今年も早、年末ですね!
私にとって今年は、自分なりに必死で頑張った1年でした。以下、そのご報告を。
★研修講師養成プログラムで1年間、自分なりに必死で頑張った!
この見出しに、言いたいことが全部入っています。(笑)
今年の抱負に書きましたが、研修講師養成プログラムである「ゼロから研修講師プログラム」(以下、「ゼロ講」)を受講し、1年間みっちりと勉強しました。自分なりに、必死に頑張ったと言える1年でした。
(私の場合正確には、その1年前から「予科生」という形で参加していましたので、2年間かけていろいろ学びました)
「ゼロ講」は、講師経験のない人が1年間かけて、研修講師として実際に登壇できることを目指すプログラムです。
IBSTPI(講師職能の国際基準)にもとづき、 体系化されたスキルを学び試行錯誤を重ねていくもので、それだけに簡単なものではありません。
この学びのために、私は1年間でおそらく1,000時間(!)は費やしたのではないでしょうか。まあ、自分なりに必死で頑張りました…!
今となっては笑って振り返れますが、1週間のうち3回もZoom勉強会が日付が変わるまで続いたときは、さすがに疲労困憊でした…。
ピークの頃には、毎晩(そう、毎晩!)研修講師の準備に追われる夢を見るほどでした。(笑)
これほどまでに、自分自身の学びや成長のために努力したことは、これまでありませんでした。これだけ頑張ったのですから、多少は身に着いたと感じています。
(「ゼロ講」の先生や先輩方からすると、ほんとにささやかな前進でしかないでしょうけれど…)
★どうして研修講師?
では、どうして私はこんな過酷な(笑)研修講師プログラムを受けようとしたのでしょうか?
きっかけは、10年余り前から図書館の研修でお話の機会を頂くようになったことです。
口先だけは長けていたのでしょうか。やってみるとそれなりに評価頂くことも多く、年に数回程度はあちこちからお話しする機会を頂くようになりました。
研修後に、受講くださった方や運営の方から喜びの声を頂くことも多く、それが自分のモチベーションになっていきました。
また、私の場合、マイ・ミッション「人をつないで図書館を、明るく楽しく前向きに!」があったことも大きかったです。
研修講師として多くの人に会い、図書館を良くすることは、まさにマイ・ミッションそのもの。研修講師を務めることは、自分の価値観とマッチしていました。
そんな訳で、講師活動に打ち込む中で、だんだんと「せっかくやるのだったら、しっかりお役に立てるようになりたい」と感じるようになりました。
そんな思いが高じて、2年前に日本プロフェッショナル講師協会に入会し、そして今年はとうとう「ゼロ講」にチャレンジしました。
★何ができるようになったの?
図書館業界は研修に熱心だと思いますが、その多くは図書館情報学関連分野の知識・経験を持つ人の講演を聞くことが多いですよね。いわば、知識・スキル伝授型、あるいはセミナー型です(私が講師としてやってきたのも、まさにこれでした)。
例えば、こんなイメージでしょうか。
- ○○時代における大学図書館の役割
- 公共図書館の○○情報サービス
- ○○分野におけるレファレンス・サービス
これに対し、私が今年「ゼロ講」で取り組んだのは、自分が好きに話すことではなく、受講者の現場の課題を解決することでした。
つまり、図書館の知識・スキル伝授型ではなく、組織やチームの課題を解決するためのものです。
図書館向けで想定するなら、例えば以下のような研修でしょうか。
- 図書館リーダーのための信頼関係構築スキル
- 図書館で働く人のための心理的安全性の高い職場づくり
- 図書館員のためのコミュニケーション
- 中堅図書館スタッフのためのプレゼンテーション入門
(※イメージしやすいように、図書館向けの研修の例で書いてありますが、受講者は図書館員である必要はありません)
「ゼロ講」ではとにかく徹底して解決すべき問題や、そのための具体的なデザインを考えます…というか、ほとんどそこに全力投入です。
私は受講前は、「研修講師のプログラムだから、スピーチのテクニックを学ぶんだろう」と考えていましたが、完全に違っていました…。(笑)
ですので、私が「ゼロ講」で学び、今取り組もうとしていることは、図書館情報学の知識・スキルの伝授ではありません。上のように、図書館という現場で起きている課題解決に取り組みたいのです。
では、私はその学びをどう活かそうとしていくべきでしょうか?
続きは、次回に書いてみたいと思います。
- これは従来の知識・スキル伝授型/セミナー型が不要、と言いたいのではありませんし、専門職として知識・スキルを学ぶことを軽視するつもりはありません。また、こうした研修に関わる方を非難する意図は全くありません。ただ、違う形の研修も必要ではないか、と考えるようになりました。この辺りは、また次回で。
- 「ゼロ講」関係者の皆さんへ: この記事は、主に図書館コミュニティの方に読んでもらうために記載しています。皆さんがご覧になった場合、言葉足らず等に感じられるかもしれませんが、その目的のために最適と思える書き方をしたつもりです。お含みおきください。
(2025.1.5追記)この記事の続編を作成しましたので、ぜひご覧ください。
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
きょーこは来年いよいよ6年生で、すっかりお姉ちゃんに。とうとう、れいこに追い付くことになりそうです。背も伸びて、いつの間にかれいこよりも背が高くなりました。
そして最近、きょーこが凝っているのは料理です。妻が不在のときなど、ちょくちょくご飯を作ってくれるようになりました。
きょーこ、元気でいてくれるだけで、お父ちゃんは本当に嬉しいけんな!元気でおってくれるだけで、10,000点よ。このままお姉ちゃんの分まで、元気でおってな~!