2010-09-12

(ようやく完結!)ダイトケン全国大会、無事終了!

 
先日の家族旅行で、本州最南端潮岬へ行ってきました。
灯台に上ると、こんなに美しい風景が。


でも、わが家でウケたのは風景よりも、下の写真。


せっかくの記念写真が、これかい・・・。恐るべし、わが息子。

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さて、ようやく今日の本題。
先日からレポートしています、「ダイトケン全国大会 in 大阪」の完結編、最終日のレポートです。初日(全体会など)2日目(私が担当した図書館システム分科会など)については、先日のエントリーをご覧ください。


<●オープン・シンポジウム 「大学図書館員は消耗品か?-業務委託・市場化テストをめぐって」>

最終日となるこの日、公式プログラムは、このオープン・シンポジウム一本に絞られています。プログラム・主旨については、こちらをご覧ください。
国立大学、私立大学、委託業者さん、実際に現場で働く委託スタッフがそれぞれの立場から、その考えを述べ、フロアを交えて、図書館業務の外部委託について考えようというものです。

平日の午前開催にも関わらず、大勢の参加者で、会場は賑わいました。この日も、ダイトケン会員以外の方の参加が多く、その意味でもいいシンポジウムになったと思います。

午前いっぱいを費やすこのプログラム、とてもここではまとめられませんので、詳細な内容については、省かせてもらいます。
<じゃあ何をレポートするんだ、と言われると辛い。

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印象的だったのは、パネリストがそれぞれの思いや理念をお持ちだったことです。
特に印象的だったのが、立教学院の牛崎さんのお話でした。以下、印象的だった部分を抜粋。
  • 意欲と能力ある委託会社スタッフの働きがいの場となるよう委託会社と協議する。
  • 業務委託について、大学間連携を模索する(2007年発足のNPO法人大学図書館支援機構が、成果の一つ)。
  • 大学のブランディング強化や学生の満足度アップのため、図書館が果たしうるサービスの体系を設計し直し、そこでの専任職員の役割や業務委託の位置づけを整理する。

牛崎さんのお名前は、かねてから伺っていましたが、その明快な話しぶりと強い理念には、グラリ。(笑)シンポジウム後に、ご挨拶もでき、良かったです。

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もちろん、このシンポジウムでもって、具体的な提言などをまとめるような性格のものではありません。限られた時間の中、参加者が今後考えていくための材料提起に過ぎません。
この日参加してくださった皆さんが、このシンポジウムで何かを得ていれば、運営サイドとしては、何よりです。

これにて、「ダイトケン全国大会 in 大阪」の公式行事は、すべて終了となりました!ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました!

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<●自主企画「国立民族学博物館図書室見学会」>

公式行事終了後、複数ある自主企画のうち、国立民族学博物館(みんぱく)図書室見学会に参加しました。


みんぱく図書室は、文化人類学・民族学関係の資料を収集している図書室としては、日本最大規模です。

資料は地域などによっても区分されていて、私の地元である愛媛に関する資料は、こんな感じでした。



案内をしてくださったみんぱくのO氏、自主企画ご担当の@wasami0722さんのおかげで、楽しい見学ツアーになりました。ありがとうございました~。

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・・・で、予期せぬ幸運が、この後に!
@wasami0722さんの知人であるS先生が、ちょうど通りかかられて。図書室見学後、有志で博物館を見学しようとしていた、私たち5人を案内してくださることになったのです。





小一時間ほどの時間でしたが、博物館が、いかにお客さんに楽しんでもらおうとしているか、ということを、理解することができました。
先生のご案内なしで見ていたら気付かなかったであろう、博物館の隠れた意図や配慮を知ることができました。これは本当に、望外の喜びでした!

思えば最近図書館の世界では、「MLA連携」などと言われつつ、自分としては全くネットワークを持っていないことに気付きました。
今回、S先生と面識を持てたこと、こうした「M」の視点を知ることができたこと。偶然とは言え、私自身にとって、貴重な機会となりそうです。

S先生、@wasami0722さん、ありがとうございました!

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今度こそ、「ダイトケン全国大会 in 大阪」の行事は、すべて終了となりました。
講師の皆さま、運営サイドとしてご尽力くださった常任・全国委員の皆さん、裏方に徹して頑張ってくださった大阪支部の皆さん、本当にありがとうございました!

そして、何より!
ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました~!

個人的なことを言えば、今回は大阪ですし、自分が担当している図書館システム分科会のこともあり、絶対に大会を盛り上げたいと思っていました。

そのため、2ヶ月くらいかけて、非会員の知人を中心に、250通以上のお誘いメールを個別に出させてもらいました。
大勢の方がそれに応えてくださり、参加してくださったことが、本当に嬉しかったです。参加してくださいました皆さん、本当にありがとうございました~!

(よろしければ、事後のWebアンケートにも、ご協力ください。すぐ終わります)

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それと。
今回初めてダイトケン全国大会にご参加くださった皆さん、いかがでしたか?
もしご関心があるようでしたら、ダイトケンはいつでも参加ウェルカムです。

 大学図書館問題研究会(略称「大図研」=ダイトケン)

押しつけがましくするつもりはありませんが、お客さんとして一時的に参加されるのではなく、一緒に会員としてやっていけると、もっと嬉しいです。
ご関心がある方は、「入会のご案内」を併せてご覧ください。
(一般に、勤務先かご住所がある都道府県に所属することになります)

特に兵庫の方!よろしければ、一緒に勉強したり、交流したりしてみませんか?ぜひぜひ、ご検討くださ~い!(とっても、歓迎されます!)
兵庫支部では、全国大会を機に入会を考えてくださっている方も、いらっしゃいますので、ぜひ!

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<●おまけ: ダイトケン全国大会関連ブログ記事>

ダイトケン全国大会関連のブログをググってみると、いくつかヒットするようです。参加されたレポートなどを、以下にピックアップしました。皆さん、ありがとうございました。


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<●勉強会情報>

関西圏で開催される勉強会で、私が参加予定のものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?

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<●どうでもいい独り言>

気付けば、先週このブログのアクセスが、合計20,000アクセスを突破していました。
去年6月にアクセスカウンターを設置しましたので、一日あたり45アクセスくらいでしょうか。

当初は、1日あたり5アクセス程度を目標に始めましたので、予想以上の好調ぶり。
しかも、今年度大学院に進学して以来、予想どおりページ更新頻度がだいぶ下がってしまいましたのに、アクセス数はむしろ増えています。
こんな拙いブログをご覧くださっています皆さんに、改めて感謝!


ところで、自分で言うのもアレですが。このブログ、ちょっとダラダラ長いと思いませんか?
最近はなかなか時間も取れないので、もう少しコンパクトな記事にして、その分1回でも多く更新するようにしようかな、と思っています。

でも、毎日更新したりすることはありませんけれど。(笑)
いつものごとく、期待しすぎないようにご覧ください。

それでは、押忍!
 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

空手家図書館員・井上様

tabimamaです。
ブログご紹介くださり、ありがとうございました。
ダイトケン報告、拝見しました!
3日目は参加してなかったので、ちょっと様子が分かって嬉しかったです。
“委託”はいつ関係してくるかわからない課題です。常に課題として考えていくべきテーマですよね。つい、拒否から入っちゃいそうですが…。
「委託したら良くなったよ」と言われない図書館を職員で作る、これが今の課題です。

博物館の解説付き見学!うらやましいです。
“見せる”という発想が、図書館とは違いますよね。近くて遠い博物館。
今度、展示の秘訣、教えてください。

井上 さんのコメント...

>tabimamaさま、

ようこそ!
勝手に貴ブログを紹介してしまい、すみません。いろいろと、感想をまとめてくださっていましたので、これはぜひ、と。

>“委託”はいつ関係してくるかわからない課題です。

その通りですね。
しかし、それはもう避けられないもので、ポジティブに受け止めて活用するしかないんだ、という牛崎さん(パネリスト)のご発言は、現実を見据えたものだと思いました。

>博物館の解説付き見学!うらやましいです。

本当にいい機会でした!
MLA連携、などと難しく考える前に、他の世界に一歩踏み込んでみる価値があることを学びました~。

では、これからもよろしくお願いします!