2025-01-13

2024年の私的振り返りと2025年の抱負

2025年に入り、早くも半月ほど経ちました。
先日の記事(←この記事だけは読んで欲しい!)で、本当に必死だった一年間について書きましたが、そのせいで毎年恒例の記事を書かないままになっていました。

そんな訳で、少々遅くなりましたが恒例、昨年の振り返りと今年の抱負を記しておきます。ちなみに、1年前に書いた抱負はこちら

イメージ写真:田舎の谷間

 

■2024年の振り返り

昨年はとにもかくにも、前回記した研修講師プログラム「ゼロ講」に打ち込んだことが、ほとんど全てですね。とにかく、もう、必死の1年でしたよ…!。

学びに必死の1年でしたが、研修講師としての実践でも成果を得た1年、と自己評価しています。
昨年は本当に貴重な機会ばかりで、自分も渾身の力で臨んだつもりです。(私が目指す課題解決型ではなく)講演型、知識伝授型のものもありましたが、それぞれ全力で頑張りました!

昨年中はブログで報告する余裕がありませんでしたので、今回、主なものの概略を記しておきます。
(自分がメイン講師のもののみ記載、コメンテーター等は割愛)

  • 徳島の某所にて講演
    1月に徳島にて、学生さんたちを相手に、専門職とキャリアといったテーマで、講演をしました。100人ほどもいたでしょうか、事後アンケートには感激するような言葉をたくさん頂きました。
  • 三市一町図書館協力協議会(久留米市・小郡市・基山町・鳥栖市)研修
    1月に九州にて、「つながり、学び、自ら成長する図書館員になろう! ~スキルアップのためのマインドセット~」と題した研修を行いました。
    皆さんの受講姿勢が本当に前向きで、これからこれらの図書館が本当に良くなって欲しい、と思えた研修でした。
  • 福岡女学院大学研修
    2月に同大学にて、「研究者と学術情報流通-3つの喫緊課題-」と題した講演を行いました。学内の先生方、職員の皆さんが真剣に聞いてくださいました。
    また同日、図書館員を対象にした「大学図書館員の学び」と題した研修を行い、専門職としての学びについて考えて頂くことができました。
  • 某市立図書館勉強会
    3月に兵庫県下の某市立図書館にて、勉強会の講師を務めました。まだ実践には程遠かったのですが、初めて「ゼロ講」で学んだ「受講者主役」などを意識し始めた研修でした。
    自主勉強会であったにも関わらず、週末の夜に大勢の方々がご参加くださり、自分の住む県にこんな熱心な図書館員が大勢いるんだ…と嬉しく思いました。
  • 某企業研修①
    7月に、図書館とも関わりの深い某企業さんの社内研修にて、講師を務めました。「ゼロ講」に入って半年、ワークや双方向の問いかけを多用するなど、その学びを発揮し始めることができました。
    受講者同士のつながりも生まれるなど、私にとっても嬉しい機会となりました。
  • 某企業研修②
    一定の評価を頂いたのか、上の①をご依頼くださった某企業さんから、別の研修もして欲しいとご依頼を頂きました。
    結果、12月に全国のリーダークラスに対して、人材マネジメント研修(オンライン)を実施ました。

特に印象深いのは、一番最後の某企業研修②ですね。
「ゼロ講」終盤ということもあり、1年間の集大成のつもりでチャレンジしました。自分が意図したように受け取ってもらえたり、気づきにつながったりしたこともあり、嬉しいことでした。
事後アンケートや事後課題でも、具体的に行動を変えていこうという前向きなコメントを多数頂き、これまでにない手応えを感じました。

この研修の準備にあたっては、「ゼロ講」の先生方、先輩方からもご指導を頂きながら(※)、100時間は費やして準備したのですが、その甲斐がありました。
準備を通じて自分が成長できたこと、「ゼロ講」でやってきたことが間違えていなかったことを実感し、大きな励みになりました。

(※)研修の内容に関して「ゼロ講」内で指導を受けることについては、社名を伏せることを条件に、その企業さんが事前に許可をくださいました。

さてここで、1年前に立てた2024年の目標について、振り返ってみたいと思います。1年前に立てた目標は、以下のものでした。

「講師軸」を定め、研修講師としてのベースをつくる。

研修講師としての自分のあり方を示す「講師軸」については、以下のように定めることができました。

「信頼し合い、支え合えるチームを作ろう。明るく楽しく前向きに!」

これは、自分がこんな研修をできたらいいな、と考えたものです。
いろいろなタイプ・目的の研修がありますが、私は特に、信頼し合えるチーム、支え合えるチームをつくるための研修に尽力していければ、と考えます。
(例えばチームの信頼関係構築とか、コミュニケーションだとかに関連する研修など)

この「講師軸」は、今後研修講師としての研鑽を重ねる中で見直すこともあるかもしれませんが、ひとまず現在の自分の価値観・方向性として、掲げておきます。

ちなみにこの「講師軸」は、私の図書館員としてのミッション「人をつないで図書館を、明るく楽しく前向きに!」と、後半を意図的に符合させています(自分が大事にする価値観ですからね!)。

なお、「研修講師としてのベース」という点については、「ゼロ講」の学びで一定の成果が得られたと考えます。

研修講師の話を別にして、図書館的な2024年の成果を言えば、「まずは他館の人と知り合うためだけ茶話会」を立ち上げられたことでしょうか。
こちらも忙しくて、立ち上げただけになっているので、今年は活動を始めていきます。ご関心のある方、ぜひ。

それから愛媛大学Youtubeチャンネルに、ちょっとだけ登場しました。こちらもご関心のある方、ぜひ。

以上、2024年の振り返りでした。
このように2024年は、研修講師の勉強や実践に、明け暮れた感がありました。

その影響で、恥ずかしながら本業に対する勉強をすっかり怠った1年でした。 これほど、研究会活動に参加しなかったり、図書館に関する本や論文を読まなかったのは、いつ以来か…。
本当に時間が全く割けず、所属する研究会等でも多くの不義理をしました。ご迷惑をおかけした皆様、申し訳ありませんでした。

■2025年の目標

2025年も引き続き、研修講師活動に軸を置いた目標を設定します。具体的には、以下の3つです。

  1. 日本プロフェッショナル講師協会 研修講師認定制度への合格
    この制度は、私が加入している同協会によるものです。IBSTPIというコンピテンシーを基にしたアセスメントを使い、一定以上のスキルを保持すると認められた場合に、同協会の「認定講師」となります。認定にあたっては厳しい試験があり、実は私、昨年12月に受験し、不合格となっています…。
    一方で、試験後のフィードバックによれば、審査対象6項目のうち5項目で合格ラインに達していました。今年はリベンジを果たすべく、再チャレンジします。
  2. オリジナルの課題解決型研修コンテンツの作成
    まずは1本、「ゼロ講」で学んだことを盛り込んだ、課題解決型(前回の記事参照)のオリジナル研修コンテンツを作成します。
    昨年一定の成果を得た上記企業研修②は、もちろん私のオリジナルの課題解決型研修でしたが、設計にあたっては先生・先輩方からたくさんのアドバイスをもらって反映させたものです。言わば「ゼロ講」の卒論のようなもので、率直に言って、私一人の成果ではありません(助けてもらってすら、「ゼロ講」水準からするとまだまだの内容でしたが…)。
    そのため今年は独力で、オリジナルの課題解決型研修コンテンツ作成に取り組みます。
  3. 【非公開】某取り組み
    事情があり、現段階ではここに書けないのですが、研修講師に関するとある取り組みを行います。
    いつか成果をここで報告したいと考えていることもあり、自分自身のモチベーションのためにも、項目だけは記しておきます。

毎年目標を立てながら、なかなか満足いく結果を出せないものですよね。あの「ゼロ講」を終えたことを自信とモチベーションにして、2025年を飛躍の年にしたいと考えます。

図書館関係者の皆さん、先日書いた記事のとおり、私にチャレンジの機会を与えてくださると嬉しいです!

■れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

れいこが星になって10年あまり。初めて昨年、大勢の前でれいこの話をしました。前述の徳島での講演の中でです。

れいこは闘病を通じ、たくさんの大切なことを私たちに教えてくれました。それを、この日の聞き手であった、若い学生さんたちにお伝えしたかったからです。

元気で毎日を過ごせること、今日という日を迎えられることのありがたさ。だからこそ、私たちは、1日1日を大切に過ごす必要があります。
辛いことや大変なことがあっても、前を向いて頑張ることが、生きている私たちの努めだと思います。

講演後のアンケートで、れいこのことに触れてくれた方がたくさんいました。これからは毎日を大切に生きたい、やりたいことには挑戦していこうと思った、という声には胸を打たれました。

れいこが教えてくれたことが、僅かでも誰かの人生を前向きにできれば、本当に嬉しいです。

2025-01-05

研修講師活動に打ち込みたい!(あれだけ必死に頑張ったんだから…!)

早くも年が明け、2025年ですね。
皆さん、今年もよろしくお願いします!

 

★図書館関係者の皆さんへのお願い

前回の記事で、自分が昨年1年間(予科を含めると2年間)かけて、研修講師の勉強をしてきたことをお伝えしました。

12月にはその集大成として、某企業さんの人材マネジメント系研修に登壇しました。
私が学んだ「ゼロ講」水準からするとまだまだお粗末でしたが、それでも自分としては、これまでにない研修を実施できました。

事後アンケートでも嬉しいコメントを多数頂き、手応えを感じています。
本当に大変な1年間を(かろうじて)過ごした訳ですが、そのおかげで多少なりとも成長したと、実感できました。

 

その成長を感じたところで、改めて図書館関係者の皆さんにお願いです。
私に、研修講師としての登壇機会を頂けないでしょうか。場数を重ねながら学んだことを実践し、自分自身のスキルを高めていきたいからです。

 

皆さんにとっては、以下のメリットがあります。

  • 各館の課題を解決できる。
    多くの図書館では、専門知識に関する講演形式の研修が中心でしょう。それに対して私は、前回の記事でお伝えしたとおり、それぞれの組織やチームの課題を解決するための研修を提供できます(たぶん…)。
    また、私は図書館業界に20年以上身を置いており、他業種の外部講師よりも図書館現場に即した研修を実施できます。
    例えば、以下のイメージです。

    • 図書館員のための信頼関係構築スキル
    • 図書館員のための心理的安全性の高い職場づくり
    • 図書館員のためのコミュニケーション研修

     

  • 予算が厳しい/予算を持たない図書館でも実施できる。
    一般に、外部講師を招いて上記のような課題解決型研修を実施すれば、軽く10万円を超える経費が必要になるでしょう。
    それに対し、私は自身のミッション推進の一環として研修講師に打ち込んでいるため、謝金なしでもお引き受けします(私の謝金・旅費ポリシーをご覧ください)。
    研修費を予算措置されておらず、実質的に外部講師を招くことのできない館の研修や勉強会に、いかがでしょうか?

     

  • 協会等の階層別研修などに適している。
    各地域の図書館の協会などで、各館の特定の階層・立場・年代を対象とする研修を実施できます。地元で強化したい特定の階層・年代等に対して、しっかりと研修を行うのもいいですよね。例えば、以下のようなイメージです。

    • 中堅スタッフのためのプレゼンテーション入門
    • 若手図書館員のための報連相研修
    • 係長クラス向けリーダーシップ研修

お声がけ頂ければ、ご要望に応じ、前向きにチャレンジしたいと思います。
(もちろんあらゆるニーズに対応できる訳ではないので、お断りせざるを得ないこともあります)

 

★お申し出にあたって

ご依頼に際しては、以下の点をあらかじめご確認ください。

  • 研修テーマは、ご相談に応じます。ただし当面、課題解決型の研修のみを行います(=知識・スキル伝授型研修は行いません)。
    そのため、受講者が聞くだけの研修は、実施しません。研修効果を高めるために、受講者に参加頂くワークを必ず用います。

  • 私が学んだことは研修の設計方法やノウハウであり、研修内容そのものではありません。
    例えば「傾聴」に関する研修のご依頼があれば前向きに検討しますが、ご依頼があってから「傾聴」について研修ができるように準備します。当然ながら、「傾聴」の専門家ではないことにご留意ください。

  • 上の研修例についても、ざっくりしたイメージで記載していますので、決まった内容を準備している訳ではありません。
    実際に研修を行う場合、現場の課題や問題意識を聞かせて頂きながら、内容を具体化していきます。

  • オンラインではなく、極力対面での開催を推奨します(受講者同士が話しやすいなど研修効果が高く、かつ私自身が得意であるため)。

  • やるからには、しっかりと準備をして臨みます。本業もありますので、最低3ヶ月以上前にはご相談ください。

  • 各研修に対して全力で挑むために、最大でも2か月間に1件に絞ってお受けします(先着順。ただしすでにご依頼を頂いている案件は、この限りではありません)。

  • 上記内容は、2025年度のみの試行的な提案とします(2026年度以降は、見直しを行う可能性大です)。

 

★大切にしたいこと

この1年で学んだことのうち、一番大切なことは「受講者主役」ということです。

今まで私は数十回の研修講師を務めてきた訳ですが、今思えば結局、自分が話したいことを話していただけでした。
だから(前回の記事で書いたように)、私の話を聞いてくださった方々の行動が変わらなかったのでしょう。

研修は、受講者に必要なものに応じてデザインされ、その結果受講者が何を学び何に気づきどう成長するか、現場の課題をどう解決するかが全てのはずです。
つまり研修においては、主役は講師ではなく、受講者でしかありません。

私はこれからの研修講師活動において、「受講者主役」であることを、大切にします。お一人ずつに寄り添い、全ての受講者の学びや成長、課題解決のためにお役に立つよう努めます。

 

私はまだまだ駆け出しではありますが、一番大切にしたいことを、記しておきます。
こうした考えに賛同頂けるようでしたら、ぜひ遠慮なく karatekalibrarian@gmail.com までご連絡ください。

自身のミッションを前に進めるためにも、今まで以上に精一杯、研修講師活動に打ち込みたいと思います。

 

(2025.1.13追記)この記事の内容も含めた「2024年の私的振り返りと2025年の抱負 」を作成しましたので、ぜひご覧ください。

 

●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

2009年末の休暇に、れいこを連れてタイ旅行をしました。一度くらい海外に連れて行ってやりたい、と思い、頑張ったものです。

あれから、もう15年経つのですね。れいこと過ごしたタイでの数日は、忘れられません。

いまもなお、れいことの思い出は、自分の宝物です。少しずつ、きょーこにも聞かせてあげようと思います。