2011-08-21

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第52~55日目: 8月18~21日(木~日)】


6月28日に始まったれいこの闘病記、52~55日目です。
(初めての方は、まず初日・6月28日のエントリーをご覧ください)


○退院決定!

まずはやっぱり、この話からでしょう。
れいこの退院が、正式に決定しました!8月22日(月)、退院です!



しかも、19日(金)夕方の治療後、22日(月)の昼まで外泊です。そのため、実質的には、19日(金)に退院したのに近い格好です。
ここまで来られたのは、何と言っても、皆さんの応援があってこそです。皆さん、ありがとうございます!


急だったので、荷物もかなりの量でした。
数日前から、少しずつ持ち帰ってはいたのですが、それでもまだまだ。結局、病院のワゴンを借りて、一階まで荷物を降ろすことになりました。

リラックマグッズの山。


ともあれ、19日(金)にはすべての荷物を引き払い、「れいこ お助け隊」のMさんに、荷物ごと自宅へ送って頂きました。
<Mさん、度々ありがとうございます!

明日22日(月)は、最後の放射線治療のため、もう1度病院へ行って来ます。これが終われば、晴れて退院です!


しかしこれは、闘病生活のゴールではありません。むしろ、病気との闘いは、始まったばかりです。
こうした癌治療においては、放射線治療の間だけ入院し、後は外来で治療するというパターンは、珍しくないようです。

れいこの治療は、上々の滑り出しですが、まだまだ闘病は始まったばかり。野球で言えば、先頭打者ホームランが出て、1対0で初回を終えた、という程度でしょうか。本当の闘いは、これからです。
<今日、図書館で借りた本のサブタイトルも、「退院後から始まる本当の闘い」でした。


これからも、井上家は「明るく強く」頑張りますので、応援をよろしくお願いします!



○この数日のれいこ

病院での実質的な最後の2日間を、れいこは思い切り満喫しました。

18日(木)には、病院でのマジックショーを楽しみました。


DSでマジックの写真を撮る、れいこ。


お越しくださったのは、妻がお世話になっている、「マジックパパ」こと@nontapapaさんです。
れいこのために、マジックを披露しに病院まで来てくださるとのことでしたので、病院で調整して、小児病棟の子供たちみんなで拝見しました。

いろいろな手品を見せてもらって、子供たちは大喜び!
@nontapapaさん、ありがとうございました~!


翌19日(金)には、小児病棟の夏祭りがありました。

ボーリングをする、れいこ。


ヨーヨーも釣ったよ。


リクエストした、リラックマ模様のたこせん。


病院での最後の2日間は、とても楽しい時間となりました。
帰宅後も、大好きなアニメを観たり、友達と遊んだりして、楽しく過ごしています。

お昼は、自家製ピザづくり。


コツコツ頑張るのは、れいこのすごい長所。


やっぱり、自宅が一番のようですね。
これから、毎日一緒に過ごせると思うと、本当に嬉しいです!



○嬉しさと寂しさと

・・・とは、言うものの。
いよいよ退院となると、急に寂しさを感じるようになった、井上家。

2ヶ月ほどの入院生活で、一番長く過ごしたのが、今回の病棟です。1ヶ月半あまり、今の病室で過ごしたでしょうか。
4人部屋で、れいこを含めた3人は、ずっと同じメンバーでした。2~3歳違いの3人は、毎日毎日一緒に遊ぶ仲良しさんでした。
いくら待ち望んでいた退院とは言え、当然仲間と別れるのは、とても寂しいことです。


れいこだけでは、ありません。私たちも、そうです。
娘が、毎日一緒に過ごしてきた子供たち。そして、その親御さんたち。
他の親御さんとは、毎日わが子のために、病院に通う者同士です。病院のいろいろな情報交換をしたり、お互いの子供の面倒を見たり、励まし合ったり。


前にも書きましたが、こういう中央病院には、それなりの病気やケガの子供が、大勢集まっています。お互いに深刻な状況で、長く病院に入っていて、言うなれば一緒に闘っている仲間です。
そしてそれは、子供だけでありません。子供たちの親も、一緒に闘っています。
その仲間たちとの別れは、親にしても寂しいものです。

ちょっとしたことを聞いてもらったりするのも、難病や重症の子を持つ親同士だと、また少し違うものです。
相手の苦労が判ったり、親身に励まされたり。それだけに、他の子供の回復は、本当に喜び合ったりできます。


れいこが6月末に宝塚市立病院に入院したときには、同室の同い年の子と、すごく仲良しになりました。
その子の退院以降も、家族でのお付き合いが続いています。お父さんのブログでも、れいこの応援をして頂いています。

こうした家族ぐるみのお付き合いも、一緒に闘病生活を送ったゆえの共感があるのかもしれません。

荷物がなくなったベッド


子供たち、親だけではありません。
病院では、先生や看護師さんたちも、一緒に闘ってくれています。治療のメインは先生ですが、子供たちにとっては、看護師さんや保育士さんは、さらに身近な存在です。
先生には今後も外来でお会いできるのですが、病棟勤務の看護師さんや保育士さんたちとは、もう直接お世話になることはありません。

看護師さんたちとの別れは、れいこにとっても私たちにとっても、とても寂しいものがありました。
実質最終日となった金曜午後は、れいこは担当の看護師さんや保育士さんと、ツーショットで写真を何枚も撮りました。明日、最後の治療後に、プリントアウトした写真を届けてきます。


こうした大勢の仲間と離れ、一家での闘病生活に戻るのは、嬉しいことであるはずですが、寂しいものでもあります。

でも、お互いに元気になって、病院や仲間に別れを告げなければいけないのですよね。この別れは、とても辛いものですが、前向きに受け止めたいと思います。



○お見舞い

20日(土)には、私たち夫婦の友人が、見舞いに来てくださました。

れいこのために、遠いところを駆け付けてくれて、お土産も盛りだくさん。さらに、れいこの大好きな大富豪も、長時間付き合ってくれました。
<れいこは、どれくらい大富豪が好きなんやろ?(笑)

この日、私もれいこも負け組。


この日のメンバーは、「ゆうりす(図書館情報大学)公共図書館研究会」の先輩・同級生でした。県下の方もいらっしゃいますが、九州・東京など、多くは遠いところから。

そして、同研究会を中心にした、「井上家を応援する有志一同」からは、多くのお見舞いも頂きました。大勢の皆さんによるお心遣いには、本当に胸を打たれました。
皆さん、本当にありがとうございました!(感涙)

必ずれいこを元気にして、このお礼にしよう、と決意を新たにしました。



○【急募!】れいこドライバー

このタイミングで書くこと自体、無理があるのですが。(笑)
Twitterなどにお申し出がないので、こちらにも書いておきましょう。

もしたまたまご都合のいい方がいらっしゃいましたら、以下のとおり、れいこを病院まで、お送り願えませんでしょうか?

【日時】8月22日(月)13:00~13:30頃出発希望
【出発地】宝塚市自宅(宝塚市役所付近)
【目的地】大阪市立総合医療センター
【乗車希望】れいこ+両親(車椅子は無し)

支障のない範囲で結構ですので、ご都合のよろしい方は、ご一報ください。
帰りの足は確保していますので、片道ならどうにでもなります。くれぐれも、ご無理をなさらないでください。



○バナーが増えました

先日のエントリーでご紹介したバナーについて。
バナーを提供くださった@BeliberDaisukeさんが、バリエーションを増やしてくれました。

ちなみに、@BeliberDaisukeさんも、ご自身のブログにこのバナーを貼ってくださっています。ぜひ、そちらもご覧ください!


【「れいこ お助け隊」募集のバナー】





【Twitterアカウント@fight_Reikoのバナー】





【このブログ自体のバナー】






【以下、再掲】

支障のない範囲で構いません。皆さんのブログなどに、このバナーを貼り付けて、このブログやTwitterアカウント@fight_Reikoなどに、リンクをして頂けないでしょうか?


イメージ的には、最後のバナーを使って、このブログのトップページにでもリンクして頂くのが一番いいかとは思います。

もちろん、他のバナーでも構いません。
バナーを作成くださった@BeliberDaisukeさんは、いずれのバナーも、他のブログなどでの使用を認めてくださっていますので、お断り頂く必要もありません。
<「バナー使って、リンクしたよ!」と言って頂けると、よけい嬉しいですけれど。


れいこの、この闘いを、一人でも多くの方に知って欲しいと思っています。どうぞよろしくお願いします。



また、「れいこ お助け隊」の@miwa_chanさんが、バナーをコピペで貼りつけるためのHTMLソースを公開してくださいました。こちらから、ぜひご覧ください。
(このソースは、大サイズのバナーを貼るためのものです。他のサイズの場合も、上の画像のURLをコピペすれば、簡単に差し替えられます)


@BeliberDaisukeさん、@miwa_chanさん、ありがとうございました!




<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

まずは、退院おめでとう。
手続き上は、22日の退院やけど、実際はもう退院できたわいな。とりあえず、第1ラウンドは上々の滑り出し、ということにしておこうか。

お見舞いに頂いたコリラックマの枕で眠る、れいこ。


でも治療は、まだまだこれからやで。
れいこの病気は、最悪の病気の一つなんよ。一度は回復しても、またどこかで出てきてしまう可能性の高い、怖い病気なんよね。

これから、外来で投薬や点滴の治療を、根気よく続けんといかんけんね。
しばらくは状態もええみたいやし、学校にも行けるけど、治療の日は学校も休まんといかんしね。
これからが闘いの本番やけん、一緒に頑張ろう、れいこ。


そうそう、元気になったら、ジェイボードを買う約束をしとるね。
ほやけど、まだ今のまともに歩けない状態では、とてもよう乗れんわいな。

仕方ないけん、ジェイボードを買うのは、もうちょっと後にしようや。元気になって、乗れるようになったら、すぐにでも買うちゃるけんな。


いくらでも、一緒にジェイボードに付き合うけん。
ほやけん、早くお父さんにジェイボードを買わせるように、元気になってくれ、れいこ。


お前がジェイボードに乗れる日が来ることを、信じとるよ、れいこ。

 

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