内はとても静かで、上手に使い分けている様子でした。
同じキャンパス内にあって、お互いの長所を活かして棲み分け、いろいろな形の支援をしようという姿勢、とても好ましいですね。

本当にごく簡単にでしたが、これで図書メディア館の報告とします。


○兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAO

午前中に、関西学院大学のアカデミックコモンズと図書メディア館を訪れた後は、ドライブで兵庫教育大学へ移動しました。道中、予約していた美味しいランチもみんなで満喫しました。

こんな落ち着いたお店で黒田牛を満喫!


さて、そうして辿り着いた兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズ「PAO」は、とても魅力的なスペースでした。



このラーコモのコンセプトなどは、公式サイトにてご覧になれます。これに加え、当日伺ったところでは、「静と動」を意識した空間づくりを意識した、というお話がユニークでした。
学生さんたちは自由に話をすることもできる一方、静かに本を読んだり考え事をしたりすることができるように、という配慮でしょうか。



それほど広くはない空間ですが、本棚や仕切りの什器などでゆるやかなゾーニングがなされていて、うまく使い分けができているのかもしれません。上の写真でも見られるように、照明・材質の工夫で、天井がやや青みを帯びた落ち着いた色合いにもなっています。

こうした効果のためか、ラーコモにしては確かにかなり落ち着いた雰囲気でした。土曜で学生さんが少ないこともありましたが、あまり大声を出す方もいませんでした。


・・・とは言え、多様な学びへのニーズは、しっかりとキャッチされています。
入口から全体を見渡すと、ちょうど目につくプレゼンコーナーは、強いメッセージ性を持っています。



窓辺のPCゾーンは、仕切り板のような什器で、ゾーニングされています。



中庭には、テラスも設けられています。つい先日も、ここで音楽会をされたそうです(しかもその映像が、PAO内のモニターで流されていました)。



表紙を多く見せ、開放的に設置された書架も印象的でした。什器は別として、全体的に施設・設備はシックで、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出しています。オトナの知的空間、かもしれません。



展示も、凝っています。見学時は、「おんがく」をテーマに、いろいろな展示が行われていました。



印象的な低書架を、これまたゾーニングにうまく活用しています。



ラーコモに併設されている、教材文化資料館です。学内での位置付けもしっかりしていて、資料館の教員と連携して、図書館はその事務を担当しているそうです。



資料館内部の展示も、非常に充実していました。足踏みオルガンの体験コーナーや、唱歌に併せた踊り方の映像、唱歌の視聴コーナーなどなど。



これも、資料館の展示の一つ、古い教科書コーナーです。いろいろな時代の教科書を、自由に手に取れるようにしていました。



教科書と言えば・・・(ラーコモでない)旧来の図書館部分の見学もさせてもらえたのですが、一番印象的だったのが、教科書の山です!新しいものから古いもの、海外のもの、いろいろな教科書がズラリと並んでいるさまは、圧巻でした。さすがは、ヒョウキョウ!




以上、兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAOの見学レポートでした。お忙しい中、ご対応くださいました同館のNさん、ありがとうございました!

そうそう、一言添えておきましょう。
この日は、ダイトケンの会員に加え、会員でない4人の方々にもご参加頂きました。ご参加くださった皆さん、お疲れさまでした。


気心の知れた会員同士の交流も楽しいですが、会員でない方々がお越しくださり、新たな出会いが生まれることも嬉しい限りです。
これは、私自身のミッション+行動指針にも則したもので、私にとっても喜びですし、参加された方にとっても今後の財産となるものでしょう。

ダイトケン兵庫支部の活動は、基本的にすべてオープンです。私たちは、学びの場だけでなく、ライブラリアン同士が仲間になれる場を提供したいと考えています。今後も、ダイトケン兵庫支部の活動はこのブログでご案内しますので、どなたでもお気軽にご参加ください。


以上、ダイトケン兵庫支部6月例会「ドライブで訪ねる、関学アカデミックコモンズ&兵庫教育大学PAO」の報告でした。
なお、当日のTwitterのまとめを作成しています。そちらも、ぜひご覧ください。



●れいこと

最後にまた、れいこと井上家の話を。

れいこの妹or弟の誕生が、いよいよ近づいてきた様子です。先日お知らせしましたように、妻が救急車搬送され入院するアクシデントがありましたが、退院後の経過は良好です。


予定日は、今月25日で、いよいよあと20日になりました。部分破水した後はいつ生まれてもおかしくないそうですので、今わが家は厳戒態勢に突入しています。(笑)
れいこのためにも、この命を大事に迎え、元気に育てていきたいと思います。れいこ〜、応援しとってな〜!



それでは、押忍!

2013-07-02

兵庫のラーコモ、見てきました(その1)
(ダイトケン兵庫支部例会を開催!)

先日このブログでもご案内しましたとおり、6月29日(土)にラーコモ(ラーニングコモンズ)見学会を開催しました。
これは、私が支部長をしていますダイトケン兵庫支部にて、6月例会「ドライブで訪ねる、関学アカデミックコモンズ&兵庫教育大学PAO」と題して、開催したものです。

例によって関係ない、れいこ。

申し訳ありませんが、先日から書いています「連載・図書館員のセルフブランディング」は、お休みします。


○今日一番、伝えたいこと

  • ラーコモは、何をしたいかが大事。コンセプトがあり、それに見合った器をつくっていく。
  • ラーコモはツールであって、目的ではない。教育や学習が変わっていく中で、それに応えていくための手段として認識するべき。
  • ゆえに、ニーズを見据え、しっかりしたコンセプトをつくることができれば、活用されるラーコモが自然と出来上がる。


○関西学院大学アカデミックコモンズ

最初に見学したのは、関西学院大学の神戸三田キャンパスにあるアカデミックコモンズでした。
この4月に、オープンしたばかりのアカデミックコモンズ。コンセプトは「学習×憩い×学生活動」で、新しい学習支援スタイルを目指すものです。


私も身近な関西学院大学ですが(笑)、アカデミックコモンズを訪問するのは、初めてでした。
4,000平米を超える広い建物に設けられた数々の施設、そしてそこに込められた願いやコンセプトなどを、いろいろと勉強させてもらいました。

頂いたパンフレットでは全部で20ものコーナーが掲載されているのですが、とてもすべてを紹介しきれませんので、印象的だった部分のみお伝えしていきましょう。


●アクティブラーニングゾーン
もっともラーコモを象徴づけるゾーンです。可動式の机や椅子、ホワイトボードなどが設けられ、学生さんたちの自由な学びの環境を支えています。


自然光を取り込んだ、2階までの吹き抜けになっている800平米もの空間は、圧倒的とも言えるものでした。



貸出用の機器も、豊富です。PC、100インチスクリーン、プロジェクタなどだけでなく、机上投影プロジェクタ(机の盤面にPC画面を投影!)、手のひらサイズの超小型プロジェクタ、小型OHCなど、いろいろな機器が提供されています。



こうした機材が、多様で自由度が高く、何より楽しい学びを提供してくれることでしょう。


●カジュアルライブラリーコーナー
このアカデミックコモンズの大きな特徴は、大学図書館とは完全に切り離された施設である、ということです(ご存じのとおりラーコモは、大学図書館内に設置されることが一般的です)。

図書館とは別施設のアカデミックコモンズですが、内部にはカジュアルライブラリーコーナーが設けられています。比較的最近、新聞書評に掲載されたものなどを中心に図書が置かれています。


ここのユニークな点は、貸出管理を一切(!)行っていないことです。「貸出手続き不要、2週間以内に返却すること」というのがルールとのことでした。




●いろいろな施設
グローバルコーナーには、海外留学関連の資料などに加えて、英語コミックが多数置かれていました。英語版ワンピースやデスノートなどもありました(笑)。
気軽に英語と向き合うことも、学生さんにとって必要なことなのでしょうね。



和室もありました。ここも人気スポットのようです。



現在、イベント共有ゾーンに向けて、計画中との一角もありました。多様な活動を誇る神戸三田キャンパスならでは、ですね。



他のラーコモに負けじと、什器類にも拘っているようでした。私が一番気に入ったのは、この椅子。下に荷物置きがあり、机部分と椅子部分が別々に回転するタイプのものです。



「シアター」という名称の部屋もユニークです。大規模プレゼンルーム的な部屋ですが、「発表者が映画の主人公のような気持ちでプレゼンをできるよう」という願いを込めて、わざわざ「シアター」と名付けたとのことです。



外へ出れば、採光が良く広いテラスが。ベンチや植物も置かれていて、快適空間を演出しています。



キリスト教に根ざした人間教育を行う関西学院らしく、「ミッションルーム」も設けられていました。キリスト教系の活動などに使うための専用ルームとのことです。自身のミッションを重視する姿勢が、スバラシイ!
(私も、先日自分のミッションを確立して以来、「ミッション」という言葉は強く意識するところです)



アクティブラーニングゾーンを見渡せる学習スペース。ここで下を見渡しながら学習するのは、楽しいだろうなあ・・・と思わせます。



これらの他にも、アクティブルームやリサーチルーム、クリエイティブスクエア、プリントスポット、カフェ、ラウンジ、それに連結したバスロータリー・・・数々の施設・設備が設けられていました。


○ユニークなコンセプト

特長的なのは、モノだけではありません。
学生サポーター、チューターにより、アカデミックコモンズの活動が支えられていることも、大きな特長でしょう。

アカデミックコモンズには、「気づき・出会いプロジェクト」、「グローバル人材育成プロジェクト」、「たて・よこ きずな強化プロジェクト」などの5つのプロジェクト型アクティビティが設けられています。 学生さん、そして教職員が一体となり、こうしたプロジェクトを推進するしかけが整っています。


アカデミックコモンズが魅力的な理由は、コンセプトがしっかりとしているところです。
これらのプロジェクトもそうですが、最も重要なコンセプトは、「学習×憩い×学生活動」です。このコンセプトのもと、学習支援と憩いのスペースのみならず、学生活動支援窓口が集まっている点が特長です。

この学生活動支援窓口というのは、キャンパス事務室・キャリアセンター・国際教育協力センター・保健室など、神戸三田キャンパスの8つの事務室のことです。
4月のアカデミックコモンズ開設に伴い、これらの事務室全てをコモンズ内に移動させたそうです。これにより、学生さんたちは、学生生活の多くをこの建物内で完結させることができるようになりました。


多くのラーコモにおいても学習や憩いという観点はありますが、この学生生活支援まで取り込んだアカデミックコモンズは、かなりユニークな存在と言ってもいいでしょう。
単にPCやユニークな机・椅子を置いた、ということであれば、それはインターネット喫茶に過ぎません。

関西学院大学神戸三田キャンパスでは、自分たちの学習スタイルや生活スタイルを考え、どのような場にしたいかをよく練ったからこそ、このようなスペースを設けることができたのでしょう。

アカデミックコモンズの開設にあたって担当者は、ラーコモはもちろん百貨店に至るまで、30カ所以上の見学をしたそうです。こうした努力も、このアカデミックコモンズの成功にも繋がっているのかもしれません。




他方、いささか気がかりな点もあります。

それはやはり、大学図書館と完全に別個の施設にしてしまっていることです。大学における学びを支援するのであれば、その中心である大学図書館を切り離しては考えられないのではないか・・・とは思います。

どんな判断があってこのようにしたのか、このデメリットをどのように補おうと考えているのか・・・?あるいは、それ以上のメリットを感じておいでなのか??
この日は時間もなく、そこまで突っ込んだお話を聞けなかったのですが、大いに気になるところです。


ともあれ、明快なコンセプトをつくり、それをしっかりした形にしたアカデミックコモンズ。一般的なラーコモとは少し違う、それでいて、とても印象的な施設でした。

(見学の後半、関西学院大学図書メディア館と兵庫教育大学附属図書館PAOについては、明日ご報告します)



●れいこと

最後にまた、れいこの話を。

れいこの闘病を支え、応援してくださったメイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン
そのメイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンのスポンサーであるKDDIさんのサイトに、れいこが登場しました!


ぜひ、れいこの出ているKDDIさんのワンクリック募金サイト「キボウのカケラ」をご覧ください。また、病気と闘う子どもたちのために、ぜひワンクリックをお願いします。


れいこ、ありがとう。
お前のおかげで、ほんのちょっとでも、病気と闘う子どもたちへの応援が集まるけんな。お父さんたちも、れいこを応援してもらった分、他の子どもたちのことも応援するで〜!


それでは、押忍!