この後編では、同日見学した関西学院大学図書メディア館と、兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAOをご紹介します。
○関西学院大学図書メディア館
今回の企画は、ラーコモ(ラーニングコモンズ)を見学することが、目的です。
その点からすると、図書メディア館は見学対象とはならないのですが・・・せっかく関西学院大学神戸三田キャンパスへお邪魔したのですから、図書メディア館もぜひ訪ねたいと思い、見学のお願いをしました。
(図書メディア館は、神戸三田キャンパスに設けられた大学図書館です。先日記しましたように、アカデミックコモンズは大学図書館とは別組織です)
図書メディア館は、神戸三田キャンパスの教育・研究を支える重要な施設ですが、ラーコモ見学会の報告という主旨を鑑み、今回詳しい報告は割愛します。
印象的だったのは、アカデミックコモンズとの棲み分けをユーザーに訴えている、とのお話です。
アカデミックコモンズは、飲食を含め、学生さん同士が自由に話し合ったりできる自由度の高い空間です。それに対し図書メディア館は、静謐な学びの場としての機能を高めていこうとしているようにも見えました。
学生さんたちも判っているのか、館内はとても静かで、上手に使い分けている様子でした。
同じキャンパス内にあって、お互いの長所を活かして棲み分け、いろいろな形の支援をしようという姿勢、とても好ましいですね。
本当にごく簡単にでしたが、これで図書メディア館の報告とします。
○兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAO
午前中に、関西学院大学のアカデミックコモンズと図書メディア館を訪れた後は、ドライブで兵庫教育大学へ移動しました。道中、予約していた美味しいランチもみんなで満喫しました。
さて、そうして辿り着いた兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズ「PAO」は、とても魅力的なスペースでした。
このラーコモのコンセプトなどは、公式サイトにてご覧になれます。これに加え、当日伺ったところでは、「静と動」を意識した空間づくりを意識した、というお話がユニークでした。
学生さんたちは自由に話をすることもできる一方、静かに本を読んだり考え事をしたりすることができるように、という配慮でしょうか。
それほど広くはない空間ですが、本棚や仕切りの什器などでゆるやかなゾーニングがなされていて、うまく使い分けができているのかもしれません。上の写真でも見られるように、照明・材質の工夫で、天井がやや青みを帯びた落ち着いた色合いにもなっています。
こうした効果のためか、ラーコモにしては確かにかなり落ち着いた雰囲気でした。土曜で学生さんが少ないこともありましたが、あまり大声を出す方もいませんでした。
・・・とは言え、多様な学びへのニーズは、しっかりとキャッチされています。
入口から全体を見渡すと、ちょうど目につくプレゼンコーナーは、強いメッセージ性を持っています。
窓辺のPCゾーンは、仕切り板のような什器で、ゾーニングされています。
中庭には、テラスも設けられています。つい先日も、ここで音楽会をされたそうです(しかもその映像が、PAO内のモニターで流されていました)。
表紙を多く見せ、開放的に設置された書架も印象的でした。什器は別として、全体的に施設・設備はシックで、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出しています。オトナの知的空間、かもしれません。
展示も、凝っています。見学時は、「おんがく」をテーマに、いろいろな展示が行われていました。
印象的な低書架を、これまたゾーニングにうまく活用しています。
ラーコモに併設されている、教材文化資料館です。学内での位置付けもしっかりしていて、資料館の教員と連携して、図書館はその事務を担当しているそうです。
資料館内部の展示も、非常に充実していました。足踏みオルガンの体験コーナーや、唱歌に併せた踊り方の映像、唱歌の視聴コーナーなどなど。
これも、資料館の展示の一つ、古い教科書コーナーです。いろいろな時代の教科書を、自由に手に取れるようにしていました。
教科書と言えば・・・(ラーコモでない)旧来の図書館部分の見学もさせてもらえたのですが、一番印象的だったのが、教科書の山です!新しいものから古いもの、海外のもの、いろいろな教科書がズラリと並んでいるさまは、圧巻でした。さすがは、ヒョウキョウ!
以上、兵庫教育大学附属図書館ラーニングコモンズPAOの見学レポートでした。お忙しい中、ご対応くださいました同館のNさん、ありがとうございました!
そうそう、一言添えておきましょう。
この日は、ダイトケンの会員に加え、会員でない4人の方々にもご参加頂きました。ご参加くださった皆さん、お疲れさまでした。
気心の知れた会員同士の交流も楽しいですが、会員でない方々がお越しくださり、新たな出会いが生まれることも嬉しい限りです。
これは、私自身のミッション+行動指針にも則したもので、私にとっても喜びですし、参加された方にとっても今後の財産となるものでしょう。
ダイトケン兵庫支部の活動は、基本的にすべてオープンです。私たちは、学びの場だけでなく、ライブラリアン同士が仲間になれる場を提供したいと考えています。今後も、ダイトケン兵庫支部の活動はこのブログでご案内しますので、どなたでもお気軽にご参加ください。
以上、ダイトケン兵庫支部6月例会「ドライブで訪ねる、関学アカデミックコモンズ&兵庫教育大学PAO」の報告でした。
なお、当日のTwitterのまとめを作成しています。そちらも、ぜひご覧ください。
●れいこと
最後にまた、れいこと井上家の話を。
れいこの妹or弟の誕生が、いよいよ近づいてきた様子です。先日お知らせしましたように、妻が救急車搬送され入院するアクシデントがありましたが、退院後の経過は良好です。
予定日は、今月25日で、いよいよあと20日になりました。部分破水した後はいつ生まれてもおかしくないそうですので、今わが家は厳戒態勢に突入しています。(笑)
れいこのためにも、この命を大事に迎え、元気に育てていきたいと思います。れいこ〜、応援しとってな〜!
それでは、押忍!
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