2016-03-10

NDLレファ協フォーラム開催!
(「夜明けの図書館」の埜納タオさんも登壇!)

このところ、このブログの「いいね!」ボタンが何故か不調です。
「いいね!」を押しても、その後の「確認」ボタンを押さないと「いいね!」されなかったり、しばらくカウントされず後でポンと「いいね!」の数が増えたり・・・。


前回の記事「ありがとう、100万アクセス!(図書館活動とれいこを応援くださった皆さんへの感謝)」も、記念すべき記事なのに、そのせいかわずか2「いいね!」・・・。



★NDLレファ協フォーラムについて


さて、図書館員なら、NDL(国立国会図書館)さんのレファレンス協同データベース(通称・レファ協)はご存じでしょう。同館では、レファ協の普及を目的として、毎年レファ協フォーラムを開催しています。

私は今年度からレファレンス協同データベース企画協力員を拝命しており、先日の第12回レファ協フォーラムの運営側でした。開催からしばらく経ってしまいましたが、簡単に振り返りをしておきたいと思います。




★開催主旨・プログラム等


開催主旨・プログラム等については、レファ協公式サイトをご覧ください。当日の配布資料も公開しています。

今回のフォーラムの魅力は、大きく2点です。
  • 「夜明けの図書館」作者の埜納(ののう)タオさんをお招きし、基調講演をお願いしたこと。
  • レファ協やレファレンスの現場をよく知る方のパネルディスカッションを行い、レファ協やレファレンスのこれまでとこれからについて、フロアを交えて議論頂いたこと。




★埜納タオさん基調講演


タオさんの基調講演、とても良かったです!
今回のフォーラムの開催にあたり、企画協力員の会議では「明るく楽しく、前向きなフォーラムにしよう」と話をしていました。タオさんのお話は、まさにその狙いにピッタリでした。

「夜明けの図書館」の話をメインに据えつつも、外から見た図書館やレファレンスのこと、地元図書館の活動事例などについて話を聞かせてくださいました。
レファ協に対しても、「国民の誰もが、信頼・活用できるデータベースに」、「これを今登録すれば、10年後20年後に役立つかもしれない」といったメッセージをくださいました。

さらに途中からは、レファ協の立ち上げ時に大きな役割を果たされたNDL・兼松芳之さんとの対談形式で、とても和やかな雰囲気の中、お話を聞かせてくださいました。

お話の最後に、「図書館の魅力・司書職の必要性を伝えていくと共に、心に沁みて優しい気持ちになれる物語を創っていきたい」と結ばれると、会場からは大きな拍手が送られました。タオさん、魅力的なお話をありがとうございました!


ちなみに5月には、「夜明けの図書館」第4巻が発売されるそうですので、皆さんぜひご一読ください。


ところで私、ちゃんと本を持参してタオさんのサインを頂きました!
同じことを考えていた方も多く、情報交換会では、多くの参加者さんが本を持ってタオさんのもとへ。タオさん、ゆっくりする間もなくてすみませんでした。

ちなみに当日のことは、タオさんのブログでもご紹介頂いていますので、そちらもぜひ。


★事業報告


事務局より、レファ協事業の報告がありました。
参加館が700館近く、累積データが16万件超、月間アクセス240万件といったデータの他、担当者研修会といった事業、Twitter@crd_tweetでの発信、国立国会図書館長からの礼状送付や企画協力員賞などについて報告されました。

(データ登録が一定水準に達した図書館には、国立国会図書館長からの礼状が送られることは、意外に知られていないようですね。ドーンセンターさんのように、しっかりとアピールに使われるといいのではないでしょうか)

レファ協の中でも特に、9,000件にもなった調べ方マニュアルが圧巻ですね。
プロのライブラリアンが作成した、質担保された調査マニュアルが1万件近くも!NDLさんはもとより、参加館みんなが誇っていい、世界にも希有なデータベースではないでしょうか。



★パネルディスカッション


最後に、「レファ協の10年:これまでとこれから」と題して、パネルディスカッションが行われました。
以下、討論の中で印象的だった部分をご紹介します(討論が非常に幅広かったため、体系的にご紹介できず、申し訳ありません)。

  • (宮川氏)レファレンス・サービスの認知度は、まだまだ低い。福井県立図書館では、レファレンス・サービスを知らしめるための手段として、レファ協を活用したり、覚え違いタイトル集を創ったりした。
  • (木下氏)組織の中で、レファレンス・サービスをどう位置づけるか。組織内外へのPRといった視点も必要。
  • (兼松氏)つながり、たのしみ、ひろがり。レファ協のエッセンス。
  • (宮川氏)レファ協の醍醐味は、小規模図書館にこそメリットが大きい点。初期投資不要、統計機能、参加間の協力。それから「情報というのは発信しているところに集まる」こと。
  • (齊藤先生)レファ協の強みである出展明示を、これからも大切に。レファ協のデータの積み重ねは、後世に世相等を調べる材料にもなるだろう。
  • (フロアから)レファレンス事例間のリンクを考えてもいいのでは。→(井上私見)関連質問をサジェストする機能があれば面白そう。


議論は広がり、あっという間に時間が過ぎました。レファ協について、レファレンスについて、いろいろと考えることのできた一日でした。

小田コーディネーターから、「結論を出してから歩くのではなく、歩きながら考えるのがレファ協」と総括してくださいましたが、きっとこれからも、そうでしょうね。
この膨大なデータをどう活用していくかは、私たちライブラリアンが考えるべきことなのでしょう。

タオさん、コーディネーターの皆さん、ご参加くださった皆さん、そして事務局の皆さん、ありがとうございました!

なお、当日の様子は、ツイートのまとめからもご覧になれます。こちらも、ぜひ。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
最近きょーこは、少しずつお姉ちゃんの存在を知ってきたようです。先日も、お花を買って帰るときに、「お姉ちゃんのん?」と言っていました。


きょーこもいつか、れいこお姉ちゃんのことを知る日が来るのですね。
そのときには、私たちがいかにれいこを愛していたか、そしてその分まできょーこのことを愛しているのか、しっかりと伝えてやろうと思います。

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