第1回目を予定どおり開催しましたところ、大盛況となりましたので、ご報告します。
★講演会「いまあらためて、図書館の地域貢献って何だろう」
開催主旨等については、案内ページをご覧ください。
講師の内野先生のご見識や豊富な話題もあって、この会は笑い声や質問が途切れない素晴らしい盛況ぶりとなりました!
当日ご参加くださった30名以上の方々には、内野先生のお話やフロアとのやり取りを、大いに楽しみ学んで頂けたのではないでしょうか。
当日の詳しい様子は、ツイートのまとめを作成しましたので、そちらでご覧ください。
★印象的だったこと
内野先生のお話は本当に魅力たっぷり、そしてハッとさせられるものでした。以下、お話のうち、特に印象的だったポイントです。
- 大学がどれだけ地域貢献をしたとか言う前に、まずそのまちを歩いたのか?どれだけ地元の店で飲食をし、地域の人たちと話をしているのか?
- ほとんどの自治体に、中心市街地活性化計画のような基本計画がある。そこにまちの課題は、全部出ているはず。そこに図書館が、どういう資料を添えて応えていくのか。なぜ自治体のやっていることを見ないのか?
- 図書館の基本計画類の中に、まちの計画が出て来ない。図書館は、まちの課題を解決するはずなのに、何故なのか。図書館は、まちの基本計画も読んでいないのではないか?
- 図書館の基本計画には、「○○サービスをします」という各論は書いてあるが、「○○のために○○をします」とは書いていない。自治体の上位計画とどこで結びついているのか、どういう施策と結びついているのか、考えているのか?
★考えたこと
内野先生のお話で痛感したことは、とにもかくにも大学界が自分のまちを知らない、という点でした(恥ずかしながら、私自身も含めて)。
大学が自分たちのまちのことを知らず、その基本計画類も読まず、教職員がそのまちで職場以外の時間を過ごさず・・・それで「地域貢献をどうするか?」などと議論しても仕方ないと思い知らされました。
(まちを知ることの重要性については、私も登壇したこのイベントでアカデミック・リソース・ガイド社の岡本真氏が強く訴えていたことでもあります)
こうしたご指摘は、公共図書館に向けて口にされることが多いのだと思いますが、大学図書館こそ傾聴すべき話です。
多くの大学図書館では、市民が一定条件下で図書館を利用できる制度(*)を設け、それをもって市民ニーズに応えていることにしてしまっているのが現状でしょう。
(*)しかも往々にして有料だったり、年に1〜2回しか登録のチャンスがなかったり、繁忙期に利用制限が課されたりします。
しかも、肝心の大学図書館員自身が、そのことに自覚的でありません。
一般論として、「大学(図書館)の地域貢献が大事」とは口にしているものの、地域の中で大学図書館が果たすべき役割を深く考えず、結果的に単なる貸出サービスに矮小化しているように思えます。
地元の皆さんに本を貸し出すことだけが、大学図書館の地域貢献なのでしょうか?
まちの基本計画に挙げられるような地域の様々な課題に対し、公共図書館や大学図書館が連携して、市民自身が考えていくための支援をしていくべきなのではないでしょうか。
これから自分の通うまちのことを知り、自分たちに何ができるかを考えていきたいと思います。
大学図書館員の皆さん、単なる貸出サービスを超えて、自分たちがまちに何を提供していけるか、一緒に考えていきませんか?
私自身も、先日の記事「地元の図書館に、世間話をしに行ってみた」で書いたようにいろいろと考えていることがあるのですが、今回のお話でいろいろと考えを深めることができました。
貴重なご指摘をくださった内野先生、そしてご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
また、広報等にご協力くださった皆さん、そしてこうした場を一緒につくってくれたダイトケン兵庫支部とサポーターの皆さん、ありがとうございました!
★まもなく、内野先生イベント第2弾!
さて、こちらも先日からご案内していますとおり、内野安彦先生をお招きしてのイベント第2弾がまもなく開催されます。
次回は、7月12日(日)に開催されます「内野安彦先生を囲んで著書について熱く語り合う会」です。
こちらは先生の著書2冊をベースにしつつ、より自由に先生と語り合い、図書館のあるべき姿を模索していく場です。あらゆる館種・身分の方にとって有意義な時間になると思いますので、ぜひご参加ください!
初めての方でも寂しい思いはさせませんので、お一人でもどうぞお気軽に〜。
なお、本イベントは大変好評で、現時点であと3枠しか空きがありません。参加をお考えの方、今すぐ専用サイトからお申し込みください!
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
ようやく、6月が終わりましたね。私たちにとって6月は、れいことお別れをした悲しい月です。
3年前、れいことお別れをした日に降り始めた雨は、そのまま梅雨入りの雨となりました。当時毎日降り続いた雨は、私たちの気持ちそのもので、私たちは今も雨と6月には辛い思いしかありません。
その悲しい6月も、明るく元気に育つきょーこのおかげで、何とか乗り切ることができました。
きょーこの成長が、私たちの励みであり、生きていく支えです(お兄ちゃんはもう自立した年齢なので、もう対象外です(笑))。
ありがとう、きょーこ。れいこ姉ちゃんの分まで、元気に育ってな〜!
2 件のコメント:
おにーちゃんにソロソロ、とーちゃんが必要な年齢かもしれないですよ。
自立してるとはいえ、女親じゃわからん年頃。
>匿名さん、
コメントありがとうございます。
まあ、お兄ちゃんはもうすぐ大学生になる歳ですからね。基本的には、もう親の手を離れたと思っています。
あ、もちろん僕にも、彼の考えていることはよく分かりません。(笑)
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