ユニークな活動で知られる奈良県立図書情報館さんが、また斬新なイベントを企画してくださいましたので、行ってきました。
★「本+(hontasu/ホンタス)」
公式サイトによれば、「本+(hontasu)」は、以下のように説明されています。
「本+(hontasu)」は、本を軸に、まつわる周辺にもまなざしを向けながら、それをめぐる世界を考えようというイベントプロジェクトです。
イベントを通じて、単に本があるというだけではない、本と人や情報の集まる新たな“場”の可能性について考えます。
イベントを通じて、単に本があるというだけではない、本と人や情報の集まる新たな“場”の可能性について考えます。
今回はその「本+(hontasu」シリーズの第1回として、トークセッション 「本+空間(hontasu 空間)Vo.1」が開催されました。
ゲストは、堀部篤史氏(恵文社一乗寺店長)・内沼晋太郎氏(ブックコーディネーター、B&B共同プロデューサー)・砂川昌広氏(とほん店主)という豪華ラインナップです。ユニークな店舗づくりをする書店の方々を迎え、「本のある空間」について考え、語り合おうというものです。
★パネリストのお話
独自の書店経営をされているお三方を講師に迎え、それぞれの思いや哲学について、お話をお聞かせ頂きました。
お三方に共通しているのは、(大規模書店ではないものの)自分の思いや演出で書店を魅力的な空間に仕上げ、顧客に愛されている存在にされている点です(以前の私の参加レポート:恵文社さん/B&Bさん)。
それだけに、パネリストのお話やフロアを交えてのグループセッションはとても興味深いものになりました。詳しくは、当日の私のツイートのまとめで、ご覧ください。
★本+空間=?
このトークセッションを聞き、そして講師の皆さんと話して感じたのは、本というメディアの可能性です。
講師の皆さんはそれぞれの思いにより、実に多様性のある空間を創っておいでです。ビールを飲めるようにしたり、雑貨や家具を売ったり、4坪しかないお店を立ち上げたり。
こうした試みから、本というメディアが実にいろいろな広がり方を持ちうることを、再認識しました。「本ってスゴいやん!本を使って、こんなオモロいことができるやん!」と。(笑)
こうしたユニークな本屋から見てとれるように、本を介して多様な、そして何よりも楽しい空間を創り得ることは間違いないでしょう。
本の一冊一冊が著者の思いを代弁したものであるなら、それらを集めることは大勢の人間が集うことに近いのかもしれません。本が並べば、そこに何らかの文脈があるように感じるのは、その裏に一人ひとりの人間がいるからかな、などと思ってみたり。
転じて考えれば、こうした可能性を持つメディアを多く収集する図書館には、とんでもない可能性や魅力が眠っているように感じます。
この日のテーマに「本+空間」とありますが、実は「本×空間」だとか「本⊂空間」、もしかしたら「本⊃空間」だったりするのかな・・・とあれこれ妄想が広がります。
いわゆるサード・プレイスの話やラーニング・コモンズ設置の動きに見られるように、ここしばらくの図書館は、場としての機能を再定義する段階に差しかかっているのだと思います。その模索の中で、その場の中心である本というメディアの魅力に着目することも忘れてはいけないのでしょう。
自分の働いている場に、こうした魅力や可能性を感じられること、素晴らしいですよね!
このトークセッションでは、いろいろなことを考えることができました。パネリストの皆さん、そして素晴らしい機会をくださった運営サイドの皆さん、ありがとうございました!
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今月20日は、れいこのバースデーでした。本当だったら、14歳になっていたこの日。
この日は、友人が来てくれたり、花を送ってもらったり。れいこの友達がプレゼントを持って来てくれたことが、本当に嬉しかったです!
夕食は、れいこが大好きだったご馳走を、妻がつくってくれました。食後には、これもれいこが大好きだった、お母さん特製タルトタタン。
れいこが星になって、はや2年半近くになろうとしています。れいこのいないバースデーは、これで3回目。ため息ばかりの寂しいバースデーです。
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