2012-03-24

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第263~271日目: 3月16日(金)~24日(土)】

2011年6月28日に始まったれいこの闘病記、263~271日目です。
(初めての方は、まず初日・2011年6月28日のエントリーをご覧ください)


<●お願い>

このブログには、れいこの病状に関する情報を、ほぼそのまま掲載しています。
一方で、れいこの回復が厳しいこと、余命まで告げられたことは、本人には伝えていません。
れいこに話しかけて頂く際はもちろんですが、れいこに接する可能性のあるお子さん方にお話される際、ご配慮をお願いします。

お子さん方には、「れいこが頭にできた、悪いできものと闘っている。治るまでには、まだだいぶかかりそう」といった言い方にして頂ければ、幸いです。

「命が危ない」、「余命1~2年」といった部分については、特に配慮ください。れいこのためにも、お子さん方のためにも。

このような危惧をしつつも、あえてブログでの情報発信を行っています。皆さまのご配慮・ご協力をお願いいたします。



○さらに悪化する症状

前回お伝えしましたとおり、れいこは3月15日(木)に退院しました。
退院前の検査により、腫瘍そのものは縮小していることが判りました。これは、想像以上の結果であり、非常に喜ばしいことです。

現地に倣ってネパール料理を素手で食べる、れいこ。


腫瘍自体は小さくなっているのにも関わらず、残念ながられいこに出ている症状は、猛烈に悪化してきました。先日もお伝えしましたが、あれからもさらに悪くなっています。
  • 元々の左半身の麻痺の悪化。
    左手足は、ほぼ全く動かなくなりました。左手の握力は、ゼロです。

  • 右半身の麻痺。
    特に右足の麻痺は顕著で、歩くことはおろか、自分で立ちあがることもできません。このため、今は車椅子やベッドから離れることはありません。
    右手も麻痺が進んできて、食事なども難しくなってきたようです。握力も、以前の半分もありません。

  • 猛烈な眠気。
    大脳に強い放射線を当てているため、強い眠気を生じています。退院前後から、1日17~18時間眠ることが多くなりました。学校にも行っていますが、半分以上はダウンして保健室で過ごしています。
    ただしこれは、放射線治療が終わりましたので、1ヶ月程度で改善される可能性があるそうです。

  • 顔面の麻痺。
    眠気もあるのでしょうが、瞼が下がって、あまり目が開きません。口元も麻痺しており、食べ物を溢したり、涎が垂れたりしています。表情も、左右対称ではなくなりました。

  • 脱毛。
    これは一過性のものですが、放射線治療により、脱毛のピークを迎えています。頭の数カ所が、ごっそり抜けてしまいました。

  • 食欲不振。
    食事量が極端に下がり、平均して以前の2~3割程度しか、食べられません。

  • 手足の冷え。
    左手足・右足を使えないことで、非常に手足が冷たくなり、寒がるようになりました。場合によっては、布団から出てきた直後でも、手足が冷え切っていることもあります。数日前から足湯に入れたり、手足にカイロを貼るなど、対策を練っています。

  • お通じの悪さ。
    慢性的に、便が出にくくなっています。尿も出が悪く、トイレに行ってから5分くらい頑張ったりします。

症状だけを見ますと、絶望的に状況が悪くなっています。
ただし、腫瘍そのものは小さくなっていますので、何とか持ちこたえて欲しい・・・と強く願う日々です。れいこ、ガンバレ~!

余談ですが、お通じの件。
れいこは大きい方を「ルートミネア」、小さい方を「アビリシアン」と呼んでいます。「ルートミネア、出ないな~」と言った感じで。
どうやら人前で「大きい方」などと言うのが恥ずかしいようですが、何故こんな名前なのかは、よく判りません。(笑)



○新生活の環境整備

退院前後は、トイレに行く場合など、私が必死に抱きかかえていました。
・・・が、2日で腰が痛くなり、完全にギブアップしました。このままでは近い将来ぎっくり腰になり、親子でダウンするのは明らかです。
まして、腰痛持ちの妻には、とてもれいこを介助することはできません。

片手で遊べるWiiのゲームに励む、れいこ。

・・・と言うわけで、きちんとしかるべき支援を受けることにしました。
脳腫瘍など小児慢性特定疾患に該当する患者は、公的なサービスを受けることができます。れいこは、聖隷訪問看護ステーション宝塚さんに、週3日の訪問看護+リハビリをお願いすることになりました。

看護師さんたちは、れいこの入浴サービスなどをやってくれるほか、抱きかかえなどの介助ノウハウをいろいろと教えてくださいます。
対応も迅速で、退院翌日には駆け付けてくださって、その日からサービスを始めてくださいました。
看護師さんたちは、明るくとても親切な方々で、れいこは大喜び。看護師さんたちにあだ名を付けて、来てくれるのを楽しみにしています。


また、宝塚市育成事業所から、福祉用品をいろいろとレンタルしました。
電動昇降機付きの座椅子、室内用車椅子、介護用電動ベッド、室内用トイレ、入浴用車椅子、段差用スロープ等々。

この訪問看護ステーションと育成事業所は、しっかりと連携が取れていて、素晴らしいサービスぶりです。訪問看護の方に相談すると、すぐに育成事業所から連絡が取れ、あっという間に物品を手配して持って来てくださいました。
候補の品を複数持って来て選ばせてくれたり、より適したものがあるとすぐにそれを届けてくれたりと、素晴らしい対応ぶり。
とにかく、この訪問看護ステーションと育成事業所の仕事ぶりは、素晴らしいです。


また、介助のことでは、「れいこ お助け隊」はじめ大勢の皆さんから多くの情報を頂き、とても参考になりました。介助情報をくださった方、本を教えてくださった方、関連団体の紹介をくださった方・・・。

これらの支援や情報のおかげで、劇的に親の負担が減りました。私の腰痛も、数日で治まり、何とかやっていけそうです。
訪問看護や育成事業所の皆さん、「れいこ お助け隊」の皆さん、情報を寄せてくださった皆さん、本当にありがとうございました~!



○水木一郎さんショーに参加!

先日れいこにとって、とても嬉しい機会がありました。
大好きな水木一郎さんの歌を、ナマで聞く機会があったのです!

先日テレビで、水木さんのマジンガーZを聞いて以来、熱烈な大ファンになった、れいこ。
今回「れいこ お助け隊」の方から、ひらかたパークに水木さんが来るという情報を頂き、駆け付けました。

当日は、会場前からひらパーに行って、最前列でかぶり付きです(笑)。もちろん、マジンガーZも、振り付きで絶叫してきました。
ステージの途中、手を振るれいこに、水木さんはステージから身を乗り出して手を振り返してくれました。れいこは、「涙が出るほど、嬉しかったわ~」と大喜び。

ステージの後は、サイン付きCDを買ってもらい、ご満悦のれいこでした(サインはコピーですが・・・)。


間違いなくこの日は、れいこにとって、特別な一日になりました。これだけの喜び、絶対にれいこの生きるチカラになったと思います。

水木一郎さんには、本当に感謝しています。ありがとうございました。



○れいこの帰省。

れいこは、今日24日(土)から、お母さんの実家の愛知に帰省中です。
今回のこともあり、介助の手も必要ですので迷っていたのですが、おじいちゃんや従兄弟が一緒に助けてくれることになりました。
これから1週間ほど、田舎でのんびりする予定です。

実家からは、れいこの叔母や従兄弟が迎えに来てくれました。
大きなクルマなので、車椅子2台やもろもろを持って、お母さんと一緒に出発した、れいこです(お兄ちゃんは部活で、明日単独新幹線で帰省予定)。

震える右手でお礼のメールを打つ、れいこ。

私も束の間、介助から解放されることになります。
図書館系の勉強会なり、空手の道場なり、ランニングなり、自分の時間も大事にして、リフレッシュしておきたいと思います。

・・・あ、山積みになっている仕事もしないと!(汗)



○5年生も終わり・・・みんなへの感謝!

れいこは地元小学校にて、5年生の終業式に出ることができました。
2度に渡る長期入院や院内学級への転向、半身麻痺の中での運動会や自然学校など、いろいろありましたが、先生や友達に支えられ、何とか1年間を終えることができました。
<終業式の後、頭痛+発熱でダウンし、保健室からの帰宅となったのがご愛嬌です~。

太陽の塔のふもとで梅見をする、れいこ。

それにしても、れいこは本当に先生方にも恵まれました。
担任の先生は、とにかくれいこのことを心配してくださいました。れいこも私たちも、この先生が大好きです。

加配で来られたれいこ専属の介助の先生も、とても親切な先生でした。この先生は今年限りで、終業式の後は涙ながらのお別れでした。

また、保健室の先生や校長先生も、いつもれいこのことを心配してくださいました。この先生方は、わざわざ大阪の入院先まで来てくださったこともありました。
このところれいこは毎日ダウンして保健室に通っていたのですが、この保健の先生がいらしたおかげで、ずいぶんと救われていたようです。


もちろん、日々を過ごすクラスメートの存在も大きかったです。
れいこが学校に戻った日の朝、みんなが「れいこ、お帰り!」と言ってくれたとき、私たち親子がどれほど嬉しかったことか!

また、多くの親御さんがれいこのことを心配し、声をかけてくれることにも、励まされる思いです。こうしたお声がけに、れいこが愛され応援されていることを、強く感じます。


先日、れいこの通っていた道場が主催する空手大会に、応援に行きました。道場に行くのも、数ヶ月ぶりです。
れいこは退院直後で体力もなく、1時間くらいしかいられなかったのですが、大勢の子どもたちや親御さん、先生方が、れいこを気遣ってくださいました。

「早く治して、戻って来てや!」と声をかけられたれいこは、とても嬉しかった様子。帰り道に何度も、「みんなに会えて嬉しかった」と喜んでいました。


先生方、クラスの友達やそのご父母の皆さん、道場の皆さん、一年間本当にありがとうございました。親子ともども、感謝の気持ちでいっぱいです!



<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

まずは、終業式おめでとう。
この10ヶ月、本当によく頑張ってきたと思うよ。
頑張り屋さんのれいこらしく、治療にも学校にも全力投球やったね!


終業式の日の朝起きてすぐ、「先生たちに、お礼を言う!」と言いよったね。
それを聞いて、お前が本当に真っ直ぐ育ってくれたと思ったよ。
今は病気で苦しんどるけど、みんなに負けずに大人になっとる。


昨日、お父さんの誕生日の前祝いに、大好きなエビスビールをくれたね。
これは、本当に嬉しかった!



帰省するからって、内緒でビールを買ってくれとったんやね。誕生日には別々かもしれんけど、このビールを頂くけんな。
たぶん、今までに飲んだどんなビールよりも、美味しいやろなあ。

お父さん、その気持ちにちょっと涙が出た。
自分がこんなにしんどいときやのに、お父さんの心配をしてくれる、れいこ。

辛い病気の間も、お前は一歩ずつ成長してくれよるね。
頑張り屋さんなところも、その優しさも、ずっとお前の財産になるよ。


じゃけん、絶対に病気を治そうや。
ずっと、お前の成長を見守っちゃるけんな、れいこ。

2012-03-17

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第244~262日目: 2月26日(日)~3月15日(木)】

2011年6月28日に始まったれいこの闘病記、244~262日目です。
(初めての方は、まず初日・2011年6月28日のエントリーをご覧ください)


<●お願い>

このブログには、れいこの病状に関する情報を、ほぼそのまま掲載しています。
一方で、れいこの回復が厳しいこと、余命まで告げられたことは、本人には伝えていません。
れいこに話しかけて頂く際はもちろんですが、れいこに接する可能性のあるお子さん方にお話される際、ご配慮をお願いします。

お子さん方には、「れいこが頭にできた、悪いできものと闘っている。治るまでには、まだだいぶかかりそう」といった言い方にして頂ければ、幸いです。

「命が危ない」、「余命1~2年」といった部分については、特に配慮ください。れいこのためにも、お子さん方のためにも。

このような危惧をしつつも、あえてブログでの情報発信を行っています。皆さまのご配慮・ご協力をお願いいたします。



○まずは・・・

まずは、お詫びからです。
ずっとこのブログを更新できておらず、申し訳ありません。


ちょっと、言い訳しておきますと、病院と家と職場との生活は、意外に忙しいです。
また、それなりにちょっとお疲れ気味で、なかなかまとまった時間を取る余裕がありませんで・・・。

Twitterfacebookには、手短にその日その日の様子を書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。



○れいこ、退院!

さて、一番大事なことからいきましょう。
報告が遅くなりましたが、れいこが退院しました。15日(木)のことです。

お菓子づくりの大好きな、れいこ。

れいこは昨年夏に続き、2度目の放射線治療を行いました。その放射線治療が15日(木)に終わり、それに合わせて退院しました。
あしかけ45日間、一日も休まずに放射線科クリニックに通い続けた、れいこ。本当によく頑張りました!


ここで退院となった理由は、放射線治療の効果が出ているからです。
9日(金)にMRI検査を行ったところ、転移した腫瘍が非常に小さくなっているのが、見てとれました。
それは、私たちの目にも明らかな縮小ぶりであり、本当に信じられないほどの変化でした!


これもきっと、一番はれいこの頑張りによるものです。
1ヵ月半もの入院をし、1日も欠かさず放射線治療に通い、嫌いな野菜やニンジンジュースも欠かしませんでした。治療のたびに、イメージ療法(?)にも取り組みました。病院の薬に加えて、多くのビタミン剤も毎日飲みました。
こうした努力がきっと、功を奏したのでしょう。


そして、忘れてはいけないのは、皆さんの応援です!
大勢の方々が、れいこを励まし、井上家にエールを送ってくれました。本当に多くの方々からの強い気持ちに、私たちがどれほど後押しされたことか。

お見舞い、手紙、メール、ツイート、facebookの「いいね!」、れいこへのプレゼント、送ってもらった野菜・・・。数えれば、キリがありません。
こうした皆さんのお気持ちは、絶対にれいこに伝わっています。れいこの腫瘍が小さくなったことに、少なからず影響はあったでしょう。

皆さん、本当にありがとうございました。
無事に退院できたのも、皆さんのおかげです!



○悪化する症状

腫瘍事態は小さくなってきているものの、れいこの症状は、3月に入った頃から急激に悪くなっています。

子ども会のいちご狩りに参加した、れいこ。

まずは、麻痺の進行です。
もともと左半身が麻痺し、特に左手は全く動かないと言っていいほどです。
ここへ来て、さらに右足にも麻痺が来たようです。今は自力では、歩くことはもちろん、立ち上がることすら出来なくなりました。

それに、顔にも麻痺が出ています。
右の瞼はいつも閉じ気味ですし、左の口元もコントロールが出来ないようです。口の左端からは、ときどき唾液も垂らしてしまいます。
そのせいで、顔のバランスをやや欠いています。明るいれいこではありますが、やはり女の子。あまり口には出しませんが、これは相当に辛いことだと思います。


そして、もう一つ厄介な症状が、睡魔です。
とにかく、今のれいこは眠たくて仕方ありません。その日その日でだいぶ違いはあるのですが、眠たい日は本当に一日中、目が開きません。

4日(日)には、海苔づくり体験に舞子まで行ったのですが、一日の大半を寝て過ごしました。往復の車内はもちろん、海苔づくりの説明の時間や、ランチの一品一品の合間まで、いちいち眠ってしまいました。
先日も、外泊明けに頑張って地元の小学校に行ったものの、途中でダウンして保健室で眠っていました・・・。

海苔づくりをした、れいこ。


大量の放射線を大脳に当てると、眠気が来ることが多いそうです。
れいこの場合、普通子供には当てない線量を当てていますので、主治医によるとこの眠気は全然おかしくないそうです。
抗癌剤も眠気を催すものですし、今はダブルパンチになっているのでしょう。

放射線治療の眠気は、一ヶ月くらいは続くようです。
それまでれいこは、この夢の中の生活を続けないといけないのですね・・・。これはある意味、麻痺以上の大敵かもしれません。


麻痺と眠気、二重に辛いれいこではありますが、腫瘍そのものが縮小したことは明るい材料です。これからもガンバレ、れいこ~。



○これからの治療

転移した腫瘍が劇的に小さくなったことは、本当に喜ばしいことですが、まだまだ回復の目途が立ったとすら言えないのが、実情です。

小さくなっても腫瘍が残っていれば、いつかまた大きくなる可能性が大です。
言ってみれば、雑草の根っこが残っているようなものです。地上部分のほとんどを刈り取ったとしても、根っこが残っていれば、いずれまた生えてきます。

入院中にお世話になった方々に手紙を書く、れいこ。

れいこの患う神経膠腫は、他のガン・脳腫瘍と比べても、非常に難しい病気です。
今回の検査結果は上々のものでしたが、このようなワケですので、これからもずっと治療は続けなければいけません。


今後当面は、投薬による治療がメインになります。
デパゲンという抗てんかん剤ですが、神経膠腫には一定の効果が期待できるとのことで、これを継続します。
病院には隔週で外来で通い、検査を受けながら治療をしていくことになります。


順調であれば、眠気等の副作用が解消される5~6月頃に、次のステップに入ります。
以前もテモダールと併用した、インターフェロンを単独投与します。これは、1~2ヶ月の入院をして、毎日欠かさず点滴で投与する予定です。
入院は辛いですが、そこは頑張っていかないといけませんね!



<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

まずは、退院おめでとう。
また、家族みんなが一緒に暮らせるようになったの!


退院そのものよりも、転移した腫瘍がすごく小さくなっていたことが、嬉しかった。今まで、ずっとお前は頑張ってきたけんなあ。

元気になるために、長い入院や辛い治療にも、ずっと耐えてきたね。やっとその成果が少し出たんかと思うと、お父さんはちょっと泣けた。


もし、奇跡みたいなことが起きるんやったら、それはきっとお前に起きると思いよる。
どんなことにも一生懸命な頑張り屋さんで、治療やリハビリも真剣。とても大勢の人たちに愛され、励まされている、れいこ。
幸運の女神さまがほほ笑むとしたら、それはやっぱり、お前やで!


今回の検査結果が良かったからって、まだまだ厳しい状況は変わらんのぞ。気を緩めずに、絶対に元気になろう。

元気になったら、ジェイボードを買ったり、沖縄旅行に行ったりするんよね?絶対に、その約束を守ろうな。

元気になったお前と、一緒に過ごす日を楽しみにしとるよ、れいこ。

2012-03-03

【詳細報告】 大盛況!
ダイトケン兵庫支部例会 兼 トサケンセミナー!

今日は、図書館ネタです。
れいこを応援くださっている皆さん、申し訳ありません。

・・・が、今日も写真だけ。


週1回だけ歯磨きの点検を、お父さんにしてもらう、れいこ。
愛があふれる親子像、ということにしておきましょうか。(笑)

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さて、今日の本題。

<●【開催報告】 「4月から使える!ガイダンスの小ワザ即効テクニック!」>(ダイトケン兵庫支部2月例会 兼 トサケンセミナー)

先日、速報だけアップしましたが、以来きちんとした報告ができないままになっていて、申し訳ありません。

今回の開催主旨は、先日のエントリーに記したとおりです。
4月からすぐに使える小ワザ即効テクニックを求めて集まった方々、その数何と35名!

写真は参加者の許可を得て掲載しています

当初20名で開催予定でしたが、参加希望多数のため、定員を2度増やして何とかご希望に応えることができました。



○ダイトケン兵庫支部+トサケン コラボ!

今回のイベントは、ダイトケン(大学図書館問題研究会)兵庫支部とトサケン(図書館サービス計画研究所)の共催で行われました。

イベントは、ダイトケン兵庫支部例会 兼トサケンセミナーという形を取り、オープン企画でどなたでも自由に参加できることとしました。



そのため、ダイトケン、トサケンのメンバーに加え、いずれにも所属しない方々が、幅広く参加してくださいました。
国公私立の大学/短大図書館、国立国会図書館、公共図書館など、いろいろな所属の方が集まり、新たな出会いが多く生まれたことも、特記事項として報告しておきます。



○パート1: 仁上先生ご講演「イマドキ学生気質報告-司書課程受講生に見る理想の図書館員の能力と姿勢-」

まず、トサケン代表の仁上幸治先生(帝京大学)から標記の講演を、議論のための話題提供として頂きました。



当日の資料は、以下のものです。
こちらからもご覧になれます)


短い時間ではありましたが、ユニークで刺激的なお話を頂きました。
魔のトライアングルなどの現実の壁、「広報=戦略」説、図書館が魅力的ではない8つの理由、それを裏返すことの効果・・・。

そしてこの日のポイントとして、以下の点を挙げられました。
  • オリエンテーション改善のノウハウは使える!
  • 帰ったら速攻で実践!
  • 1年後に総括・発表をするべき。

さすがは仁上先生、でした。
わずか15分の講演でしたが、参加者を惹き付け、笑いが絶えませんでした。ご講演は、その後の議論のイントロとしても、とても有意義なものでした。

仁上先生、ありがとうございました!



○パート2: 自館小ワザ紹介

仁上先生のご講演で大いに盛り上がった後は、いよいよ本番突入です。
参加者全員が順番に前に出て、自館のガイダンスで使っている小ワザ・テクニックを紹介します。時間は、一人わずか2分!(厳守、強制終了)
その上で仁上先生から、30秒限定一言コメントを頂きます。


これは各館の小ワザを要領よく聞いていくだけでなく、自身が人前に出て、短い時間でポイントを押さえて話す練習でもあります。
<図書館員の得意ワザ!?

35人もの図書館員が、お互いのテクニックを公開するのですから、それはもう面白いものでした。フロアから感嘆の声が上がる小ワザもあり、4月からのガイダンスに役立つこと、請け合いです!



○(インターバル時間)小ワザ王投票+名刺交換

2時間にも及ぶ小ワザ紹介の後、小ワザ王投票が行われました。

休憩+名刺交換タイムの間に、各自が付箋一枚に自分の発表内容をまとめ、それをホワイトボードに貼ります。それをチェックしながら、一番面白くてマネしたい小ワザに投票する、というものです。

最も多くの票を集めた小ワザ発表者は、ダイトケン兵庫支部とトサケンが「ガイダンス小ワザ王」に認定し、表彰状まで贈られます。
発表+表彰は、このイベントの最後に行われました。



○パート3: フリートーク

全く制限のない、このフリートークタイム。
会場内を自由に動き、発表された小ワザについて質問したり、こうしたらいいのではないかと意見交換をしたりして、過ごしました。


会場の一角では、即興で某大学図書館のプロモーションビデオの上映会が行われ、大勢の注目を集めていました。



○パート4: 小ワザ王表彰+総括

そしていよいよ、イベントは最終盤へ。
参加者全員の投票による、初代ガイダンス小ワザ王に輝いたのは・・・神戸市内の某図書館にお勤めの八木さんです!

八木さんは、学生さんに情報の信憑性について、虚構新聞を題材に使って考えさせる小ワザを、ご紹介くださいました。

例えば、バウムクーヘンの天日干しについてサーチエンジンで調べさせ、GoogleやYahoo!で上位に出た結果が虚構新聞のもの、つまり事実とは異なる記載であることを経験させる、というワザです。
あわせて、虚構新聞のサイトポリシー的なページを開かせ、一見正しく思える情報でも、信頼できるとは限らないことを学ばせるそうです。


この小ワザで、八木さんは初代ガイダンス小ワザ王に認定されました。もちろん、ダイトケン兵庫支部・トサケン公認です。


トサケン代表・仁上先生からは、賞状が贈られました。


賞状には、ダイトケン兵庫支部・トサケンのロゴや、どこかで見た名前も載っています。(笑)

八木さん、おめでとうございます!
<4月からのガイダンスに、このネタは頂きますよ~。(笑)


表彰式の後は、仁上先生による総括を頂きました。
  • 今日学んだノウハウを、シーン別・目的別に、整理・共有したい。
  • 「ガイダンス」という言葉は、初級的なニュアンス。データベースの話などは、「講習会」、「上級編」など、高いレベルの印象を与えるように。特に教員に対して。「ガイダンス」の乱用は、避けること。
  • 何のためにガイダンスをするのか?それは自明のことなのか?もう一度、考えてみよう。表向きではなく、学内的にアピールすることにもシフトすべき。学内に対するPRとしてのガイダンスを。図書館ブランディング。
  • さらに踏み込んで、図書館員の自分ブランディングを。ガイダンスを、図書館員が自分の実力・能力・意欲を組織に認めさせるような機会に。


この総括をもって、大きな拍手とともに、今回のイベント終了となりました。

もちろんこの後は、トサケンオフ会を兼ねた懇親会が行われ、およそ20名の方々が参加してくださいました。
懇親会も大盛会で、有志は終電間際まで大いに交流を深めることができました。こちらも、お疲れさまでした~。



○当日の足跡

当日の様子は、以下でもご覧になれます。
  • USTREAM(録画)
    ダイトケン兵庫支部アカウントによる、当日のUSTREAM中継録画です。
    当日はオフレコトークをするため、パート1~2のみ放送しており、そのうち一部を録画で公開しています。
    <本当はもちろん全体を録画放送したいのですが、諸般の事情で・・・。(汗)

  • Twitterまとめ
    参加者・視聴者によるツイートを、@_mille_cさんがまとめてくれました。
    なお当日は、ハッシュタグ #ダイトケン #tosaken を付けてのツイートが、推奨されていました。

  • 当日の写真
    当日の写真を、参加者の許可を得て公開しています。



○お礼

当日は、35名もの方々のご参加を頂き、大変な盛会となりました。
盛会となりましたのは何より、ご参加くださった皆さん、USTREAM中継を視聴してくださった皆さん(50人!)のおかげです。
皆さんお一人お一人に、お礼を言いたいと思います。本当に、ありがとうございました!

このホワイトボードにも注目!当日の楽しそうな雰囲気が、ここにも。
トサケンの誇るデザイナー・みなみさんのシゴトです!

トサケン代表・仁上先生にも、お礼を言いたいと思います。
仁上先生は、岡山・広島と連日のご講演の後、大阪まで飛び込んで頂きました。この日も、貴重なご講演、そして一人ずつへのコメントと、大活躍して頂きました。

また、この日の企画をトサケンセミナーとして共催できたのも、仁上先生がいろいろと相談に乗ってくださったおかげです。
仁上先生、本当にありがとうございました!


最後になりましたが、スタッフの皆さん、お疲れさまでした~。
ダイトケン兵庫支部会員、兵庫支部サポーター「D-ヒョーゴ」、トサケンの総力を結集した(?)このイベント、皆さんのおかげで大成功だったと思います。

企画・立案から当日の実施まで、皆さんのお力なしには、この盛会はありませんでした。皆さん、本当にありがとうございました~!



<●どうでもいい独り言(最後も雑談)>

このところ私は、家庭の事情で図書館活動になかなか参加できずにいるのですが・・・今回は久しぶりに、皆さんのお力を借りて、イベントに参加することができました。

日頃の仕事を離れ、いろいろな方々と交流を深めたり、新しい出会いがあったり。参加くださった大勢の方々が喜んでくださっていたことも、とても嬉しかったです。

最近ちょっと凹んでいることも多かったのですが、この日皆さんと楽しい時間を共有することで、ずいぶんと明るい気持ちになることができました。


まだしばらくは時間も自由になりませんが、ダイトケンとトサケンの活動だけでも、支障のない範囲で頑張っていきたいと思います。
皆さん、ご一緒することがあれば、ぜひよろしくお願いします~。

それでは、押忍!