2022-03-13

帯が人を育てる

春の気配が、感じられるようになってきました。春は転職・異動も多く、新しいチャレンジの季節ですね。

イメージ画像:春の公園


★「帯が人を育てる」という言葉

武道の世界に、「帯が人を育てる」という言葉があります。
(武道では、審査を経て級・段が上がるごとに、帯の色が変わります。例えば、有段者は黒帯ですね)

上の帯になることでその自覚が周囲に目を向けさせ、技術にとどまらず、より人として成長させる、といったところでしょうか。
審査を目標とすることで、自分を見つめ直したり、稽古を重ねられたりする側面もあるでしょう。



★図書館界では?

では、これを図書館界に当てはめれば、どうでしょうか?

図書館界ではよく「現場が好き」、「ずっと本に触る仕事をしていたい」、「カウンターで利用者さんを喜ばせたい」といった言葉を耳にするように思います。

こうした言葉は、本が好き、人のために貢献したい、といった図書館員気質をよく表していますね。
私的な印象ですが、好きでこの仕事をやっている人が多く、昇任などにあまり関心がない方も多いと思います。


しかし考え方によっては、これらは上の帯に上がる可能性、すなわちチャレンジの可能性を自ら閉ざしている、とも言えます。

例えば貸返に担当者として専念しているうちは、利用サービス全体を同じように考えることは、難しいかもしれません。
ですが利用部門のリーダーになれば、レファレンスなどを含めた利用サービス全体に目が向き、今までとは違う気付きがあるかもしれません。

一担当者であれば、係長やサブリーダーになってみないと判らないこともあるでしょう。
係長やサブリーダーなら、課長補佐や現場リーダーの視点を、まだ持っていないかもしれません。
課長補佐やサブリーダーになっても、課長や統括にしか見えない景色があるはずです。


結局のところ、図書館界であろうと武道であろうと、同じことですよね。
立場が変われば、必然的にそれに応じた考え方や立ち振る舞いができるようになり、見合った成長も十二分に期待できることでしょう。

例え少人数であっても、同僚や仲間のリーダーになることで、きっと今までと違う学びがあるはずです。それが自身の成長につながり、図書館のため、ひいては利用者さんのためになるでしょう。

もちろん、上に書いたような現場志向を否定する訳ではありません。
ただ、図書館員にとっても、「帯が人を育てる」という言葉を考えてみる価値はあります。機会に恵まれれば、上の帯にチャレンジしてはいかがでしょうか?

(※雇用形態によっては、なかなかチャンスに恵まれないことも、よく承知しています。配慮に欠けた書き方がありましたら、ご容赦ください。ですが人生で思いがけないチャンスが訪れるのは、前向きに頑張っている人だと思います)



★かく言う私も

18年も打ち込んだ空手で黒帯を締めなかったことが自分の拘りでもありましたが、今は「帯が人を育てる」ことを、前向きに考えられるようになりました。

実は私も春から仕事で、違う帯を締めることとなりました。迷いましたが上の帯を締めるべく、試験にチャレンジした結果です。

自分が至らないことは承知していますが、心機一転、自身の新たな成長につなげるべく頑張ります。
幸い私は、仲間に恵まれています。みんなで学生さんたちのため社会のため、よりよい図書館を作っていきます!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

春は、闘病中だったれいこの具合が急に悪くなった季節。この時季はれいこのことがよく思い出され、メンタルではちょっとしんどい井上家です。


この時季、「れいこと一緒のクラスだった子たちは、どうしてるやろ」とよく思います。れいこを支え一緒に闘ってくれた、素晴らしいクラスメートでした。

下の写真は、れいこが星になった後の運動会のときのものです。
クラスで申し合わせて、れいこの「玲」の字を、全員が体操服に縫い付けてくれました。

体操服に縫い付けられた「れい」の字

みんなも、もう二十歳。ほとんど会えなくなったけど、どうしているのでしょう。
れいこのことをずっと忘れずにいて欲しい、と強く願います。

れいこの同級生のみんな、そして親御さん、よかったらまた「れいこパーティー!」に来てください!毎年5月頃にはこのブログで案内するので、ぜひ!


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