iPhoneを買ってから、すっかり音楽を聞く習慣が付いた私。
我が家のコンポは、年季が入っていて、もはやCDは聞くこともできない状態でした。
そこで!
全財産をはたいて(嘘)、新しいミニコンポを買ってしまいました。
iPhoneをドックに挿せば、そのまま再生可能です。今までため込んだMDとiPhoneを両方使えて、スマートな機種を探していたので、大満足!
さて、今日の本題。
数日前のニュースなので、ご存じの方も多いでしょう。
大日本印刷(以下、「DNP」)グループの大手2社、丸善とTRCが、2010年2月に経営統合することで合意したそうです。
大日本印刷「子会社の異動(設立)に関するお知らせ」
http://www.dnp.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2009/09/29/090929_2.pdf
概要であれば、以下のサイトをご覧頂くといいでしょう。
日経BP 「DNP傘下の丸善と図書館流通センター、2010年2月に経営統合へ」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090930/185088/
IT media Newa 「ジュンク堂・丸善・図書館流通センターが経営統合へ DNP傘下に新会社設立」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/29/news074.html
両社は2010年2月1日をめどに、「CHIグループ株式会社」を設立して経営統合を進めます。そして両社は、CHIの完全子会社になります。
さらに、DNP傘下のジュンク堂は、CHIの経営体制構築の進捗状況を踏まえた上で、CHI設立後3年以内をめどとして、経営統合に参加する方向です。
経営統合に際し、いわゆる出版不況(4年連続前年割れ)、新刊本の返本率40%台といったことを背景として挙げ、出版流通業界の様々な課題に対する解決への取り組むとしています。
CHI設立以降、「強力に推進」する事業として、「図書館業務受託事業の強化」と「大学向け書籍販売事業の強化」が挙げられています。
特に「図書館業務受託事業の強化」においては、通常の整理業務だけでなく、「図書館スタッフ向けeラーニングシステムを構築することにより、サービスの向上と業務の効率化・コスト削減を図」ることとしています。
「図書館スタッフ向けeラーニングシステム」って、どういうものをイメージしているんでしょうね?
ちなみにCHIの事業内容は、以下としています。
書籍及び雑誌等の販売、学術情報その他情報提供サービス業、並びに図書館業務の請負及び図書館等の教育施設の運営代行、建築工事の設計・管理及び請負業、図書、雑誌の出版業等の事業を営む会社の株式を保有することによる当該会社の事業活動の管理 他
「図書館等の教育施設の運営代行」というのは、図書館以外にも進出していこうということでしょうか?また、「建築工事の設計」などが明記されているところも、注目です。
<もしかして、今までもTRCがこうしたことを掲げていたのかも??
そもそも印刷業界にとっては、最大の顧客であった出版業界の不況は、まさに死活問題なのでしょう。
そうした文脈においては、DNPに代表される、出版業界そのものの変革へ取り組もうという動きは、ごくごく自然なことなのかもしれません。
そして、DNPに対抗するかのように、積極的に動いているのが凸版印刷です。
6月に凸版印刷は、紀伊国屋書店と大学向け各種システムの提供で業務提携すると発表しました。そして今回、やはり紀伊国屋書店と電子書籍配信サービスで協力する、と発表がありました。
凸版印刷 「紀伊國屋書店、凸版印刷が図書館向け電子書籍配信サービス「NetLibrary」における協業で合意し、出版社向け新ビジネスモデルを構築」
http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease980.html
<参考>
IT media News 6月2日記事「凸版印刷と紀伊国屋が業務提携」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/02/news010.html
加えて凸版印刷は、雑誌のデジタル展開支援サービスを開始するという発表も行っています。
凸版印刷 「凸版印刷、雑誌のデジタル展開支援サービス「MAGABANK(マガバンク)」を開始~雑誌のデジタル化を無償で実施、参入コストを抑えた有料配信、プロモーション展開が可能に~」
http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease979.html
<凸版印刷のWebサイト、見出しが長過ぎ!(笑)
同サイトによると、デジタルデータ制作・管理から、有料販売の収益管理、立ち読み手法などによるインターネットでの雑誌プロモーションまで、無償で提供するとのことです。これにより出版社は、初期参入コストの低減、管理負荷の低減が図れるとのことです。
凸版印刷も、この雑誌のデジタル展開支援サービスにおいて、「多くの出版社の参入による雑誌のデジタル配信市場全体の拡大が、現時点での雑誌業界全体の課題と考え」ているとのことです。
これはDNPと同じく、出版業界の直面している問題そのものを解決しようという考えと思われます。こうした考え方そのものが、従来は全くなかったものだと言っていいのでしょう。たぶん。
こうした印刷業界の取り組みが、出版業界の構造是正に一役買うことができるのか?そして、その結果、大学/短大図書館にどのような影響を及ぼすのか、読者がどのような恩恵を得るのか?
う~ん、難しい問題ですね・・・。みんなで一緒に考えましょうよ!
(・・・と今日も、取りとめなく終わります)
<今日の小ネタ>
- IT media News 「Googleの検索ツールに『1時間以内』など9つの新機能が追加」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/02/news021.html
これで何か速報が飛び込んできたときに、素早いチェックが可能に。 - INTERNET Watch 「Google、Webページの自動翻訳ガジェットを公開」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091001_318670.html
独自の優れた翻訳機能が、ガジェットとして公開。
「小泉八雲」を(「Yakumo Koizumi」ではなく)「Lafcadio Hearn」に、「関西学院大学」を(「Kansai Gakuin University」ではなく)「Kwansei Gakuin University」に翻訳できるのは、Googleだけ? - IT Pro 「Googleの書籍デジタル化和解案が頓挫,合意内容見直しで新たな局面へ」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090929/338043/?ST=system
Googleのブック検索和解案、やはり抜本的見直しは避けられず?
ブック検索については、一度この場で纏めてみる・・・と言ってみる。
<どうでもいい独り言>
前回のエントリーで、全国図書館大会U40プレミアセッション(大阪会場)のご案内をしました。
http://karatekalibrarian.blogspot.com/2009/09/future-librarian-u40.html
PR活動ということもあり、最初の雑談や、この「どうでもいい独り言」を抜きにして書いたのですけれど。
いつもこのブログを読んでくださっている方から、厳しいご意見が。
「雑談や「どうでもいい独り言」がないと、メリハリが全く効いていない」だとか、「これらがないと、意味がない」とまで。(笑)
いや~、参ったなあ。
・・・雑談が役立っていると、褒めてくださった?それとも、励まし?あるいは・・・??
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