2022-12-06

「司書名鑑」刊行!(私も前座で登場)

イメージ画像:森の中の橋


★「司書名鑑」とは?

図書館関係者なら、一度は手に取ったことであろう雑誌「ライブラリー・リソース・ガイド」。かのアカデミック・リソース・ガイド株式会社の出版とあって、知らない方は少ないでしょう。

ですので、同誌での連載「司書名鑑」をご存じの皆さんも、多いでしょうね。

この連載は、「図書館の状況を『ライブラリアン』という切り口から明らかにする」ことを目的としています。「現場で活躍する若手ライブラリアンを中心に紹介」するもので、2013年から21年にかけて連載されました。

そしてこの度!
連載をまとめた書籍「司書名鑑:図書館をアップデートする人々」が、刊行されました!

出版くださった青弓社の皆さん、ありがとうございました!



★私も前座に

この「司書名鑑」連載が始まったのは2013年ですから、はや9年前。
そして、その9年前の連載第1回で取り上げて頂いたのが、恥ずかしながらこの私でした。

まさに「前座」とは言え、第2回目以降の綺羅星のような皆さんと一緒に、こうした書籍に掲載頂けるのは本当に光栄なことです。

こうした場を与えてくださったアカデミック・リソース・ガイド株式会社の岡本真さんや当時編集をなさっていた嶋田さんには、改めて感謝するばかりです(当時の報告)。

今回の書籍は、連載順に構成されていますので、やはりトップバッターになっています。嬉し恥ずかしドヒャーですが、よかったらぜひご覧ください。



★書籍化にあたって

ところで皆さん、子供の頃に伝記を読まれたでしょうか?

伝記には、先人の情熱や信念、そして苦難をいかに乗り越えたか、物ごとを成し遂げたかといったことが描かれています。
そこに描かれる内容に共感したり、何かを得たりすることができるから、伝記は大勢に読まれるのでしょう。

そしてこの「司書名鑑」は、ある種の伝記と言えるかもしれません。
情熱あふれるライブラリアンのチャレンジや成功、ときには挫折なども交えたその半生から、誰しもが大いに学ぶところがあるでしょう。

連載の末席に身を置く私も、この本から学ぶところ大でした。


併せて、今回の書籍化にあたり、見逃せない点があります。
それは、元々の当初連載内容に加え、各ライブラリアン自身による現時点での振り返りエッセーが添えられていることです。

31人のライブラリアンが、連載時から時間を置いて自身を見つめ直して書いたエッセーは、非常に興味深いものになっています。
この本をご覧になる皆さんには、ぜひこのエッセーにも注目頂きたいと思います。


ちなみに私は連載第1回ですから、インタビューを受けてから、実に9年以上が経っています。

その9年の間には、大学図書館に戻ったり(当時は短大図書館員)、管理職になったりしました。プライベートでも、下の娘が生まれたり空手をやめたりもしました(そして空道(くうどう)グレイシー柔術を始めました)。
また、マイ・ミッションを改めたことも、大きかったですね。

当時の自分は若く、今以上に情熱があり、エネルギッシュだったようにも思えます。
何より、愛娘・れいこを失った悲しみを振り払おうと、懸命だったのかもしれません。

今、当時の記事を読み返し、その後の9年余りを振り返ると、とても感慨深いです。


私のことは置いておくとして、大勢のライブラリアンの情熱や信念やその経験を知ることで、必ず学びや刺激を得られる1冊です。
皆さん、ぜひこの「司書名鑑」を手に取ってみてください!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

前回の記事で、きょーこの骨折のご報告をしました。おかげ様でその後の経過も順調で、12月から運動も解禁となりました。

結局2ヶ月近く、大人しくしていましたね。体育も見学し、公園遊びにも行かず、小学生にしては頑張ったと言えるでしょう。これからまた、普段の生活に戻していければ、と思います。

れいこと愛犬ラッキー
れいこと愛犬ラッキー

余談ですが、きょーこの骨折中、私の胸骨亜脱臼騒ぎがありました。(笑)

空道で打撲した胸を、翌日柔術でニーオン(膝で胸に乗られること)され、軽い痛みを感じていました。
それが、数日経ってから職場で残業中に胸がだんだん痛くなってきて。帰り道はもう、自転車の振動すら耐えがたいほどでした。

私の豊富な骨折経験からして(今までに10本以上骨折)、この痛みは確実に骨折だろうと(数日後に激しく痛み出したのが不思議でしたが)。


…が、ここで奇跡が!
不思議なことに、翌朝目が覚めると、痛みが全く無くなっていたのです!

痛みもないので(病院ですらなく)行きつけの整体に行ってみると、状況からしておそらく、胸骨の亜脱臼(軽度の脱臼)だろうとのことでした。
おそらく打撲で傷めた胸の関節が、何かのはずみに骨がずれて亜脱臼になり、眠っている間にたまたま正常な位置にはまったのだろう、と。


…という訳で、こんなことって、あるんや…という出来事でした。
あ、もう、れいこや きょーこの話ではなくなっていますね。(笑)

ともあれ、きょーこは元気になりました。ご心配くださった皆さん、サポートくださった皆さん、ありがとうございました!


2022-11-12

新チャレンジ!日本プロフェショナル講師協会に入会!(ついでに娘の骨折報告)

先日私は、日本プロフェショナル講師協会(以下、「JPIA」=ジェイピア)に入会しました。自分にとって大きなチャレンジですので、報告します。

イメージ写真:紅葉


★JPIAとは?入会の目的

JPIAは、「講師のみなさまの学びの場や自己成長の機会を提供することにより、日本における研修やセミナーのクオリティを高め、すべての人が「学ぶことの楽しさ」を感じられるような社会づくりを目指」す団体です。

プロの研修講師が集まり、お互いに励まし合いながら、学び合い高め合っていこうとする団体、といったところでしょうか。


では、なぜプロでも何でもない私が、JPIAに入会したのでしょうか?

それは私が、JPIAで講師としての技量やマインドを高め、これからの自分の活動の幅を広げたいと考えたからです。

念のため断っておきますが、「今すぐ大学図書館を辞めて、プロ講師にチャレンジする!」…となどと言っているのではありません。(笑)


私の本業は大学図書館員ですが、図書館員として取り組むべきことが勤務時間に職場に貢献することだけ、とは考えません。

これまでも度々言及していますが、私は機会を頂けるのであれば、講師としても尽力したいと考えています。
今までも年に数回程度ながら機会を頂いた際は、図書館界での研修や勉強会、大学SDなどで、自分なりに頑張ってきたつもりです。

私は職場の一員であるだけでなく、一人のライブラリアンとして、マイ・ミッション「人をつないで図書館を、明るく楽しく前向きに!」にもとづき、講師などの諸活動によって、図書館界を少しでもよいものにしたいのです。

それによって、マイ・ビジョン「情報のチカラで、世界をもっと幸せにする!」の実現に、一歩でも近づけると考えます。



★入会の経緯

JPIAに入会した直接のきっかけは、先日開催された「講師サミットオンライン2022」に参加したことです。

どうしても外せない仕事や研究会活動(大学図書館研究会の全国大会と直撃!)もあって、ほんの数コマだけでしたが、このサミットに参加できました。


最も印象的だったことは、以下の2点です。

  • 登壇した講師の技量、そして情熱
    いわゆる有名講師ばかりだったせいでしょうか。登壇した方の技量 ー問いかける力、引き込み方、話術などー の高さには、驚かされました。
    それ以上に驚かされたのは、講師陣のあふれんばかりの情熱、熱量の高さでした。「このセミナーで、聞き手の意識や行動を変える!」といった気概に満ちているように思えました。

  • 参加者の積極性とポジティブな雰囲気
    講演後の質疑応答や交流イベントで感じたのは、聞き手が非常に積極的に参加していることでした。皆さんとも、ただ聞きに来ているのではなく、自らの成長の機会として学びの意欲が溢れていました。
    また、参加者同士がリスペクトし合っていて、お互いを高め合う相手として認識しているようで、ポジティブな雰囲気に満ちていました。

そして、この講師サミットを開催していたのが、JPIAでした。

積極的でポジティブな雰囲気と書きましたが、それは参加者の多くをJPIAの会員が占めていたからでした。参加者の多くはプロの研修講師でしたが、(競合相手ではなく)同じ志を持つ仲間、と認め合うコミュニティのようでした。

「明るく楽しく前向きに!」チャレンジしようとする私にとって、こうした雰囲気で学び合っているコミュニティは、とても素晴らしいと思えました。

私はプロの研修講師ではありませんが、ここで学べるものは大きいと考え、サミットの直後にJPIAに飛び込みました。



★これから

私もまだ、JPIAでどういった学びに取り組んでいくのか、考えているところです。提供される資料やコンテンツが非常に多く、正直まだ手探りです。

話術や資料の構成といったテクニカルな面もさりながら、入会以降頻繁に耳にする「講師軸」を、まずはしっかり作っていこうと考えます。

ひとまず、一つ継続的な有料セミナー(それなりにかかります…)を選んで申し込みをしましたので、そこを起点にチャレンジしていきます。


図書館業界の皆さん、もし私が講師としてお役に立てることがあれば、いつでもおっしゃってください。JPIAでの学びを実践し、今まで以上に頑張りたいと考えます。

ちなみに私は、自分が講師をお受けするときのために、「謝金・旅費ポリシー」を作成しています。要点は、以下のとおりです。

  • 講師の機会を頂けるなら、謝金なしでも喜んで!
  • 謝金を頂ける場合は、全額を寄付に充てます(資金難に苦しんでいる図書館関連活動か、病気の子どもたちを支援する活動に)
  • 旅費だけ出してくれると嬉しいですが、場合によってはそれもご相談で

依頼をご検討くださる際は、ぜひご一読ください。
ええ格好しいみたいですが、講師活動を通じてマイ・ミッションを少しでも前へ進められるなら、謝金がなくても本当に嬉しいのです!

これからも頑張っていきますので、改めてよろしくお願いします!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今回は何と、きょーこの骨折報告です…。(涙)

れいこのことがあって以来、図書館界の皆さんにも可愛がってもらっている、きょーこ。リアルに会ってくださった方も、少なくありません。

バブーの頃のきょーこと、うそれいこ

そのきょーこが1ヶ月ほど前に、人生初の骨折をしました。
体操教室で習っていることを家で私に見せようとして、床に強く足を着いたときに、ポキリと。

幸い、大したことはありませんでした。
足の骨がちょっと欠けただけで、痛みもそれほどありません。松葉杖なども使わず、もう治りかけています(全治1ヶ月半予定)。

とは言え、骨折はそれなりに大変でした。
朝夕の教室への送り迎え、4回にわたる通院、日々の不自由さ…。ようやく最近、ゆっくりなら多少歩いてよい、との医師の許可も出て、日常に戻りつつあります。


きょーこを学校に送る中で、闘病中のれいこに付き添って、毎日学校に通っていたことを思い出しました。元気でいられること、健康であること、本当にありがたいですね!

きょーこ、早く元気になってやー!


2022-09-25

17年の感謝、そして退任の雑感(と自分用メモ)

この年齢になると、それなりに長く続けているものの1つや2つはあるものです。
私は今回、17年も務めたあるポジションを、退任しました。この役割を通じて知り合った方、お世話になった方も多いので、ご報告しておきます。


★退任したのは…

今回退任したのは、私が所属する大学図書館研究会(以下、「大図研(だいとけん)」)の「全国委員」です。

ご存じの方も多いと思いますが、大図研は、全国の大学図書館員が集まり次のような大学図書館の実現をめざし、その発展に寄与することを目的とする団体です。

  • 「利用者にとって利用しやすい大学図書館」
  • 「そこで働く人々が生き生きと活躍することのできる大学図書館」
  • 「関係する全ての人々に活力を与えることのできる大学図書館」


その大図研にあって「全国委員」はざっくり言えば、研究会全体の会務を担いつつ、(私の場合)兵庫地域グループの意見や活動情報などを全国に届けるパイプ役です。

私は2004年度途中に大図研に入会し、翌2005年度に全国委員に就任しました。以来17年間、全国委員を務めてきました。

全国委員活動を通じて知り合えた方や交流を深めた方、得たものの多さは言葉で伝え切れません。私の図書館界での交流は、大図研から始まったと言っていいですから。

至らない点ばかりでしたが、皆さんが17年にわたって温かく交流くださったり、支えてくださったりしたことに感謝するばかりです。ありがとうございました!



★次世代へのバトンタッチ

当然のことですが、組織の中において役職や中心メンバーの交代は不可欠です。
人が入れ替わることで、新しい気づきやあったり、入れ替わりを機にした再確認、改善が行われたりすることも大切でしょう。

自分も50代に入り、いろいろな場面で自分よりも若い人にバトンタッチしたり、何かを伝えたりすることを、意識するようになってきました。

私が先輩方から受け取ったほどに多くのものを渡せるか心許ないですが、自分自身に残されたキャリアの時間なども考えながら、いろいろな意味でバトンタッチを心がけます。


…などと書いていると、何だか図書館界から引退するかのような気持ちになりかけていました。いや私、全国委員を退任しただけですから!(笑)
これからも兵庫地域グループの一会員として、大図研の活動に積極的に加わります。

バトンタッチすべきところはそうしますが、自分でやりたいこと、やろうと思っていることもありますから、まだまだ頑張ります!皆さん引き続き、よろしくお願いします!



★ついでメモ

さて、いざ退任となっても、在職年数すらきちんと分かっていませんでした。

全国委員は通算18年だと思っていたのですが確認してみると17年でしたし、大図研の兵庫支部長は10年近いと思っていたのに7年間でした…。自分がいかに適当か、思い知らされます。 (笑)

そこでこの機に、今まで務めた/務めている主な役割について、確認してみました。かなり記憶がいい加減でしたので、ついでにメモしておきます(もっぱら自分用、就任年順)。

だいたいこれで網羅できているかな…?こう並べると、ちょっとした自分史みたいになりましたね。いろいろ取り組んできたんですね、私。(笑)

これからも、もっといろいろ追記できるよう、頑張ります!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

このところ、きょーこがとても、れいこに似てきました。それは、もう。

最近は、きょーこのふとした表情や仕草に、度々れいこの面影を見るようです。
嬉しいような、寂しいような。ちょっと複雑な気持ちです。


2022-05-15

【3年ぶり開催!】れいこが星になって10年、第8回「れいこパーティー!」へお越しください!

れいこが星になったのは、2012年6月6日。
れいこが星になって、はや10年になろうとしています。大勢の方々が今もずっと寄り添ってくださっていることに、感謝します。

コロナ禍が未だ収まらない中ですが節目の年でもありますので、今年は感染対策を取った上で、3年ぶりに「れいこパーティー!」を開催します。


「れいこパーティー!」は、毎年れいこが星になった6月6日(とその近くの日曜)に、みんなでれいこを明るく囲んで過ごそうというものです。

れいこの思い出話などをずっとするものではなく、本当に楽しいパーティーにしたいだけですので、れいこに会ったことのない方も歓迎です。ご友人の皆さん、ぜひお越しください!


れいこピースのポーズ


★第8回「れいこパーティー!」

感染対策はとりますが、今年もおおむね例年どおりのスタイルで開催します。みんなでれいこを囲んで、明るく楽しくワイワイ騒いでやって頂ければと思います。

  • 【場所】れいこの家(宝塚市内・阪急電鉄沿線)
  • 【日時】2022年6月5日(日)14:00-19:00 および 6日(月)15:00-19:00
    • 上記日時はずっとオープンしていますので、そのうちご都合のよろしい時間だけ遊びにいらしてください。
    • (※注!)きょーこの習いごとのため、6日(月)16-18時は、私ときょーこは不在です。

  • 【事前お申し込み】不要
  • 【お持ち頂くもの】ご自分の飲み物
    • 飲み物は、ご自分が必要な分だけお持ちください(不要な方は、無くても構いません)。
    • 全員が私たちの分まで持って来たら大変(!)ですので、くれぐれもお心遣いなさいませんよう。

  • 【コロナ感染対策】
    • 複数の方がいらっしゃいますので、マスク着用をお願いします。
    • 感染対策のため、食べ物はお持ちになりませんようお願いします。
    • 飲み物はOKですが、口にするときだけマスクを外すこととし、マスクを外しての会話はご遠慮ください。

  • 【その他】
    • れいこに思いを寄せてくださる方でしたら、どなたでも歓迎です。れいこの闘病中にご縁のなかった方も大歓迎ですので、ご友人の皆さん、ぜひ。大人も子どもも一緒になって、わが家を賑やかな場にしてください。
      特にれいこの友達のみんな、連れ立ってぜひ遊びに来てね〜!
    • ご都合が付く方だけで構いません。コロナのリスクもゼロではありませんし、私たちのためにご無理をなさいませんよう。
    • 皆さんが気軽に来やすいように、今年も「おもてなしをしない!」宣言しておきます。皆さんも気遣いなしで結構ですので、好きな時間にいらして、自由に過ごしていってください。
    • わが家の場所をご存じない方は karatekalibrarian@gmail.com までお問い合わせください。

私たち一家は「命日」という言葉を使わず、6月6日をれいこの「セカンド・バースデー」と呼んでいます。
そのセカンド・バースデーに皆さんと明るく楽しく過ごすことを、れいこもきっと喜んでいますし、私たちも寂しい思いをせずに済みます。

皆さん、ぜひれいこと、その妹・きょーこに会いに来てやってください。皆さんとお会いできることを、れいこともども楽しみにしています!


れいこと、わし


【補足】
  • れいこに関することは、Twitter@fight_Reikoでツイートをしています。ぜひフォローください。
  • 「れいこお助け隊」「れいこフレンズ」の皆さんには、本件などメールでお知らせしていますが、登録アドレスがエラーになっている方もいらっしゃいます。アドレスの変更がありましたら、気軽にお知らせください。
  • 今後「れいこパーティー!」等の連絡を、メールで受け取りたい方がいらしたら、お申し出ください(「れいこお助け隊」に登録します)。


2022-05-08

課長の仕事を一ヶ月やってみた

最初にひと言、お断りです。
この6年ほど当ブログの記事は、原則として「たった2分」で読める量(1,000字程度)にしてきました。

ですが今回の記事より、文字数の制限を撤廃します。
文字数を絞ることが私にとってある程度習慣化できましたので、今後は「書くべきは書く」でいきます。

とは言え、無意味に長くするつもりはなく、今後も気軽にサッと読めるブログを目指します。引き続き、よろしくお願いします!


鯉のぼり


★新しい立場に

さて、先の記事でお伝えしたとおり、私はこの春から立場が変わりました。元々いた部署で課長となり、30人ほどのチームを束ねる立場になりました。

課長になっていますので、「課長の仕事を一ヶ月やってみた」というタイトルは、適切ではないかもしれませんね。
ですが、不慣れなままかろうじて一ヶ月を乗り切ったところですので、今の私の率直な気持ちをタイトルとし、感じていることを残します。


念のため記しておきますと、この記事は課長になって嬉しくてたまらず、それを誇示しようというものではありません。

自分で決意して管理職の試験を受けましたので、喜びの気持ちが全くない訳ではありませんが、むしろその何倍ものプレッシャーや責任感を感じています(仕事の夢を頻繁に見るようになりました…)。

決して浮かれて記事を書いている訳ではなく、こうした経験がどなたかの参考にでもなれば、という思いであることを強調しておきます。




★一ヶ月を振り返って

今感じていることは、以下の3点に尽きます。

  • 入ってくる情報量・依頼が多い
    就任初日に感じたことは、「メールが山ほど来る!」でした。件数もさりながら、これまでと違いその多くが人事・財務などを始めとする他部署からで、しかも依頼がとても多いです。
    もちろんメールに限らず、いろいろな話が寄せられます。機微に関わる情報もあり、デリケートな対応も求められることもしばしばです。

  • 知らないことの多さに、改めて気づかされた
    私はこれまで現部署で5年間課長補佐を務めており、ある程度、課の業務の把握をできているつもりでした。
    …が多くの情報や依頼に接し、自分が業務そのものをいかに知らなかったか、早くも痛感しています。これまでに、もっと積極的に課の業務に関わったり、課長の支援をできたのではないか、と反省するところです。

  • あらゆる情報・判断が自分ごとになった
    課の多くの業務は、自分が最終判断をしたり、責任を負ったりすることになります。そのせいか、あらゆる業務が自分ごとになり、当事者意識が強くなりました。
    (これまでは、自分の後ろに課長がいる、という甘えがあったのかもしれません)



★今後に向けて

これからチームをまとめていくにあたり、いろいろ考えさせられています。
現時点では、特に以下の点を意識しようと考えます(ここで書ける程度に、一般論化して記します)。

  • 方向性の提示
    何となく従来どおりの仕事をしてもらうのではなく、課の方向性や全体のベクトルといったものを、常に示したいと考えます。
    本学においてこれから注力すべきコア業務を定めたり、それへのウェイトのかけ方であったりを、考え伝える必要がありそうです。

  • 専任職員のハブ化と成長の後押し
    何チームにも別れる人数の多い部署ですので、私が全員と日常的にコミニュケーションを取ることは難しいです。
    専任職員に各チームのリーダーとしてハブになってもらい、ハブを介したチーム運営を進めたいと考えます。チームリーダーを担うことを通じて専任職員には成長を促し、後進の育成にも努めます。

  • ほめまくり
    「ほめる達人」として、これまで以上に同僚の様子をよく見ておき、ポジティブな行動を褒めます。
    幸い当課は一生懸命で真面目な方が多く、いつも助けられています。ほめるマネジメントにより、そうした皆さんの長所をさらに引き出し、明るく楽しく前向きな職場を作りたいです。

偉そうにいろいろ書きましたが、まさにこれから取り組もうというところで、非常に心許ない限りです。
ですが、自分なりの価値観にもとづきよりよいチームづくりを行い、図書館機能やサービスを向上させ、ひいては大学のミッション実現の一助となるべく努めたいと考えます。



★提案

ちょうどいい機会ですので、提案めいたものを。
図書館でのリーダー研修みたいなもの、一緒に始めてみませんか?

詳しくデザインしている訳ではありませんが、イメージ的には、(大学図書館なら)課長か課長補佐くらいが対象でしょうか。
スタッフへ業務の方向性を示したり、支援を行ったりする立ち位置の方がオンラインで集まり、参加型の勉強会みたいなものをできないかと考えています(厳密な肩書には拘りません)。

誰かがセッティングして受け身で参加する会ではなく、ある程度固定されたメンバーで全員が当事者として、相互に企画したり討論したりできたらいいかと。

こう呼びかけるのも、自分が新たな立ち位置となり、いろいろ悩んでいるからです。
おそらく同じ悩みを持った方も多いと思いますので、そうした仲間で集まってお互いに学び合えたら、と考えます。

もう少し練って当ブログで呼びかけますが、ご関心のある方、挙手のご準備を!




●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

毎年この時季は、恒例の「れいこパーティー!」のご案内を差し上げていますが、ここ2年はコロナ禍により不開催となっています。

玲子とわし

ここしばらくコロナもやや下火ですので、今回感染対策をした上での再開も視野に、検討しています。
近々に決定し、当ブログやTwitter @fight_Reikoでご案内します。

開催の折には、ぜひ我が家へお越しください!


2022-03-13

帯が人を育てる

春の気配が、感じられるようになってきました。春は転職・異動も多く、新しいチャレンジの季節ですね。

イメージ画像:春の公園


★「帯が人を育てる」という言葉

武道の世界に、「帯が人を育てる」という言葉があります。
(武道では、審査を経て級・段が上がるごとに、帯の色が変わります。例えば、有段者は黒帯ですね)

上の帯になることでその自覚が周囲に目を向けさせ、技術にとどまらず、より人として成長させる、といったところでしょうか。
審査を目標とすることで、自分を見つめ直したり、稽古を重ねられたりする側面もあるでしょう。



★図書館界では?

では、これを図書館界に当てはめれば、どうでしょうか?

図書館界ではよく「現場が好き」、「ずっと本に触る仕事をしていたい」、「カウンターで利用者さんを喜ばせたい」といった言葉を耳にするように思います。

こうした言葉は、本が好き、人のために貢献したい、といった図書館員気質をよく表していますね。
私的な印象ですが、好きでこの仕事をやっている人が多く、昇任などにあまり関心がない方も多いと思います。


しかし考え方によっては、これらは上の帯に上がる可能性、すなわちチャレンジの可能性を自ら閉ざしている、とも言えます。

例えば貸返に担当者として専念しているうちは、利用サービス全体を同じように考えることは、難しいかもしれません。
ですが利用部門のリーダーになれば、レファレンスなどを含めた利用サービス全体に目が向き、今までとは違う気付きがあるかもしれません。

一担当者であれば、係長やサブリーダーになってみないと判らないこともあるでしょう。
係長やサブリーダーなら、課長補佐や現場リーダーの視点を、まだ持っていないかもしれません。
課長補佐やサブリーダーになっても、課長や統括にしか見えない景色があるはずです。


結局のところ、図書館界であろうと武道であろうと、同じことですよね。
立場が変われば、必然的にそれに応じた考え方や立ち振る舞いができるようになり、見合った成長も十二分に期待できることでしょう。

例え少人数であっても、同僚や仲間のリーダーになることで、きっと今までと違う学びがあるはずです。それが自身の成長につながり、図書館のため、ひいては利用者さんのためになるでしょう。

もちろん、上に書いたような現場志向を否定する訳ではありません。
ただ、図書館員にとっても、「帯が人を育てる」という言葉を考えてみる価値はあります。機会に恵まれれば、上の帯にチャレンジしてはいかがでしょうか?

(※雇用形態によっては、なかなかチャンスに恵まれないことも、よく承知しています。配慮に欠けた書き方がありましたら、ご容赦ください。ですが人生で思いがけないチャンスが訪れるのは、前向きに頑張っている人だと思います)



★かく言う私も

18年も打ち込んだ空手で黒帯を締めなかったことが自分の拘りでもありましたが、今は「帯が人を育てる」ことを、前向きに考えられるようになりました。

実は私も春から仕事で、違う帯を締めることとなりました。迷いましたが上の帯を締めるべく、試験にチャレンジした結果です。

自分が至らないことは承知していますが、心機一転、自身の新たな成長につなげるべく頑張ります。
幸い私は、仲間に恵まれています。みんなで学生さんたちのため社会のため、よりよい図書館を作っていきます!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

春は、闘病中だったれいこの具合が急に悪くなった季節。この時季はれいこのことがよく思い出され、メンタルではちょっとしんどい井上家です。


この時季、「れいこと一緒のクラスだった子たちは、どうしてるやろ」とよく思います。れいこを支え一緒に闘ってくれた、素晴らしいクラスメートでした。

下の写真は、れいこが星になった後の運動会のときのものです。
クラスで申し合わせて、れいこの「玲」の字を、全員が体操服に縫い付けてくれました。

体操服に縫い付けられた「れい」の字

みんなも、もう二十歳。ほとんど会えなくなったけど、どうしているのでしょう。
れいこのことをずっと忘れずにいて欲しい、と強く願います。

れいこの同級生のみんな、そして親御さん、よかったらまた「れいこパーティー!」に来てください!毎年5月頃にはこのブログで案内するので、ぜひ!


2022-02-13

学生さんたちに伝えたいメッセージは?

なかなか、コロナ禍の収束の気配が見えませんね…。
あれほど意気込んで始めたグレイシー柔術も、以前からやっている空道(くうどう)も、感染対策で自主的に休むことにしました。(号泣)

皆さんも、くれぐれもお大事に!

イメージ画像:動物園の広場


★初チャレンジ

先日、かねてからお付き合い頂いている先生より依頼を頂き、司書課程の授業で講師を務めました。
よく考えれば私、司書課程はもとより学生さんたちにお話しすること自体、初めてでした。自分でも意外!

(もちろん、勤務先では別です。頻繁に講習会を担当してきましたし、学内イベント院生会などで、何度もお話ししました)

司書課程で非常勤講師(半年/通年)をやらないか、とよく各所からお誘い頂きますが、継続的に実施することが難しく、お断りしてきました。
今回は1回限りの講師でしたので、今までの分も気合を入れ、チャレンジを決めました!


★何を伝えるか?

先生は今回の講演を、図書館やその関連領域への意識を高めつつ、資格とキャリアを考える契機としたい、とのことでした。
受講生は司書課程ながら、全員が図書館や関連業種への就職希望という訳ではないことも、理由の一つのようです。

ここで、はたと考えました。
たった1コマで、まだ二十歳前後の、しかも図書館志望とは限らない学生さんたちに、どんなメッセージを送ればいいでしょう?


先生と相談を重ねた結果、図書館の意義や重要性の説明は「全て」割愛し、キャリアなどの観点から講演の狙いを以下の3点に絞りました。

  1. 図書館界の厳しい現実を知ってもらう
  2. そのような環境下でこれから図書館界で必要とされる人材について、自分なりに考えてもらう
  3. 図書館を題材にするものの、他分野に進む人にも役立つに話をする

図書館の重要性について話さないことは苦渋の選択でしたが、それによって最も大切なメッセージをより強く伝えられる、と考えました。

当日のPCスタンバイ状況


★私からのメッセージ

講演の結びとして、学生さんたちには以下のメッセージを送りました。

  • 図書館界に限らず、社会には自分で成長する人材が必要
  • そのために、学び、人とのつながり、自分なりの価値観を持つことを大切に
  • 人生にあるのは、成功と経験だけ(失敗なんてない!)


例によって、スライドは補助程度としました。聞き手の反応を見ながら、即興の自分の言葉で伝えることを大切にしました。
時間が限られているため、各スライドに関連した自分のブログ記事へのQRコードを貼り付け、読んでもらえるようにもしました。

最後に、学生さんたちに以下の質問をしました。

  • 「あなたは、どう働きたい?」
  • 「あなたは、何を実現したい?」
  • 「あなたは、どう社会に関わりたい?」
  • 「あなたは、どう生きたい?」


学生さんたちがこれからどう仕事に向き合い、どう生きるのか、ご自身で考えてくだされば、この上ない喜びです。



★感謝

ご出席くださった皆さん、貴重な機会をくださった先生、事務局のKさん、ありがとうございました!
学生さんたちが話を受け止め、真剣に考えてくれる様子が伝わってきて、とても嬉しかったです。

講演は私のミッションに即したものでしたが、私自身が考えさせられる機会となりました。私もほんの少し、成長できたように思います。

皆さんには、感謝でいっぱいです。ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

先日、れいこの愛犬・ラッキーが10歳になりました。


れいことラッキー

皆さんは、「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」をご存じでしょうか?
「難病と闘っている子どもたちの夢をかなえ、生きるちからや病気と闘う勇気を持ってもらいたい」と設立されたボランティア団体です。

10年前、闘病中だったれいこは「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」から支援頂けることになり、「赤ちゃんチワワと暮らしたい」という「夢」を伝えました。

そして我が家に来てくれたのが、このラッキーです。

ほんの短い間しか一緒にいられませんでしたが、れいこはラッキーが大好きでした。
特に初顔合わせ、緩和病棟へのラッキーのサプライズお見舞いのときは、本当に嬉しそうでした。


れいことラッキーが一つ屋根の下で暮らせたのは、ほんの数日です。
そのためラッキーとの日々は、ほぼそのままれいこのいない日々でもあります。また、その10年の大半は、きょーこの誕生や成長の日々とも重なります。

そのラッキーが、はや10歳。
嬉しくもあり寂しくもあり、複雑な気持ちです。


■私的なお願い

上記のとおり、「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」は、難病の子供たちやその家族を支援する団体です。よろしければぜひWebサイトをご覧頂き、同団体を知って頂ければと思います。

一昨年、れいこの二十歳のバースデーを機に、れいこが残した貯金をすべて、同団体はじめ病気の子供を支援する団体に寄付しました
(他に、ビーズプログラムで応援頂いたシャイン・オン!キッズさんなど)。

お祝い金やお年玉など、れいこが大切に貯めていたまとまったお金でしたが、同じように病気と闘う子供たちの応援に充てられ、れいこも喜んでいると思います。

皆さんがこうした団体を知ってくださり、可能な範囲で応援くだされば、非常に嬉しく思います。


2022-01-22

50歳になった図書館員がグレイシー柔術、始めたんかい!

「え!?そのお歳で格闘技ですか…!」
…と言われることが、増えてきました。そうですよね、私も50歳ですから、驚かれても仕方ないですよね。

今年の抱負で、そんな私がグレイシー柔術に入門したことにも触れました。
予想していましたが(笑)、皆さんから一番反応があったのは私の図書館活動についての目標ではなく、グレイシー柔術でした(やっぱりね!)。

50歳になって、新たな格闘技に挑戦したことが、驚かれたのでしょうか。それとも、空道(くうどう)とグレイシー柔術とに、同時に取り組むことが驚きだったのでしょうか?

ともあれ反応の多いネタですので(笑)、改めて単独の記事にしてみました。よかったら、ご一読を(図書館とは全く関係ないです…)。

グレイシー柔術の道着


★グレイシー柔術って?

多くの人は、「グレイシー柔術って何?」と思っているでしょうね。(笑)

グレイシー柔術は初耳でも、「ブラジリアン柔術」なら聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ブラジリアン柔術は、寝技・関節技・締め技(いわゆるグラウンド)を中心とした格闘技です。スポーツとしても普及しつつあり、日本での競技人口も3万人にも達するとか。

ご存じない方は、以下のイメージ動画をどうぞ(適当に見つけた動画で、特定団体等の推奨ではありません)。



そしてグレイシー柔術はブラジリアン柔術の一つであり、かつそのルーツ、本家といったところでしょうか。以下の動画で、特長を紹介しています(同上)。



念のため言っておきますと、「柔術(じゅうじゅつ)」であり、「柔道(じゅうどう)」ではありませんよ!
柔道は投げ技が主でグラウンドが従、といった印象ですが、ブラジリアン柔術は逆のイメージです。



★その魅力

私にとってのグレイシー柔術は、特に以下の点で魅力的です。

  • 数百とも数千とも言われる技があり、攻防いずれにおいても高度な技術体系が確立されていること。
  • 肉体的な強さ以上に技術、そして読み合いや心理戦のウェイトが高いこと(その性格から、「体を使ったチェス」などとも言われます)。
  • 特にグレイシー柔術は、スポーツとしてのブラジリアン柔術と比べストリートでの護身も重視しており、より実戦に即していること(稽古は、試合の技からではなく、何と護身術から始まります!)。

当然ながらまだ白帯なのですが、稽古が楽しくて仕方ありません。
道場のない日も、一人でイメトレをしたり、ムーブ(基本動作)をしたりしています。先日などは、(手元だけ)袖車絞という技の練習をしながら歩いていたら、同僚に目撃されてしまいました…。(恥)



★入門のきっかけ

私は長年取り組んだ空手を離れた後、3年ほど前に空道(くうどう)を始めました

空道は着衣型総合格闘技と言われ、突きや蹴りといった打撃(頭突きや金的まで!)はもちろん、投げ技やグラウンドもOKです。

空手出身の私は、突きや蹴りには多少下地がありますが、グラウンドは素人でした。空道に入門し多少稽古をしましたが、入門後1年余りでコロナ禍となり、グラウンドは素人同然のままでした。
ですので、この2年間は「グラウンドの稽古をしたい!」と思い続けてきました。


そんな中、思いがけないチャンスが訪れました。私の住む街に、グレイシー柔術の道場ができたのです!

グレイシー柔術と言えば、グラウンドの最高峰!空道とグレイシー柔術を同時に学べば、相乗効果でより強くなれること、間違いなしです。
しかも家の近くですから、仕事や家庭との両立がしやすく、かつ(空道と違い)人の多い大阪方面へ行かなくて済みます。

これはもう、見に行くしかないですよね!?プレオープン初日に見学に行き、即日入門しました(一般部の入門第1号!)。

わし道着姿


★何で格闘技?

何でいい歳にもなって格闘技をするのか、とよく聞かれます。

その答えは、単に強くなりたいからです。
競技者として上達したいのではありません。私は大会のトロフィーに興味はなく、ただ単に強くなりたいだけです。試合会場でではなく、道端で闘ったときに強くありたいです。(笑)

よく考えるのは、万一不当な暴力におびやかされ回避不可能なとき、家族を逃す時間を作れるか、ということです。
空手しかやっていなかった頃は、組みつかれたら負けと不安でしたが、グレイシー柔術で稽古をすれば、この不安からも解放されそうです。

とは言え、空手時代の師範代には、「金出せ、と言われたら、有り金全部出したらいい。誰にもケガさせず、自分もケガしない」と言われました。空道の師範代にも、「向こうがケンカ売ってきて相手に勝っても、社会的には負け」とも教わりました。

私は尊敬する先生方の教えを受け、道端で難癖を付けられても手を出したりせず、「誰か、警察呼んでー!」と大声をあげるつもりです。が、それはそれとして、やっぱり強くなりたいです。(笑)

何でしょうね、この気持ち?(笑)
ともあれこれからも、自分史上最強を日々更新するべく精進します、押忍!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

剣道・空手・空道・グレイシー柔術と、私も四半世紀以上格闘技をやってきましたが、その中でも最も楽しかった思い出は、れいこと空手に打ち込んでいた日々です。

れいこの空手着姿

れいこは不器用だったものの、とにかく何でも頑張りさんでした。
センスもありそこそこ強かったものの練習はしたがらないのお兄ちゃんに対し、あまり結果が出なくても、一生懸命稽古に通っていた、れいこ。

二人で道場に通った思い出は、本当に私の人生の宝物です。
本気で闘う父の姿をれいこに見せようとした現役復帰試合も、忘れることができません。れいこに自転車で伴走してもらい、走り込んだことが思い出されます。


れいこ、空手に打ち込んどった頃のこと、覚えていてくれとるかな?こんな宝物をくれて、本当にありがとうな。

お父ちゃんは、れいこと一緒に過ごした日々のこと、忘れんけんね。お父ちゃんは今もれいこのことが、大大大好きやけんな〜!


2022-01-10

2021年の私的振り返りと2022年の抱負

皆さん、今年もよろしくお願いします!
今日は毎年恒例、昨年の振り返り&今年の抱負を(今日は、「たった2分で読める」量ではありません)。

イメージ画像:公園


★昨年の振り返り

一昨年に続き、昨年もコロナ禍で不完全燃焼の一年でした。
予想していたものの、リアルに人に会えないというのは、厳しかったですね…。昨年掲げた目標への取り組みも、今一つでした。

私は昨年、以下の3つの目標を掲げていました。

  1. ポジティブ心理学の図書館活動への落とし込み
  2. 人を「明るく楽しく前向きに!」するスキルの習得
  3. 65歳までのライフプランを検討

1.については、あまりうまく実践できませんでした。
ポジティブ心理学実践インストラクターになって以来、ブログを通じて発信したいと考えていましたがなかなかできず、リアルな場は機会を持つこともできませんでした。
ポジティブ心理学の勉強は続けていますので、2022年も継続して取り組み、新たな方法を考えます。

2.については、「ほめる達人」(以下、「ほめ達」)になったことが一番の成果です。一昨年から取り組んできた結果、同検定一級(日本に500人余り!)に合格できました。
「ほめ達」は、日ごろ見過ごされがちな小さな良い行動に気づき、口に出してほめることで、その人や組織を輝かせるものです。今年も「ほめ達」として、家庭や職場、コミュニティをより良いものにしていきます。

3.については、まだまだあれこれ悩んでいるところです。
もう少し時間をかけて取り組み、お伝えできるようになったら、また当ブログでご報告します。

以上3点、目標に対し成果は今ひとつでした…。自分で決めたのに満足な成果が得られなかったのは、ひとえに私自身の甘さゆえです。今年は頑張りませんとね!


(ついでに)
毎年力を入れている研修講師も、昨年は限られた機会しか得られませんでした。

何度か講師や非常勤講師の依頼も頂いたのですが、結果的にはほとんど実施に至りませんでした(うち2件は、22年実施予定)。諸事情でお断りせざるを得なかったものも多く、申し訳なく思います。

唯一ある程度納得できたのは、SPODフォーラムでしょうか。
最近私が関心を持っている学術情報流通について、(図書館員に限らず)大学の教職員に向けてお話をしたものです。マイ・ミッション実践の上でも、大学図書館員でない方々に広くお話する機会を頂けることはとても嬉しく、感謝でいっぱいです。



★新年の抱負

怠惰な自分のお尻を叩くため、今年も目標を設定し公言しておきます。

■2022年5つの目標
  1. ポジティブ心理学+「ほめ達」の図書館活動への落とし込み
    一昨年ポジティブ心理学実践インストラクターに、昨年「ほめ達」になったことを活かし、それらを自分自身や図書館活動にどのように活かせるか検討し、実践します。
    「ほめ達」として人の行動に目を向けているうちに、自分の周りや社会は人の善意や親切で成り立っていると、強く感じるようになりました。前にも書きましたが、感謝することを大切にしたいと思います。

  2. 人を「明るく楽しく前向きに!」するスキルの習得(継続)
    周囲の人たちを「明るく楽しく前向きに!」するためのスキルを、身につけたいと考えています。今考えているものもあり、それとポジティブ心理学・「ほめる達人」で学んだことを併用して、マイ・ミッションを実践します。

  3. 65歳までのライフプランを検討(継続)
    私もいいトシになり、ライブラリアン人生の終盤をデザインすべき時期を迎えています。
    何に残りの時間をかけるのか、受けた恩をどのように社会に返すのか…。ひとまず65歳辺りを一つの区切りに想定し、15年程度の間に何をすべきか、考えます。

  4. 毎週2論文を義務化
    図書館関係の論文を2本読むことを、自分に義務付けます。もちろん論文以外の形で文字を読んでもいいのですが、漠然と読書を目標にしてもきっと手を抜きますので、このように設定します。毎週2本読めれば年100本、本やWebサイトも加えればそれなりの勉強になりそうです。
    昨年頑張って、「大学図書館員が読んでおきたい30の政策文書/関連資料まとめ」を公開したところそれなりの反応があり、勉強は大切だと再実感しました。

  5. 格闘技への取り組み
    私は18年打ち込んできた空手を離れた後、3年前から打撃系総合武道・空道(くうどう)を始めました(空道は、突き・蹴りはもちろん、投げ・寝技・関節技や頭突きなどまで認められる、いわゆる総合格闘技に近いものです)。
    コロナ禍もありこの2年間ろくに稽古できていませんので、今年は最低週1回道場に行こうと思います。

    昨年末に、グレイシー柔術に入門しましたので、そちらも頑張ります。
    「グレイシー柔術って何?」という方が多いと思いますが、関節技・寝技を中心にした格闘技です。ご存じない方は、こちらの動画を(1分ぐらいのところからチラ見くらいで)。
    グレイシー柔術は、競技として普及しているブラジリアン柔術の本家とでも言ったらいいのでしょうか。競技として成立しているブラジリアン柔術と比べ、グレイシー柔術ではストリートファイトでの護身を重視しており、より実戦性が高いものです。

    空道と補完し合えるグレイシー柔術、週1回の稽古を欠かさないよう、頑張ります!


以上、5つの目標に取り組みます。
毎年目標倒れにはなっていますが、自分が何に取り組むかを考え明言しておくことで、少しでも目標に近づけると考えます。マイ・ミッションも忘れず、頑張ります!

#公言したからには頑張れ、わし!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

れいこが星になってから、今年6月で丸10年になります。
いろいろな意味で、あっという間の10年でした。今も多くの方々が私たちに寄り添ってくださり、感謝するばかりです。

わしとれいこ

この10年、れいこのことを忘れたことは、ただの一日もありません。その心の隙間を埋めてくれたのは、やはりきょーこの存在です。

40を過ぎた私たち夫婦のもとに生まれてきてくれて、元気に育ってくれているきょーこ。きょーこの笑顔に、私たちは毎日救われています。
ありがとう、きょーこ。このまま、元気に育ってくれたら、それだけでええけんな。

れいこ、ずっとずっと、大好きやけんね!これからもきょーこのことを、見守ってやってな。