2014-09-28

アクティブ・ラーニングのFuture Design(参加報告)

2週間以上、ブログの更新をできずにスミマセンでした。

このところ、忙しく過ごしていました。震災訓練プログラムsaveMLAKメソッドファシリテーター育成講座を受講しに上京したり、NIIさんの大学図書館職員短期研修の講師資料提出があったり、INFOMATESでお話をしたり、沖縄に行ったり。

ようやく一息つけるようになりましたので、久しぶりにブログを書いています。




★アクティブ・ラーニングのFuture Design


9月6日(土)に、第11回関西大学FDフォーラムとして開催された、表記イベントに参加してきました。もう3週間前になってしまったのですが、とても素晴らしいフォーラムでしたので、今さらながらのご報告です。




★「大学教職員にとってのアクティブ・ラーニング」(神戸大学 大学教育推進機構・近田政博先生)


講演は、3つの仮説にもとづいたお話でした。
1. 日本の大学生は必ずしもアクティブ・ラーニング(以下、「AL」)を好きではない、2. なぜALが重要か大学は学生に伝えてられていない、3. 大学も本心ではALを歓迎していない。(さらに本心では)教職員もALが好きではないかも?

これらを踏まえた上の結論として、なぜ学生がALを嫌いなのかに注意を払い、なぜALが重要なのか学生にしっかりと伝えること、教職員がALを実践し楽しんでいる姿を学生に見せることが重要とのことでした。
(知識やスキルではなく)情熱や感動を学生に伝えることが一番難しい、とのご指摘が印象的でした。


★「アクティブ・ラーニングの成果指標」(立命館大学 教育開発推進機構・沖裕貴先生)


先生は、どのような成果指標を設け、どうALを評価するか、という観点からお話をくださいました。
従来行われてきた知識・理解、技能・表現の評価に対し、測定困難な情意的領域の目標や向上目標の評価であるジェネリック・スキルの重要性をお話くださいました。

例えば小学生の算数に置き替えるなら、かけ算の文章題を出して解かせることが前者で、「九九をつかって文章題を作りなさい」と考えさせることが後者に繋がる、というお話でした。

先生は立命館大学でのクリッカーを使った授業実施例や学生の声を示しつつ、AL、そしてジェネリック・スキルの重要性についてまとめてくださいました。こんな授業をしてくれたら、学生さんもそりゃ楽しいやろなあ・・・と思えるようなお話でした。


★「ジェネリックスキルを培う新しいアクディブ・ラーニング」(関西大学教育開発支援センター・田上正範先生)


この講演は、なかばワークショップのような形式で行われました。先生のご専門である交渉学により、与えられたテーマについて参加者がグループになって、意見を交わしました。
交渉力は、分析+コミュニケーション+意思決定の総合力であるとのことです。こうした実践的な方法論により、大学の教育を変えていく取り組みを考えていければ、とのことでした。

「社会人を招き引き込む大学ではなく、社会人が来たい学びたいと思える大学に。主語が大学ではなく、社会人になるように。それだけのものを、大学が創っていくことが大切」というご指摘を頂きました。
ALだけに拘るのではなく、大学の将来をどのように描くか、という点を重視された貴重なお話でした。




★考えさせられたこと


このフォーラムで考えさせられたことは、「なぜALが必要で、どうやってその重要性を学生に伝えたらいいのか?」ということです。昨今の大学図書館界に見られる学習(学修)支援の流れについて、その根本について再度考えさせられました。

講師のお一人である近田先生によれば、「文科省が言っているから、という理由でALに走るのは最悪」だそうで。多くの大学が、ギクリとしそうです。(笑)

私たちは何のためにALに取り組むのか、そろそろもう一度考える時期になってきたのでしょう。
大学として、どういった教育を目指すのか、どういった人材を輩出するのか。そのためにどんな教育をするのか、そして大学図書館はその一部をどのように担うのか。しっかりと、考えていかなければいけません。

教育のデザインに関することとは言え、事務職員ももっと積極的に関与していくべきでしょう。
質疑応答でも尋ね肯定的な回答を頂いたのですが、やはり各分野のプロとしての職員が積極的に発言し、教員と車の両輪になることでよりよい教育ができると考えます。私自身ももう少し、学内で積極的な態度を取っていきたい、と思うようになりました。


なお、当日のツイートのまとめを作成しておきましたので、そちらも併せてご覧ください。私以外どなたもツイートしている様子がなく、自分ツイートのまとめになってしまったのが残念です。(苦笑)

先生方、関西大学の皆さま、ご一緒くださった皆さま、ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
冒頭でも書きましたが、家族で沖縄旅行に行ってきました。もちろん、うそれいこ&きょーこも一緒に!

万座毛の絶景にて


青い海を楽しむ、うそれいこ


ジンベイザメとわしら


三人でうそ結婚式をあげる、お父さん&うそれいこ&きょーこ


もともとわが家用なのですが、沖縄旅行のまとめを作成しましたので、ご覧頂くこともできます。

とても楽しい四日間でしたが、いささか寂しい思いもあります。
沖縄は、れいこが闘病中に、元気になったら一緒に行こうと約束した場所です。元気になったれいこと来るはずだった、この沖縄。

れいこが一緒だったら・・・とばかり考える、楽しくも寂しい家族旅行でした。


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