2014-12-30

年末休み中に、業務委託開館している勤務先図書館に行ってみて、ちょこっと考えたこと

皆さん、いよいよ年の瀬ですね!
私も長期休暇に入ってから、自分の勤務先の図書館に行ってきました。業務委託のことを含め、ちょこっと考えるものもありました。




★閲覧席に座るということ


私の勤務先は、とある私立大学図書館です。普段は夜間を中心に、窓口サービスの多くを業務委託しています。年末年始には、専任が一人も出勤せず、業務委託スタッフだけで終日開館する日もあります。
(以下、こうした日を便宜上「委託開館日」と呼びます)

私は4月に異動で、大学図書館に9年ぶりに復帰したばかり。
ですので、卒論・修論・進級論文等で慌ただしい年末についても、そして委託開館日についても、様子が分かりません。

そこで、この時期の館内の様子を一度見ておこうと。
委託開館日は毎年ありますから、お願いしておいても支障なくやってくださるですが、この時期特有の館内の空気を、私自身が肌で感じておくことが大切だと思ったのです。


そんな訳で、ほんの半日でしたが、自分の勤務している図書館に行ってきました。
館内の様子を感じに行ったのですから、事務室ではなく、利用者用の閲覧席に座りました。30分くらいずつ、館内のあちこちのコーナーに。利用者として館内で過ごすことで、僅かながらもその空気を感じ取れました。

この半日の経験だけで、図書館を急に変えられるものではありません。
ですが、ライブラリアンが肌で現場を知っていることは、魅力的な図書館をつくる上でとても重要だと思います。




★業務委託の仲間と


今回、館内の空気を肌で感じることの他に、もう一つ目的がありました。それは、業務委託で働いてくれている仲間に、ひと言だけでも声をかけることです。

自分が休んでいる年末に頑張ってくれている仲間に、少しでも寄り添うことができれば、と。
業務としては委託しているのですが、気持ちの面では丸投げではなく、みんなに感謝していることを伝えられたらいいかな、と。ついでに、差し入れも持って。(笑)

私は業務委託という制度は、必ずしも悪いものではないと思っています。
ただ、委託側が受託側を「業者」扱いしたり、個々のスタッフへのリスペクトがなかったりすると、間違いなくお互いにとって不幸になります。

業務委託といっても、人間どうし。
うまくいく条件は、一にも二にも信頼関係です(断言)。

雇用形態は違っていても、結局のところ、お互いに雇われ人同士ですからね(笑)。お客様と業者の関係ではなく、同僚であり仲間であるはずです。受託側のスタッフがより輝くのは、自分たちへの感謝やリスペクトがある職場に違いありません。

そう考えれば、委託開館日だからと丸投げよりは、(たまにでも)気にかけて覗きに来てくれる専任職員がいる方がいいですよね。「年末やのに、出勤お疲れさまです。ありがとうございます!」と言ってもらうだけで、誰しも前向きな気持ちで仕事ができるというものです。

お互いに、図書館を通じて所属機関や自治体などを良くしていきたい、と考える仲間どうしです。所属だとか役割だとか、そうした小さな枠ではなく、同じライブラリアンとして認め合い、信頼関係を築いていきたいですよね!

直接雇用であろうと、派遣や委託スタッフであろうと、お互いに「同僚」「仲間」と言える図書館界を一緒につくっていきましょう!


★おまけ


これらのテーマについては、過去に書いてみたものがあります。
利用者目線になってみる、ということについては「椅子の座り心地は、いかが?」を、業務委託については「『派遣さん』『委託さん』という呼び方」「そのネームプレート、変えてもらえませんか?」を併せてご覧頂ければ幸いです。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
年末に帰省していると、どうしてもれいこのことを考えます。田舎が好きで、いつも帰省を楽しみにしていた、れいこ。


実家やその近所を訪れるたび、れいこと一緒にそこで過ごしたことを思い出します。自分の生活圏のほとんどに、れいことの思い出があります。この寂しさは、決して消えることがないのでしょう。

そんな私たちにとっては、きょーこが生まれて来てくれたことが、本当に救いになっています。

きょーこには、ただただ元気に育って欲しい、毎日毎日そう考えています。
きょーこ、お前には、見守ってくれよるお姉ちゃんがおるんやけんな!元気に育つんやで〜!

れいこ〜、きょーこを頼むで!!

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