2009-05-31

大図研例会にて発表「Googleがもたらすもの?」

今日は、地元・宝塚で、空手の大会でした。
もっとも、私ではなく、出場するのは子どもたち。

わが子らを含め、私の通っている道場から、10人以上の子どもたちが出場しました。
(今日は、他の道場の主催試合でした)
みんな本当に一生懸命にやっていて、成長ぶりを感じさせられました。

ちなみにわが子らは、結果が伴わず、ともに1回戦で判定負け。
日ごろから、もっと稽古に励んでいれば、結果も違うのになあ・・・と思いつつ、そこはグッとガマン。(笑)
今日流した悔し涙が(ホントに泣いてるし)、きっと明日の糧になる・・・かも・・・?なって欲しい。(笑)

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さて私は、大図研(ダイトケン=大学図書館問題研究会)に加入しています。
昨日、大図研の兵庫支部例会にて、「Googleがもたらすもの?」と題して、勉強会(?)を行いました。

以下は、勉強会に先立って、大図研などで流していた案内です。

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日 時:2009年5月30日(土)15:30~17:30
会 場:西宮市大学交流センター(阪急西宮北口)
    講義室3(パソコンルーム)
講 師:井上 昌彦

テーマ:「Googleがもたらすもの?」

サーチエンジンといえば、最初に挙げられるのがGoogleではないでしょうか。
このGoogleについて、以下の2部構成でアプローチしてみたいと思います。

 1.概要説明:Googleとは?
   (特にweb2.0的な意味合いについて)
 2.フリーディスカッション
   (特に主要テーマとして、学生のGoogle利用について)

1.では、Googleについて、30分程度で簡単に説明します。
Googleはもはや単なるサーチエンジンに留まらず、いろいろな意味において特別な存在となっています。
特に、web2.0といった立場からアプローチしていきたいと思います。「web2.0」といった概念をご存じない方を対象にお話しますので、お気軽にお聞きください。

2.では、参加者全員によるフリーディスカッションを行いたいと思います。
これからますます存在感を高めるであろうGoogleと、どのように付き合っていくのか、自由に意見交換したいと思います。
この革新的なツールに対して、学生さんと私たち図書館員がどのように向かい合っていくべきか、気ままにトークする場にできればと考えています。
特別な講師もお招きしませんし、答えが用意されているわけでもありません。
自由に発言して頂き、それぞれがGoogle、ひいてはネット上のリソースとの付き合い方を、考えるきっかけにして欲しいと思います。

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上の案内は、ちょっと大袈裟すぎました。(笑)

一応・・・という程度ですが、私はGoogleを始めとする、web2.0的な仕組みが、図書館に与える影響について、関心を持っています。
<研究テーマ、なんて立派なものじゃありません。

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発表の冒頭で、ツカミとして、以下のクイズ3問を出しました。

Q1.Googleは、世界中で1日に、のべ何回検索される?

Q2.Googleが定める、ミッションとは?

Q3.Googleの時価総額は、いくら?

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もちろん正解が欲しいのではなくて、参加者の方々とのキャッチボールが目的です。
こちらから回答者を当てさせてもらい、答えを予想して頂きました。
なかなかいい線にいった予想もあり、楽しかったです。
次回は、Googleクイズだけで1回やろうかと。(笑)

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本題の方ですが、「発表」なんていうのは、おこがましい内容でした。
ざっくりと、Googleに関する概要説明をした程度です。
Googleについてあまり詳しくご存じない方を主な対象として、お話ししました。

Googleの概要や提供サービスについてお話しした後、「web2.0」だとか「クラウド・コンピューティング」などといった概念についても、私が知っている範囲で、Googleと関連づけて、簡単にご紹介しました。

45分の私の発表の後、1時間のフリートークを行いました。
参加者の皆さんからは、いろいろな意見やご質問を頂きました。
話の流れで、実際にGoogleを検索したり、関連するサイトなどを見たりしました。

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それにしても。
ホントに、ホントに拙い話と受け答えで、参加者の方々には、期待外れだったのではないかと思います。
最初の発表も、ほとんど自分の主張や意見なども、入っていませんでしたしね・・・。(汗)
ただ、あちこちの本やwebサイトから拾った情報を、断片的につなぎ合わせただけのような。(大汗)

実は、夏の大図研全国大会(群馬)でも、Googleをテーマに、分科会を一つ持たせて頂くことになっていて、今回はその心の準備でもありました。(笑)

しかし、この程度の内容で、全国大会の分科会を持つわけにもいきませんね・・・。
もっともっと情報収集も必要ですし、自分なりの考えも持っておきませんと。
その危機感を強めた、という意味だけにおいては、今回の例会は大成功!

そうそう、当日のパワポをここにぶら下げようと思ったのですが。
このブログには、ファイルを添付することができないのかも??
また後で、確認してみます。
<きっと誰も見たがらないので、支障なし!

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<どうでもいい独り言>
最近、いろいろなところでご縁があって、多くの方々と知りあったり、身近に感じるようになったり。
いろいろな意味で、人との繋がりの大切さを、感じています。

図書館関係でも、お世話になっている方々から、勉強会のお誘いを受けたり、執筆された文献を頂いたり。

このブログを通じて、そうした周りの皆さんとの繋がりを、より強いものにできればなあ、と思っています。
ご意見などがありましたら、ぜひお聞かせくださいね!

あ、それと。
何より、ちょっと飲みながらの四方山話、大好きです。
最近私がモットーとして口にしているのが、「いつでも、どこででも、誰とでも。大勢ででも、サシででも」。
何だか、語感もいいでしょ?(笑)
どうぞいつでも、お声掛けください!

2009-05-25

Android or EZブック?

突然ですが、iPhoneが欲しいです。
ケータイはろくに使わない私ですが、iPhoneは欲しい!
ケータイというよりも、携帯用ブラウザとして、欲しいです。

5月中に買えば、実質本体無料になるキャンペーン中で、決めるなら今だ!
・・・と考えつつも、思い切りの悪い私。
<今より、月々の負担が倍くらいに増えるんですよ?
(今はほとんど、webを使っていないからですが)

空手家はiPhone所有率が一般人の2倍ほどにもなる、というUNESCOの統計データもあるそうですし。(嘘)

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さて今日は、ライブラリアン的なケータイの話題を。
ケータイ各社が、夏モデルを発表する時期になりました。
注目は、かねてから国内での発売が予定されていた、Android搭載ケータイ!

 NTTドコモ 新製品 HT-03A
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/pro/ht03a/index.html

Android(アンドロイド)は、Googleなどが中心となり、開発した携帯電話用のプラットフォームです。
これは、OS(オペレーティング・システム)と、そのOSで動くソフトウェアを組み合わせたものだと考えればよいようです。

Androidはオープンソースであるため、ケータイ各社は無料でこれを利用することができ、本体のコスト削減にも繋がります。
あのGoogleが進めているプラットフォームということもあり、一気に普及するのではないか、という予測もあるようです。
今回のAndroidケータイについては、以下の記事が判りやすいと思います。

 ASCII.jp 「Androidは携帯電話のプラットフォーム」
  http://ascii.jp/elem/000/000/420/420779/

私の最大の関心であるGoogleの提供するプラットフォームですから、気にならないわけはありません。
購入された方は、ぜひ見せてください。(笑)

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さて、もう一つの注目は、auが今日(25日)発表した夏モデルの一つ「biblio(ビブリオ)」。
これは、電子書籍ビューアー「Book Player」を搭載したケータイで、以前よりauが推進する「EZブック」を快適に楽しめるとのことです。

 「biblio(ビブリオ)」(東芝)
  http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/kishu/biblio/index.html

 「EZブック」(au公式サイト)
  http://www.au.kddi.com/ez_book/index.html

約3.5インチの大型画面を搭載したケータイで、最大5,000冊の図書を収録できるというのは、図書館員の心をくすぐるものがありますね。
自分のケータイに「本コロ」や「空手バカ一代」が入っているところを想像すると、悪くない。(笑)

こちらについては、以下のサイトの紹介が詳しいです。

 マイコミジャーナル「KDDI、7GBの大容量で電子書籍"持ち歩き"が可能なケータイ『biblio』」
  http://journal.mycom.co.jp/news/2009/05/25/011/index.html

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もっとも、ケータイによる読書(読書端末)がどれくらい実用的で、利用に堪えうるものになっているかは、非常に懐疑的に思っているところです。

これについては、以前参加した日本出版学会関西部会「読書端末はなぜ普及しないのか?」でも、講師の筑瀬重喜さん(朝日新聞大阪本社)が、指摘しているところです。

 日本出版学会 第56回関西部会 「読書端末はなぜ普及しないのか?」
  http://www.shuppan.jp/event/event2008.html#090302

筑瀬さんは、asahi.comデスクを担当されるなど、ネット時代の新聞のあり方などにも造詣の深い方です。
筑瀬さんは、「読みの多様性」の観点から、電子書籍の問題を分析されています。

読書をマトリックス化して、縦軸に「通読型」←→「検索型」を、横軸に
「直解型」←→「解読型」という位置づけをします。
結果、読書は、以下の4類型の「読み」に区分されます。

 1.「通読型」かつ「解読型」・・・・一般的な読書
 2.「検索型」かつ「直解型」・・・・(例)聖書コンコーダンスの文献処理
 3.「通読型」かつ「解読型」・・・・(例)ケータイ小説
 4.「検索型」かつ「直解型」・・・・(例)電子辞書

上記のうち、2,3,4は、デジタル化の波により、電子化が進むカテゴリーですが、1.の「通読型」かつ「解読型」については、電子化が進まず、今後も紙媒体が残るであろう類型とのことです。

筑瀬さんは、ご自身も率先して読書端末を試用されたとのことですが、1.については1週間ももたず、端末が埃を被ることになったご経験がおありとのことです。
(理由はご自身にも、「謎」とのこと)
一方で、4.の電子辞書については、古いタイプの機種を長年使っているそうで、明確な違いがありそうです。

読書端末が使いにくいのは、1)画面が紙らしくない、2)人々がまだ端末に慣れていない、といった点がよく論点にされますが、氏はこうした理由を否定した上で、上記マトリックスに言及されていました。
ポイントとしては、読書を類型化し、カテゴリーによってデジタル化と親和性が高いものと、そうでないものがあり、ひとくくりにするのは適当でない、という部分かと思います。

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いささか乱暴で粗雑なまとめ方でしたが、筑瀬さんのお話は非常に勉強になった講演でしたので、突然思いつきで紹介させて頂きました。

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なお、電子書籍については、つい先日まとまりました以下のリポートがお薦めです。私の知る限り、電子書籍に関して、最も秀逸な資料です。

 図書館調査研究リポートNo.11「 電子書籍の流通・利用・保存に関する調査研究」
  http://current.ndl.go.jp/report/no11

湯浅俊彦氏(夙川学院短大准教授)、北克一氏(大阪市立大学教授)、中西秀彦氏(中西印刷株式会社専務取締役)といった、一線級の方々による力作です。

私は(この分野も)不勉強でしたので、この1冊を何とかざっと目を通し終えたところで、非常に勉強になりました。
この力作につきましては、別途改めてご紹介させて頂きますね。
上記サイトから、本文をダウンロードできますので、ぜひご覧ください!

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さすがに、これだけの長文を入力すると、もう疲労困憊です。
打ち込んでいる間に、ビールと日本酒が、自分のキャパの倍くらい進んでしまいました。
どれくらい文章が乱れているか、いささか不安ですが、今日はこの辺で。

あ~、でもiPhone欲しいな~!

2009-05-23

塩澤実信「出版社(新訂版)」を読んで

常々思っていることがあります。
図書館員の多くは、自分の業務に対して非常に熱心で、
研鑽も積まれていますのに、ほんのちょっと業務範囲を
超えると、意外に無関心だったりするのでは?

例えば、大学/短大図書館員であれば、公共図書館や
専門図書館の活動について、関心を持っていて良さそうです。
ですが実際のところ、多くの方は、それほど関心を
お持ちでないように思います。
これは私の周りだけでもなく、一般的な傾向のような。

同じ本の世界でも、違う館種の活動であるとか、執筆活動で
あるとか、書店についてだとか。
出版社についても、そう。

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例えば、以下のクイズ。

Q1.日本の出版社は、およそ何千社あるでしょう?
Q2.日本の出版社の総売上は、おおよそいくらでしょう?
Q3.出版物の返品率は、おおよそ何十%でしょう?

図書館員にとって必須の知識ではありませんが、
現在の書籍をめぐる状況を知るためには、数字の
イメージだけでも知っていれば、いいですよね。

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私自身、以前からそう思いながらも、そうした違う
本の世界について、何も知らないまま今に至っています。

現場復帰を果たしたことですし、これからは少し、短大
(大学)図書館を取り巻く本の世界について、
少しずつでも勉強していきたいと思っています。

・・・・と、ネタを振っておいて。
今回、塩澤実信さんの著書「出版社(新訂版)」を
読みました。(株)実務教育出版の「比較日本の会社」
シリーズの一つですので、ご存じの方も多いでしょう。

 塩澤実信(著) 「出版社(新訂版)」 (Amazon)

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読んでみて思ったことは・・・「わしはやっぱり、出版に
ついて、何も知らんのう」でした。<愛媛風。
いや、ホントに知らないことばかり。(笑)

本書は、現在の出版をめぐる状況、出版とは何か、
出版の歴史、出版社の体質と機構、出版の流通経路、
主要出版社のプロフィールなどに関する章立てで、
構成されています。
巻末には、出版に関する各種データが記載されています。

冒頭のクイズの答えは、以下のようになります。

>Q1.日本の出版社は、およそ何千社あるでしょう?
 A.約4,260社です。

>Q2.日本の出版社の総売上は、おおよそいくらでしょう?
 A.約2兆3,480億円です。

>Q3.出版物の返品率は、おおよそ何十%でしょう?
 A.年により上下しますが、35~40%程度です。
   ちなみに書籍の損益分岐点は、30%以内とされています。

回答は、今回紹介した「出版社」の数字をそのまま使いました。
少し古いデータかもしれませんが、傾向として把握する分には
支障ないと思います。

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以下、断片的ながら、本書で得た豆知識を。
いずれも国内の情報で、自分の防備録を兼ねてメモ。(笑)

・書店総数は1万数千店、年間1,000点が廃業している。
 (一方、大型書店の出店により、販売面積は増加)
 後継者問題、売上低迷、新刊ベストセラーの配本不足が
 三大要因とのこと(日書連調査)。

・出版業界の寡占状態を表すデータとして、上位10社で
 市場の4割を占有、大手50社になると実に6割。
 残りわずか4割を、4,000以上の出版社がシェア。

・出版社の半数を超える2,200社強が、従業員10名以下の
 零細出版社。

・書籍売上ピークの1996年は、約2兆7,000億円の市場。
 以来、ほとんどの年で右肩下がりで、その衰えぶりは
 目を覆うばかり。

・出版点数1位の講談社は、年間約2,200点を刊行。
 一方、刊行点数上位250社を除いた約4,000社では、
 年間約7点しか刊行していない。

・「雑誌」を冠した初の定期刊行物は、1867年に
 柳河春三が刊行した「西洋雑誌」。

・職業としての本屋が出現したのは、慶長年間(1596~
 1615年)。当時は、印刷・出版・販売を行う。

・「上梓」という言葉は、木版の板木に、彫りやすい
 梓(あずさ)を用いたことによる。

・取次は、わずかに36社(日本出版取次協会加盟)。
 出版社数の1%に過ぎない。

・通常の取次ルート以外にも様々な販売ルートがあり、
 鉄道弘済会ルートもその一つ。JR駅売店を通じて
 販売するルートで、週刊誌・月刊誌などは、
 このルートに入らないと発行部数が30~40%違う。

・出版社が取次ぎを通して小売書店に販売を委託する
 普通委託(新刊委託)制度について。
 委託期間は通常、取次と小売書店の間は3ヶ月半、
 取次と出版社の間は6ヶ月しかない。

・常備寄託とは、出版社が取次または小売店に対し、
 限られた種類と数量を寄託して、常時店頭に並べ、
 売れたらすぐ補充する制度。通常1年契約、各1冊。

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本書は、さすがに塩澤さんの本だけあって、いろいろと
勉強になりました。

こうした内容も、意外に知らない方が多いのでは?
何か関心のある分野だけでも、図書館業務の周辺について、
知っておくといいと思います。
<私が偉そうに言える立場ではありませんが。(笑)

図書館ネタ以外でも、こうした違う本の世界について、
面白い情報がありましたら、ぜひお知らせください!

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ところで。
新型インフルエンザについて、お膝元(?)の兵庫では、
ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。
たいていの公共機関も、来週から通常どおりオープンする
ようですね。短大/大学も、明日から授業再開という
ところが多いです。
私の勤務する某短大でも、明日から授業です。
ようやく学生さんが戻ってきて、活気が出てきそうです!

2009-05-18

新型インフルエンザによる休館(続報)

昨日に引き続き、新型インフルエンザの話題を。

世間は、新型インフルエンザの話題でもちきりです。
私の勤務する短大(と大学など)は、阪神地域にありますので、
まさに渦中の地域。

兵庫県下の大学は、(すべてを確認したわけではありませんが)
ほぼ全てで、1週間程度の休講措置としているようです。
神戸大学、兵庫県立大学、関西学院大学、甲南大学などなど。

大半の図書館では、大学の全面休講期間は休館とし、
図書館webサイトでも案内しています。

  関西学院大学
   http://library.kwansei.ac.jp/
  甲南大学図書館
   http://www.adm.konan-u.ac.jp/lib/
  兵庫県立大学神戸学術情報館
   http://lib.laic.u-hyogo.ac.jp/laic/6/index.html

一方で、大学は休講ながら、開館している図書館もあります。

  神戸大学附属図書館
   http://www.lib.kobe-u.ac.jp/www/modules/news/index.php?page=article&storyid=171

また、学生は入館不可としつつも、教職員のみ利用可能とした
館もあります。

  兵庫医科大学
   http://www.hyo-med.ac.jp/department/lbry/libindex.html  

たいていの図書館では、返却期限を来週以降としたり、
予約資料などを本来の期限よりも長く取り置くなど、
休館措置の代替措置を行っているようです。
こうした情報も、各図書館webサイトから、読み取ることができます。

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予想どおり、今日から私の勤務先も、全学休講となりました。
大学図書館は、早々に休館と決定されました。
一方で、同一法人内であるにも関わらず、短大図書館(私の
勤務先)は、とりあえず開館することになりました。

もっとも、あちこち調整の上で授業なし日の扱いとなり、開館時間は
急きょ短縮となりました。
集団での活動は禁止しているものの、各人の判断で来館された
場合、通常どおりサービスすることとなりました。

インフルエンザの状況は、非常に気になりますし、不安も
大きいですが・・・とりあえず、利用者の少ない日ということで、
書架調整にかかったり、資料のメンテをしたり。
夏から導入される、入館ゲートの業者打ち合わせもありました。

しかし、入館者はやはり激減で、今日は推定10人程度。
これだけ人が少ないと、「やっぱり、開けなくても良かったやん!」と
いう気持ちがする一方、「これだけ人がおらんかったら、そらぁ
感染しようもないわなぁ!」という本音も。(笑)

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これから、まだまだ新型インフルエンザは拡大するでしょう。
先ほどのニュースによると、現時点での感染者は159名に達しました。
実際は、この数倍も感染していると思われます。

昨日の繰り返しですが、皆さん、予防に努めましょう!
うがい、手洗いだけは、必須です!

それと、ご家族が感染した場合は、図書館業務なんか放って
おいて、しっかり看てあげましょうね!<本気。

2009-05-17

新型インフルエンザによる休館

昨日に引き続き、雨の週末。
最近、自転車関係の仕事をしていた人が身近にいることを
知って、また自転車熱が復活。
雨の中にも関わらず、濡れながら、具合が悪かった自転車の
ブレーキワイヤ調整をしました。(笑)

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さて、例の新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)について。
私の住む宝塚市では、公共図書館が明日から24日(日)まで
休館になると、先ほど決定しました。
知人から、休館になりそうな情報が入っていたのですが、
早くも正式決定され、ホームページにも掲載されました。

  宝塚市立図書館
   http://www.library.takarazuka.hyogo.jp/

もちろん準備していたのでしょうけれど、なかなか迅速な
対応ぶりです。
さすがに今回は、休館もやむを得ないかと。

ご存じのとおり、15日に、神戸市では高校生が陽性反応を示し、
16日には感染が確定されていました。
宝塚市は、神戸市に隣接しており、すぐ影響があるのでは
ないかと思っていましたが、案の定。

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4月30日のCA(カレントアウェアネス・ポータル)では、
新型インフルエンザの発生時に、休館とする場合が
あると佐賀県立図書館が告知したことについて、
掲載されています。
また、同時に新型インフルエンザに対する資料提供を
行っている館の紹介もしています。

  カレントアウェアネス・ポータル 4月30日
  「佐賀県立図書館、新型インフルエンザ発生時の
  臨時休館の可能性を通知」
   http://current.ndl.go.jp/node/12744

  佐賀県立図書館
   http://www.pref.saga.lg.jp/kentosyo/

この時点では、まさか自分の町の図書館が休館になるとは
思っていませんでしたが・・・。

ちなみに、宝塚では小学校も、同じ期間の休校が決まりました。
阪神地域では、あちこちでイベント等の中止も決定しています。
近隣の公共施設も、臨時休業になる可能性が高いですね。
私が通う空手の稽古も、さすがに休みになるでしょう。(涙)

私の職場も、明日以降休館になる可能性は、十分にあるでしょう。
私学ですので、図書館単独の休館判断というのはあり得ず、
学校法人全体として対応することになりますが。

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とにかく!まずは、予防です!
特にご当地になってしまった以上、図書館員というよりも、
今はまず、一市民としての行動が重要ですね。
新型インフルエンザに関する予備知識だけは、あらためて
確認しておきませんと。

  厚生労働省 新型インフルエンザのページ
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

皆さん、くれぐれも油断なさいませんよう。
神戸と離れている方も、広がりだしたらあっという間かも
しれません。うがいと手洗い、必須ですよ!

2009-05-16

短大図協に参加

近畿では、あいにくの雨模様の週末です。
今日は出勤していたのですが、雨が降る前にと思って、
ダッシュで帰ってきました。
(ちなみにウチは、土曜は半日勤務です)
早く帰ったら帰ったで、何もせず、昼寝をしただけで夜に・・・。

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さて昨日は、短大図協(たんだいときょう)の総会に、参加してきました。
ちなみに短大図協というのは、私立短期大学図書館協議会のことです。
<名前、長!

  私立短期大学図書館協議会
   http://shitantokyo.org/

議題などを詳しく書くのもアレですから、今日は、昨日の様子や雑感を。

4月から異動したばかりの私ですから、今回は、当然初の総会参加。
近畿地区の総会ですが、加盟館は40以上。
50人は軽く集まるのだろう、と思っていたのですが・・・
出席者は30名もいませんでした。
半数近い加盟館が委任状とのことで、正直「何じゃ、こりゃ~?」。

議事が進んでいく中で、判ってきたのは、どうやらどの図書館も、
危機的な人員体制でやっている様子。

お聞きしたところでは、40以上の加盟館のうち、専任職員が
2人以下の図書館が、何と30以上!
しかも、そのうち10館は、専従の専任職員がゼロ!
え~~~!???

最初は、総会がシャンシャン会議なので、あまり来ていないのかと
思ったのですが・・・実際のところは、人がいないので、
出ていけないという実情もあるようです。
<だからって、半数が欠席するような現状は、どうかと思いますよ?

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短大図協は、大学図書館近畿イニシアティブにも加盟せずに
きていますが、当初の段階で人的な負担ができないだろう、と
いった議論があったようです。
<ま、「短大」図書館は、「大学」図書館じゃありませんけれど。

  大学図書館近畿イニシアティブ(KIRALI)  
   http://wwwsoc.nii.ac.jp/initia/index.html

短大図書館は少人数で運営されていて、(そうあるべきではないですが)
現実的には個人の資質に影響されやすい館種です。
近畿イニシアは、職員の能力開発に重きを置いた組織ですから、
本来であれば短大図書館こそ、こうした研鑽の場に飛びつかないと
いけないところです。

そうこうするうちに、あっという間に総会は終了。
私もさすがに、初日からはどうこうでもなく、黙って座っていました。(笑)

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続いて、そのまま研修会がありました。
この日は、国立国会図書館関西館 図書館協力課から小篠景子さんを
講師にお招きして、「レファレンス共同データベース事業について」と
題してお話を頂きました。

  レファレンス共同データベース
   http://crd.ndl.go.jp/jp/public/

小篠さんは、とても説明が上手でした。
ツカミが巧みで、似顔絵の披露に始まり、特製マイ指示棒で
お話を始められました。
配布資料も判りやすく、時間も予定どおり。
お若いのに、すごくいいプレゼンぶりでした!

レファ協(レファレンス共同データベース事業のこと)も、以前は
登録事例がまだまだ少ないイメージでしたが、現在はかなり
充実しているようですよ。
(レファレンス事例約35,000件、調べ方マニュアル約6,700件)

自分があたっているレファレンスについて、そのまま答えが
出てくる可能性は低いですが、ヒントであれば、十分に
見付けられるように思います。

登録した自館データへのアクセス数などを調べられるので、
内外に対するアピールとしても、このデータベースを活用できる、
というお話もありました。
<この考え方は、面白いですよね~。

ちなみに、ウチの「大学」図書館は、参加館として登録して
いますので、プロフィールを見てみたところ、データが古い!
URLとか、古いままで。(笑)
早速、修正するよう大学図書館へ連絡を入れておきました。

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研修会が終わった後は、会場校の図書館を見学して、懇親会へ。
例によって、当然参加です。
<研修にエネルギーの100%を充てますが、懇親会は200%!

この日も、多くの方々とお近づきになれました。
このブログとは大いに関連のある、空手家図書館員も発見!
何故か、骨折だの手術だの痛い話をたくさんして、
大いに盛り上がりました。

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短大図書館の方々とは、これから今まで以上のお付き合いを
お願いしたいと思っています。
そのためには、短大図協も重要な機会として、研修させて
もらったり、情報交換していきたいですね。
そのためには、まずは加盟館の皆さんに出席して頂かないと。(笑)
短大でのネットワーク、お互い大事にしていきましょう!
昨日参加された皆さん、今後ともよろしくお願いします!

2009-05-12

リサーチ・ナビ(by 国立国会図書館)を試してみる

もう、春の陽気ではなく、書架・・・もとい、
初夏のようですね。
毎朝、自転車を20分漕いで通勤していますが、
徐々に汗の量が増えてきました。(笑)

さて、今日も雑談から。(笑)
私の勤めるキャンパスのアスファルトに、
ある日突然大量のアートが!


かなり驚かされたのですが、実は毎年の恒例行事だとか。
毎年この時期、美術の授業の一環で、構内地面には
色とりどりの書き込みが。

私はよく知りませんが、短大生が幼児保育を学ぶ中で、
ある種の試みなのでしょうか。

(私の影が写っているのは、ご愛敬)



そしてとどめは、この写真!

この日も学生さんたちが、大勢で
一生懸命書いていましたので、
外へ出るときにちょっと立ち話。

学生さんたちに、「図書館の宣伝、
書いといてよ!」と言っておいたら、
わずか10分後にこのような文字が。


いや~、コレいいわ~!!



図書館のおっちゃん(=私)が軽口を叩いただけなのですが、
しっかりネタに使ってくれました。

学生さんたちにとっては、何でもない遊び心だったかもしれませんが、
こうしたキャッチボール一つが、八百屋のおっちゃんには響きますね~。
コミュニケーションに飢えているのは、学生さんではなく、
八百屋のおっちゃんなのか?(笑)
ちなみにこの後、最上階(4階)からも、ちゃんと記念撮影!

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さて、ようやく本題です。
今日国立国会図書館が、webサイトにて、新しく「リサーチ・ナビ」を
公開したようです。

 国立国会図書館リサーチ・ナビ
  http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/


国会図書館トップページによると、

>「リサーチ・ナビ」 は調べものの窓口となるサイトです。
>キーワードや分野 から、調べたい情報を効率よく
>探すことができます。
>従来のコンテンツを再編し、 統合検索など新規機能を
>加えてスタートしました 。

・・・とのことです。

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正直なところ、事前の情報は全く持っていませんでしたので、
「何、コレ?」と思いながら、開いてみました。
<前の記事で書いた野球観戦、国会図書館員も含まれていた
ような・・・情報キャッチが下手な私。

どうやら、コンテンツそのものは、以前から蓄積されてきた
もののようですね。
ですが改めて読むとさすが国会図書館、その蓄積してきた
情報には、圧倒されますね。
様々なノウハウ、資料紹介などが膨大に掲載されていて、
図書館1年生(再履修)の私にとって、すごく勉強になります!
<ホントに勉強不足です・・・ホントに。

最上部のキーワード入力欄が目について、何気なく「図書館」と
いう言葉を入力してみたところ、とんでもない数の情報が!
「調べ方」が1,897件、「本・サイト」が2,769件、「キーワード」が
122件、「百科事典」が20件・・・そして、視覚化された
概念の図が。
<これは、何という図なんでしょうか???


いろいろな情報にアクセスしているようですので、情報源を
ようやく見てみると・・・
所蔵資料や館内作成のパスファインダーなどの提供物はもとより、
レファレンス共同データベース、各種DB・目録、Wikipediaなども
含まれているようですね。
いやいや、これだけ検索対象にすれば、確かに情報てんこ盛りに
なるでしょうね~。

何故か、リンクが繋がらないところもあるようですが。
まあ初日ですし、すぐに直されることでしょう。
ちょっと時間をかけて、もう少しじっくりと見てみようと思います。
まだの方、ぜひ一度はご覧になってください。

やっぱり、国会図書館の提供する情報は、見逃せませんよ!

2009-05-08

宝塚メディア図書館、6月オープン

今日はまず、脱線から。

皆さん、連休はいかがお過ごしでしたか?
私は、学生時代の悪友たちが押しかけてきて、
野球観戦の日々。

プロ野球公式戦はもちろん、2軍戦も、
今年からできた関西独立リーグも行きました。

4日連続で、合計5ゲームも観戦!
上の写真は、リニューアルした甲子園です。

左は関西独立リーグ、ナックル姫こと、
えりちゃんも見てきました。
(練習姿だけでしたけれど)




そして、バファローズのファームで好投した、
梶本投手。
彼は、愛媛マンダリンパイレーツ出身!

 愛媛マンダリンパイレーツ
  http://www.iblj.co.jp/pirates/index.html


ゲーム後の球場ですれ違ったので、「愛媛から応援に来たけん!」と
声をかけ、話をしてきました!(笑)

空手家ですが、それと近いくらい野球バカな私。
でもさすがに、ここまで連日観戦すると、おなかいっぱいです。

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さて、ようやく図書館ネタに。
6月1日、宝塚市阪急逆瀬川駅前に、宝塚メディア図書館が
オープンすることになりました。
大阪・吹田市の万博記念公園にある、「彩都メディア図書館」が、
宝塚に移転するものです。

 彩都メディア図書館
  http://saito-medialib.org/
 毎日jp 「宝塚メディア図書館:芸術文化の発信拠点に」 (2009年5月6日)
  http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20090506ddlk28040190000c.html

彩都メディア図書館は、写真を中心に、映像・美術・デザイン・
音楽・サイエンスに関する国内外の写真集・展覧会カタログ・
評論集・雑誌・ビデオ・CD-ROM・DVDなど約30,000点を
所蔵し、一般公開しています。

彩都メディア図書館が運営してきた、アートデザイン系の講座も
同時に移転するとのことです。
「写真表現大学」・「デジタルサウンド講座」・「総合映像大学」などが、
6月に開講するとのことです。


・・・などと言いつつ、私もこの彩都メディア図書館を訪問したことは
ありません。
気にはなっていたのですが、タイミングを逸したままで。
ご近所になることですし、近いうちに一度行ってみます。
こうしたユニークな図書館が、身近にあることが嬉しいですね。