2016-07-17

人前で話すとき、聞き手のことを知ろうとしていなかった図書館員の話
(某市立図書館館内研修講師での失敗と反省 その1)

先日、某市立図書館の館内研修講師にお招き頂きました。研修後、考えさせられることが2点あり、今日はそのうち1つを。

イメージ画像 緑の公園



★研修内容


先方の館長が私の活動をご存じで、個人ミッションをテーマにした研修を、とオファー頂きました。

そこで今回は2部構成とし、前半は「ミッションで、自分もまちも、社会も元気に!」と題した講演を、後半はワークショップでミッションづくりを体験頂くことにしました。

自分の長所・経験・価値観などを反映させたミッションを創ることを通じて、プロ意識を高めてもらおう、という狙いでした。




★課題


ところがやってみると、聞き手の皆さんには、なかなかピンと来なかった様子・・・。
私はいつものように熱く(暑苦しく?)メッセージを送ったつもりだったのですが、特に講演が響かなかったようで、自分の力不足を痛感しました。

一番の問題は、今回は参加者が見ているものと私が語る話との間に、大きな乖離があったことでしょうか。

例えて言うなら、毎日懸命に料理に励む調理士さんに向かって、日本の食料自給率は・・・と話してしまったような。
本当は未来のために考えるべき話なのですが、日頃台所を戦場にしている人には、いささか突拍子もない話だったのかもしれません(上から目線で申し訳ありません)。

講演の様子



★今後に向けて


この反省を、どう活かしたらいいでしょうか?
自分なりに考えた結果、今後は事前に聞き手のことを知るよう、さらに努めることにしました。

今回も事前に、受講者数・性別・年齢層・司書資格保持率・平均勤務年数を聞いていたのですが、いささか上っ面だったように思います。

具体的な関心や知識レベル、経験などを聞いておけば、違う結果に出来たかもしれません。講演で使ったトピックも、皆さんがご存じないものが多かったのですが、参加者像を掴んでおけば題材も変えられたでしょう。

今後は、参加者に事前Web アンケートをお願いするなど、できるだけその姿を掴み、より適した話をしていきます。

(事後アンケートは5段階評価で平均4.3を頂きましたので、悲観するほどではなかったのかもしれませんが・・・もっと皆さんの目を輝かせることができたはず!)


図書館員なら、人前で話すことも多いでしょう。
皆さんに、私の失敗を教訓にしてもらえたらと思います。私もこの経験を糧に、よりよい話し手になれるよう頑張ります!

本研修で強く感じたもう1点を、また次回に。


(「れいこと」のコーナーは、お休みします)

(2016.8.8追記)
この記事の続編を、2つ書きました。「図書館員3つの不足?」と、さらにその続編の「図書館管理職の皆さんに取り組んで欲しい2つのこと」です。よろしければ、そちらもぜひ。


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