2018-12-07

図書館員に「マイ名刺ワークショップ」を薦める3つの理由

前回の記事で、マイ名刺ワークショップの報告をしました。
非常に盛り上がっただけでなく、それなりに高い評価を頂き、改めて私自身がその可能性を強く感じるようになりました。
そこで今回、マイ名刺ワークショップについて、改めて詳しく紹介します。

きょーこのマイ名刺
きょーこもマイ名刺!
(「よ」が裏返ってる気もするけど…)



この記事は特に、以下の方々にご覧頂きたいです。
  • 今よりももうちょっとだけ、頑張りたい図書館員
  • これから自分がどんなことに頑張るべきか、迷っている図書館員
  • ご自身や同僚、仲間を前向きにしたい図書館員
  • 正規職に就きたいと考えている嘱託・派遣・委託・指定管理等の図書館員
  • 勉強会や研修をご担当の図書館員


★図書館員に「マイ名刺ワークショップ」を薦めたい3つの理由


私がこのワークショップを図書館員に薦めるのには、3つの大きな理由があります。
  1. マイ名刺を持つことで、相手に認知してもらいやすくなること
  2. 自分の強みや経験、関心を振り返り、自分のありたい姿を明確にできること
  3. 自分自身の意識が変わり、それ以降のさらなる成長につなげられること
図書館員には、スキルや知識、強い情熱を持ちながらも、アピールが下手だったり自己評価が低かったりする方が多いです。
そんな図書館員にこそ、マイ名刺ワークショップが非常に役立つと考えます。


★概要


まず、マイ名刺とマイ名刺ワークショップがどのようなものか、改めて説明します。

■マイ名刺
自身で作る、自分だけのオリジナル名刺です。
公的名刺をお持ちの方は、それとセットで渡すことを想定して作成します(お持ちでない方は、1枚目の名刺として活用できます)。

マイ名刺は、単に目立つことだけを目的にしたものではありません。
このワークショップで作るマイ名刺は、自分の得意分野や経験、オリジナル肩書き、何よりご自身がやりたいことや思いの丈を載せることに特長があります。
マイ名刺は言わば、お渡しする相手へのメッセージカードです。


■マイ名刺ワークショップ
グループで楽しみながら(←ここも重要)、マイ名刺を実際に作成します。
参加者は、私のレクチャー後に多くの問いかけに答えてもらい、グループの仲間から「褒め褒めコメント」をもらったり、「ええやんシール」を貼ってもらったりします。
それを通じ、参加者は自分の過去を振り返り、自分の強みや経験をポジティブに捉え直します。

その上で、自分がプロの図書館員として、どんなマイ名刺を持てばいいのか考えます。以下の3つの問いに答えられるようになれば、おのずとマイ名刺に書くことは決まります。
  1. 誰に、どんなシーンで渡したい名刺なのか?
  2. その名刺にどんなメッセージを持たせたいのか?
  3. その名刺を、どう機能させたいのか?

メッセージと言っても、そんな大げさなものではありません。
要は、図書館員として何を伝えたいのか、ということです。「気軽にカウンターに声をかけて欲しい」、「読書の魅力を知って欲しい」といったことで、十分です。

このワークショップでは、その思いに自分の強みや経験をかけ合わせ、メッセージカードとしてのマイ名刺に落とし込みます。


マイ名刺ワークショップの様子


★例えば、こんな風に


例えばある女性が、私の質問や仲間からの「褒め褒めコメント」などを通じ、改めて以下のようなことを実感したとします。
  • 自分が児童サービスを担当している勤務先の図書館に、大勢の方に来て欲しい。特に、今まで来ていない人に。
  • 子どもの頃、とにかく絵本を読んでいた。特に、お姫様の出てくるお話が大好きだった。
  • わが子に読み聞かせをする時間を、とても大切にしている。

ここまで実感できれば、もうゴールに近づいています。きっとこの人がありたい姿は、「図書館での読み聞かせを通じて、絵本の魅力を伝える」ことなのでしょう。
そうであれば、上記3つの問いへの答えは、以下のようになりますね。

  1. 誰に、どんなシーンで渡したい名刺なのか?
    → 地元で出会う図書館に来たことのない親子に、日々の出会いや交流の中で配りたい
  2. その名刺にどんなメッセージを持たせたいのか?
    → 絵本や読み聞かせの魅力と、図書館であればそれを楽しめることを知って欲しい
  3. その名刺を、どう機能させたいのか?
    → 親子で図書館に一度行ってみよう、と思わせたい

後はこの目的のために、実際にどのようにキャッチーな書き方をするか、だけです。

例えば名刺の一番目立つところ(左上)に、「あなたのお子さんに、最高のプレゼントを」と書けばどうでしょう?名刺をもらった親御さんは必ず、何が書いてあるのかと注目してしまうでしょう。
(ここでは、渡す相手に親を想定しています。もちろん子どもに渡す名刺を考えるのも、とても魅力的ですね)

そしてその続きに肩書きとして「まち一番の絵本読み聞かせプリンセス」と書かれていたら、どうでしょう?絶対に、「何ですか、これ?」と聞いてしまいますよね?

こうなれば、名刺のやり取りをした二人の間で絵本の話が始まること、請け合いです。「そうですよね、読み聞かせは最高のプレゼントですよね!」「子どものときは、『白雪姫』が一番好きでした!」などと話がはずむことでしょう。

もしかしたらその親子はこの名刺がきっかけで、読み聞かせに来て図書館の常連になり、家でも読み聞かせをするようになるかもしれません。

これが、マイ名刺のチカラなのです。
自分自身を見つめ直すことを通して相手にメッセージを送り、自分なりの方法で利用者を応援したり元気にしたりすることができるのです。いささか大げさに言えば、自分の思いがまちや社会を良くすることにつながるのです。


★その後も続く成長


マイ名刺の素晴らしいところは、これだけではありません。むしろ、作った後にこそ真価を発揮します。

自分がやりたいこと、ありたい姿を明確にできれば、誰しもおのずとそれに向けて努力するようになります。
「まち一番の絵本読み聞かせプリンセス」を名乗った人が、絵本の情報を自らキャッチすることを怠るでしょうか?忙しさにかまけて、読み聞かせを止めてしまうでしょうか?そんなことは、決してありません。

この方は、放っておいても絵本に対するアンテナを立て続けますし、ご自身でずっとそれを意識し続けるでしょう。
それこそが、マイ名刺づくりの隠れた真の狙いです。

大切なのは、マイ名刺そのものではないのです。
自分自身の意識が変わり、それ以降の成長につなげること。それこそが、マイ名刺ワークショップの本当の狙いなのです。

空手家マイ名刺


★まとめ


私がこのワークショップを図書館員に薦めたい3つの大きな理由を、もう一度振り返ります。
  1. マイ名刺を持つことで、相手に認知してもらいやすくなること
    ユニークなマイ名刺は、それだけで自分を覚えてもらいやすくなります。そして単に覚えられるだけでなく、「絵本と言えばあの○○さん」と認知されるようになります。

  2. 自分の強みや経験、関心を振り返り、自分のありたい姿を明確にできること
    自分をしっかりと見つめることで、こうなりたい、こんなことをしたい、ということを明確にできます。そしてそれをキャッチーな言葉でマイ名刺に落とし込み、他人に対して可視化することができます。

  3. 自分自身の意識が変わり、それ以降のさらなる成長につなげられること
    自分が名乗ることで、必ず自分自身の意識が変わります。マイ名刺は、図書館員のこれからの成長を後押しするツールです。

マイ名刺を作ることには、非常に大きな意味があります。
自分がプロとして何に取り組んでいくのか、何を提供できるのか、どんな方向に頑張っていきたいのかを考えなければ、マイ名刺は完成しません。

そう、多くの図書館員が最初に取り組むべきことは、自分自身を深く見つめ直すことなのです。
誰に何を伝えたいのか。それを考えることが、プロの図書館員としての成長を助け、学び進むべき方向性を確たるものにするのです。


★マイ名刺ワークショップへのお誘い


先日の仙台市図書館研修を通じ、改めて私自身がマイ名刺のチカラや可能性を再認識しました。
このワークショップを通じ、もうちょっと頑張りたい方や自分がどんなことに頑張るべきか迷っている方などに、ぜひこのワークショップを経験して欲しいと考えます。

特に、正規職に就きたいと考えている嘱託・派遣・委託・指定管理等の皆さんに、このワークショップを通じて自分の強みや進むべき方向性について、考えて頂きたいです。

こうした身分の方々は、他館の仲間と名刺交換したり交流したりすることに不慣れなことが多いです。ぜひこのワークショップを通じ、仲間と交流する楽しさを実感し、成長のきっかけにしてもらえればと考えます。
(実際、ワークショップが始まるとき場の空気は硬いものですが、終わるときには皆さん笑顔でいっぱいです)


・・・という訳で、皆さん、よかったらぜひこのマイ名刺ワークショップをやってみませんか?
この記事をご覧になって、そのままやれるようでしたらやってもらったら構いませんし(私に断る必要はありません)、必要でしたら私がお手伝いをすることもできます。

私にとっても、このワークショップを通じて多くの図書館員を明るく前向きにすることは、ミッションとその行動指針に即したことですので、声をかけて頂けるようでしたら、喜んでご協力します。

もし本気で私も呼んでワークショップをしてみたいという方がいらしたら、私の謝金・旅費ポリシーもご覧ください。お手伝いをさせてもらえるのであれば、謝金なんて無くても伺います(場合によっては旅費も不要)。
私なりの取り組みや信念が、少しでも図書館界や社会をいいものにできるのであれば、本当に嬉しいことですから。

皆さん、ぜひマイ名刺を通じて、自分のありたい姿を考えてみませんか?


【ご参考】
このブログで一番人気の記事「名刺を持っていない、あなたへ。」も、併せてぜひご覧ください。

空手家名刺



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

わが家の箱入り娘、きょーこ。
大好きな絵本「もりのおふろ」を読んでいます。

ダンボール箱に入った、きょーこ

そしてどうやらこれは、ダンボール箱を「もりのおふろ」に見立てていたらしく。よく見ると、動物たちと一緒にお風呂に入っています。

はあ、かわええのう・・・。
れいこ&きょーこが、私たち一家にどれほどの情感を与えてくれたことでしょう・・・!

きょーこ、お姉ちゃんの分まで元気に育つんやで〜!

2018-11-28

そのチカラを再認識!「マイ名刺をつくろう」ワークショップin仙台市図書館

(2018.12.7)この記事の続編的に、「図書館員に『マイ名刺ワークショップ』を薦める3つの理由 」を書きました。併せてぜひご覧ください。

一度しっかり取り組みたいと思っていた、マイ名刺ワークショップを実施できましたので、レポートします。

イメージ:空


★概要


これは、11月22日(木)に仙台市図書館で行われた「自ら成長する図書館員になろう! −小さな一歩がつくるプロ意識−」と題した研修で、講師を務めたものです。

同館がオープンにしてくださったおかげで、他の自治体の方なども含め、合計60名余りのご参加を頂きました。

研修は第1部を講演、第2部を標記ワークショップで構成しました。今回は、第2部を中心に報告します。


★第1部 講演「つながろう、気付こう、そして一歩踏み出そう!」


これは、去年まで8回担当した大学図書館職員短期研修の内容を、公共図書館員向けにブラッシュアップしたものです。



「こんな時代だからこそ、仲間と一緒に高め合ってお互いに成長しよう。ちょっとずつで、ええやん!」というメッセージでした。
公共図書館版にアレンジしたものの、この骨子は同じですので、内容については過去記事をご覧ください。

事後アンケートでは、講演の評価は平均点4.40(5点満点)でした。
自由記述では、「小さな一歩、発信する大切さを再認識することができました」、「一歩をふみだしもせずに『出来ない』とは言うべきでないと思いました」といったコメントも頂きました。

そうなんです!伝えたかったのは、まさにそこです!
こう思ってもらえたのなら、講師冥利に尽きます。(嬉)

研修の様子



★第2部 ワークショップ「マイ名刺をつくろう! −名刺が培うプロのマインド−」


これほどマイ名刺に焦点を当てて、仕込んだワークショップを実施したのは、初めてでした。



このワークショップは、いろいろな狙いを持っています。
一番の目的は、自分自身の経験や強み、本当にやっていきたいことに目を向けることです。

ワークショップでは、私からの質問に答えてもらったり、仲間から「褒め褒めコメント」をもらったりして、自分のユニークなところや強み、打ち込みたいことを考えてもらいました。

結果、皆さんそれぞれが自分の長所に気づいたり、「こんなことを、他人が面白がってくれるんだ!」と驚いたりしていました。

この辺りは、次回改めて詳しく書くことにします。


ワークショップは、盛り上がりました。
最初は緊張気味だった皆さんも、最後は笑顔いっぱいで語り合っていました。

このワークショップは、アンケートで講義を上回る評価を頂きました。
参加者の平均点4.64ですから、半数以上の方が満点評価をしてくださったのですね。

自由記述でも、「自分がどうなりたいか、見直すことができた」、「自分の良い所、のばすべき所がわかってきた」といったコメントも頂きました。
前向きなコメントを頂いて、本当に嬉しいです。


★最後に


今回のワークショップの高評価は、私の腕前によるものではありません。
参加くださった皆さんが、自分自身をしっかりと見つめてくださったからこそです。

何が得意か、何をしたいのか、そうした問いを重ねて、それぞれの思いをマイ名刺に落とし込んでくださいました。

今回は私自身が、マイ名刺の持つチカラを、改めて実感する機会になりました。
私にとっても貴重な機会を与えてくださった仙台市図書館の皆さん、ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!

これを機に、マイ名刺ワークショップが広がり、参加くださった皆さんがプロとして成長していってくだされば、これに勝る喜びはありません。

(2018.12.7)この記事の続編的に、「図書館員に『マイ名刺ワークショップ』を薦める3つの理由 」を書きました。併せてぜひご覧ください。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

突然ですが、私のラッキーナンバーは「15」です。
正確には、「015」です。そう、「れいこ」です!

れいこ写真

私が番号を選ぶときは、いつも「15」です。
(さすがに「015」を選べることは、ほとんどないので)

新幹線は、15号車の15番。居酒屋の下駄箱だって、15番。

下駄箱の15番の鍵


馬鹿馬鹿しいと、お思いでしょうね。
でも、自分にとっては、とても大切なことなのです。

新幹線の座席を選ぶときなど、日常のふとした1コマでれいこのことを思い出す。
そんなことが、私にとっては、とてもとても大切なのです。

れいこ〜、ずっとずっと一緒やけんな〜!!

2018-10-28

空手家図書館員からのお詫びと、切実なお願い(特に図書館総合展などの前に)

私的東北図書館見学ツアーの連続レポート中ではありますが、今回は図書館総合展が迫ってきましたので、別の話を。

1年前にFacebookに書いたネタなのですが、皆さんの反応が妙に良かったので(笑)、改めて記事にしています。

イメージ画像:青空



★とても困っています!


まずは、お詫びから。
私は人の顔を覚えるのが、非常に苦手です。申し訳ありませんが、お会いしたほとんどの方のお顔を覚えていません。何度もご一緒してようやく、です。

ですので、図書館総合展など関係者が集まるところは、ちょっとした恐怖の場です。(苦笑)

「井上さん、お久しぶり!」などと声をかけて頂くことも多いのですが、往々にしてそれがどなたか判りません。
にこやかにしながらも、心の中では「どこかでご一緒したなぁ…どなたやったっけ…?」と冷や汗をかいています。

お相手が恐る恐る「もしかして、空手家さんですか…?」といった感じでしたら、「失礼ですが…?」と返しやすいのですが、そういうことばかりでもありません。
「空手家さん、前回は楽しかったです!」などと親しげに手を振られたら、さすがにお名前を聞くことも憚られます。

結局、どなたか判らないままお別れをすることも、少なくありません。ぶっちゃけ、とても困っています。
特に図書館総合展では、どなたか判らないまま話をしている方が、毎年何人いらっしゃることか…。ああ、すみません、本当にすみません…!



★空手家からの切実なお願い


そこで、皆さんにお願いです。
再会の際、「○○図書館の○○です」と最初に一言、頂けないでしょうか?

お名刺を頂いた方は、ご所属と名前だけはおおむね覚えていますので、この一言でとても助かります。「ああ、○○さん!○○では、ありがとうございました!」などと話が弾み、ご縁が深まります。

人の顔を覚えるのが苦手な私のために、ぜひ最初に名乗ってくださいますよう、ご協力ください!


★私だけではなく


そして困っているのは、おそらく私だけではありません。
私以上に大勢に会われる方も多いでしょうし、年長の先輩方も、そうかもしれません。

ですので(私にだけでなく)図書館仲間と再会したときは、上記のように名乗りながら声がけしてはいかがでしょうか?(もちろん、お互いに相手が確実に判っている場合は別ですけれどね)

私のような忘れん坊のためにも、そして何よりお相手との再会を嬉しく思っている皆さんご自身のためにも、ぜひお願いしたいと思います。

以上、空手家からのお詫びと、切実なお願いでした。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
10月20日は、れいこのバースデーでした(れいことお別れした「セカンド・バースデー」ではなく、本当の誕生日)。

うそれいこと今日子

お祝いされる主役自身がいないバースデーも、もう7回目でした。本当だったら、18歳のお祝いをしたはずの、この日。

れいこのことは一日だって忘れたことはありませんが、バースデーはやっぱり寂しさが一際募ります。

でもれいこが悲しまないよう、大好きだった唐揚げと、お母さん特製アップルパイで、明るくお祝いをしました。きょーこもご満悦で、このスマイル!

れいこ、これからもずっとずっと、一緒やけんな!